青き稲妻の物語   作:ディア

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更新遅れました。遅れた理由についてはアレなんで聞かないで下さい。

どーでも言い話
尚、作者は神戸新聞杯はコントレイルに賭けます!というか菊花賞もコントレイルに賭けます!そのくらい強いし、レーティングでは父親のディープインパクトやそれを超えたドゥラメンテよりも上ですからね。


青き馬、魔術師を称える

 某掲示板にてマジソンティーケイが天皇賞春を三連覇を果たしたことが大きな話題となっていた

 

 

 

 1: マジソンティーケイがまさかの天皇賞春三連覇達成! しかも世界レコード&八大競走史上最大着差勝利や! 

 

 

 

 2: スレ立て乙。同GⅠ競走三連覇はアイグリーンスキー以来の快挙だったりする

 

 

 

 3: マックイーンの血は出来ないと思っていたがようやくか。孫世代のゴルシも宝塚記念で負けたしな

 

 

 

 4: ≫1 確か最大着差勝利はヒカルタカイ以来54年ぶりだっけ? その時も天皇賞春だったような

 

 

 

 5: せやで。尚、ヒカルタカイはそのあと宝塚記念も勝っとる

 

 

 

 8: 誰だよマジソンのことを養分とか言った奴。マジソンのせいでマジマジ損したわ

 

 

 

 9: お前の駄洒落もマジマジ損

 

 

 

 10: もはやマジマジ損って言葉が語彙力を無くすww

 

 

 

 13: 真面目な話、マジソンがデビューする時ってマジどうなっていたの? 話題になっていた? 

 

 

 

 15: ≫13 風間社長曰く、風間軍団のエースで期待されていたらしいが調教師達はそんなに期待していなかったらしい。せいぜい勝っても菊花賞か春天の一つでも勝っていればよかったとのこと

 

 

 

 16: 鈍足ステイヤー血統なのに何故皐月賞やJC、有馬記念を勝てたのかマジ不思議なくらいだ

 

 

 

 17: そういやマジソンの母父ってメジロブライトなんだよな。現状メジロブライトの血を継ぐ馬はこいつとその兄弟しかいないとなるとマジロマンだよな

 

 

 

 18: 両方の祖父がメジロの馬というのもマジロマン。尚両親及びマジソン共に生産者は風間牧場だが

 

 

 

 20: ≫18 ちなみにその両親はともに風間社長の指示で種付けされたものでマジソンやボルトもその指示で生まれたらしい

 

 

 

 21: それでGⅠ7勝のリーディングサイアー取る馬を誕生させるとか風間社長有能すぎww

 

 

 

 23: マジな話、あの時のマジソンに勝てる奴っている? 

 

 

 

 24: あの勝ち方はメジロマックイーンやライスシャワーでも勝てんわ。2000年のオペラオーの補正が働けばワンチャンあるかもしんない

 

 

 

 25: ≫23 どんな奴でも勝てる気がしない。覚醒したメジロマックイーンよりもマジヤバい

 

 

 

 26: ≫23 マジソンの親父のシンキングアルザオにワンチャンある。あいつはスピードがあるからマジソンと同じ事が出来る可能性がある

 

 

 

 28: ≫23 ディープインパクトなんかは却ってマジソンに併せようとして無駄に体力を削りそうだからな。オペラオー包囲網並みのことをしないと勝てない

 

 

 

 

 

 以降も掲示板は続いていく……

 

 

 

 

 

『よう、ただいま』

 

『お帰りなさい先輩!』

 

 マジソンが厩舎に戻るとミドルが元気よく返事を返す。

 

『ボルトはどこだ?』

 

『ボルトなら調教に行ったよ。何でも京都の2200mであんなタイムを出すライバルには負けられないって言って先生に強めの調教を頼んだんだけどライバルって一体誰のことなんだろう……』

 

『ミドル、気がつかないのか? そのライバルは俺だと言うことに』

 

『え? でも先輩は前走3200mのレースで去年の宝塚記念もトロピカルターボに負けたのに何で?』

 

『俺は天皇賞春の1000mを1分3秒で走った。そして3200mを完走した時は3分11秒5だ。じゃあ1000mから3200mまでの2200mを何分何秒で走った?』

 

『えーと、そのわかりません』

 

『2分8秒5だ』

 

 ボルトがマジソンとミドルの会話に首を突っ込み、二頭を驚かせる。

 

『ボルト終わったのか』

 

『まあな。春の盾三連覇おめでとさん。しかしよくあんなタイムが出たもんだ』

 

 ボルトが脅えていたのはマジソンのタイムにある。マジソンが天皇賞春で出した1000mから3200mまでのタイム、それは宝塚記念のレコードタイムよりも速くマジソンはそれを天皇賞春で出していたからだ。

 

『お前のお陰だ。俺に足りなかったものはスピード。アブソルートやリセットに勝つには絶対的なスピードが足りない。そのスピードを上げるにはスプリンターになるしかない。それに気づかされたのは』

 

『それにしたって早すぎだろう……』

 

 ボルトがマジソンの驚異的な成長に突っ込みを入れる。

 

『とにかく今の俺に敵う奴はこの世においていない。例え相手がアブソルートでもリセットでもだ。無論お前もな』

 

 

 

 ──競馬に絶対はない。しかしシンボリルドルフには絶対がある

 

 この格言はシンボリルドルフの強さを称えるものであり、それに付け足されることはない。あくまでもこの言葉はシンボリルドルフを称える為のものなのだから。

 

 ──しかしマジソンティーケイはその上をいく

 

 それでも尚、付け足されてボルトの耳に届いたのはマジソンの自信の現れだった。

 

 

 

『今度の宝塚記念でお前が言ったことを、長距離においてと前置きにしてやるよ』

 

『軽口を叩けるなら十分だな』

 

 天皇賞春で余裕が持てたマジソンに対しボルトは焦れ込む。ボルトの精神面という意味ではまだ神童(こども)のままだった。




後書きというかちょっと警告
これから駆け足で進みます。ダイジェストになる可能性の方が高いので注意してください

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