仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT 作:風人Ⅱ
翌日……
朋也「おい渚!ちょっと待てって!」
渚「でも、早くこのカメラを黒月さんに届けないと!きっと黒月さんもカメラが無くなって困ってます!」
渚と岡崎は古河パンを出てすぐ急いで学園へと向かっていた。その理由は渚の手に握られている零のカメラ。実は昨日、零は杏にカメラを貸したまま演劇部から出ていってカメラを忘れてしまい、渚はこうして零にカメラを返さなければと思い学園に急いでいたのだ。だが…
―ザッ…―
渚「え?…ラッキー…クローバー?……ッ!?」
渚達の目の前にラッキークローバーの一員である女子生徒が現れ、渚達の行く先に立ち塞がったのだ。だが渚達はそれより、女子生徒の足元に転がっている灰と化した人間の死体に驚き、それを見た渚は両手で口を覆い後ろへと下がっていく。だが、そんな渚達の背後からもラッキークローバーの一員である男子生徒が現れ二人に近づいていき、二人を挟み撃ちにしてしまう。そして…
「…フンッ!」
―バキィッ!―
朋也「グァッ!?」
渚「ッ!?岡崎さんッ!キャッ!?」
男子生徒はいきなり岡崎を殴り飛ばし、それを見た渚は慌てて岡崎に駆け寄ろうとするが、女子生徒に吹き飛ばされて地面に倒れ込んでしまう。そしてラッキークローバー達は険しい表情をしてゆっくりと渚に近づいていく。
「答えろ、古河渚…お前がファイズなんだろう?」
渚「ッ…ファ、ファイズ…?」
「惚けるつもり?この間の夜、ファイズがこれを落としていったそうよ。これは貴方の写真でしょ?」
女子生徒はそう言ってポケットから一枚の写真を取り出し渚に見せる。それには渚と朋也の二人が笑い合っている姿が写し出されており、それを見た渚の表情は驚愕の物へと変わっていった。
渚「ファ、ファイズが私の写真を!?どうして…!?」
「漸くだ…漸く仲間達の仇が討てるよ…」
「でもまさか、ファイズが貴方みたいな女だったなんてね…以外だったわ」
ファイズが自分の写真を持っていたという真実に渚が驚いている中、ラッキークローバーの二人は徐々にその姿を変えていき、男子生徒はセンチピートオルフェノク、女子生徒はロブスターオルフェノクへと姿を変えていった。
渚「ッ!?そ、そんな…オルフェノク!?」
突如オルフェノクへと姿を変えた二人を目の前にして渚は恐怖で固まり動けなくなってしまう。オルフェノク達はそんな渚に近づきながらそれぞれの武器を取り出し、渚に襲い掛かろうとしていた。
朋也「渚ッ…!クッ!」
渚がオルフェノク達に襲われそうになっている光景を目にして、岡崎は地面に落ちた自身のカバンから鉄製のベルトと携帯を取り出して立ち上がり、ベルトを腰に装着すると携帯を開いてすぐに5の番号を三回とエンターキーを押していく。
『Standing by…』
『!?貴様…そのベルトは?!』
オルフェノク達は岡崎の持つ携帯から聞こえてきた電子音声に気付き、岡崎の腰に巻かれているベルトを見て驚愕していた。そして、岡崎は携帯を閉じると携帯を持った手を頭上に高く突き上げ……
朋也「変身!」
『Complete!』
携帯をベルトのバックル部分にセットし、電子音声と共に岡崎の身体に赤い閃光が浮かび上がり、辺り一面が眩い赤い光に包まれていったのだ。その光の眩しさに耐えれず渚は目を閉じて顔を背け、光が治まると恐る恐る瞳を開けていく。そこには…
渚「…ッ?!お…岡崎…さん……?」
渚が目にしたものは…赤いラインの入った黒鉄の鎧に金色の瞳をしたライダー、ファイズへと変身した岡崎の姿だったのだ。突然の事に渚は自身の目を疑い、喉を震わせながら口を開いていく。
渚「そんな…岡崎さんが…ファイズ?!」
ファイズ『…ハアァッ!』
渚がファイズを見て驚いている中、ファイズに変身した岡崎はオルフェノク達に向かって突っ込み、渚からオルフェノク達を引き離して戦闘を開始したのであった。
◆◇◆
一方その頃、光坂高校では…
零「来てない?!古河と岡崎が?!」
杏「えぇ…いつもならこの時間に登校してきてるハズなんだけどね…何かあったのかしら…?」
学園に登校してきた零達は渚達から昨日演劇部に置き忘れたカメラを返してもらおうと演劇部の前に来ていたのだが、杏からまだ渚達が来ていないと聞かされ、零達は教室へと戻る通路を歩きながら難しげな表情をしていた。
フェイト「ねぇ零…何だか変じゃない?」
零「あぁ…それになにか…妙な胸騒ぎもするしな…フェイト、俺とギンガとヴィヴィオでアイツ等を探して来る。お前は此処で待機して、アイツ等が来たら俺に連絡してくれ」
フェイト「あ…うん、分かった。気をつけてね!」
フェイトを連絡役として学園に残し、零とギンガとヴィヴィオの三人は渚と岡崎を探す為に校舎を出て外にあるバイクの駐車場に停めておいた自分達のバイクがある場所に向かい、零は自分のバイクの後ろにギンガを、ヴィヴィオはKナンバーを操作して目の前に魔法陣を展開させ、魔法陣の中から一台の黒いバイク……ナンバーズのバイクである『マシンカイゼラー』を呼び出しそれに乗り、それぞれバイクを発進させると学園から出て二人を探しに行こうとする。だがその時…
―ザッ…―
『おっと…何処に行こうと言うんだ?』
『ッ?!』
バイクを走らせていた零達の目の前に昨日のオルフェノク…ドラゴンオルフェノクが現れ、零達の行き先を阻むように立ち塞がった。それを見た零達も思わず自分達のバイクを止め、ドラゴンオルフェノクを睨みつける。
ギンガ「貴方…まだ私達の邪魔をするつもり?!今私達は先を急いでるの!そこをどいて!」
『そいつは出来ない相談だな。ファイズはもう見つけた!これ以上お前達に邪魔されるワケには行かないんだよ!』
零「ファイズを見つけた?……そういう事か。なら、なおさらお前を押し通らないとなぁ!!」
―ブオォォォォォォォォォォォォォオンッ!!―
『なっ?!―ドゴオォッ!―ウグオォォッ!?ま、待てお前等…!』
ヴィヴィオ「邪魔ッ!」
―ブオォォォォォォォォォォォォォオンッ!!―
『何ッ?!―ドゴオォン!―ヌグオォッ!?』
零とヴィヴィオはディケイダーとカイゼラーを再び走らせドラゴンオルフェノクに向かって突撃してドラゴンオルフェノクを跳ね飛ばしそのまま渚と岡崎を探しに向かったのだった。
◆◇◆
センチピートオルフェノクとロブスターオルフェノクと戦闘を開始したファイズは防戦一方となって苦戦していた。一対二という現状もあるがオルフェノク達とファイズには戦闘能力の差もあり、ファイズは二人の攻撃を受ける度に少しずつ追い詰められていた。
―ガキィンッ!ガキィンッ!ズバァッ!―
ファイズ『ウグッ!グッ!ハアァッ!』
渚「岡崎さん……頑張って岡崎さんッ!頑張って!」
物陰に隠れていた渚もオルフェノク達に追い詰められながら必死に反撃して戦うファイズに向かって精一杯の声援を送る。だが…
『フッ!ハアァッ!!』
―ズバアァッ!!―
ファイズ『うぐあぁ!?』
―ガシャアンッ!―
渚「!?岡崎さんっ!」
ロブスターオルフェノクの放ったレイピアを受けファイズは吹き飛ばされてしまい、その衝撃でファイズのベルト…ファイズギアが外れてしまいファイズは強制的に変身が解除され岡崎に戻ってしまう。そんな中、渚と岡崎を探しにやって来た零達がその騒ぎを聞き付けその場にやって来た。
ギンガ「…ッ!?零さんッ!あれって!?」
零「あれは…そうか、アイツがファイズだったのか…!」
ファイズの正体が岡崎だと知り零達が驚いている中、センチピートオルフェノクは地面に落ちたファイズギアを拾い、それをじっくりと眺めていく。
『ファイズのベルト…伝説の物だと思っていたが…』
零「!?マズイ…!そいつを返しやがれっ!」
センチピートオルフェノクの手に握られるファイズギアを見て、零達はファイズギアを取り返そうとオルフェノク達に向かって走り出した。だが…
『邪魔をするな!!』
―ブオォンッ!―
零「グッ!?チッ!またお前か…!」
ヴィヴィオ「もう!いい加減しつこいよっ!」
先程零達によって跳ね飛ばされたドラゴンオルフェノクがその場に現れ、零達を行かせまいと立ち塞がって来た。その間にもロブスターオルフェノクはレイピアの切っ先を岡崎に向けながら止めを刺そうと歩み寄り、零達はドラゴンオルフェノクによって足止めに合い岡崎の救援に行けない。絶体絶命のピンチだと思われた、その時……
―パチッパチッパチッパチッ…―
『…ん?』
何処からか拍手するような音が聞こえ、その場にいた全員がその音が聞こえて来た方に振り返った。するとそこには一人の青年…大輝が嬉しそうに微笑みながら近づいて来ていた。
零「アイツ…海道?」
大輝「…おめでとうございます!これで俺も、ラッキークローバーの一員ですね♪」
『フンッ…そういうことだな』
大輝が爽やかな笑みを浮かべながらそう言うとセンチピートオルフェノクも鼻で笑いながらそう返す。それを聞いた大輝は嬉しそうに笑みを浮かべて…
大輝「…だけど…ラッキークローバーに、五人も必要ない」
『ッ!?何ッ…!?』
大輝は先程までの笑みを消して冷たい表情へと変わり、何処からか銃のような物を取り出した。そして大輝はポケットから一枚のカードを取り出し、それを銃のようなものに装填してスライドさせ銃口を自身の頭上に向ける。そして…
大輝「…変身ッ!」
『KAMENRIDE:DI-END!』
大輝が引き金を引くと電子音声が響き、それと同時に上空に紋章のようなものが出現し大輝の周りにも三つの色のビジョンが現れ大輝を中心に辺りを駆け巡っていく。
零「ディエンド…だと?!」
零達が大輝を見て驚く中、辺りを駆け巡っていた三つのビジョンが大輝に重なるとそれはアーマーとなり、最後に大輝の上空に浮かんでいた紋章は複数のプレートのような物へと変化し、それらは全て大輝の仮面に収まっていく。
そして全てのプレートが仮面に収まり終えると、大輝のアーマーの色が変わっていった。
シアンと黒を基礎としたライダースーツに、仮面部分に収まっている複数の黒いプレート。そしてその右手に独特の形をした銃…そう、その姿はfirstの世界で滝に襲い掛かったあのライダーだったのだ。
『零、よく見ていたまえ…これが俺の戦い方だ』
大輝の変身したライダー、『ディエンド』はそう言ってオルフェノク達に向かって走り出し戦闘を開始していった。ディエンドはオルフェノク達の懐に入ると共に素早く動き始め、身軽な動きでオルフェノク達に打撃を打ち込みすぐに素早く動き出す…ヒット&アウェイによる戦法でオルフェノク達を翻弄していく。
『ウグガアァッ!?』
ディエンド『フッ…そら、俺からの贈り物だ』
ディエンドはそう言って腰にあるホルダーを開き、そこから二枚のカードを取り出すと銃型のドライバー、ディエンドライバーに装填しスライドさせた。
『KAMENRIDE:REY!KAMENRIDE:KABUKI!』
電子音声が響くと共にディエンドがオルフェノク達に向けてディエンドライバーの引き金を引くと銃口から撃ち出された弾は先程ディエンドが変身した時に出現した物と同じ複数のビジョンとなり、辺りを駆け巡っていく。
そしてそれらのビジョンがそれぞれに重なると一瞬淡く輝き出し、光が止むとディエンドの目の前に二人のライダーが姿を現していた。
一人は両腕に何重もの鎖を巻き付けた青い瞳のライダー、もう一人は仮面の右側が緑、左側がオレンジ色という異形の姿をした鬼のようなライダーだった。
ギンガ「ラ、ライダーを呼び出した?!」
零「あの力…まさか、昌平と同じ能力か?!」
ギンガ達がディエンドの呼び出したライダー達を見て驚く中、零はディエンドと同じ力を持った自分の戦友…昌平の変身するディロードのことを思い出しながらディエンドを見ていた。
『チィッ!裏切り者めっ…こうなったらお前達だけでもぉ!!』
零「ッ!取りあえずアイツのことは後回しだ!ギンガ、ヴィヴィオ、行くぞ!」
ギンガ「はい!」
ヴィヴィオ「うん!」
零達はドラゴンオルフェノクの攻撃を避け零はディケイドライバーを、ギンガはKウォッチを操作し、ヴィヴィオはKナンバーを操作して腰にベルトを出現させ三人はそれぞれ変身の構えを取った。
『変身ッ!』
『KAMENRIDE:DECADE!』
『RIDER SOUL REISU!』
『Cord…Set Up!』
電子音声と共に零はディケイド、ギンガはレイス、ヴィヴィオはナンバーズへと変身する。そしてレイスとナンバーズはドラゴンオルフェノクを押さえ込み、ディケイドは物陰に隠れている渚の方に振り返り叫び出す。
ディケイド『古河!岡崎を連れて逃げろ!急げ!』
渚「?!は、はい!」
ディケイドの言葉に頷き、渚は地面に倒れる岡崎の下に駆け寄り、力を振り絞って岡崎の身体を起こし遠くまで避難しようとその場から去っていく。それを確認したディケイドはレイスとナンバーズと共にドラゴンオルフェノクに突っ込み、戦闘を開始していった。
―ズドドドドドドォンッ!!―
『ウガアァァァァッ!!』
ディエンド『そのベルト…こっちに渡せ』
『グゥッ?!き、貴様ぁ…!最初からこれが目的で?!』
ディエンド『フッ…今さら気付いたのか?ハッ!』
―バシュウゥンッ!!―
『ま、待て?!グアァァァァァァァァァァッ!!?』
ディエンドは自身の呼び出したライダー、『レイ』と『歌舞鬼』にロブスターオルフェノクの相手をさせ、ファイズギアを持つセンチピートオルフェノクに容赦ない銃撃を浴びせて吹っ飛ばした。そしてディエンドは腰にあるホルダーを開き一枚のカードを取り出し、ディエンドライバーに装填してスライドさせる。
『FINALATTACKRIDE:DI・DI・DI・DI-END!』
電子音声が響くと、ディエンドはディエンドライバーの銃口をセンチピートオルフェノクに向けて狙いを定める。するとディエンドライバーの銃口の周りに数十枚のオーラカードがゲートを表すかのように出現していく。すると…
『…ッ?!う、グッ!うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーッ!!?』
ロブスターオルフェノクと戦っていたレイと歌舞鬼が断末魔に似た悲痛な叫びを上げながらそのオーラカードに吸収されカードの一部となっていった。そして…
ディエンド『クス…じゃあね♪』
―カチッ…ドゴオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!―
『ヒッ?!ウ、ウアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーッ!!!?』
ディエンドライバーから放たれた巨大な砲撃がセンチピートオルフェノクに直撃し、センチピートオルフェノクは断末魔を上げながら青いに包まれ消滅していったのだった。
◆◇◆
ディエンドがセンチピートオルフェノクを倒し戦場が更に激戦と化していく中、戦場から離れた渚は岡崎の身体を支えながら公園の噴水近くにまで来ていた。
渚「はぁ……はぁ……だ、大丈夫ですか…岡崎さん…?」
朋也「ッ…あ、あぁ…悪い渚…」
息を乱しながらも、必死に岡崎の身体を支えて何処か休めるような場所はないかと辺りを見回す渚。岡崎はそんな渚の様子を見て罪悪感を感じ始め、一人で歩るけると渚に声を掛けようとする。だが…
「…ファイズ…仲間のオルフェノク達の仇…討たせてもらうぞ」
『ッ?!』
突如ラッキークローバーのリーダーである男子生徒が険しい表情をして二人の前に立ちはだかり、そのままタイガーオルフェノクへと姿を変え岡崎を殴り飛ばしてしまう。
朋也「グアァッ!」
渚「ッ?!お、岡崎さんッ!」
岡崎が殴り飛ばされ、それを見た渚は恐怖で固まりその場から一歩も動けなくなってしまう。タイガーオルフェノクはそんな渚へと一歩、また一歩とゆっくりと近づきながら片手を振り上げていく。
渚「あ…あぁ……」
『終わりだファイズ…死ねえぇぇぇぇぇぇッ!!!』
タイガーオルフェノクは腰を抜かして動けなくなった渚に向けて鋭い爪を振りかざし、渚は涙ぐみながら瞳を強く閉じて顔を背けた。しかし…
―ドゴォッ!―
渚「……え?」
何故かその場に鈍い音が響き、疑問を感じた渚はそれを確かめる為に恐る恐る目を開いていく。すると目の前には、なんとタイガーオルフェノクの振りかざした爪を左腕一つで受け止める岡崎の姿があったのだ。
渚「お…岡崎さん…?」
『こ…この力…まさか?!』
朋也「ぐぅ…うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」
渚が岡崎の姿を見て戸惑う中、岡崎はタイガーオルフェノクの爪を受け止めたまま辺りに響き渡る程の叫び声を上げると、岡崎の姿が徐々に変わっていき、狼の姿をした灰色の怪人…そう、オルフェノクへと変わっていったのだ。
渚「ッ?!…い…いや……嫌あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!?」
信じられない…信じたくなどない。目の前で起きた出来事を否定するように渚は首を左右に振りながら後退り、渚はオルフェノクへと姿を変えた岡崎を見て涙目になりながら驚愕の叫び声を上げたのだった。
レイス『…ッ?!零さん見て下さい!あそこ!』
ディケイド『…ッ?!あれは…オルフェノク?』
戦闘の最中だったディケイドはレイスが指差した方を見ると、其処にはタイガーオルフェノクと、渚を守りながら戦う狼のような姿をしたオルフェノク…ウルフオルフェノクの姿があった。何故オルフェノク同士が…しかももう一方は渚を守りながら戦っているのか?状況が把握出来ないディケイドがその疑問を考えていると自分の足元に先程消滅したセンチピートオルフェノクが持っていたファイズギアが落ちている事に気付きそれを拾っていく。と、其処へディケイドの後ろからディエンドがゆっくりと近づいてきた。
ディエンド『やぁ、それをこっちに渡してくれないか、零?』
ディケイド『……海道か…悪いがそれは出来ないな。お前にコイツは渡せない……』
ファイズギアを渡せと呼び掛けるディエンドの言葉を拒否し、ディケイドはライドブッカーをガンモードに切り替えてカードを一枚取り出し、それを見たディエンドも同じようにカードを取り出して二人は自身のドライバーへとカードを装填していく。
『ATTACKRIDE:BLAST!』
『ATTACKRIDE:BLAST!』
電子音声が響くと二人は自分達の武器を互いに向けて引き金を引き銃弾を乱射してぶつかり合った。そんな二人が戦う陰では…
「まさか…転校初日の日にあの二人を見つけるなんて…まあ、どうせこうなるだろうとは思ってましたけど」
ディケイドとディエンドの戦いを陰で見ていた一人の少女…フェイト達が着ているのと同じ光坂高校の制服を身に纏った少女は溜め息混じりにそう呟いていた。そして…
『stand by…』
「まあ、取りあえず私も行っときますか…変身ッ!」
『GATE OPEN LUNATIC!』
少女の呟きと共に電子音声が響き、少女の姿が仮面の戦士…そう、仮面ライダーへと変わっていったのだ。そして変身を終えたライダーは手首を軽くスナップした後その場から歩き出し、ディケイド達の戦う戦場へと向かっていった。