霊と戯れるアイドル   作:雛月 加代

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第十廻:待ち合わせと再会

-音ノ木坂大学-

 

「私、今日は先に帰るわね。」

 

「どうしたん、にこっち?なんか用事でもあるん?」

 

「え・・・?ま、まぁそんなところよ・・・!!と、とにかく先に帰るから!」

 

多少ギクシャクしながらもにこは、走って校門から出ていった。そんな彼女を唖然とした顔で見送る絵理。

 

「何か変ね・・・・・・・・・・」

 

「ふ〜ん。」

 

そしてにこの行動に不信感を感じた希は携帯を取り出し、電話をかける。そして数分後、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「目標発見にゃ!」

 

希から連絡を受けた穂乃果たちは、すぐに家を飛び出していった。希と絵理がにこを尾行し、今いる位置をLINEのグループトークで随時、連絡していく。

 

「何処に行くんだろう?」

 

先ほどから何遍も辺りを見渡すにこ。明らかに挙動不審である。そしてしばらくして小さな喫茶店へと入っていった。穂乃果たちも道路の向かい側からにこをこっそりと観察する。

 

「お店に入っちゃったよ。」

 

「なんで後をつけるの?」

 

「だってあやしいんだもん!」

 

真紀の言葉に穂乃果がつっこむ。

 

「まさかここでバイトしてるとか?」

 

そう言いながら穂乃果たちはにこがこの店(喫茶店)でバイトしている光景を想像する。

 

「はまりすぎだにゃ〜!」

 

「待って、違う見たいよ!」

 

そう言われ、視線を戻すと、にこはウェイトレスに案内された禁煙席に座る。

 

「なんだ!お客さんとして店に来ただけか!」

 

何故か心から安心する穂乃果たち。そしてしばらく観察していると、

 

「誰かと待ち合わせしてるのかな?」

 

「でもそれだけであんなにコソコソするでしょうか?」

 

「・・・・そうだね・・・・・・」

 

「どんな人だろう・・・・?」

 

穂乃果たちはにこの待ち合わせの人物の事が気になり始めた。

 

「余程大切な人とか・・・・・」

 

「どうしても私たちに紹介したくない相手とか・・・・・」

 

様々な推理が穂乃果たちの頭を駆け巡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませー!!!」

 

そんな中で喫茶店に新しい客が入ってくる。

 

「『「『「『「『「!!!!!!!」』」』」』」』」

 

その人物に穂乃果たちは思わず驚きの言葉をあげそうになるが、何とか堪えた。見覚えのあるあの姿、頭にヘッドホン、足に木製の便所サンダルを履いた青年、麻倉葉。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

葉は店の中をキョロキョロ見渡すと、禁煙席に座るにこと目があった。

 

「よぉ!」

 

葉はニコリと笑うと、にこの向かい側の席に座る。そしてその様子を見ていた真紀たちは

 

「な、なななななななんであいつがここにいるのよ!!」

 

「おおお落ち着いてください、真紀!!」

 

「そ、そうよ!!みんなも冷静になりましょう!!」

 

興奮を抑えきれずにいた。

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