仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第七章/ブレイド×ガンダム00の世界⑨

 

それから一時間後。昼休みも漸く終わり、仕事を終えた零達は客席で一休みしながら今日の売上を換算していた。

 

 

ウェンディ(別)「今日の売上はいつもの十倍!そして赤字から脱出して一気に黒字に!今回の作戦は大成功ッスね♪」

 

 

クレフ「ははは…そうだね…でも、結構疲れたよ…�」

 

 

優矢「…確かに…もう動けねぇよ…�」

 

 

ツトム「アハハ…お疲れ様です」

 

 

稟「残り物ですけど、俺と祐輔さんが作ったケーキがまだ沢山残ってるんで、よかったら優矢さんもどうぞ」

 

 

優矢「ん?オォッ!サンキュ~♪」

 

 

先程までグッタリとテーブルに俯つ伏せていた優矢は稟が運んできたケーキを貪るように食べ始め、稟達はそんな優矢の食いっぷりを見て若干苦笑している。そしてそんな優矢達が座るテーブルとは別のテーブルでは、優矢と同じく稟と祐輔の自作ケーキを口にするなのは達と珈琲を啜る零達の姿があった。

 

 

零「ハァ……今日の売上はかなり良かったが、流石に疲れるものは疲れるな…」

 

 

フェイト「フフ、確かに疲れたけど、でも結構楽しかったよ?」

 

 

なのは「うん、久々に接客とかしたからちょっと緊張したけど、皆喜んで帰ってくれたから良かったよ♪」

 

 

祐輔「(…多分…八割ぐらいの人達がなのは達や優矢さん達を目的にしてたんだと思うんだけど…言わない方がいいかな…)」

 

 

珈琲を啜りながら楽しそうに談笑するなのは達を見てそんなことを思う祐輔。そんな時…

 

 

 

―報告します。ロックオン・ストラトス、アレルヤ・ハプティズムが今日限りで依願退職しました―

 

 

 

ヴィータ「…ハァッ?!」

 

 

稟「ニールさん達が…依願退職?!」

 

 

刹那「馬鹿な…アイツ等が自分から会社を出ていく筈が…?!」

 

 

突然流れ始めた社内放送の内容に驚く一同。特に二人とは付き合いの長い刹那は彼等が自分から会社を辞めるとは到底思えなかった。

 

 

ミレイナ「ん~でも、これっていわゆるチャンスですよね?お二人が会社からいなくなったなら、セイエイさんがAに返り咲けやすくなるですよ!」

 

 

フェルト「ミ、ミレイナ�」

 

 

明るい口調で言い放ったミレイナの言葉を聞き、一同は少し顔を俯かせた。確かにあの二人がいなくなるのなら刹那がAに戻れるチャンスが増えるだろう。だが……

 

 

優矢「…でも、本当にそれでいいのか?!今まで一緒に働いてきた仲間なんだろう?!」

 

 

ツトム「そうですよ!刹那さん、貴方もホントにこのままでいいんですか?!」

 

 

刹那「ッ……俺は…」

 

 

立場が変わってしまってもあの二人は刹那の事を仲間だと変わらず接し、刹那の為にカリスを探し出そうとした。そんな二人が本当に会社を辞めてしまってもいいのか、優矢とツトムは刹那に意見を求めようとするが刹那は顔を背けてなにも言わない。それを見兼ねた零は大きな溜め息を吐いた。

 

 

零「…いいんじゃないか?所詮あの二人は、そいつの出世を邪魔するだけの存在だったんだから」

 

 

刹那「…ッ?!」

 

 

なのは「れ、零君…?!」

 

 

優矢「お前、いきなり何言ってんだ?!」

 

 

突然冷たく言い放った零の言葉になのはは驚き、優矢はそっけない言い方をする零に怒鳴り、祐輔達は黙ってそのやりとりを見守っていた。

 

 

零「そうだよな刹那?ミレイナの言ってた通り、あの二人がいなくなればお前はAとして返り咲いてブレイドの資格も取り戻しやすくなる…良かったじゃないか、邪魔者がいなくなって。これでお前の出世への道も安泰だ」

 

 

優矢「おい零!!」

 

 

余りの物言いに優矢は更に怒号を響きかせて零の肩を乱暴に掴んだ。その時…

 

 

刹那「…………違う…」

 

 

優矢「…!刹那?」

 

 

先程まで何も答えなかった刹那が何かを呟いてテーブルから立ち上がり、零を見据えながらゆっくりと口を開いた。

 

 

刹那「出世や…ブレイドの資格なんてどうでもいい。俺は…俺はアイツ等が居たから、今までアンデッドと戦えてこれたんだ!アイツ等は…アイツ等は俺の仲間だ!」

 

 

ギンガ「…刹那さん」

 

 

初めて自分の気持ちを打ち明けた刹那。一同はそんな刹那をジッと見つめ、零はやれやれといった感じで溜め息吐くと、すぐに真剣な顔つきで喋り出す。

 

 

零「……なら、今のお前がすべきことは一体何なのか…ちゃんと分かってるな?」

 

 

刹那「!…あぁ!」

 

 

刹那は零の言葉に力強く頷いて社員食堂から飛び出していった。

 

 

優矢「まさかお前…刹那にそのことを気づかせる為に……わざと?」

 

 

零「…さあな…全く。本当に世話の掛かる部下だ…」

 

 

稟「とか言っておきながら、結構面倒見がいいんですね」

 

 

零「……ほっとけ」

 

 

そっぽ向いてぶっきらぼうに言い放つ零に祐輔達は可笑しそうに笑い、優矢は零の真意に気づかず怒鳴ってしまったことを恥ずかしく思っていた。

 

 

零「チッ…ほら優矢!ボサッとしてないでさっさとアイツの後でも追い掛けろ!」

 

 

優矢「う、うおぉ?!わ、分かった!分かったから蹴んなって!�」

 

 

祐輔達に笑われてばつが悪いのか、零はそれを紛らわせるかのように優矢の背中を蹴って刹那の後を追うように促していった。

 

 

クレフ「ハハハ、零は以外と照れ屋なんだね」

 

 

祐輔「照れ隠しのつもりでも分かりやすいですよね…あ、そうだ。稟君、ツトム君、クレフさん、皆にもう一つして欲しい大事な仕事があるんだけど…」

 

 

ツトム「大事な仕事?」

 

 

突然祐輔から切り出された仕事の話に三人は疑問符を浮かべ、祐輔はそんな三人に仕事の内容を説明し始めた。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

社員食堂から飛び出した刹那はロックオン達の退職を取り消してもらう為に社長室へとやって来ていた。だが社長室の扉は鍵が掛かっており、中に入ることが出来なかった。

 

 

刹那「クッ…社長!どこにいるんだ?!社長!」

 

 

刹那は無駄だと分かっていながらも社長室の扉をこじ開けようとしながら社長を呼び続ける。とそこへ、刹那を追い掛けてきた優矢とヴィータが刹那と合流した。

 

 

優矢「刹那!社長は理事長の研究室に向かったみたいだ!」

 

 

刹那「?…理事長の?」

 

 

優矢から聞かされた情報に刹那は疑問そうに呟き、何かを思い出したようにハッと息を拒んだ。

 

 

ヴィータ「なんだ?なんか知ってんのか?」

 

 

刹那「あぁ…確かBOARDの最高機密が保管されている場所だった筈だ……だが、何故そんな所に…?」

 

 

優矢「…とにかく、その研究室に言ってみよう!社長と早く話をしないと!」

 

 

刹那「…あぁ!」

 

 

優矢の言葉に二人は頷き、社長が向かったという研究室に向かう為に社長室を後にして会社から飛び出し、自分達のバイクに乗って研究室へと向かっていった。そして、社員食堂の窓際からそれを見ていた零達は…

 

 

スバル「零さん!私達も早く優矢さん達を追わないと!」

 

 

零「分かってる、これも上司の勤めだしな……祐輔、稟達は?」

 

 

祐輔「皆には仕事をしてもらってるよ、"大事な"仕事をね」

 

 

零「…そうか。なら俺達も行くぞ!」

 

 

祐輔の言葉を聞くと零達も優矢の後を追おうと社員食堂を出ようとする。だが……

 

 

 

 

「…これ、中々イケるね」

 

 

―ガシャンッ!―

 

 

零「…!」

 

 

不意に聞こえてきた声と音を聞いて零達は近くにあるテーブルに視線を向ける。するとそこには、いつの間にか帽子を被った一人の青年が座っていた。しかも、イケると言っておきながら零達の作ったランチを雑に扱っていた。

 

 

「でも、この世界にめぼしいものは…もうないかな」

 

 

零「…なんだ、お前?」

 

 

零は青年の座るテーブルに近づいて青年に何者か問い掛けるが、青年はただニヤニヤと笑いながら零の顔を見つめていた。

 

 

「…てか君、まだ食べられないの?ナ・マ・コ」

 

 

零「…何?」

 

 

全く答えになってない青年の言葉を聞いて零は険しい表情となり、その瞬間零は何かを思い出し掛けるが、それはすぐに脳裏から遠退いてしまった。

 

 

零「…お前は…」

 

 

「フッ…どうせまたすぐに会えるさ。じゃあね、零」

 

 

青年は馴れ馴れしくそう言ってテーブルから立ち上がり、零の肩をポンッと軽く叩いた後に社員食堂から出ていってしまった。

 

 

ティアナ「…何よアイツ」

 

 

ギンガ「零さん、あの人とお知り合いですか?」

 

 

零「…さあな。少なくとも、俺の知り合いに食い逃げをする様な奴はいねぇよ」

 

 

祐輔「…(あの人…もしかしてあの人が?)」

 

 

零達は青年の態度に苛立ちながらも優矢達の後を追う為に社員食堂から出ていき、祐輔も食堂から出ていった青年が気になりながらも零の後を追い掛けて食堂から出ていった。

 

 

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