やはり俺の夫婦生活はまちがっている。   作:Seli

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明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いしますm(__)m
夫婦以上、恋人未満。と進撃の巨人クロスの二本をメインに頑張っていきますのでよろしくお願いしますm(__)m


2話

〈八幡 Side〉

 

俺は、平塚先生の元から急いで逃げ出した。

職員室を出て2-Fの教室に向かっていると、後ろから声が聞こえた。

 

 

ったく、何で朝一から職員室で説教食らわないといけないんだよ………………。

あんなんだから、あの人は結婚できないんだぞ。

 

 

 

???「八幡~!」

 

 

 

うん、俺じゃないな。俺のことを名前で呼ぶ知り合いなんていないからな。いや、何人か居たわ。おそらく、別の八幡さんを呼んでいるのだろう。

 

 

 

???「八幡~!」

 

 

八幡さん~

呼ばれてますよ~!

返事してやれよ。

 

 

???「っ、もう! 八幡ってば!」

 

俺は背後から腕を引っ張られ、後ろを振り向かされた。振り向いて見てみると、戸塚彩加という男子が頬を膨らましながら怒っていた。どう見ても女の子にしか見えないが、男の子である。いや、性別は戸塚だな。

そして、戸塚は天使である。

これは大事なことだから、もう一度言うぞ。

戸塚は天使である。

俺は戸塚にキョドりながらも返事をした。

 

 

 

「と、戸塚!? お、おひゃよう! いったいどうしたんだ?」

 

 

 

???「うぉっほん!」

 

 

 

戸塚「おはよう、八幡!

もう! 八幡たら、僕が呼んでいたのに全く気づかないんだもん。今日は少し遅かったみたいだけど何かあったの?」

 

 

 

戸塚はかわいらしく首をかしげながら聞いてきた。

くそっ、可愛いすぎるぜ……………。

天国はここにあったんだな。

 

俺は戸塚の右手を両手で包み込み、目を見つめながら言った。

 

 

「戸塚!俺と結婚して毎日味噌汁を作ってくれ。」

 

 

戸塚「もう! 八幡たら朝から何言ってるの? 僕は男だよ?」

 

 

???「むおっほん! けぷこん、けぷこん。あのー。無視しないでもらいますか? 私は泣いてしまいますよ。」

 

 

戸塚は俺の言葉に顔を赤くし、モジモジしながら言った。

ちくしょう、やっぱり戸塚はかわいいな。

俺と戸塚が2人の世界を作り話していると、服を引っぱられた。そちらを見てみるとメガネをかけた大男が涙目になっていた。

 

「何をしているんだ、お前は?」

 

 

戸塚「あっ、材木座くん! おはよう!」

 

 

材木座「八幡、戸塚おはよう。朝から無視は酷いぞ。おかげで我は、家に帰って引きこもるところだったぞ!」

 

「口調がおかしいぞ、材木座。ってか居たのか。全然気づかなかったぞ。」

 

 

材木座「我、もうお家帰る。」

 

 

材木座は、俺の言葉にショックを受け家に帰ろうとしていた。すると、戸塚が少し怒りながら俺を注意した。

 

 

戸塚「もう、八幡! そんなこと言ったらダメだよ! 材木座くんも帰ったらダメだよ。ほら、八幡も謝って。謝らないと八幡とは仲良くしないんだからね。

全く、中学の時から変わらないんだから。」

 

 

なんだと………!?

戸塚に嫌われると、八幡生きていけない!

 

 

「………戸塚、そんなこと言わないでくれ!

すまなかった、材木座。俺が悪かった。」

 

 

俺はすぐに材木座に謝った。

 

材木座「ふむ。分かれば良いのだ。我は寂しかったぞ。所で、今朝はどうしたのだ、八幡よ?

職員室から出てきたみたいだが………。」

 

 

「ああ、実は……………」

 

 

俺は、戸塚と材木座に先ほど平塚先生と話していたことを説明した。

 

 

ここでこの二人について簡単に話したいと思う。

 

戸塚と材木座と出会ったのは、中学一年生の時だった。入学して同じクラスになり、ボッチだった俺に戸塚が話しかけて来て、いつの間にか材木座も加わりつるむようになっていった。

そこからは腐れ縁になり、高校も総武高校に入り今でも付き合いが続いている大事な友達だ。

この2人は俺のことを分かってくれているから、こんな俺と付き合いが続いているのだろう。コイツらがいる限り俺はボッチに戻ることは無いだろう。

 

ちなみにこの戸塚と材木座以外にも、俺の知り合いはいる。

俺に絡んでくるうるさい同級生とあざとい後輩がいる。

そういえば、あともう一人いたな…………。

材木座と戸塚以外の紹介については、またの機会で良いだろう。

 

 

戸塚「そんな作文書くなんて、八幡らしいね。」

 

 

材木座「全くだ。端から見たら、八幡もリア充だと思われるぞ? 八幡を慕っている女子を知っているからな。」

 

 

「戸塚、俺は悪くない。悪いのはこの世の中だ。それと、材木座。こんな俺を慕う女子なんている訳ないだろう。からかうのもいい加減にしろ。」

 

 

 

俺がそう言うと、2人からジト目で見られた。

え、何なの? どうして、2人ともそんな目で俺のこと見るの? 八幡泣いちゃうよ………。

 

 

 

「…………何だよ。」

 

 

戸塚&材木座「…………別に。」

 

 

俺たちがそんなやり取りをしながら、教室の近くに来ると、髪を2つ結びにした長い黒髪の女の子が、俺た話しかけてきた。

 

 

???「八幡くん、おはよう! 戸塚くんも、材木座くんもおはよう! 八幡くん、さっき職員室で平塚先生と話していたみたいだけど、何を話していたの?」

 

 

 

 

戸塚「おはよう、桜坂さん!」

 

 

 

 

材木座「お、おひゃようございましゅ。」

 

 

 

 

「………………おう。戸塚達は、ゆっくり来いよ。先に教室入るわ。」

 

 

桜坂「あっ………………」

 

 

俺がそう言って去ろうとすると、桜坂は悲しそうな顔をしていた。それを気にせず動こうとしたら、材木座と戸塚から両腕を掴まれた。

 

 

 

戸塚「八幡たら。八幡がゆっくり桜坂さんと話してくるべきだよ。それをしないと、口聞かないからね。」

 

 

材木座「八幡、流石にそれは無いぞ。戸塚殿の言うことが正しい。八幡は、桜坂嬢とゆっくりしてこい。」

 

 

桜坂「戸塚くん、材木座くんありがとう…………」

 

 

 

2人は俺達にそう言い残し、教室に入っていった。

 

マジかよ…………。戸塚も材木座もあの目はマジだったな。

それに桜坂もマジで泣きそうだったな。

はあ、仕方ないか。泣かせたら、完全に俺が悪者になるし、小町に怒られる。

 

「………ったく。学校で俺みたいな嫌われ者に話しかけると嫌われるぞ、桜坂。」

 

 

桜坂「……………そんなこと無いよ。八幡くんが優しいのは小さい時から知ってるよ。それに、いっぱい助けてもらったもん。中学の時だって…………」

 

桜坂が話した通り、俺は小さい頃から桜坂を知っている。まあ、いわゆる幼なじみという奴だ。

妹の小町とは仲が良いみたいだが、俺とはある件を切っ掛けにギクシャクしている。

 

 

こんな綺麗でかわいい人気者が、俺とは釣り合う訳もないし、俺のせいで迷惑をかけてしまう。だから、俺はこんなやり方しかできない…………。

 

 

「あれは、お前の勘違いだ。俺に被害が及ばないように他の奴を助けようとした結果、桜坂を助けた感じになっただけだ…………。」

 

 

俺の言葉を聞いた桜坂は辛そうな顔をしながら言った。

 

 

桜坂「…………そっか。昔から変わらないね。八幡くんらしいよ…………」

 

 

そして俺の方をじっと見つめていた。

 

 

「何だよ、桜坂。」

 

 

桜坂「その『桜坂』って他人行儀で寂しいな。昔みたいに『詩織』って呼んでくれないの? ダメかな…………?」

 

 

上目遣いでこちらの様子を伺うようにしながら彼女は言った。

 

 

相変わらず「その顔は可愛すぎて反則だろう。勘違いして、告白して振られるまであるぞ…………」

 

 

はあ、桜坂のあの顔には昔から弱いんだよな。

 

 

「回りに小町しか居ない時は呼んでやるって、どうした?顔が赤いぞ?」

 

 

桜坂「ううん、何でもない!

本当無自覚にそういうことを言うんだから、反則だよぉ。」

 

桜坂は顔を赤くして慌てながら言った。

大丈夫かアイツ?

後半何言ってるか聞こえなかったんだけど。

 

 

「大丈夫なら良いが…………。」

 

 

2人で教室のドアの前で話していると

 

 

???「ちょっと、ドアの前で邪魔なんだけど。」

 

 

 

 

「ああ?」

 

 

俺は声が聞こえた方を向くと、桃色の猫耳のようなお団子の長髪の女の子が、不機嫌そうに立っていた。

 

 

???「…………ひっ!?」

 

 

俺の目を見た瞬間引かれてしまった。

俺の目は、そこまで腐ってますか。

あれ、おかしいな。目から汗が出てきたぞ。

 

 

桜坂「ご、ごめんなさい! 渡辺さん。八幡くん、こっちによって。」

 

「あ、ああ。」

 

 

桜坂は俺の手を引き、ドアの前から少し移動した。

桜坂さん、いきなり手を握られるとビックリするから辞めようね?

驚きすぎて心臓が止まるまであるぞ…………。

 

 

渡辺「………ふん。分かれば良いのよ。」

 

渡辺と呼ばれる女子は、俺たちが避けたのを確認しそう言った。

 

 

これが俺の運命を大きく変える、渡辺星(わたなべあかり)という少女との出会いだった…………。

 

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