[裏技]仮面ライダーゲンムVS魔法少女おりこ☆マギカ ロンリー・プレイヤー   作:柳川 秀@尾上 愛【新人Vtuber】

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掴む夢は幻の夢か?


バトル4『悲しきprayer VS 孤独のplayer』
BATTLE 04-01 (side:magi-M.O.)


「宝生永夢ゥ!

 何故君が適合手術を受けずに、エグゼイドに変身できたのか。

 何故ガシャットを生み出せたのか。

 何故変身後に頭が痛むのくわァ!」

「っ、それ以上言うな!」

「その答えはただ一つ……」

「やめろー!」

「アハァー♡ 宝生永夢ゥ!」

「ッ!」

「君が! 世界で初めて、

 バグスターウイルスに感染した男だからだぁーーーッ!!

 ハハハハハッ!!

 ヴェーハッハッハッハッハッハッハ!!!」

 

私の魔法は予知。だがその原理はハッキリとしていない。

ただ一つしか存在しない時間の流れの先を見ているのか。

それとも有り得る可能性を……もしくは並行世界を覗いているのか。

そもそも魔法だ。論理立てて考えられるものではないのかもしれない。

 

「16年前から君は! 透き通るように純粋だった……!

 その水晶の輝きが、私の才能を刺激してくれた。

 君は最高のモルモットだァァァァァアアアアアアアッ!!!」

「っ……!?」

「君の人生は全て! 私の、この手の上で……転がされているんだよッ!!

 ヴァーッハハハハ!! ヴーアハハハハッハッハッハ!!!!」

 

それに、魔法少女が日頃使える魔法はあくまで副産物だ。

根源となるのはキュゥべえと契約した時の願い。

私で言うのなら()()()()()()()()()()()()ということ。

だから、今私が視ているのが別の世界の過去の出来事であっても不思議ではない。

 

この能力(チカラ)によれば、私の予知夢に介入してきた男の名は【檀黎斗】。

天才ゲームクリエイターにして、その世界でゼロデイなどの事件を起こした危険人物。

()()()()()()()()()()()()()()()()()、神の才能の持ち主。

 

神と一口に言ってもその名が示すものは多岐にわたる。

この宇宙を最初に作った者、キリスト教に見られる()()()としての神。

ありとあらゆる物に宿る命、神道に見られる()()()()()としての神。

願いや呪いに応じて希望や絶望を与える漠然とした機能、神頼みに見られる()()()()としての神。

世界の理に縛られない感性と能力の持ち主、ギリシャ神話に見られる()()()()()()としての神。

そして、人でありながらその枠組みを()()()()()()()()もまた神と呼ばれる。

 

檀黎斗は正しく()だ。

ゲームの中に宇宙を創造し、キャラクターに命を灯し、プレイヤーに希望や絶望を見せ、人類の常識に縛られない感性と能力を持つ。

唯一彼の神性を否定できる点は、彼が母から生まれた人間の肉体を持つことだけ。

だがそれすらも消えてしまう。

 

「僕は、黎斗さんの笑顔を取り戻したい」

「シラけることすんなよ。それじゃあゲームは終われないんだよ。

 敗者には敗者らしい、エンディングってもんがあんだろ」

「ッ!? イヤだ、イヤだ! 死にたくない!! 死にたく、ああ……。

 ――私は神だ! 私の夢は、不滅ダアアアアアアアアアアアア!!!」

 

人間である檀黎斗はゲーム病により消滅した。

 

「随分楽しそうじゃないか、パラドォ……! ゲームマスターの私を差し置いて!!」

 

バグスターとして復活を果たし、新檀黎斗を名乗り――

 

「もはや人間の命は有限ではない。 全ての命がコンティニューできる世界になった」

 

死を超越し人類に福音をもたらす、檀黎斗神を名乗り――

 

「檀黎斗神という名は、もう捨てた……。今の私は――檀、黎斗……」

 

再びライフの尽きるその瞬間、彼は人間に戻ったのだろうか。

 

「宝生永夢ゥ!

 何故君が幻夢コーポレーションに、あんなファンレターを送ったのか。

 何故あの雨の日あの場所を歩いていたのか。

 そもそも何故バグスターが生まれたのくわァ!

 その答えはただ一つ……アハァー♡ 宝生永夢ゥ!

 君の※※※※※※ヴェ※※※※※※

 

後にまた檀黎斗Ⅱが現れたらしいけど、それは檀黎斗神が予め生んでいた存在。

神の名を捨てた男はプロトマイティアクションXガシャットオリジンの中にいる。

2人は記憶を共有していても、全くの同一人物とは言えない。

さらに言及していけば、たとえデータが同じでも人間として消滅した彼とバグスターとして復活した彼に連続性はあるのか、という話になる。

 

では――私の予知夢に介入してきた男は一体、どの時点の何である檀黎斗なのか?

 

「楽しんでもらえて嬉しいよ。だが、そろそろボスが出てくる頃だ」

 

景色が変わった。

キリカがベンチに座ったまま固まっている。

 

≪ガシャット!≫

 

黒いスーツの男が、腰にゲーマドライバーを巻いている。

 

 

「グレード0、変身」

 

≪ガッチャーン!≫

≪レベルアップ!≫

 

≪マイティジャンプ!≫

≪マイティキック!≫

≪マイティ≫

MIGHTY(マイティ) ACTION(アクション) (エックス)

 

 

 

私は、子どもでいてはいけない。

私は、弱さを盾にした愚か者であってはならない。

私は、自らの行いを信じて疑わない。

私は、私の世界を守るために全てを捧げることができる。

 

 

 

「それが本当に正しいのか?」

 

 

 

嘘だ。

捧げているのはいつも私以外の人。

 

「キリカあああああああああああ!!!!!!!」

 

夢から目覚めた私は一目散に走り出した。

私の()()()()()を守るために。

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