戦争屋は今日も仮想と現実で戦争をする(凍結)   作:金剛時雨

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投稿かなりってレベルじゃないぐらい遅いですが今回は主人公がリアルの世界でのお話です


第3話 日本総合学院

こんにちは、岩島 聡汰(いわしま そうた)です

 

俺は今日本総合学院高等部の制服に着替えていた

 

※日本総合学院とは東京と神奈川の県境にある学院の事であるこの学校は中等部から大学まであり船舶・航海科や航空科、自動車科、機械科などの工業系から財政科、医学科、法政科などの政治や医学系に普通科のような当たり前のようにある科も存在する総合統合学院なのである

 

俺は今年で高校2年生になってまだ5月になったばかりだ

 

寮暮らしなのですぐに登校できるが今日は朝から臨時呼集があったため急ぎめに登校したら校門前で生徒会のメンバーに案内してもらい総合会議室に入るともう全員揃っていた

 

 

会長「遅いぞ岩島」

 

「すみません、さっきまで入っていたので」

 

会長「そうか、なら仕方ないな」

 

 

今俺に声を掛けてきたのはこの学院の航空科高等部3年生徒会長の青空 流哉(あおぞら りゅうや)先輩だ

 

 

先輩「何時間ぐらい入ってたんだ?」

 

「向こうの世界で12日ぐらいなんで6時間ぐらいですかね」

 

先輩「相変わらずだな、岩島」

 

 

そして今質問してきたのが船舶・航海科高等部3年生の水谷 博樹(みずたに ひろき)先輩だ

 

ちなみに水谷先輩は俺たちが所属している軍団『世界帝国(ワールドエンパイア)』の海軍の戦艦隊の指令をしているベテランだったりする

 

 

「いえいえ、ところで本日はどのようなご用件でしょうか?生徒会長」

 

青空「うむ、今年もまた機械科の馬鹿どもが戦争を吹っかけてきたから対策会議を開くことになったのだ」

 

 

戦争というのは別にリアルで殴り合いをしろというわけではなく

 

何でもここの理事長は大の戦争好きのゲーマーらしくこの学院に入学したらクラス対抗、学年対抗なども全てゲームの中で済ませるため学院の生徒分のゲーム機を配備しているとんでもない所なのだ

 

今回は全校対抗戦であるこれは人数比率の多い機械科と複数の学科の連合で争う2日間かけて行う1学期初めの行事なのだ

 

 

青空「1つ、気になることができたので君に来てもらったのだ」

 

「それは何でしょうか?」

 

青空「君はこの間のイベントの景品を知っているな?」

 

 

この間とは4月にあった春季記念の軍団戦と個人戦のイベントなのだがなんと景品が列車砲だったのだ(種類は様々だが1番大きいのは80cmのグスタフ列車砲だった)

 

さすがにあれは驚いてPCの前で苦笑いしたっけ………結局興味本位で2つほど手に入れたが今は倉庫で眠っていたはず

 

 

「はい、自分も持っていますがあれがどうかしましたか?」

 

青空「いや、今回の戦争にそれが導入される可能性が出てきたんだ」

 

「それは本当ですか?」

 

青空「ああ、情報科の伝手で最大6両~12両導入する予定なのだそうだ」

 

「最低で6両………ですか」

 

 

正直かなり多いと思う

 

もしその中にグスタフがいたら上陸地点の海岸は地獄になる

 

 

「とりあえず今回の戦争のステージと戦闘条件などを教えてください」

 

青空「わかった、ステージはノルマンディー、今回のモードは全校戦侵攻側だ、使われる兵器条件は連合軍で1946年まで、勝利条件は防衛側は4つの占領地点を防衛で侵攻側はそこの占領ないし破壊だ、今回は航空支援と海上からの砲撃支援も可能だ、ヘルスは侵攻10回で防衛拠点が陥落したらリセットされる当然だが防衛側は無限である」

 

「つまり我々は水上から戦闘海域に侵入するのですね?」

 

青空「君の言いたいことはわかる、敵の艦隊が来る可能性を考えているのだろう?その件も情報科に頼んだが水上艦艇を出す可能性はない」

 

「そうですね水上(・ ・)は来ないでしょうね」

 

青空「………………つくづく思うが君は何者なんだ?君たち戦争部は戦車を主に戦うのは知っているが君に関して海軍や空軍についても知識や技量があるのはまだ納得がいかんのだ」

 

 

腕を組みながら唸っている青空会長の言ってることは最もだが空軍と海軍は仕事上知識が必要だったので一時期乗っていたにすぎないのだ

 

 

「そんなことより水谷先輩、艦隊編成はどうするんですか?」

 

水谷「ん?ああ、揚陸艦は素人で普通科などの他科からの志願で駆逐艦・戦艦・空母は船舶・航海科と経験者が担当する」

 

「わかりました、青空会長の方の航空隊の編成はどうされるんですか?」

 

青空「こちらは空母から航空管制は行う、なお回数は限られるが重爆撃機の爆撃支援も可能だ」

 

用意万端の両者を見てこれなら勝てるかもしれないと思っていた矢先ふと疑問が出た

 

 

「上陸部隊の指揮は誰がやるんですか?」

 

青空・水谷「「お前しかいないだろ?」」

 

「え?自分ですか?別に俺じゃなくて普通は部長や他の先輩方がするのではないのではありませんか?」

 

水谷「ここまで話しておいて今更だな、それにあっちの軍団での指揮経験もないのだからこれを機に練習するのもいいだろうよ」

 

「は、はぁわかりました、何か条件とかありますか?」

 

青空「いやとくにはない君の判断に任せる」

 

「わかりました、では戦車についてこれでどうでしょうか?」

 

 

そういいながら俺は会議室に元からついている投影機にスマホを繋げて写真と名前を出した

 

・米国製 M4シャーマン

     M24チャーフィー

     M26パーシング

・英国製 シャーマン ファイアフライ

     Mk.VI クルセーダー

     Mk.IV チャーチル

 

 

「この6種類で対応したいと思います」

 

水谷「それはいいが上陸艇の制限重量だと厳しくないか?」

 

「それについて問題ありません、最初に上陸させるのはシャーマンやクルセーダーのような軽い戦車で制圧します第1上陸地点占領後は戦車整備基地になるのでその時に残りの車両を出します、それまでは艦隊の艦砲射撃と航空支援で乗り切ります」

 

青空「岩島君、もしかしてこう言われるとわかっていて準備していたのか?」

 

「いえ、この間戦闘シミュレーションした時の対策だったんですが役に立つでしょうか?」

 

青空・水谷「「・・・・・・」」

 

 

2人が顔を見合わせながら考えていたがやがて呆れた顔をしながらこちらに向いた

 

 

青空「やはり君が適任のようだ、今回の上陸隊の指揮を頼めるか?」

 

水谷「俺から頼む、これなら勝てる気がするしな」

 

「わかりました、では続きは放課後という事でよろしいですか?」

 

青空「ああ、構わないではまた後で」

 

「はい、では失礼します」

 

 

俺はそう言いながら扉を閉め心を躍らせながら教室に向かっていった

 

 

 

・・・放課後・・

 

 

 

あっという間の放課後がきた

 

先に言うと授業が暇だから寝ていたわけではないからな?

 

誰に言ってるかわからないことを言いながら俺は朝いた会議室に入った

 

 

「失礼します、会長」

 

青空「やぁ岩島君、作戦何か案はできたか?」

 

「はい、朝に地図を受けとったので作戦はだいだいできました

 

1日目

 第1次全校戦 継戦日数不明

  作戦目標 橋頭保の確保

   ・第1段階、第1占領地点に対して艦砲射撃並びに第2占領地点に対して航空爆撃

   ・第2段階、戦車300両による上陸戦

   ・第3段階、占領地付近の敵戦車の掃討と占領

   ・第4段階、残りの部隊の上陸と陣地構築

 

 第2次全校戦 継戦日数不明

  作戦目標 第2占領地点の確保

   ・第1段階、第2占領地点に対して艦砲射撃並びに航空爆撃、第2、3占領地点に航空隊による偵察

   ・第2段階、周辺の市街地並びに森の確保

   ・第3段階、第2占領地点に対空砲部隊と砲撃支援隊の陣地構築

 

2日目

 第3次全校戦 継戦日数不明

  作戦目標 第3占領地点の確保

   ・第1段階、第3占領地及び敵航空基地に対して航空爆撃と地上砲撃

   ・第2段階、第3占領地点・敵航空基地の占領、敵列車砲台の破壊・占領

 最終段階 継戦日数不明

   ・第1段階、最終占領地点に対して航空爆撃・地上砲撃

   ・第2段階、稼働全車をもって敵戦車の殲滅

   ・最終段階、最終占領地点及び施設の占領、ゲーム終了

以上です」

 

青空「なんか、大雑把だな」

 

「残念ながら敵の情報が不足していますし、詳しい地図や情報は当日にしか来ません今は大まかな目標を定めて当日に中規模の作戦目標を細かい指示は現地で各指揮官と私でする予定です」

 

青空「確かに今の現状それが正しいな、わかったこれで行こう」

 

「はい!よろしくお願いします!」

 

青空「こちらこそよろしく頼む、では続きは皆が集まってからだな」

 

 

そう言いながら2人しかいない会議室で様々な話をした

 

 

 

 

 




次回『戦争前夜』

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