雁夜おじさんのバオー来訪者 Fake編   作:蜜柑ブタ

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ざっくりと、Fate/zero後、からの歩みを描いています。

捏造しまくり注意。


SS プロローグ  残党の噂

 第四次聖杯戦争、第五次聖杯戦争……。

 それらの戦いを間に入れて、十数年以上の月日が経った。

 

「おかえりなさーい。あ・な・た。」

「………………………………桜ちゃん…………………………。」

 語尾にハートがつくような艶やかさと甘い声色でそう呼ばれ、雁夜は、かつての幼子だった女性を前に固まった。

 間桐桜。間桐の家に養子に出された遠坂の次女。

 第四次の頃には、十にも満たない幼い可愛らしかった少女は、すっかりと美しく成長した。

 体型も、お尻の成長は、ちょっと芳しくないが、スッキリとしたウェストと、胸の大きさは……、ツツジ曰く、Eカップと、よく育った。

 保護者としては、涙ものの素晴らしい成長ぶりで、いずれは自分の手を離れて、いい人を見つけて幸せになるのだろうと思っていた。その時は、相手に鉄拳と共に涙を枯らすほど泣いて送り出すつもりだった。

 だがその桜がその魅力を使う相手が、まさか保護者としてあり続けていた自分だったなどとは……、雁夜にとっては想定外以外の何者でもなかった。

 ところで、今、桜は、エプロン姿だ。

 というか…、エプロンのみだ。

 まあいわゆる、裸エプロンというやつなわけで……。

 しかも、ここは玄関。

「お出迎えしてくれるのは嬉しいけど、何かきなさーーーい!!」

 今日も今日とで、間桐邸に雁夜の絶叫が響いたのだった。

 

 あらあら、間桐さん宅、またやってるわね~

 ラブラブね~

 

 っという道ばたでの奥様方の会話があったとかないとか?

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 誰もいなくなった間桐邸に、雁夜達が帰ってきたのは、第四次聖杯戦争から五年後のことだった。

 ツツジとの約束を果たすため、秘密機関ドレスを潰すべく、復活したバーサーカーと桜も連れて旅立ち、五年の歳月をかけて見事討ち取った。

 ドレスを倒すという目的を果たし、行くとこがないと言ってどこかへ去ろうとしたツツジを引き留めて、一緒に住まないかと提案し、三人で間桐邸に帰ってきたのだ。

 ただ、バーサーカーだけは帰れなかった。雁夜の右手に残っていた令呪のパスを通じて半年かけて復活したバーサーカーは、ドレスのスポンサー達を暗殺するために変身能力を遺憾なく発揮し、ドレスを混乱させるのに大きく貢献した後、ドレスを潰し終える直後にあった、最終決戦で、かつてバオーを生み出した霞の目博士が地上最強の超能力者と呼んだ、ウォーケンから作られたクローン達(※戦闘能力はオリジナルと比べると劣る)との戦いで雁夜が最後の令呪を使いその役目を終えたのだった。なので彼だけは旅立つときと違って、間桐邸に帰ることはなかった。

 第四次聖杯戦争で、かつての主であるセイバーに罰してもらったことで、スッキリしていたバーサーカーは、雁夜達への義を果たした後、満足した顔で座に帰ったのだった。

 しかし、戦いはこれで終わらなかった。戦い終えて、五年の歳月を過ごし、第四次聖杯戦争から十年が過ぎようとした頃、聖杯戦争が復活し、あろうことか桜に令呪が現れ、ライダーを召喚し、聖杯戦争に再び巻き込まれることとなった。

 その第五次聖杯戦争が終結し、更に数年の時が過ぎようとしていた……。

 平和な日々は、なぜこうも脆いのか……。それとも見えざる運命がそう導いているのか分からないが……、ある噂をツツジが匂いで感じ取った。

 

 アメリカに、秘密機関ドレスの残党あり

 

 その噂の真実に信憑性はないものの、あれだけ大きな組織の残党が残っていないとは思えない。

 根元のスポンサーから潰していき、確実にドレスを根こそぎ刈り取るつもりで戦ったものの、一度聞いてしまった噂に対する不信は消えない。

 六十年後と言われていた聖杯戦争が、たった十年後に起こったことを考えれば、自分達の平穏を保つためにも、確実に出る杭は打たなければならない。

 噂が真(まこと)なのかどうかはさておき、確かめずにはいられない。それほどに三人にとって、この平穏の日々は大切だったし、壊したくなかった。

 

 

 そして舞台は、日本から、アメリカに。

 スノーフィールドと呼ばれる土地に移った。

 

 アメリカの地に降り立った雁夜達は、まだ知らない。

 スノーフィールドで行われようとしている、偽りの聖杯戦争を……。

 第四次、第五次と、本物の聖杯戦争を経験した自分達が、それに参じる羽目になるとは思わず。

 偽りの聖杯戦争が、本物の聖杯戦争を呼び起こすための生け贄だとは知らず、その戦いは目前に迫っていた。

 




攻める桜と、困っている雁夜。
桜の体型は、staynightより、やや体重があります。(原作より心身共に健康)
ツツジは、そんな二人の幸せを願う傍観者?

バーサーカーは、ドレスとの最終決戦で最後の令呪を使いその役目を終えたということにしました。

ウォーケンのクローンという設定は、原作には一切ありません。ご注意を。
霞の目が、単に兵器としてドレスに置いていたとは思えないので、霞の目の死後、その細胞を利用されてクローン達が制作されたということにしました。
オリジナルのウォーケンが使っていた超能力、分子空動波(ぶんしくうどうは)は、クローン達にも受け継がれていますが、オリジナルと比べると劣るという設定にしています。



2018/12/31
偽りの聖杯戦争が、本物の聖杯戦争を呼び起こすための生け贄だというのをwikiで見たため、最後だけ一部書き換え。
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