仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT 作:風人Ⅱ
ジョーカーを倒し、ロックオン達を病院へと連れていった零とヴィータは会社の前まで来ていた。あの三人を病院に連れて医者に見てもらった所、衰弱こそはしていたが命に別状がなく、一週間程入院すれば問題はないらしい。それを知った祐輔達は安心して一足先に写真館へと戻り、零とヴィータは会社に置き忘れた私物を取りに会社に戻り、今写真館に戻ろうとしていた。だが、零は手袋がないことに気づきポケットの中を探し始める。すると…
刹那「…忘れ物だぞ」
零「?…刹那」
二人の後ろから刹那が歩いて来て零が忘れた手袋を投げ渡して来た。零はそれを受け取ると若干苦笑しながら両手に嵌めていく。
刹那「もう…行ってしまうのか?」
零「あぁ。俺達のこの世界での使命はもう終わったからな」
刹那「…本当に不思議な奴だな、お前達は…一体何者なんだ?」
零「…俺はやがて、全ての世界を破壊する」
刹那「…なに?」
不意に真剣な口調で話す零の言葉を聞いて刹那は驚愕して困惑してしまう。
零「…らしいな」
刹那「…違うな…お前は破壊者などではない。お前のおかげで、このBOARDも、前社長達も、この世界も救われたのだから」
零「フッ…そういってくれれば、有り難いんだがな」
そう言って零とヴィータは微笑し、刹那は何処か柔らかい表情で二人を見つめていた。
刹那「…また、会えるか?」
ヴィータ「当然だろ?なぁ零?」
零「あぁ。旅を続けている限り、またいつか会える…きっとな」
刹那「…そうか」
零とヴィータの言葉に刹那は小さく笑い、零は刹那に向けて軽く手を降るとヴィータと共にディケイダーに乗って写真館へと戻っていった。
途中、「チーフ~!八神さ~ん!お仕事ですよ~!」と誰かに呼び止められた様な気がするが…きっと気のせいだろう。
◆◇◆
それから数十分後。写真館に戻った零は祐輔達の見送りの為に写真館の前で祐輔達と向き合っていた。
零「いや~今回は本当に助かったよ…色々な意味で�」
祐輔「ははは…でも、もうあれにはなりたくないです�」
稟「右に同じく…あれって結構窮屈ですし�」
ウェンディ(別)「?あれってなんの事ッスか?」
クレフ「いや…出来れば聞かないでくれ�」
お互いに苦笑しながらあれにはもうなりたくないと言う零達の言葉が理解出来ないウェンディ(別)は疑問符を浮かべ、零達はそんなウェンディ(別)の様子に更に苦笑する。
滝「ったく、最悪のタイミングで呼び出しやがって!せっかくヴィヴィオと親子水入らずのひと時を過ごしてたのに�」
零「だからスマンと言ってるだろう�俺もあれは予想外だったんだから�」
ツトム「確認したところ…あのカードは師匠がこっそり零さんのライドブッカーに仕込んだみたいですよ�その動機が…「何か面白そうだから♪」…だったとか�」
零「…だからこんな見覚えのないカードまで入ってたのか�」
そう言って零はライドブッカーから数枚のカードを取り出した。それらのカードには『SAMONRIDE』と表示されたカードやなにに使うのか分からないカードまで色々とある。
零「ハァ…だがまあ、今後一切あのてんこ盛りを使うことはないだろう……多分」
『いや、頼むから断言してくれ (下さい)�』
曖昧な答えを返す零に一斉に突っ込む一同。
零「ハハハ…�まぁ、出来る限り使わないよう善処するから心配しないでくれ�」
稟「本当かな~…�」
祐輔「まあ、あれになるのは嫌ですけど、それ以外のことでしたら何か力になりますので」
零「あぁ、すまんな。助かる」
滝「色々とあったが…まあいいか。零、今度また皆で飲みに行こうな」
零「あぁ、何とかなのは達の目を盗んで必ず行くよ」
稟「それ…バレたら血祭りに合うんじゃありません?�」
零「気にするな…今始まったことでもないんだから」
ツトム「そういう問題ですか…�」
クレフ「君も以外と前向きだよね�」
親指を立てながら言う零に苦笑してしまう一同。そして、祐輔とウェンディ(別)は自分の世界に帰るついでに滝を元の世界に送るとスクーターに乗って自分達の世界に戻り、稟は迎えに来たアテナに連れられ自分の世界に、ツトムとクレフも迎えに来た幸助に連れられ、何故か若干半泣きになりながら元の世界に帰っていった。
そんな二人を気の毒そうに見送った後、零も写真館の中へと戻っていった。
◇◆◇
栄次郎「ほぉ~零君、また一段と腕を上げたようだね」
なのは「うん、前より数段とね♪」
零「そうかい?俺にはいつも通りだと思うけど」
写真館の中に戻った零は、栄次郎や皆と共に現像した写真を眺めていた。その中には刹那が社員達と共に皿洗いをしているものや、苦労人同盟と共に取った写真などもある。
優矢「成る程なぁ…どんな仕事でも、仲間と働き、共に進化していくってことか…いいね~♪ってヴィータさん?!なにさりげなく人のケーキ取ってんスか?!」
ヴィータ「んだよ、さっきから一口も食ってねぇだろ?だからアタシが代わりに片付けてやろうと…」
優矢「後の楽しみにって取っておいたんですよ!ってあぁぁぁぁぁぁぁ!!俺のケーキがあぁぁぁぁぁ!!」
ティアナ「ま、まぁまぁ�ケーキならまだ幾らでもありますって�」
零「…ハァ…お前は相変わらずだな…」
零は祐輔達が置き土産にと残してくれたケーキで騒ぎ立てる優矢を見て溜め息を吐き、テーブルから立ち上がって背景ロールへと近いていく。
零「だが、あれであの社員食堂は救われただろうな…俺達も旅を続けるか。更なる進化の為に」
そう言って零は次の世界へと向かう為に背景ロールを弄り始める。そして…
―ガチャッ、ガラガラガラガラガラッ!パアァァァァァァァァァアッ!―
零「…この世界は」
キバーラ「フフフ♪零さん達御一行ごあんな~い♪」
零が背景ロール操作するとまた新たな背景ロールが現れ淡い光を放ち、それと共にキバーラが零の下に飛んで現れ怪しげに微笑む。新たに現れた背景ロールは縦に並ぶ赤いラインと、青い蝶とロボットが描かれているというものであった。
その頃、その世界の何処かにある一面真っ白の薄暗い部屋の中では、青い蝶達が金色の鱗紛を撒き散らせながら飛ぶ中、黒鉄の鎧を身に纏った金色の瞳のライダーが一人立っていた。果たして、この世界での零達の役目とは一体なんなのだろうか…?
第七章/ブレイド×ガンダム00の世界END