「・・・・・・・・・・・・・・。」
青年の言葉を聞き、膝から崩れ落ちる少女。
「穂乃果・・・・・・」
「穂乃果ちゃん・・・」
「・・・・・・・・・・・。」
そんな彼女を尻目に青年は理事長とともにその場を後にする。
穂乃果は、うなだれたまま、ピクリとも動かない。そして数分後。
(私は・・・・・嘘なんて付いてない・・・・・嘘つきなんかじゃない・・・・・・・・)
涙目になりながらなんとか立ち上がり、決心した。
「このまま引き下がらないよ・・・・意地でも正体を暴いてやるだから!」
【そして放課後】
「いた!」
なぜかサングラスをかけて、パンと牛乳を持っている穂乃果。
「何で私たちがこんなことを・・・・」
「仕方ないわよ・・・・ああ言ったら止められないし・・・・」
全員穂乃果に無理やり付き合わされ、例の青年を遠くから監視する。
「・・・・・・・・・・・・。」
そして当の本人は橋の手すりに手をつき、空を眺めていた。
「なにしてるんだろう?」
「待ち合わせとか?」
ことりと真紀が双眼鏡で青年を観察する。
【そして30分後】
青年に変化がない。
「異常なし。」
海未が呟く。
【そして一時間後】
穂乃果たちに変化が訪れた。
「お腹すいた・・・・・・」
花陽が呟く。
【そして三時間後】
「全然動きませんね。」
「一体いつまで待てばいいのよ!」
しびれを切らした海未と真紀が口を開く。彼女たちの我慢も限界を迎えていた。
「あっ!」
すると青年に異変が
「くーーーーーーーーーーーっ!!!!」
腕を伸ばし、背伸びをする。
「動くかにゃ?」
凛の言葉に全員息を飲む。
「自然と一体になるって気持ちいいなーーーーーっ!!」
「『「『「『えっ・・・・・!?』」』」』」
青年の言葉に真紀たちの目が点になり
「『「『「『なにそれーーーーーーーーーーーっ!?』」』」』」
思わず叫んでしまう。
「???」
彼女たちのツッコミに青年は振り返る。
ササササ
穂乃果たちは間一髪、電柱の影に隠れた。
「不味いにゃ。」
「思わず声が出ちゃった。」
「見つかってない・・・よね・・・?」
そーっと電柱の影から顔を出すことりたちだったが。
「あーっ!見失ったーーーーーーーーっ!!!!」
穂乃果の声が周囲に響き渡る。
するといきなり後ろで声がする。
「もしもし?」
振り向くとそこには警官が立っていた。
「ちょっと、交番まで来てくれるかな?」
『「『「『・・・・・・・・・・・・・・。』」』」』」
こうして穂乃果たちはめでたく警察のお世話になることになった。