仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

104 / 521
第七章/ブレイド×ガンダム00の世界⑪

 

 

一方その頃、ディケイド達は自身の武器を巧に扱い、連携を組んでジョーカーにダメージを与えていた。最強のアンデッドと言えど、現状は六対一。流石のジョーカーも六人の攻撃を一人一人見切ることが出来ず少しずつ追い詰められていく。そんな中、キャンセラーは刀を構え、エクスは自身の左腕にセットされているグレイの首を引っ張ってスロットを回し、シヴァは腰にあるホルダーから一枚のカードを取り出しシヴァドライバーにセットする。

 

 

『TIME CRASH!』

 

 

グレイ「エキストラ!ウェイクア~プッ!」

 

 

『ATTACKRIDE:ICE BLADE!』

 

 

『デアァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!』

 

 

エクス『シャイニング……!ブレイカアァァァァァァァァァァァァァアッ!!!』

 

 

―ズバアァァンッ!ズバアァァンッ!ズバアァァァァァァァァァァアンッ!!―

 

 

『うぐあぁぁぁぁ!!?』

 

 

 

キャンセラーとエクスとシヴァの放った斬撃破がジョーカーを斬り裂き、それを受けたジョーカーは遠くまで地面を転がりながら吹き飛んでいった。

 

 

『グ…人間風情が!舐めるなぁぁぁぁぁぁ!!!』

 

 

―シュウゥゥゥ…ドガアァァァァァァァァァァアンッ!!!―

 

 

『ッ?!ウアァァァァァァァァァァァァアッ!!!』

 

 

態勢を立て直したジョーカーは怒りを露わに胸部からエネルギー弾を無差別に放ち、ディケイド達はギリギリでそれを回避するが爆風に巻き込まれ近くの建物の壁際まで吹っ飛んでしまった。

 

 

エクス『グゥッ!中々やるな、アイツ…!』

 

 

ディケイド『成る程な…最強のアンデッドの名は伊達じゃないってことか…』

 

 

キャンセラー『といっても、なんかだんだんと怪物っぽくなって来てるみたいだけどっ』

 

 

ディケイド達は態勢を立て直しながらジョーカーに目を向けていく。ジョーカーには既に人間の時の面影がなく、天を仰ぎながら獣のような咆哮を上げていた。

 

 

ブレイド『だが、それでも負けるワケにはいかない…!』

 

 

闘牙『確かに、こんな事で負けてたら師匠の地獄の特訓が待ち受けてると思うし…』

 

 

シヴァ『いや…特訓というより…お仕置きじゃないかな…』

 

 

ディケイド『…なんか本当にお前達が可哀相に思えてきたな…此処は二人の為にも、さっさと奴を倒すか!』

 

 

ディケイドはそう言ってライドブッカーSモードを構え、ジョーカーに向かって走り出そうとした。その時…

 

 

―…ガチャッ、ブオォンッ!ブオォンッ!ブオォンッ!ブオォンッ!ブオォンッ!ブオォンッ!―

 

 

ディケイド『ッ?!なんだ?!』

 

 

ジョーカーに突っ込もうとした瞬間突然ディケイドのライドブッカーが開き、そこから数枚のカードが飛び出しディケイドは慌ててそれらをキャッチした。ディケイドの手の中に収まったそれとは、いつの間にか絵柄が戻ったキャンセラー、エクス、闘牙、シヴァのカードと、firstのカード、そして見たことのないフォームライドのカードであった。

 

 

ディケイド『?このカードは…』

 

 

ブレイド『チーフ!来るぞ!』

 

 

ディケイド『ッ!』

 

 

突然現れたカードに疑問を浮かべていたディケイドの耳にブレイドの声が届き、ディケイドは慌てて目の前に目を向けるとジョーカーがこちらに向かって突進して来ていた。キャンセラー達は自身の武器をジョーカーに向けて構えていき、ディケイドはカードとジョーカーを何度か交互に見た後キャンセラー達のカードを仕舞い、物は試しにと新たなフォームライドカードをディケイドライバーにセットした。

 

 

『FORMRIDE:DECADE!CLIMAX!』

 

 

ディケイド『…クライマックス?』

 

 

鳴り響いた電子音声にディケイドは首を傾げ、それと同時にディケイドの身体が光に包み込まれていく。光が晴れていくとディケイドの鎧がシンメトリーな鎧へと変わり、身体の色もソルフォームのような深紅へと変わっていた。だが、異変はそれだけではなく…

 

 

―シュウゥゥゥゥゥン!―

 

 

キャンセラー『…ッ?!えっ?!』

 

 

エクス『な、なんだ?!』

 

 

闘牙『か、身体が?!』

 

 

シヴァ『光に?!』

 

 

ディケイド『?!皆ッ?!』

 

 

突如ディケイドの近くにいたキャンセラー達がまばゆい光に包まれていき、その姿が身体のない仮面だけの姿…デンカメンへと変わってしまったのだった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

―firstの世界―

 

 

 

滝「んん~…はぁ。今日の仕事はこれで終わりかぁ~。思ったより早く終わっちまったなぁ~」

 

 

ブレイドの世界でディケイド達が激戦を繰り広げている中、仮面ライダーfirstこと本郷 滝は機動六課での雑務を終えてヴィヴィオと共に食堂へと訪れ、ヴィヴィオが美味しそうにケーキを頬張っている間にこれからどうしようかと悩んで暇を持て余していた。

 

 

滝「ん~…ミユやチンク達はグランナガンに買物に行っちまったし、真司もミユに引っ張られていないし、はやてやヅラ達もまだ仕事中みたいだし…弱ったな~」

 

 

本郷 滝……ただ今絶賛暇です。といった具合にテーブルの上にだしらしなく俯つ伏せる滝。そんな滝の姿に周囲の局員達がクスクスと可笑しそうに笑っているが当の本人である滝は全く気づいていない。そんな時…

 

 

ヴィヴィオ「んん~…あ、ねぇねぇパパ~…あ~ん!」

 

 

滝「……んあ?」

 

 

不意にヴィヴィオから呼ばれ、滝はゆっくりと顔を上げて自分の娘の顔を見る。そこには、自分の食べていたケーキをスプーンの上に乗せ、自分に向けて差し出して来るヴィヴィオの姿があった。どうやら、元気のない(ヴィヴィオから見て)滝を見て心配し、自分のケーキを分けてくれてるようだ。この…カワイイ奴め♪と若干ニヤニヤしていたのは秘密だ。

 

 

ヴィヴィオ「パパ、はい!あ~ん♪」

 

 

滝「ハハ、分かった分かった♪あーーん…」

 

 

自分の娘を愛おしく思いながらもヴィヴィオから差し出しされるケーキを頂こうと口を開く滝。だが…

 

 

 

―…バシュウンッ!―

 

 

ヴィヴィオ「あ~……あれ?…パパ…?」

 

 

ケーキまで後三センチ。だがそのケーキが食べられることはなく、ヴィヴィオの視界から突然滝の姿が忽然と消失してしまったのだった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

場所は戻ってBOARDの研究所。そこでは姿の変わったディケイドとブレイドがデンカメンに変わってしまったキャンセラー達を見て慌てふためていた。そんな事をしている間に突然何もない空間からバッタを模したようなデンカメン…firstのデンカメンが現れ、それが現れると共にデンカメン達が一斉に行動を開始した。

 

 

ディケイド『な、何だ…?!一体何が起きてるんだ?!』

 

 

事態に付いていけないディケイドは自分の周りを飛び舞うデンカメン達を見て困惑し、デンカメン達はそんなディケイドの身体に次々と装着し始めていった。エクスのデンカメンはディケイドの左肩に、firstのデンカメンはディケイドの右肩に、闘牙のデンカメンはディケイドの胸部分に、シヴァのデンカメンはディケイドの背中に、そしてキャンセラーのデンカメンはディケイドの左腕に盾のように装着され、最後にディケイドの瞳が緑から虹色へと変化していった。これが、苦労人同盟の一員の力を結束(強制)させたディケイドの新たなフォーム…『ディケイド・Climaxフォーム』である。

 

 

ディケイドC『は?…なんだコレえぇぇぇぇぇッ!!?』

 

 

D(デンカメン)キャンセラー『え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!?』

 

 

Dエクス『な、何だこりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?』

 

 

D闘牙『ま、まさかこれ…師匠達のと同じ…ってかこのポジションなんか怖ぁっ!?祐樹さんの気持ちが今分かったぁ!!』

 

 

Dシヴァ『い、一体なにが起きてるんだ!?というか前が見えない!?』

 

 

Dfirst『あー♪……あ?………なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?』

 

 

ディケイドC『うおぉッ?!ビックリしたぁ…って、お前滝か!?なにやってんだお前!?』

 

 

Dfirst『え?…って零!?それに皆も!?何なんだよこれ!?何が起きてんだ!?ていうか此処何処ぉ!?』

 

 

ディケイドC『俺が知るか!!おいお前等も勝手に動くな!!てか気持ちワリィよこのフォーム!!』

 

 

ブレイド『…何をやってるんだお前達は…』

 

 

ディケイドC達は突然なってしまったてんこ盛りフォームにどよめき、ブレイドはそんなディケイドC達に呆れて深い溜め息を吐いていた。

 

 

『この、虚仮威しごときがあぁぁぁぁぁぁ!!!』

 

 

ディケイドC『クッ!やかましい!!こうなればヤケクソだぁ!!』

 

 

最早どうにでもなれとディケイドCは勢いに任せてジョーカーを睨みつけながらライドブッカーを開き、そこから一枚のカードを取り出しディケイドライバーへと投げ入れた。

 

 

『FINALATTACKRIDE:DE・DE・DE・DECADE!』

 

 

電子音声が響くとディケイドCの身体に装着されていたDfirstとDエクスが肩から外れてディケイドCの右足に装着され、DキャンセラーとDシヴァもディケイドCの身体から外れて左足に装着された。そして、ディケイドCの目の前にエクス、first、闘牙、シヴァ、キャンセラーのカメンライドカードを模したディメンジョンフィールドが出現し、それと共にDシヴァから氷の翼が現れディケイドCは上空へと高く飛び、ジョーカーに両足を向けながらディメンジョンフィールドを潜り抜けていく。

 

 

『俺達の必殺技ぁ!!苦労人同盟バージョオォォォォォォォォォォォォォオンッ!!!!(ヤケクソ』

 

 

―ドゴオォォォォォォォォォォォォォオンッ!!!―

 

 

『グウゥ!?ウグアァァァァァァァァァアッ!!?』

 

 

ディケイドCの放ったディメンジョンキックがジョーカーに直撃し、ジョーカーはそのまま十五メートル以上先まで盛大に吹っ飛ばされていった。

 

 

ブレイド『これが…チーフ達の力…?!』

 

 

ディケイドC『ハァ…ハァ…どうだコンチキショウッ!!』

 

 

Dエクス『オォッ、やりましたね零さん!』

 

 

ディケイドC『ウオォッ?!り、稟!勝手に動くなっ!!』

 

 

D闘牙『いや、そうはいいますけどこれ結構窮屈なんですよ~!』

 

 

Dシヴァ『というかまだ前が見えない!』

 

 

ディケイドC『どあぁ!?だから勝手に動くなって言ってっ!』

 

 

Dfirst『それよりも何が起きてんだ!?状況を説明してくれ!?』

 

 

ディケイドC『イタタタタタタタッ!?おとなしくしろ滝ッ!股の間接が外れるっ!!』

 

 

Dキャンセラー『やれやれ……ん?……ッ!皆ストップ!まだあのアンデッドが生きてるよ!』

 

 

ディケイドC『イタタタタタタタ!!…って何?』

 

 

すっかり勝利気分でいたディケイドC達はDキャンセラーの言葉を聞いてジョーカーが吹き飛んだ場所を見た。そこにはジョーカーがゆっくりとふらつきながら起き上がり、声になっていない叫び声を上げてディケイドC達の方へと向かって近づいて来ている姿があった。

 

 

ディケイドC『オイオイ…あれでまだ生きてるのか?しかもまるっきり怪物になっちまってるし…』

 

 

ブレイド『なら、倒すまで戦えばいいだけだ。俺は……いや…俺達は、ライダーなのだから!』

 

 

決意の込められた口調で強く言い放つブレイド。それを聞いたディケイドCはライドブッカーから絵柄のない三枚のカードを取り出すと、シルエットだけのブレイドのカードを含むそれらに消えていた絵柄が浮かび上がっていった。

 

 

ディケイドC『…そうだな。なら、俺も一緒に手伝うとしよう』

 

 

Dfirst『え?…お、おい!お前まさか!』

 

 

ディケイドCの言葉を聞いてDfirstはなにかを悟るが、ディケイドCはそれに構わず絵柄の戻ったカードの中から一枚のカードを取り出しディケイドライバーに装填しスライドさせた。

 

 

『FINALFORMRIDE:B・B・B・BLADE!』

 

 

ディケイドC『ちょっとくすぐったいぞ』

 

 

ブレイド『?どういう意味―ドンッ!―うあぁッ?!』

 

 

ディケイドCはブレイドの背中に回って背中に触れるとブレイドの背中にオープントレイのような物が出現し円を描くように展開されていく。するとブレイドの身体が宙に浮きながら徐々に変化していき、ブレイドは巨大な大剣のような姿…『ブレイドブレード』へと超絶変形していった。

 

 

Dエクス『で、デカアァッ!?』

 

 

Dfirst『やっぱりこうなったか…』

 

 

Dキャンセラー『うわぁ…生のファイナルフォームライドなんて始めてみたかも…』

 

 

D闘牙『あぁ…僕は師匠からの話や別世界の人達がこうなるのを何度か…』

 

 

Dシヴァ『うぅ…何も見えない…』

 

 

ディケイドC『お喋りはそこまでだ!行くぞ!』

 

 

ディケイドCはDキャンセラー達に向けて一喝するとブレイドブレードを持って構え、ジョーカーに向かって走り出しブレイドブレードでジョーカーを横一閃に斬り飛ばしていった。

 

 

―ガキイィィィィィィィィィィンッ!!―

 

 

『グウアァァァァッ!!?グッ…な、何なんだあの姿は?!』

 

 

ディケイドC『これが、お前の知らないコイツの力だ!皆、決めるぞ!』

 

 

『応ッ!!』

 

 

ディケイドCは再びライドブッカーから一枚のカードを取り出し、それをディケイドライバーに装填してスライドさせた。

 

 

『FINALATTACKRIDE:B・B・B・BLADE!』

 

 

電子音声が響くとブレイドブレードの刃が青白く輝き出し、ディケイドCはジョーカーに向けてブレイドブレードを大きく振り上げていく。そして…

 

 

ディケイドC『ハアァァァァァァァ……ウオリャアァァァァァァァァァァァアッ!!!!』

 

 

―ドガアァンッ!トガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!!―

 

 

『そ、そんな?!ウ、ウグアァァァァァァァァァァァァァァァァァァアーーーーーッ!!!?』

 

 

ディケイドCとブレイドの必殺技、DCDE(ディケイドエッジ)がジョーカーに炸裂し、ジョーカーは断末魔と共に吹っ飛ばされながら爆散していった。そして、それを確認したディケイドCはブレイドブレードを上空に投げ出すとブレイドブレードはブレイドへと戻っていく。

 

 

ブレイド『ぐぅっ?!うおぉぉっ?!』

 

 

突然元の姿に戻ってしまった為ブレイドはバランスを崩し、尻餅を付いて変身が解除された。そしてディケイドCも変身を解除して零に戻ると、零の周りにデンカメンから元の姿へ戻った祐輔達が地面に倒れ込み、零は祐輔達の姿を見て少し苦笑すると刹那に近づいて手を差し延べた。

 

 

零「…ほら、掴まれ」

 

 

刹那「!…すまない」

 

 

刹那は微笑しながら零の手に掴まって立ち上がり、祐輔達も立ち上がりながらそんな二人を見て満足そうに笑って見守り、滝は未だに現状が理解出来ず疑問符を浮かべている。そして一同は後から駆け付けたスバルとヴィータと共にロックオン達を病院へと連れていき、BOARDへと戻ったのだった。

 

 

 

[

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。