冬、凍るような風が私を切り裂く、痛い、痛い、身体がそう言っている。けど、傷などどこにもない、だが、身体は痛いと痛みを訴える。その痛みから逃れようと頑張るが、相手はその努力を嘲笑い、私に痛みを与え続ける。私は必死に抵抗した、けど、意味がなかった。だから私は最後の手段に出た。
「おにいたん、寒いですっ」
これでおにいたんに合理的に抱き着けます、寒いのがいけないんです。寒さから逃れるために、おにいたんに抱き着くのは仕方ないことです。寒いのがいけないのです、メアは悪くないんです。
「温かいにゃー……」
「そうですかぁ、温かいですかぁ」
「……」
恐る恐る顔を上げた、そこには笑顔のシャンディア様がいました。
「ふふふっ」
「しゃ、シャンディア様?」
「そうやって英門様に抱き着くのはいけませんねぇ、これはお仕置きが必要そうですねぇ」
「す、すみませんすみません」
「シャンディア?」
「あ、ご、ご主人様?」
おにいたんがなぜか怒ってます。
「着替えてきなさい」
「あっ……忘れてましたぁ、行きますよ、メア」
「えっ、は、はい」
何もわからない状態でシャンディア様に連れていかれました。
「やっと来ましたか」
「フォリアさん?」
「英門様が着物で来るように、って言っていたので来ましたぁ」
「確かに私が適任ですね、似合う着物を持ってきますね」
「お願いしますぅ」
「あれ、シャンディアさんも来てたんですね」
「あらぁ、リリアさん、あなたも着物をもらいにきたんですねぇ」
「はい、英門さんが全員分、フォリアさんに頼んでいたみたいです」
「そんなに着物姿が見たかったんですねぇ」
「シャンディア様、知っていると思いますが……その…おにいたん、激しくしてくれますよ」
「そうでしたぁ……ふふふっ、楽しみです」
「この人たちは……」
「そう言って呆れてますけど、リリアさんもダリアさんに期待してますよねぇ?」
「そ、それは……」
「ふふふっ、恥ずかしがらなくていいですよぉ……」
シャンディア様がリリアさんに顎クイしています。なんでしょう、百合が咲き乱れている気がします。
「あれ、まだ着替えてなかったんですか?」
「あら、元私……」
「なんでその呼び方に戻したんですか……」
「その着物が似合い過ぎているからですよぉ……妬ましい」
「シャンディアも嫉妬するのね……」
「シャンディア様はおにいたんにも嫉妬しますからねぇ」
「えっ……」
「英門様にそういう感情も抱けるんです、いいでしょう?あぁ、なんて素敵なんでしょう、英門様にあらゆる感情を抱けるなんて」
シャンディア様が恍惚としてます。お姉様が若干ひいてました。
「お姉様は水色の着物が似合いますね」
「皆さん、持ってきました。あっ、リリアさん来てましたか、全員分持ってきて正解でしたね、さぁ、着替えましょうか」
―――――
「おぉ……凄いな」
赤い着物を着ているリリア、桃色はミル、レイティアも赤、ゼフィーが黄色
「シャンディアが紺色、シャルアが水色、メアが紫、フォリアが赤、ネフィアが白か良く似合っているな……」
「そう言えばリフューは?」
「ハークさんの手助けをしてますよぉ、あっちの世界はちょっと大変みたいなので」
「あー……そういうことか、スティラは実家に戻っているんだったな」
「ですねぇ」
「いるメンバーだけで言うか」
「そうね」
「『あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします!』」