[裏技]仮面ライダーゲンムVS魔法少女おりこ☆マギカ ロンリー・プレイヤー   作:柳川 秀@尾上 愛【新人Vtuber】

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BATTLE 04-03 (side:game-D.C.)

この世界には魔法が存在する。

 

私が生み出したガシャットや消滅者のデータ保存も、常人からすれば魔法の領域にあるものだろう。

だがそれはあくまで論理性・法則性に則った科学的技術だ。

人類はその域に達していないし、これから先理解できる者が現れるとも思えないが、紐解けば必ず一本になる。

 

この世界の魔法はどうだろうか?

たとえば 0+1 の結果を 2 にする時、私はそこに神の手を加え 0+1(+1)=2 とする。

もし本当に脈絡も注釈もなく 0+1=2 にできるとすれば、そこには理屈も規律も存在しない。

純然たる理不尽さを孕む魔法……そんなものは有り得ない。

 

 

 

この世界の魔法における(+1)の正体。

それを明かすにはまず()()()()()について語らねばならない。

 

人類は熱力学第二法則を発見し熱的死を導き出した。語弊を恐れずに説明しよう。

熱=エネルギーの往来は外部からの介入がない限り徐々に緩やかになり、やがて静止する。

冷凍庫に入れた水は氷になるが、再び熱を与え温めない限り独りでに水へ戻ることはない。

この冷凍庫=内部の規模を拡大すれば、いずれ宇宙内でエネルギーの往来が完全に静止すると考えられる。

それこそがエントロピーの飽和、熱的死だ。

 

終末の訪れより地球の崩壊、あるいは人類滅亡の方が当然先だろう。

しかし、広い宇宙には他人事ではないと捉える者もいる。

熱的死を危惧した彼らは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を生み出した。

感情を持たぬ自分たちの代わりに、最も効率良い料を地球人の第二次性徴期の少女の絶望に見出した。

 

キュゥべえと名乗る彼らと契約した少女は、願いを一つ叶えることができる。

彼女たちはその魂が体と切り離され、ソウルジェムに形を変えられる。

まるでプロトガシャットに消滅者のデータをセーブするかのように。

そして、そこに魔法の使用や負の感情で穢れが貯まると、やがて彼女たちは怪物へ変身する。

 

宇宙の終末という運命への叛逆のため、外宇宙存在が何も知らぬ地球人の少女に約束する希望と仕込む絶望。

これがこの世界の魔法の正体。私が監察して知った、(+1)に隠された真実だ。

 

 

 

正直に言おう。私は彼らに敬服している。

()()()()()()()()()()()()()()とは! 立ち上がって拍手を送らねばなるまい!!

私が見つめていたのは地球人類のことだけだった。

だがあろうことに、彼らは宇宙全体にまで考えが及んでいるではないか!

魔法少女システムは究極の救済と言える。

 

 

 

ああ……しかし、それだけではつまらない。

魔法少女システムには致命的な欠陥が存在している。

確かに魔女との戦いはスリリングでデンジャラスで、非常に心高鳴る(エキサイティングな)ものだろう。

だが、エンターテイメント性が不足しているのだ。

 

私なら魔法少女を! 彼女たちの物語をゲームにまで昇華することができる!

それを成し遂げる神の才能が、私にあるのだからなァ……!

 

既に滅びいく運命(さだめ)にあるとすれば、私がそれをひっくり返そう。

生きている限り他の誰かを喰らう必要があるならば、私がゲームとして改編しよう。

ずっと抱いてきた信念を揺るがされたとしても、どんな世界であろうとも、どんな時代であろうとも。

檀黎斗が執る行動はただ一つ……。

 

 

 

「レッツ・ゲームゥ!」

 

 

 

 

 

 

 

「それが本当に正しいのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君の絶望は無駄にはならない。

 私という存在を蘇らせる、そして世界を救うための尊い生贄となるのだから……!

 君にもまた、神の恵みたる究極の救済が訪れるだろう。

 心配しなくていい。さァ――GAME OVERだ」

 

 

 

「奇跡を望み続けた魔法少女たち……。

 今、その願いがゲームへと引き継がれるゥ!

 祝え、新たなる檀黎斗の誕生を!!

 ブェーハッハッハッハッハッハッハ!!!」

 

 

 

「もし私への勝利まで辿り着けなければ、君たちも絶望の化身(魔女)となる。

 君たちの水晶は私に打ち砕かれ、二度と輝きを放つことはない。

 それだけのリスクを背負ってでも君たちはこのゲームをプレイするか?」

 

 

 

YES……Player( 遊び手 )となるがいい。

NO……Prayer(  祈 り  )をここでやめろ。

 

 

 

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