霊と戯れるアイドル   作:雛月 加代

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第十五廻:翼とシャーマン

「あー!今日も疲れたー!」

 

いつものように穂乃果は生徒会の仕事を終え、帰宅していた。

 

「ん?・・・・・・あれって・・・・・」

 

目の前を誰かが横切る。見覚えのあるあの姿、頭にヘッドホン、足に木製の便所サンダルを履いた少年、麻倉葉。

 

「・・・・・・・・・・。」

 

穂乃果は大急ぎで彼の後を追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここって・・・・・・・・・・・・・」

 

やってきたのは今は使われていない古い工場だ。

 

ごくり

 

穂乃果はオロオロしながら中へ進んでいく。すると

 

「なんだ、お前は!?」

 

いきなり声がした。物陰に隠れ、こっそりと声のした方を覗くと、黒尽くめの男たちが葉に絡んでいた。そんな葉は女性を庇うように立っている。女性には見覚えがあった。

 

「あ、あれってもしかしてA-RISEのツバサさん!?な、何でいるの!?」

 

穂乃果は葉の傍にいる女性が、かつてラブライブでμ'sと死闘を繰り広げたA-RISEのリーダーである綺羅ツバサであることに驚いてしまっていた。

 

(どうしょう!?どうしょう!?)

 

見るかにヤバい状況だ。急いで携帯を取り出し、警察に電話しょうとする穂乃果。だが

 

「ほんじゃ、行くか!」

 

葉はニッコリと笑う。すると何かが彼の後ろで光かりだした。

 

「阿弥陀丸!人魂モード!!」

 

葉は右掌を天高くあげると、光が掌に集まってきた。

 

「憑依合体!!」

 

掌に集まった光の玉をそのまま体内に入れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっちまえ!!!」

 

その言葉を合図に男たちは葉に飛びかかる。だがその瞬間、葉の目が光る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!?」

 

まさに一瞬の出来事だった。男たちの体は宙を舞い、地面に叩きつけられる。

 

「何が起きたの!?」

 

影で様子を見ていた穂乃果は目を丸くし、言葉を失う。

 

「次はオヌシたちの番だ。覚悟は良いでござるか?」

 

そう言いながら木刀の先を残りの男たちに向ける。いつものぼーっとした雰囲気は成りを潜め、鬼神の顔になっている少年。

 

「どうした?我が剣に恐れをなしたか、小僧ども。」

 

挑発するような言葉。

 

「こ、こいつ!!!」

 

それを聞き、残りの男たちは葉に飛びかかる。だが

 

「ふっ、殺しはせん。オヌシたちのような奴らに我々の同類となられてはかなわんからな。」

 

一瞬で彼らを倒す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お!起きたのか?」

 

葉は翼に歩み寄り、手を差し出す。

 

「立てるか?」

 

翼は彼の手を取り、立ち上がる。

 

「ありがとう。それよりあなた一体何者なの・・・・・?も、もしかして超能力とか・・・・・?」

 

「オイラは、シャーマン。あの世とこの世を結ぶ者。」

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