霊と戯れるアイドル   作:雛月 加代

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第十三廻:花陽と事故

ステージにスポットライトが当たると、3人の女性が登場し、会場が一気に盛り上がっていった。

 

「今日は私たちのライブに来てくれてありがとう!今日はこの日の為に新曲を作ってきました!是非、聞いていってください!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なあ・・・・・」

 

「はい?あっ!」

 

葉は、目を輝かせながらステージに目線を向けている少女に尋ねる。

 

「ゆ、ゆ、幽霊少年!」

 

「???」

 

少女は葉を見るなり、驚いた表情をする。そんな彼女の様子など気に止めず、葉は質問する。

 

「アイツらって芸能人とかなのか?」

 

そう言いながら葉はステージの上にいる三人に視線を向ける。

 

「ええ!?知らないんですか!?あの人はA-RISEのみなさんです!」

 

「あらいず?」

 

「元スクールアイドルで第1回ラブライブの優勝者で今はアイドルやってるんですよ!」

 

「ふ〜ん。そんじゃあ、オメエは何回もここに来たことがあるのか?」

 

「いえ、実は今回が初めてなんです。今までも何回か、応募はしてみたんですけど全然当たらなくて・・・。」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

「あ、私、小泉花陽といいます。」

 

「オイラは麻倉葉。よろしく!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?どうした?」

 

葉はいきなり誰かと話し始めた。

 

「どうかしたんですか?」

 

いきなり独り言を話し始める葉に花陽は声をかける。だがそんな彼女を無視し、葉はステージの天井に視線を向ける。

 

ギギギ

 

天井に設置してある鉄パイプの柱が音をたてて少しずつ傾き、ゆっくりとステージの3人のほうへ傾いていく。

 

「あぶない!逃げろ!」

 

「あっ!」

 

アイドルの一人が躓いて、その場で転んでしまった。そして鉄の柱は彼女目掛けて落ちてくる。

 

ドーン!!

 

「「ツバサ!」」

 

会場中はツバサが鉄パイプの柱の下敷きになったことに、動揺してしまう。

 

「ツバサ・・・」

 

「そんな・・・」

 

英玲奈とあんじゅは絶望的な表情になる。だが

 

「大丈夫か?」

 

「ありがとう、助かったわ・・・!!」

 

声がした方に行ってみると、そこには葉と彼に助けられたツバサがいた。

 

「怪我は、ねえみてえだな?」

 

「え・・・ええ・・・」

 

ツバサは自分を助けてくれた葉に礼を言う。そして英玲奈とあんじゅもツバサが無事でよかったという事にホッとする。

 

「大丈夫ですか?」

 

そういいながら花陽は葉に駆け寄る。

 

「ああ、大丈夫だ。」

 

葉は身体中についた埃を落としながら、立ち上がる。

 

 

 

 

 

 

 

 

ピーポーピーポー

 

「それじゃ、またな!!」

 

このままここいると面倒くさい事になると悟った葉はその場から歩き出す。

 

「あっ、ちょっと・・・・・」

 

ツバサの静止も聞かず、葉は大急ぎで走り出す。

 

「えっ・・・・あ・・・・・待って下さい!」

 

突然の事で花陽はオロオロしていたが、急いで葉を追いかける。

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