仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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ファイズ×CLANNADの世界
第八章/ファイズ×CLANNADの世界


 

ブレイドの力を取り戻し、次なる世界へと訪れた零達一行。そんな彼等が訪れたこの世界には、どんな困難が待ち受けているのか…?

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

零達がこの世界にやって来たその日の夜…

 

 

「…此処も以上は無しっと」

 

 

何処にでもあるような普通の高等学校。そこでは一人の警備員らしき男が校内を巡回していた。そして、警備員が校内の校庭を巡回しようとした、そんな時…

 

 

「…?あれ?あの子は…」

 

 

警備員が校庭へと足を踏み入れると、校庭のちょうど真ん中辺りに制服を着た女子生徒がポツンと一人佇んでいた。警備員はそれに気付くと女子生徒にゆっくりと近づいて話し掛ける。

 

 

「あのぉ…君、此処の生徒さんかな?」

 

 

「…私、この学園に入れなかったの…」

 

 

「入れな…かった?どうして…?」

 

 

警備員は何処か悲しげに呟く女子生徒を心配して更に近づいていく。だが、その選択は間違いだったのだ…

 

 

「…だって私……オルフェノクだから♪」

 

 

女子生徒はさっきまでの暗い雰囲気とは違い明るく言い放って顔を上げると、女子生徒の顔に奇妙な模様が浮かび上がり、女子生徒の姿が異形の姿をした灰色の怪人へと変わったのだった。

 

 

「?!う、うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーッ!!!?」

 

 

突然怪人となった女子生徒を見て警備員は驚き、腰を抜かして動けなくなってしまう。怪人はそんな警備員を見て怪しく微笑みながら少しずつ歩み寄り、警備員を引き裂こうと片手を振り上げる。その時…

 

 

―…ブオォォンッ…ザシュウゥンッ!!―

 

 

『ウグアァァアッ!?』

 

 

突如背後から赤い閃光と共に何かが現れ怪人の背中を斬り裂き、怪人はその衝撃で吹き飛び警備員はその隙に悲鳴を上げながら逃げ去っていった。吹き飛んだ怪人は先程まで自分が居た場所に目を向けると、そこには赤い輝き放つ剣を持った黒鉄の鎧の戦士が怪人を見据えて立っていた。

 

 

『?!ファ、ファイズ…?!』

 

 

ファイズ『……ハアァァァァァァ!!』

 

 

『ファイズ』と呼ばれた戦士は怪人に向かって走り出し、赤い光の剣で怪人に素早い斬撃を繰り出していく。そしてファイズは赤い光の剣のレバーを切り替え、バックル部分にある携帯を開きエンターキーを押す。

 

 

『EXCEED CHARGE!』

 

 

電子音声が響くとファイズはバックル部分の携帯を閉じ、それと共にバックル部分からファイズの右腕に向けて赤い光が走り、右腕にまで到達するとファイズの剣が眩い光を放ち始める。

 

 

ファイズ『ウオォォォォォォォ!ハアァッ!!』

 

 

―ズバアァァァァァァァァァァアンッ!!―

 

 

『キャアァァァァァァァァァァァァァァァーーーーッ!!!?』

 

 

ファイズの振りかざした剣が怪人の身体を斬り裂き、ファイズの斬撃を受けた怪人は身体中から青い炎を吹き出して爆散し、その場にФの紋章が浮かび上がって消えていった。ファイズはそれを確認すると剣を払って一息吐き、近くに停めておいたバイクに跨がりその場から去ろうとする。だが…

 

 

 

 

「漸く見つけた…ファイズのベルト!」

 

 

―バッ!!―

 

 

ファイズ『…ッ?!』

 

 

突如近くの建物の屋上から一人の青年が飛び出し、地上に着地すると共にファイズへと向かって来た。だがファイズはそれよりも早くバイクを走らせ、青年から逃げるようにその場から去っていき、ファイズを追っていた青年も追い付くのは無理だと諦めたのか走るのを止めてしまう。

 

 

「チッ!逃げ足の早い奴め!………ん?」

 

 

ファイズを捕らえられなかったことに舌打ちする青年だが、自分の足元に何かが落ちていることに気づきそれを拾う。青年が拾ったそれは写真らしく、そこには二人の男女が仲良く写っており、青年はそれを見るとファイズが走り去った方を見て口元を吊り上げていた。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

それから翌日…

 

 

 

零「イタタタッ…ったく、なんで朝からこんな目に合わないといけないんだ�」

 

 

零は二階から一階へと階段を降りながら自分の頭を抑えて愚痴る。その頭は若干膨れ上がっており、何故彼がこうなっているのかと言えば原因はやはり彼女達にあった。

実は今朝、何時もより早く起床してしまった零は時間つぶしにと外に干していた洗濯物などを取り込んでいたのだ。だが、零は男物(零・優矢・栄次郎)の下着だけでなくなのは達の下着まで一緒に取り込んでしまい、その現場を偶然にも洗濯物を取り込みに来たなのはとフェイトに見つかってしまい、顔を真っ赤にした二人に全力でぶん殴られたのだ。無論この男にそんな下心などがある筈もなく、ただ親切心でしただけだ。

 

 

零「ハァ……取りあえず、アイツ等がスバル達を起こしに行ってる間に朝食でも作っておくか…」

 

 

疲れたように溜め息を吐きながら、零は部屋の中へと入り皆の朝食を作ろうとキッチンに向かおうとする。しかし…

 

 

零「………………なんだ、これ…」

 

 

零が部屋の中へと入ると、目の前に飛び込んできた光景に思わず絶句して固まってしまう。零が目にしたものとは、何故かテーブル一杯に豪勢な料理が用意されているというものだったのだ。勿論これを作ったのは零ではない。かと言って他の者はまだ眠っているハズだし、栄次郎は朝の散歩にと写真館にはいないし、なのはとフェイトにこれだけの豪勢な料理が作れるハズもない。ならば一体誰が?と零が不思議そうに料理を眺めていると…

 

 

「やぁ、漸く起きたか?」

 

 

零「ッ?!」

 

 

不意に背後から聞き覚えのある…だが光写真館の住民ではない者の声が聞こえ、零は反射的に振り返り少し身構える。そこにいたのは…

 

 

零「…ッ?!お前は…?!」

 

 

「おいおい、そんなに身構えないでくれないか?今日は君の好物ばかりを用意したんだからね」

 

 

そこにいたのはブレイドの世界で零達の作ったランチを雑に扱い零に向けて謎めいた事を告げて去った蒼い瞳をした黒髪の青年だったのだ。何故この青年がこんな所にいるのか…零が青年を見て唖然としている間にスバル達を起こしに行ったなのはとフェイト、そしてその後ろからスバル達が眠たそうに目を摩りながらぞろぞろと部屋の中に入ってきた。

 

 

なのは「どうしたの零君?こんな朝から大声出して…って、あぁ?!」

 

 

フェイト「貴方は…あの時の食い逃げさん?!」

 

 

「随分な言われようだね…まあいいか。零がいつもお世話になってます。"海道大輝"といいます♪」

 

 

青年…"海道大輝"はそう言ってなのは達に向けて軽く頭を下げて挨拶し、なのは達もそれに釣られて思わず頭を下げて挨拶する。

 

 

優矢「あの、もしかして貴方は…零のお知り合いですか?」

 

 

零「ハッ。優矢、馬鹿げた冗談は止せ。誰がこんな奴と「えぇ、知り合いですよ。零が貴方達と知り合う、ずっとずっと昔からね」…何?」

 

 

なのは「私達と知り合う…ずっと昔から…?」

 

 

フェイト「それ…どういう事…?」

 

 

幼い頃からずっと零と一緒だったなのはとフェイトは零とは昔から知り合いと言う大輝の言葉を理解出来ず、そんな二人の様子を見て大輝は何も答えずただニヤニヤと笑っているだけだった。

 

 

チンク「黒月の知り合いということは…まさか、貴方もライダーの世界を?」

 

 

大輝「旅してますよ。というかそもそも、ライダーの世界を旅するのは俺の役目なんだ…零、君にはまだ早過ぎる。俺の後を追い掛けて来るのは止めてくれないか?」

 

 

零「お前を追い掛ける…?馬鹿言うな、誰かお前なんかを」

 

 

大輝「そうかい…けどこれだけは言っておくよ。君程度は俺の足元にも及ばない。せいぜい、俺の邪魔だけはしないでくれよ?」

 

 

零「…なんだと?」

 

 

自分の邪魔だけはしてくるなよと釘を打ってくる大輝の言葉が癇に障り、零は鋭い視線で大輝を睨みつけるが、大輝はそんな零を見てもただ鼻で笑うだけであり、なのは達はそんな二人のやり取りを見て止めるべきかと慌てていた。

 

 

大輝「…まあいいさ。今日は零がお世話になっているお詫びとして、朝食を作らせてもらいました。皆さんも良かったらどうぞ」

 

 

そう言って大輝は零を無視してなのは達をテーブルに招いていく。するとそこには、いつの間にかヴィータとスバルが先にテーブルに着いて料理を食べ始めていた。

 

 

ティアナ「ちょ、スバル!何勝手に食べてんのよ?!」

 

 

スバル「はうぅ~♪スッゴく美味しいよこれ~♪ほらほら、ティアも食べてみてよ!」

 

 

ヴィータ「ギガうま!これ結構イケるぞ!♪」

 

 

なのは「ヴィ、ヴィータちゃんまで…�」

 

 

セッテ「…ですが、これを食べたらお二人の気持ちにも共感出来ますね」

 

 

オットー「うん…この煮付けも美味しいし…味噌汁もダシがちょうど良く効いてて美味しい」

 

 

ディード「これは…私にも出せない味ですね…何だか悔しいです…」

 

 

ウェンディ「三人共…いつの間にそんな料理通になってたんスか?�」

 

 

大輝の用意した料理を口にして絶賛の感想を口にする一同。大輝はそれに満足したのか身に付けていたエプロンを外して畳みソファーに置き、ソファーに置いておいた革ジャンを羽織って写真館を出ようとする。

 

 

零「待て海道……お前……まさか俺の過去を知ってるのか?」

 

 

大輝「……零、まだナマコを食べれないのかい?」

 

 

零の質問に対し大輝はまたもや質問になっていない事を言い、零に向けて指鉄砲を向けた後写真館から出て行ってしまった。残された零はイライラとした表情で大輝が出ていった入口を睨むが、次第に馬鹿らしく感じて深い溜め息を吐き、なのは達と共に大輝の作った料理を食べることにした。

 

 

 

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