仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第八章/ファイズ×CLANNADの世界②

 

数十分後…

 

 

―カシャッ―

 

 

「…よし、いい具合に撮れてるな」

 

 

校舎の中にある中庭では、一人の青髪の青年が即席カメラを使い目の前に立っている少女を撮影していた。そして青年はカメラから出てきた写真を取り出すと、青年が撮影していた少女が青年に駆け寄ってきた。

 

 

 

「岡崎さん、どうでしたか?何処か可笑しなところはありませんでした…?」

 

 

朋也「いいや、上出来だ。ちゃんと撮れてるから心配するな、渚」

 

 

渚「そうですか♪良かったです♪じゃあ、今度は私が岡崎さんを撮りますね」

 

 

朋也「おう、じゃあ任せるよ」

 

 

青髪の青年、岡崎 朋也は自分の持っていたカメラを渚と呼ばれた少女に手渡して渚の前に立ち、渚はそんな岡崎を見て嬉しそうに微笑みながらカメラで撮影しようとする。だが…

 

 

「キャアーー♪ラッキークローバーよーー♪」

 

 

「嘘?!どこに?!」

 

 

『?』

 

 

突然周りにいた生徒達が騒ぎ出して何処へと向かっていき、岡崎と渚はそれが気になりそちらの方を見た。するとそこには、三人の男子生徒と一人の女子生徒が険しい表情で二人の下に近づいてくる姿があり、その四人の周りに生徒達も集まってきていた。

 

 

「おいお前等、一体誰の許可を得て俺達の写真を取ってるんだ?」

 

 

「我々ラッキークローバーはアイドルではない…勝手に写真を取られては気分が悪いんだよ」

 

 

渚「え?い、いえ…私達はそんなこと…!」

 

 

「…あら?良くみたら貴方達、あの潰れ掛けの演劇部の部員じゃない?もしかして…演劇部はもう潰れて写真部にでもなったのかしら?」

 

 

渚「そ、そんな事ありません!このカメラはただの私物です!それに、演劇部は潰れ掛けてなんていません!ちゃんと一つの部活として活動してます…!」

 

 

「ハハハハハ!あんな廃部同然だった部活を再建したところですぐ潰れるだろう?いい加減廃部にでもしてしまえよ、ひ弱な部長さんよぉ?」

 

 

ラッキークローバーと名乗る四人の内三人の生徒達が嘲笑うかのような表情で渚の前に立ち、渚はラッキークローバー達の暴言を聞く度に表情が暗くなっていき、ラッキークローバーの一人がその隙に渚からカメラを取り上げようとする。だが…

 

 

―パシィッ!―

 

 

「ウグッ?!」

 

 

朋也「…………」

 

 

渚「?!岡崎さん…?!」

 

 

渚のカメラを取り上げようとした男子生徒の手を岡崎が横から割り込んで叩いて払い、渚を庇うように立ってラッキークローバー達と対峙した。

 

 

朋也「調子に乗るのもいい加減にしろよ…皆が皆お前達に憧れてると思うな!このカメラは、俺達の大事なものなんだ。そのカメラでお前達なんか撮ったりするかよ!」

 

 

岡崎は渚を守るように構えながらラッキークローバー達を睨みつけて強気で言い放つ。だがラッキークローバー達はそんな岡崎を見て馬鹿にするように笑い、もう一人の男子生徒が岡崎を睨みつけながら近づいてくる。

 

 

「お前みたいな不良が俺達に口答えするんじゃないよ、クズがッ!」

 

 

―ドゴォッ!―

 

 

朋也「ガハァッ!」

 

 

渚「ッ?!岡崎さんッ!」

 

 

岡崎は男子生徒の放った蹴りを受けてその場で崩れ落ち、それを見た渚は慌てて岡崎に駆け寄ろうとするが、他のメンバーにより抑え込まれてしまい男子生徒に無理矢理カメラを奪われてしまう。

 

 

渚「か、返してください!それは…!」

 

 

「口答えした罰だよ。これは没収だ……オラァ!」

 

 

―ブンッ!―

 

 

涙ぐみながら返してと頼み込む渚を他所に男子生徒はカメラを近くの壁に向けて勢いよく投げ付けた。岡崎と渚は何とかカメラを捉えようとするが、他のラッキークローバーに抑え込まれて身動きが出来ず、カメラはそのまま壁に衝突しようとした。その時…

 

 

―…バッ!ガシィッ!―

 

 

「…ッ?!なに?!」

 

 

『……え?』

 

 

カメラが壁に激突する寸前に騒ぎを聞き付けた零が飛び出し、壁に激突しようとしたカメラをキャッチしたのだ。突然乱入してきた零を見てラッキークローバーのリーダーを除く三人は零を睨みつけ、岡崎と渚は唖然とした顔で零を見ていた。

 

 

零「ほう…いいカメラじゃないか。見た目も綺麗で新品同然だし…確かにこんなカメラを乱暴に扱うお前等なんて、写真に収める価値もない。動物園の猿でも撮ってた方がマシだな」

 

 

「な、なんだと貴様…?!誰に向かってそんな口を聞いてるんだ?!」

 

 

零「知るかそんなの…取りあえず俺が言いたいのは、学園のアイドルだとチヤホヤされてるからといって図に乗るなということだ。お前等よりも凄い奴なんて、そこら中を探せば幾らでも居るんだからな…」

 

 

零は呆れたようにラッキークローバー達を睨みつけながら先程投げられたカメラを渚へと返す。するとその時、校舎側にある渡り廊下から大輝が現れ、険しげな表情で零に近づき腕を引っ張ってきた。

 

 

零「?!お前、海道?!」

 

 

大輝「……零、ちょっと来い」

 

 

零「はっ?いきなりなに言って、おい?!」

 

 

大輝は険しい顔付きのまま零の腕を無理矢理引っ張って何処かへ連れていき、その場に残されたラッキークローバーや岡崎達は呆然とそれを見送ったのだった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

あれから数分後。大輝に無理矢理連れられて零は学園の屋上へと訪れていた。そして大輝は零の腕から手を離し、険しげな表情のまま零を見つめてきた。

 

 

大輝「最初に言った筈だろう。俺の邪魔はするなと…」

 

 

零「ハッ…俺がそんな事を言われて素直に聞くとでも思ったのか?それよりも、何故お前がこの学園にいる?…狙いはファイズか?」

 

 

大輝「ほぉ…察しがいいじゃないか。そう、ファイズは何故かこの学園を守っている。そこから考えられる答えはたった一つ…この中にファイズがいるという事だ。だから俺はファイズを見つけ出す……分かったらさっさとこの世界から去りたまえ」

 

 

少し低めな声でこの世界から去れと警告してくる大輝。しかし、零がそんな事に頷く筈もなく…

 

 

零「断る。お前に譲れないものがあるように、俺にも譲れないものがある。アイツ等の…なのは達の世界を救うという約束がな。だからファイズの正体は…俺の手で暴いてみせる!」

 

 

宣戦布告するように零は目つきを鋭くさせて大輝に指を指しながら告げるが、大輝はそんな零を見てもただ爽やかに微笑むだけであった。そんな時…

 

 

―ガチャッ―

 

 

フェイト「えぇと…あっ、零!やっと見つけた!」

 

 

零「ん?…フェイト?」

 

 

不意に屋上にある扉が開く音が聞こえ、零は大輝から視線を外してそちらの方に振り返る。そこには零を探しに来たフェイト達と先程ラッキークローバーに絡まれていた渚と朋也が小走りで駆け寄って来る姿があった。

 

 

零「アイツ等、確かさっきの?……?海道…?」

 

 

いつの間にか隣にいた筈の大輝の姿を消えてしまっており、それに気付いた零は辺りを見回してその姿を探すが、何処にも大輝の姿は見当たらない。どうやら、フェイト達に気が向いている間に何処かへと消えてしまったようだ。

 

 

零「(アイツいつの間に…というか奴は何者なんだ?ファイズを見つけて一体何を……いや、今はアイツのことより情報を集める方が先だな)」

 

 

消えてしまった大輝のことは一度脳裏から払い、零はフェイト達と合流して渚と岡崎から話を聞こうとその場から歩き出していった。

 

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

屋上での出来事の後、フェイト達と合流した零は先程のお礼をしたいと言ってきた渚と岡崎に招かれ演劇部の部室へと来ていた。 そして後からやって来た残りの演劇部のメンバーも加え、零達は渚達と話しを始める。

 

 

渚「さっきは助けて頂いて本当にありがとうございました。私は古河 渚、この演劇部の部長です」

 

 

朋也「俺は岡崎 朋也、渚と同じ演劇部だ。よろしくな」

 

 

「あっ、わ、私は藤林 涼と言います。よろしくお願いします…」

 

 

「初めまして、一ノ瀬 ことみです。趣味はバイオリ「いやことみ、そこは名前だけでいいってっ」…よろしくお願いしますなの」

 

 

「私は杏、藤林 杏。涼とは双子の姉よ。渚達の事、助けてくれてありがとね」

 

 

零「黒月 零だ。そしてコイツ等は俺の仲間達…ってな感じでよろしく頼む」

 

 

互いに自己紹介を終えた後、零は軽く一息吐き、渚達は先程のラッキークローバー達との件について話しを始めた。

 

 

渚「それであの、一つ質問なんですけど…どうしてさっき私達のことを助けてくれたんです?」

 

 

零「別に…単にあのラッキークローバーとかいう馬鹿共が気に喰わなかっただけだ。で、結果的にアンタ等を助けた形なったってところだな…」

 

 

杏「なぁんだ、話が分かるじゃない♪本当に嫌な奴等でしょ?オルフェノク並に大ッ嫌い」

 

 

朋也「ッ!…………」

 

 

杏が嫌悪そうにそう告げると渚の隣に座っていた岡崎の表情が何処か辛そうなもへと変わってしまう。だが零達はそんな岡崎の様子に気付かず、杏の放った言葉に疑問を持っていた。

 

 

零「随分オルフェノクを嫌ってるみたいだな…?」

 

 

ギンガ「もしかして、オルフェノクに何か恨みでもあるんですか?」

 

 

杏「別にそんなんじゃないわよ。誰だって嫌いでしょ?人間のフリをしてる怪物なんて。近くにいるってだけで最悪よ」

 

 

涼「そうだよね…この頃のニュースでもオルフェノクの事件が頻繁に起こってるって言ってたし…」

 

 

ことみ「オルフェノクは…沢山の人の命をいっぱい奪ってるの…私も嫌いなの…」

 

 

渚「私も杏ちゃん達と同じ意見ですね…最近じゃ小さな子供まで狙われてきてるみたいだし…どうしてあんな酷い事が出来るんでしょうか…」

 

 

朋也「………………」

 

 

渚達はオルフェノクの事を非難するようなことを言い放ち、それを聞いていく内に岡崎の表情が徐々に暗くなり始めていた。だが岡崎はそんな暗い雰囲気を払うように首を振り、若干苦笑しながら渚達に向けて話しを始める。

 

 

朋也「別にそんなの俺らが気にすることないだろ?この学園はファイズが守ってくれてんだからさ」

 

 

杏「ハァ…あんた、そんな馬鹿げた噂信じてるワケ?ファイズなんているワケないじゃない。あんなのただの噂よ、う・わ・さ!」

 

 

渚「そうでしょうか?私はいると思いますよ。きっとファイズは、影でこの学園のことを守ってくれてるんですよ♪」

 

 

涼「うん、何だかかっこいいよね。誰も知らない所で人の為に戦う戦士って感じで♪」

 

 

このみ「きっと、ファイズならオルフェノクをみんなやっつけてくれるの♪」

 

 

杏「…アンタ達ねぇ…」

 

 

ファイズのことを熱弁する渚達の姿を見て杏は呆れて溜め息を吐き、フェイト達は苦笑し、零も中々ファイズの話しを詳しく聞けずこめかみを抑えて溜め息を吐いていた。すると、零達は机の端に置いてある写真に気付き、それを手に取って写真を眺めた。

 

 

フェイト「コレ…もしかして貴方達が撮った写真?」

 

 

渚「え?あっ、はい。そうですよ」

 

 

零「ほぅ、中々いい写真じゃないか……?ちょっと待て、お前達は確か演劇部なんだろ?なんで演劇部のお前達が写真なんか撮ってるんだ?」

 

 

杏「え?あぁ~、それは別に部活とか関係ないのよ。単に私達が好きでやってるってだけなんだから」

 

 

『……?』

 

 

写真を撮ることは演劇部の部活動とは全く関係ない。その意味が良く理解出来ない零達は不思議そうに首を傾げ、渚達はそんな零達に苦笑しながら語り出した。

 

 

渚「エヘヘ……実は私達、今年でこの学校を卒業するんです。進路もバラバラだから、こうしてみんなと楽しく過ごす日々も、後もうちょっとで終わるんです…」

 

 

杏「だからみんなで決めたのよ。卒業式までに腐る程の思い出を作って、写真も沢山撮って、演劇部だけのアルバムを作ろうってね」

 

 

零「…そういうことだったのか…良い話じゃないか」

 

 

ヴィヴィオ「うん、みんなで一緒に楽しい思い出を分かち合う…なんだか良いな~そういうの♪」

 

 

零達は机の上に置いてあったファイルを開いてそれを眺める。それには演劇部の活動風景や演劇部の部員達が仲良く映し出されている写真が数多く貼り付けられていた。

 

 

零「…どれもいい写真だな。表情がいきいきとしている」

 

 

朋也「そうだろう?…そういえば、アンタも写真を撮ったりするのか?首にカメラを掛けてるみたいだが…」

 

 

零「ん…?あぁ、一応な。このカメラでよく写真とか撮ることが結構ある」

 

 

杏「へぇ~。ねぇねぇ!もし良かったらさ、そのカメラもっと見せてくれない?」

 

 

涼「お、お姉ちゃん!いきなりそんなこと…!」

 

 

零「いや、別にいいぞ。ただ大事に扱ってくれよ?大事な物なんだから…」

 

 

そう言って零は首に掛けてあるカメラを外し、それを杏の手に手渡した。とその時…

 

 

―ガラガラガラッ―

 

 

「失礼する。少し良いだろうか?」

 

 

零「ん……?」

 

 

演劇部の扉が開き、銀色の長髪をした一人の少女が部室の中に入って来た。部室の中に入って来た少女の声を聞き零達はその方に振り返り、岡崎は疑問そうに首を傾げながら口を開いた。

 

 

朋也「どうした智代?何か俺達に用か?」

 

 

智代「あぁ。さっき、あのラッキークローバーとかいう奴等がまた騒ぎを起こしただろう?その時にお前達が奴らに絡まれたと聞いてな…少し気になって様子を見に来たんだ」

 

 

渚「あっ、私達なら大丈夫ですよ。この人達が助けてくれましたから♪」

 

 

智代「?この人達…?」

 

 

渚がそう言うと現れた銀髪の少女…智代は岡崎達の向かい座る零達に目を向ける。すると智代は零と目が合った途端眉を寄せ、ジーーッと観察するかの様に零の顔を見つめてきた。

 

 

零「………なんだよ?」

 

 

智代「…黒い髪に…赤い瞳…まさか、貴方か?あのラッキークローバーと張り合ったという生徒は?」

 

 

零「?あぁ…多分俺のことだと思うが…というかお前は誰だ?」

 

 

智代「あ、これは失礼した。私は坂上智代、この学校の生徒会長をしている。実は…先程ラッキークローバーと会って貴方を呼び出すようにと言われてな…貴方のことも探していたところなんだ」

 

 

朋也「?!アイツ等が…?!」

 

 

ラッキークローバーが零を探していると聞いて朋也は思わず机から立ち上がり、当の本人である零は溜め息を吐きながら口を開く。

 

 

零「なるほどな…さっきの仕返しということか。ちょうどいい、俺も奴らに聞きたい事があったところだ。こちらから出向くとしよう」

 

 

朋也「ッ?!オ、オイ!お前行く気か?!」

 

 

杏「止めときなさいって!アイツ等偉そうではあるけど、実際にアイツ等の実力は化け物並に凄いのよ?!敵いっこないわ!」

 

 

零「無問題だ。アイツ等程度に負ける気なんてこれっぽっちもないさ…で?奴らが呼び出した場所って何処だ?」

 

 

智代「あ…あぁ、確か、テニスコートで待っていると言っていたが…」

 

 

零「テニスコートか…分かった。すまないなわざわざ…皆、行くぞ」

 

 

フェイト「え?ま、待ってよ零!」

 

 

智代からラッキークローバーの居場所を聞き出した零はフェイト達と共に演劇部を出てテニスコートへと向かい、部室に残された岡崎達は何も言葉が出ず呆然としていた。

 

 

涼「黒月さん達…大丈夫でしょうか…?」

 

 

ことみ「うん、凄く心配なの…」

 

 

渚「ですよね…あ、そういえば智代さん、春原さんを知りませんか?さっき智代さんのところに行くっていったっきり帰ってきてないんですが…」

 

 

智代「ん?あぁ、アイツのことなら心配ない。今頃はゴミの中で気持ち良く眠ってるハズだからな…多分当分は帰ってこれないと思う」

 

 

渚「…ゴミ?」

 

 

朋也「(まあ、確かに当分は帰ってこれないだろうな…二度もダストシュートから落とされた訳だし…)」

 

 

智代が春原という生徒の事を問い掛けてくる渚の問いにそう答えると渚は不思議そうに首を傾げ、岡崎は心底どうでもいいといった表情をしてそう考えていたのであった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

―オマケ―

 

 

 

フェイト「…ねぇ零。本当に大丈夫なの?」

 

 

零「あぁ、心配するな。奴らに負けるようなヘマはしないから」

 

 

ギンガ「でも、本当に私が零さんのパートナーで良いんでしょうか…?」

 

 

ヴィヴィオ「大丈夫だよ、ギンガお姉ちゃん♪自分に自信を持って!お姉ちゃんならきっとやれるよ!」

 

 

演劇部を出た零達はラッキークローバーが待っているテニスコートに向かう為、校内の中庭を通って歩いていた。因みに今の零の格好は制服姿から黒のジャージ、ギンガは薄紫のジャージへと着替えており、二人の左手には先程テニス部から借りてきたラケットが入ったバッグを持っていた。

 

 

零「(さっきのあのラッキークローバーとか言う奴ら…気に喰わない奴らだが、かなりの手練れだと分かる身のこなしだった…もしかしたらあの中にファイズが……ん?)」

 

 

零は頭の中でラッキークローバーのメンバーの中にファイズがいるのではと予測しながらフェイト達の後ろを歩く。だがその途中、中庭の隅っこの方に何人もの生徒達(主に女子)が集まってきていることに気付き、それを見た零はその場で足を止めた。

 

 

零「(何だあれ…まさか、また何か問題事でも起きたのか?)」

 

 

人だかりが気になった零はその生徒達の奥に何があるのか確かめようと目を細めて人だかりの中を確認しようとする。そこにあったものは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザフィーラ「ワオン!ワオン!」

 

 

「ほらザフィーラ~ご飯ですよ~?」

 

 

ザフィーラ「ワオン!」

 

 

「あ、もうほら、ザフィーラ!ご飯こぼしたら駄目でしょう!」

 

 

ザフィーラ「クゥ~ン…」

 

 

「キャー♪垂れ耳ザフィーラ可愛い~♪」

 

 

「あぁ!ずるい!私だってザフィーラ抱っこしたいのよ?!」

 

 

ザフィーラ「ワオン!ワオン!」

 

 

「え?もっとご飯が欲しいの?それじゃあ…♪」

 

 

「こら!甘やかしたら駄目よ!」

 

 

「え~?だって可愛いから許してあげてもいいでしょう~?」

 

 

「それでもよ!そうやって甘やかしたら癖になっちゃうでしょ?!分かった?!」

 

 

「は~い…」

 

 

ザフィーラ「ワオン!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零「……………………………………………………………………………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェイト「…あれ?零~?どうしたの~?おいて行っちゃうよ~?」

 

 

零「…………あぁ、なんでもない。直ぐに行く…」

 

 

…どうやら幻覚を見ていたようだ。うん、きっと疲れているんだろう。そう思った零は今見た物を全て記憶からリセットし、フェイト達と共にテニスコートへと向かったのだった。

 

 

 

 

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