とある武家屋敷の縁側で満月の下で男と少年が座っていた。ポツリと男は語りだす。
「僕はね、プリティでキュアキュアな正義の味方になりたかったんだ。」
そんな過去を思うように言う。
「でも、正義の味方は期間限定でプリティでキュアキュアな正義の味方は、もっと無理があったね」
「せいぜい、父親か、悪の幹部くらいにしかなれそうにないね・・・」
そう、自嘲するように言う。それを赤毛の少年、衛宮士郎はじっと聞いていた。そして意を決したように
「わかったよ、爺さんはもう年だから俺がプリキュアになってやるよ」
それを聞いたくたびれたような男、衛宮切嗣は
「ああ、安心した。・・・プリキュアになるんだったら妖精を探すんだ。世界の裏側のどこかにいるはずだ。」
そう告げ、目を閉じ眠るように人生を終えた。
そして、10年後、少年はプリティでキュアキュアな正義の味方となるために高校を卒業し、自分が育った街、冬木を出て妖精を見つけようとした。
だが、妖精は見つからず、1年、3年、5年、10年と時だけが過ぎていった。その間に妖精の発見には至らなかったが裏側の世界に入ることには成功していた。しかし、そこで死にかけた。
そもそも、裏側の世界に入ること自体が奇跡のようなものである。だが、その程度では諦めず2度目の世界の裏側への侵入に成功した。そして見つけたのは満天の星空と美しい花々が咲いている場所に辿り着きそこで力尽きた。倒れる寸前、視界に巨大な岩と巨大な何かを見た気がしたが意識はそこで途絶えた。
???
彼女が来た・・・と思ったがどうやら違ったようだ。残念に思いながら今の姿よりは動きやすい自分の端末を使い介抱する。
目を覚ますと花畑の中で眠っていた。
「起きたようだな」久々に聞く人の声に目を向けると線の細い青年がいた。
「君は…」
と聞こうと時、彼の後ろにいる圧倒的な存在に気付いた。まだ、回復しきっていない身体で、転がるように這いずるように距離をとった。一目見ただけでわかる途轍もない神秘の量。それは黒い竜だ。裏側に入り幻想種は見てきたが、その中の飛竜と比べると10倍ほど巨体でどう足掻いても勝てない相手だとわかる。
「警戒しないで欲しい・・・というのも無理はあるが」
青年が近づく
「俺の名はジーク、訳あって人を待っている」
そして握手を求めた。
こんな状況ゆえか2人は随分と話し込んでしまった。自分が魔術師であること、ここにいる理由といろいろ話し込んでしまった。
「初めて会った奴に言うのもあれだが頼みがある。・・・俺の相棒になってくれないか?」
それは自分の相棒、プリキュアの相棒として一緒に来てほしいということだ。
ジークの答えは
「すまない、一緒には行けれそうにない」
「そう・・・か」
『人を待っている』と聞いた時から薄々思っていた。彼は、ここで待ち続ける。だが、もしかしたら、1万年前の妖精、メランのように一緒に戦ってくれるのではないかと思った。だがその期待は砕け散った。絶望はない、だが残念ではある。しかしこの出会いで確信する。妖精は必ずいると。
「介抱してくれた礼ではないが・・・これを渡そう『プリキュア大全集』だ」
それを渡して握手を交わして別れた。
こうしてジークと別れ、また新たな旅を始める。ここで、この話を一旦、区切るがこの後の旅で、アヴァロン島にて初めての妖精と出会い、そして自身の死とともに死に別れ、英霊となりプリキュアとして英霊の座に登録されることとなる。この話はまた、いつかの機会にしよう。
次なる舞台は冬木、第5次聖杯戦争だ。
読んでいただいて感謝しかありません。
モチベーションが続く限り書きたいと思います。
キュアアムールってメカエリチャンがいますからアルターエゴの適性があると思います。