霊と戯れるアイドル   作:雛月 加代

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第二廻:尾行する少女たち

「・・・・・・・・・・・・・・。」

 

青年の言葉を聞き、膝から崩れ落ちる少女。

 

「穂乃果・・・・・・」

 

「穂乃果ちゃん・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

そんな彼女を尻目に青年は理事長とともにその場を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果は、うなだれたまま、ピクリとも動かない。そして数分後。

 

(私は・・・・・嘘なんて付いてない・・・・・嘘つきなんかじゃない・・・・・・・・)

 

涙目になりながらなんとか立ち上がり、決心した。

 

「このまま引き下がらないよ・・・・意地でも正体を暴いてやるだから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【そして放課後】

 

「いた!」

 

なぜかサングラスをかけて、パンと牛乳を持っている穂乃果。

 

「何で私たちがこんなことを・・・・」

 

「仕方ないわよ・・・・ああ言ったら止められないし・・・・」

 

全員穂乃果に無理やり付き合わされ、例の青年を遠くから監視する。

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

そして当の本人は橋の手すりに手をつき、空を眺めていた。

 

「なにしてるんだろう?」

 

「待ち合わせとか?」

 

ことりと真紀が双眼鏡で青年を観察する。

 

 

 

 

 

 

【そして30分後】

 

青年に変化がない。

 

「異常なし。」

 

海未が呟く。

 

 

 

 

 

 

 

 

【そして一時間後】

 

穂乃果たちに変化が訪れた。

 

「お腹すいた・・・・・・」

 

花陽が呟く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【そして三時間後】

 

「全然動きませんね。」

 

「一体いつまで待てばいいのよ!」

 

しびれを切らした海未と真紀が口を開く。彼女たちの我慢も限界を迎えていた。

 

「あっ!」

 

すると青年に異変が

 

「くーーーーーーーーーーーっ!!!!」

 

腕を伸ばし、背伸びをする。

 

「動くかにゃ?」

 

凛の言葉に全員息を飲む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「自然と一体になるって気持ちいいなーーーーーっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『「『「『えっ・・・・・!?』」』」』」

 

 

 

 

 

 

 

 

青年の言葉に真紀たちの目が点になり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『「『「『なにそれーーーーーーーーーーーっ!?』」』」』」

 

思わず叫んでしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「???」

 

彼女たちのツッコミに青年は振り返る。

 

ササササ

 

穂乃果たちは間一髪、電柱の影に隠れた。

 

「不味いにゃ。」

 

「思わず声が出ちゃった。」

 

「見つかってない・・・よね・・・?」

 

そーっと電柱の影から顔を出すことりたちだったが。

 

「あーっ!見失ったーーーーーーーーっ!!!!」

 

穂乃果の声が周囲に響き渡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

するといきなり後ろで声がする。

 

「もしもし?」

 

振り向くとそこには警官が立っていた。

 

「ちょっと、交番まで来てくれるかな?」

 

『「『「『・・・・・・・・・・・・・・。』」』」』」

 

こうして穂乃果たちはめでたく警察のお世話になることになった。

 

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