チェイテ城は不滅なのよ!   作:麦わらぼうし

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交換所

追加交換アイテム一覧(1つの交換に必要なエリちゃんスタンプ数)
・選べる星4サーヴァント交換チケット(3000)
・選べる星5サーヴァント交換チケット(5000)
・選べる限定 星4サーヴァント交換チケット(3000)
・選べる限定 星5サーヴァント交換チケット(5000)
・選べる配布サーヴァント交換チケット(2000)
・選べる配布サーヴァント再臨素材交換チケット(200)

追加セリフ
「アイテム交換所へようこそマスターさん。
 ふぅ、だいぶ品出しが終わってきました。
 ラインナップの更新はもう一回あるので、上記の品目が気に入らない場合はシナリオを進めてください。
 あっ、先に言っていきますけど、此処で交換したチケットでも『私』だけは交換できませんからね?
 ズルはいけません、どうか健全に今日というハロウィンを楽しんでいってください」



チェイテ城は不滅なのよ!7

 世界を滅ぼす ぐだぐだなちびノブ達(+α)を打ち倒したカルデア一行。きれいなエリザに改めて術式を打ち込んでもらい、再び彼らは世界を救ったのだった。

 そして、中級の魔力リソース回収ポイントに戻った児童向け遊戯スペースの階を後にした彼らは、そのまま歩を進めてデパート内を登っていく。

 なぜこのデパートにはエレベーターが無いのだろうか? 想定客が超人的な身体能力を誇るサーヴァントだからである、彼らはエレベーターに乗るより走った方が早い。

 1階1階、少しずつ登っていくカルデア一行。その途中では様々な品物が取り扱われており、見ているだけでも飽きない。そうしていると彼らは、きれいなエリザが術式を打ち込んだ上級の魔力リソース回収ポイントがある階に到着した。

 

 その光景を見た感想は一言。

 

▶「なんでサバフェス!?」

 「ルルハワの即売会会場!?」

 

 そこは、いつかの夏で見た同人誌の即売会会場であった。

 

「きれいなエリザさん。此処はいったい?」

 

「はい。ここは、あるサーヴァントに要望されて作った同人誌の売り場です。

 なんでも、今までの在庫になった同人誌を捌きたいとのことで空間をお貸ししたのですが。

 ソレを聞いた他のサーヴァントの方々も、コピー本やらなんやらを出すと参加してこのような規模になりました」

 

「あっ、私の同人誌がある!」

 

 いつものエリちゃんが、自分を題材にした同人誌を見つけて声を上げる。

 それにつられてよく見てみると、以前に立香たちが参加した時に見覚えのある同人誌がいくつか見られた。

 

「このデパートの宣伝を始めたのは一週間前なのですが、一部のサーヴァントはその短い期間で新作を出すなど熱意が凄まじいです。

 同人誌制作の経験が無い私でも、一週間で本を作るのは狂気の沙汰だと思うのですが……人間って、すごいですね?」

 

▶「俺もそう思う……」

 「ルルハワ、一週間、ループ。うっ、頭が!」

 

 立香は、何か思い出したくない記憶を思い出してしまったようだ。

 

「「「ハッハーァ! ハッハーァ!」」」

 

「っと。ここは警備の量産型コロンブスの通り道ですね、少し横に避けましょう」

 

▶「もはや何がなんだか……」

 

「はい、私もいい加減に頭が痛くなってきました……」

 

 道を開けて、量産型コロンブスが通り過ぎるのを眺めながら、立香たちは頭を抱えていた。

 

「本来、ここは水着売り場だったのです。この空間の先にプールがあり、水着サーヴァント向けの階層だったのですが、なぜよりによってこの階層を会場に選んだのでしょうか?」

 

▶「同人誌は、夏コミだから……かな?」

 「同人誌を書こうとする水着サーヴァント……」

 

「いや、どんな理由よソレ……」

 

 いつものエリちゃんにツッコミをされた立香だった。

 

「おや、マスター殿。こんなところで会うとは奇遇ですな?」

 

 野生の黒ひげが現れた!

 

▶「まぁ、そりゃ居るよね……」

 

「あたぼうよ! 昔はそれほど気にしていなかった今の有名作家の過去作が、それも現物で手に入るかもしれないのに、参加しないなんて選択肢はありませんぞ! って、あ……」

 

 黒ひげは嬉しそうだった。だが彼は、きれいなエリザの存在に気が付くと、何やら微妙そうな顔を向ける。

 

「ちょっとちょっと、お前さん! いくらアンタがオーナーだからって、アレは駄目でしょアレは!」

 

 なにやら黒ひげは、きれいなエリザにモノ申したい様子だった。

 

「? なにがでしょうか? どこかに不備でもありましたか?」

 

「不備、つーか。アレだよ、お前さんが出している発明品! 売り子も居なけりゃ、値段も使い方も書かないで、名前の札だけ置いとくだけとか、おかしいでしょうよ!」

 

「……………あぁ、そういえば取り扱い説明書を書いていませんでしたね」

 

「金は要らないから勝手に持っていけ、っていう奴も中にはいるがよ。あんだけ場所取るもん置いといて、最低限の説明も無しに放置は良くないぜ?」

 

「申し訳ありません。すぐに対応します」

 

「応! 分かってくれりゃあ良いんだ、折角の祭りなのに突っかかって悪かったな」

 

 黒ひげは、本気の時は恐ろしいサーヴァントだが、オタクとしては良識のある存在である。

 

「なによアンタ。なんだかんだ言いながら、アンタもなんか作っていたの?」

 

「いえ、違います。私の作品ではありますが、もう使わなくなったモノなので、処分するぐらいならと持ち帰り自由で出していたんです」

 

「確かに同人誌即売会は、広義の意味ではフリーマーケットになりますので、不要物を出すのも間違ってはいませんが……」

 

 どう考えても、サバフェスの趣旨からはズレている。

 

「あんまりこういうこと言いたかねえが、あのままだとパッと見、粗大ごみにしか見えませんでしたぞ?」

 

「……………粗大ごみ、ですか。一応、どれもそれなりに自信のあった発明品なんですけど」

 

 無表情な きれいなエリザだが、その言葉はどこか少し悲しそうな声音をしていた。

 

「いや、使い方が分からなけりゃ、ただ大きなモノが場所を占有しているだけですからなぁ……」

 

「確かに、そうですね……」

 

「あの、ちなみにどのような発明品なのですか?」

 

 だんだん居たたまれなくなってきたのを見かねて、マシュは彼女に発明品の詳細を尋ねた。

 

「基本的に『エリザ粒子』をエネルギー源として稼働する道具で、5つほど作りました。例えば、質問をすれば正答率100%の答えが返ってくる『イエス・ノー 名探偵セット』とか」

 

「待ってください。いろいろと待ってください」

 

 正答率100%ってなに? ホームズに怒られない?

 

「もし、~だったらという仮定情報を入力すると、そのIFの内容通りに現実世界を改変させる『もしもし公衆電話機』とか」

 

「アレそんなヤバいもんだったの!?」

 

 黒ひげが驚愕のあまり、目を見開いて叫んだ。

 

「新しい宇宙を作って、時間を進めたり巻き戻したりして、誕生させた惑星や生命から資源を取り出すことが出来る『クリエイト・ニューワールド・観察キット』とか」

 

「それ、観察っていうより、育成キットじゃない?」

 

 いつものエリちゃんは、どこかズレたツッコミをしていた。

 

「あとは、レイシフト適性が必要ない『タイムマシン』とかも作りました。使い過ぎると、お巡りさんに怒られますけど……」

 

「お巡りさんに、ですか?」

 

「はい。犬のお巡りさんに怒られます」

 

「犬のお巡りさんって、どこからそんなモノが来るので?」

 

鋭角(えいかく)があれば、そこから襲い掛かってきます」

 

「……ソレ、本当にお巡りさんなの?」

 

 鋭角から襲ってくる犬のお巡りさんとは、いったい……。

 

「あとはアレですね。お手軽ネズミ駆除グッズ『地球破壊爆だ―――』」

 

▶「アウトォオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

 

 藤丸立香は叫んだ。

 

 きれいなエリザの発明品は、全て封印措置が取られることになった。

 




「つまり、どうやってもピラミッドを動かすことは出来ない、ということですか?」

「そうですわ、妾にはピラミッドを移動させた逸話はありません。以前から、何度もお話している通りです」

「…………………あぁ、確かにそうですね。このピラミッドは別のファラオからの借り物であり、破壊した場合は賠償が発生するという旨を、以前にも話していたのですね」

「だいたい、今はピラミッドの上に姫路城が乗っているのです。それこそ、本来の持ち主であるオジマンディアス様でもなければ動かすのは不可能ですわ」

「その方には頼めないですか?」

「オジマンディアス様にお借りしているだけでも畏れ多いのに、このような醜態をお見せするなど!」

「つまり無理なのですね?」

「端的に申しますと、そうなります」

「………………分かりました。それでは、私はこれで失礼します」

「? いつもと違って、随分とあっさり引きますわね?」

「もう一度聞いたところで、答えは変わらないのでしょう? できないことを『やれ』とは言いません、それは仕方のないことです」

「そ、そうですか。ところで、これからどちらへ?」

「刑部姫の居た天守閣に行きます。あそこなら、カルデアに行った彼女にも連絡できますので」


     ◆


「なんでまだ残ってるのー!? その特異点って、もうとっくに修正されている筈でしょ!?」

「説明が面倒です。それよりも先程の質問に、ご返答いただけますか?」

「……な、なんかエリエリ、すっごい真面目モードになってる?」

「私は、優等生のフリをしたサボり魔です。それで、ご返答は?」

「うぅ……む、無理だよ。私にだって、姫路城を移動させた逸話なんてないもん! そこに着いたのだって、聖杯にお願いした結果で姫の力じゃないもん……」

「そうですか……」

「ゴメンね、エリエリ。その特異点が修正されるまで、姫のお城、置かせておいてもらえないかな?」

「…………………分かりました」

「えっ? 本当ッ!?」

「なぜ、あなたが驚いているんですか? あなたでは動かせないのでしょう? ならば仕方がありません。特異点の修正が終わるまで、このままにしておきます」

「あっ、ありがとう~! エリエリ~!
 ……………ところでさ? さっきもらったハロウィンのパンフレット見たけど、一週間後にたくさん人が来るんだよね?」

「はい。魔力循環の関係上、多くのサーヴァントに来訪してもらう予定です
 …………先に言っておきますが「チェイテ城」「ピラミッド」「姫路城」は関係者以外立ち入り禁止になりますので、刑部姫の部屋に無断侵入されることはありませんよ?」

「あ、うん。気遣いありがとうね。いや、そうじゃなくてさ? このパンフレットに載っている〇階なんだけど……」

「〇階? 確かその階層は、水着売り場とプール会場ですね。英霊には水着霊基なるものがあるとのことで、その方々(かたがた)向けの階層です」

「この階なんだけど、一部でいいから場所を借りられないかな?」

「……………貸し切りにしたい、ということでしょうか?」

「いや、そうじゃなくてさ………」

「?」

「同人誌を売りたいの!」

「――――――――――――なんて?」
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