仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第八章/ファイズ×CLANNADの世界⑥

 

―光写真館―

 

 

渚「…これ…昨日演劇部に忘れたカメラです…」

 

 

零「あぁ、すまないな。わざわざ届けてもらって」

 

 

渚「あ、いえ…気にしないで下さい…」

 

 

ファイズギアの入ったトランクケースを回収した後、光写真館に戻った零は先程カメラを届けに来た渚を加え、岡崎の捨てたファイズギアを含むトランクケースをテーブルの上に広げ適当な布巾などでそれらを磨いていた。

 

 

優矢「いやぁ、でも勿体ないよねぇ~捨てちゃうなんてさぁ」

 

 

零「ハァ…本当にお気楽だなお前は…で?何でアイツはファイズに変身して、仲間であるオルフェノク達と戦っていたんだ?」

 

 

渚「…分かりません…私にも…分からないんです…」

 

 

岡崎のことを問い掛けると渚は辛そうな顔をして首を左右に振り、なのは達はそんな渚の様子を見てなんと言葉を掛けたらいいのか分からずにいる。すると渚は家から持ってきた分厚いアルバムを開き、そこにある岡崎の写真を眺め始めた。

 

 

ティアナ「この人が、岡崎朋也さんですか?」

 

 

渚「はい…そうです…」

 

 

スバル「へぇ~、良い顔で笑ってるね♪」

 

 

スバルとティアナは渚をなんとか元気付けようとアルバムに貼られている岡崎の写真を見て明るく言うが、逆に渚の表情は更に暗くなってしまう。

 

 

渚「……でも…これも全部……嘘だったんです……」

 

 

ディエチ「?…嘘?」

 

 

渚「…私…何も知りませんでした…岡崎さんがファイズで、オルフェノクだったってことも…岡崎さんは、あの演劇部の再建を一番に頑張ってくれた方なんです…私が何度もくじけそうになった時も…頑張れって、笑って元気付けてくれました…だけど…その笑顔も…この写真の笑顔も…全部嘘だったっ…私、ずっと岡崎さんと一緒にいたのにっ…岡崎さんの本当の顔を知りませんでしたっ…」

 

 

声を震わせ、瞳から大粒の涙を溢れさせながら渚は顔を俯かせてしまう。自分を支えてくれていた岡崎がオルフェノクだった…そんな辛い現実を突き付けられ、きっと渚もショックだったのだろう。そんな渚の姿になのは達はどうすることも出来ず、ただ辛そうに渚を見ているしか出来ないでいた。すると…

 

 

―…カシャッ―

 

 

渚「……え?」

 

 

不意に鳴り響いたカメラのシャッター音。それを耳にした渚は思わず顔を上げ、目の前にはカメラのレンズを渚に向けて写真を撮る零の姿があった。

 

 

零「……本当の顔なんて、誰にも写せやしないだろう…何百枚写真を撮っても、別の顔が写ってしまう。だから同じ顔は二度と撮れない…でもだからこそ、その時を大事だと思えるんだ。その時の一瞬、その人の顔を形にして残す為、俺達は写真を撮り続ける…そうだろう?」

 

 

渚「…岡崎さんの…顔…」

 

 

零の言葉を聞いて渚はアルバムに貼られている岡崎の写真に目を下ろした。渚の顔にはまだ迷いのようなものが見受けられるが、それでも先程のような暗い表情ではなくなっていた。

 

 

零「まぁ、俺からして見ればアイツがオルフェノクだろうと人間だろうと興味ないな。俺はただ…アイツの顔を撮ってみたいってだけなんだし」

 

 

優矢「って、お前この状況でそっち優先かよ?!」

 

 

零「フッ…当然だろ?忘れたか?俺はそういう奴なんだぞ?」

 

 

紫「あはは…零さんって、そういう細かい部分は気にしないんですね…」

 

 

人間とオルフェノクの境目を興味ないの一言で片付け岡崎の写真を撮る事を優先とする零の発言に優矢は呆れ、紫やなのは達はそんな零に苦笑いを浮かべ、渚は一人何かを決意したような表情でジッと岡崎の写真を見つめていた。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

翌日…

 

 

学園から離れた場所にある高台。そこで岡崎は一人、淋しげな顔を浮かべながら其処から見える海を眺めていた。自分の正体を知られた以上渚のいる古河パンに帰る事も出来ないし、自分の家に帰る事も出来ない。今でも脳裏に浮かび上がるのは、怯えた瞳で自分を見つめる渚の姿…それを思い出しただけで胸が張り裂けそうになり、岡崎は堪らず顔を俯かせる。そんな時…

 

 

「…やっと見つけた。こんな所に居たのかい?」

 

 

朋也「………?」

 

 

不意に背後から声を掛けられ、岡崎は伏せていた顔を上げてそちらの方に振り返る。すると其処には大輝が何時もの爽やかな笑みを浮かべ岡崎に近づいて来た。

 

 

大輝「えぇっと、君の事はオルフェノク君でいいのかな?」

 

 

朋也「……岡崎朋也だ」

 

 

大輝「フッ…オルフェノクの分際で人間の真似かい?まあいい…それで、ファイズのベルトは何処にあるのかな?」

 

 

朋也「…知るかよ、あんなもの。もうこれ以上…俺に関わるな」

 

 

岡崎は鋭い視線で大輝を睨みながらそう告げると大輝を無視してその場から去ろうとする。だが…

 

 

大輝「あくまで口を割らない…か。なら、ベルトをしたい気分にさせてあげるよ!」

 

 

大輝は何処からかディエンドライバーを取り出し岡崎に向けていきなり発砲し出した。だが岡崎はそれにいち早く反応してウルフオルフェノクへと変わり、ディエンドライバーから放たれた銃弾を弾いた。

 

 

大輝「違う違う!そんな姿じゃないんだよ!ファイズのベルトを…てうおっ?!」

 

 

ファイズになろうとしないウルフオルフェノクを見て大輝はファイズに変身するよう呼び掛けるが、ウルフオルフェノクはそれに構わず大輝に襲い掛かり、大輝はそれを避けながら少しずつ後退していく。

 

 

大輝「図に乗るなよ。たかがオルフェノクごときが、俺に勝てると思うなッ!」

 

 

―ドゴォッ!ズガガガガガガガガガガァンッ!!―

 

 

『ウアァッ!?』

 

 

大輝はウルフオルフェノクに蹴りを入れて怯ませ、その隙にウルフオルフェノクにディエンドライバーから連射を放ちウルフオルフェノクを吹き飛ばし高台から落とした。そして大輝もウルフオルフェノクを追い掛けて高台から飛び降りるとウルフオルフェノクは身体をゆっくりと起こしながら先程の問いに答えた。

 

 

『ハァ…ハァ…ベルトなら…昨日川に捨てた…』

 

 

大輝「捨てただって…?嘘をつくな!あれだけのお宝を…!」

 

 

「いいや…そいつの言ってる事は本当だ」

 

 

ファイズのベルトを出させようと大輝がウルフオルフェノクにディエンドライバーを突き付けるとその場に第三者の声が響き、その方から零とフェイトがファイズギア等の入ったトランクケースを担ぎながらその場に現れ、同時にウルフオルフェノクも岡崎へと戻っていった。

 

 

大輝「…何しに来た?まさかとは思うが、ファイズギアをそいつに返す気か?」

 

 

零「いいや…そいつはコレを捨てたんだ。それをわざわざ届ける程俺もお人よしじゃない。俺がここに来たのは…そいつの顔を撮りに来たってだけだ」

 

 

零はそう言って担いでいたトランクケースを見せ付けるように大輝の前に出し、大輝はそれを見て不愉快そうに顔をしかめる。

 

 

零「…それに、こいつにはこんなガラクタより、もっと大切なものがある。ファイズギアなんか到底足元に及ばない、ずっと大切な物が…それだけは捨てれないハズだ。そうだろう?」

 

 

朋也「ッ…………」

 

 

零は大輝から視線を外して岡崎にそう問い掛けると、岡崎はすこし驚きながらも徐々に真剣な顔つきへと変わり始める。

 

 

大輝「ファイズギアより価値があるもの?そんな物はない!出鱈目なことを言うな!」

 

 

フェイト「…大輝…貴方は可哀相だね…」

 

 

大輝「ッ?!可哀相…だと?俺が?」

 

 

フェイト「だって…そうでしょう…?貴方には仲間と呼べる存在も、頼れる存在もいない…だから零の言ってる言葉の意味も理解出来てないし理解しようともしない…可哀相だよ…」

 

 

大輝「クッ…ふざけるな!そんな哀みなんていらない!俺が欲しいのはファイズギアだけ…それをこっちに寄越せ!」

 

 

大輝はフェイトの言葉に怒り、ファイズギアを渡せと零とフェイトに向けてディエンドライバーを突き付ける。それを見た二人も大輝に対抗しようとバックルとライドブッカー、Kウォッチを懐から取り出すが…

 

 

―ドシュゥンッ!ドシュゥンッ!ドシュゥンッ!―

 

 

零「グッ?!」

 

 

フェイト「アゥッ?!」

 

 

大輝は零とフェイトを直接狙わず、ディエンドライバーを使って二人の持つライドブッカーとKウォッチを撃ち、宙に飛んだそれらをキャッチした。

 

 

大輝「大したお宝じゃないな…いや、こっちの腕時計はそれなりに価値があるか?」

 

 

零「チッ…!」

 

 

ライドブッカーとKウォッチを奪われた二人は変身が出来なくなってしまい、零はつまらなさそうにライドブッカーとKウォッチを眺める大輝を睨み付け思わず舌打ちする。だがその時…

 

 

―ブオォォォォォンッ…―

 

 

フェイト「?!えっ?!」

 

 

零「なっ…?!」

 

 

突如零達と大輝の間に歪みの壁が発生し、零とフェイトの二人はその歪みの中に閉じ込められてしまった。そしてその歪みの奥から一人の男…鳴滝が嬉しそうに笑いながら大輝の前に姿を現した。

 

 

大輝「鳴滝か…」

 

 

鳴滝「有り難うディエンド…君のお陰でディケイドを始末出来るよ…」

 

 

零『なっ?!ちょっと待て!おい!』

 

 

突如現れた鳴滝の言葉を聞いて零は歪みの壁を強く殴るがビクともせず、歪みの壁はそのまま鳴滝と零達を包み込んで完全に何処かへと消えていってしまった。

 

 

大輝「ッ?!しまった!ファイズのベルトが…!」

 

 

大輝は零達と一緒にファイズギアの入ったトランクケースまで消えてしまったことに気付き、焦った表情をして辺りを見回していく。とその時…

 

 

なのは「えぇっと…あっ、大輝君!」

 

 

不意に高台の方からなのはと紫が現れ、何やら焦った様子で大輝の下に駆け寄ってきた。突然現れたなのは達に驚きながらも大輝はすぐに平静を保ち、零達から奪ったライドブッカーとKウォッチを背中に隠した。

 

 

大輝「どうしたんですか?そんな切羽詰まって…何かありました?」

 

 

なのは「あ、うん…実は零君達を探してるんだけど、大輝君は二人を見なかった?」

 

 

零達の居場所を知らないかと聞いてくるなのはの問いに大輝は思考を巡らせ、ここは話をややこしくしない方がいいだろうとその問いに答える。

 

 

大輝「いいえ、俺は見てないですけどね…零達に何か大事な用でも?」

 

 

なのは「うん…実は写真館に泊まってた渚ちゃんが朝からいなくて、皆で手分けして色々な場所を探してるんだけど…まだ見付かってないから零君達にも知らせた方がいいかなって思って…�」

 

 

朋也「ッ?!渚が…?!…まさか!」

 

 

なのはから渚がいなくなったと聞き、岡崎は何か思い出したように立ち上がって何処かへと走り去っていった。

 

 

なのは「ちょっ、朋也君?!と、とにかく!二人を見掛けたらそう伝えておいてね!それじゃあ!」

 

 

なのはは零とフェイトへの伝言を大輝に頼むと慌てて岡崎の後を追い掛けその場には大輝と、何故かなのはの後を追い掛けずその場に留まった紫が残された。

 

 

大輝「………まだなにか、俺に用でも?」

 

 

紫「私が何も知らないとでも思ったんですか?貴方がこれから何をする気なのかを……貴方と一緒なのは少々不本意ですが、私もあの二人を助けに行きます」

 

 

大輝「……何かもお見通しってワケですか…そんなんだから、俺は貴方達七柱神が嫌いなんですよ」

 

 

大輝は紫の言葉に溜め息を吐き、二人はある場所へと向かってその場から歩き出していったのだった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

一方その頃、写真館を飛び出した渚は登校中の生徒達に紛れ、昨日ラッキークローバーに襲われた通学路に来ていた。理由は昨日、ラッキークローバーに襲われた時に自分のカメラを落としてしまいそれを探す為である。すると渚は近くの林の影に隠れているカメラを見付け、それに手を伸ばしてカメラを拾った。

 

 

渚「…よかったぁ…」

 

 

見付けたカメラを大事そうに胸に抱き、渚は安息の溜め息を吐いた。そして渚はカメラに付いた汚れを払うと岡崎が学校に来てないか確かめる為に学校へ急ごうとする。だが…

 

 

「…昨日の今日で学校に来るなんて、良い度胸ねぇ…古河渚?」

 

 

渚「ッ?!ラ、ラッキー…クローバー…」

 

 

渚の目の前からラッキークローバーの一員である女子生徒が怪しく微笑みながら近付いて来ていた。それを見た渚は胸に抱いてるカメラをギュッと抱きしめながら後退り、恐怖で震えながらも女子生徒に向けて口を開いた。

 

 

渚「…い…いいんですか?!私、此処で貴方達の正体を叫びますよ?!」

 

 

「私達の正体?…クス、どうぞご自由に?」

 

 

渚「……へ?」

 

 

渚はラッキークローバー達の正体をばらすと脅しを掛けるが、女子生徒は特に気にした様子を見せず、渚は予想とは違う反応に驚愕し戸惑ってしまう。その時だった…

 

 

『キャアァァァァァァァァァァァァァァアッ!!?』

 

 

渚「ッ?!えっ?!」

 

 

突然学園の方から生徒達の悲痛な悲鳴が響き、状況が全く理解出来ない渚は更に驚き混乱してしまう。その学園内では…

 

 

「い、嫌アァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」

 

 

「だ、誰か助けッ…!!」

 

 

『ククク…ウラァッ!』

 

 

―ドシュゥッ!ズサァァァァァァァァァァ…―

 

 

春原「ヒィッ!?す、すすすすんませぇん!!ごめんなさい!!色々とアンタ等の悪口いったの謝りますからどうか許し―バキィッ!―ベホォッ!?ってぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ殴られたぁぁぁぁぁ!!?灰になって死ぬぅぅぅぅぅ!!誰か助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

学園内では残りラッキークローバーの一員である二人の男子生徒達が必死に逃げ惑う生徒達に殺戮の限りを尽くしていた。辺り一面には灰と化した生徒達と死体が頃がっており、ドラゴンオルフェノクはそんな死体を踏み付けながら生徒達を次々と襲っていた。一人は何故か灰にならず生きているが…

 

 

「もうファイズはいない。今まで我々を排除し、追放してきた人間共に…我々の恐ろしさを思い知らせてやる…」

 

 

ラッキークローバー達は逃げ惑う生徒達と虫のように殺して灰へと変えていき、渚の目の前にいた女子生徒もロブスターオルフェノクへと変わり生徒達を襲い始め、それを見た渚は慌ててその場から逃げ出したのだった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

学園がラッキークローバー達に襲われてる頃、鳴滝によって零とフェイトは何処かの海岸へと飛ばされていた。二人の目の前には鳴滝が嬉しそうに怪しげな笑みを浮かべて零達を見つめている。

 

 

鳴滝「漸くこの時が来たな…ディケイド…此処でお前の旅も終わる…」

 

 

零「…鳴滝、か。成る程な…お前の目的が、大体分かってきたぞ…」

 

 

フェイト「何故こんなことをするんですか?!私達が一体何を…?!」

 

 

鳴滝「フェイト・T・ハラオウンか…君には悪いが、ディケイドは此処で死ぬのだよ。私の用意した…この最強のライダー達の手によってね!」

 

 

鳴滝がそう告げると鳴滝の背後に歪みの壁が発生し、そこから龍騎に酷似した黒いライダーとカブトに酷似した黒いライダーが姿を現し二人にゆっくりと近付いて来た。

 

 

フェイト「?!黒い…ライダー?!」

 

 

零「…リュウガにダークカブト…チッ、真一郎の世界以来だな!」

 

 

目の前から近付いて来る二人の黒いライダー『ダークカブト』と『リュウガ』を目にしてフェイトは驚愕し、零は舌打ちした。二人は先程大輝によってライドブッカーとKウォッチを奪われた為、変身が出来なくなっている。だがリュウガとダークカブトはそんな二人の事情を他所に二人に襲い掛かっていったのだった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

そして場所は戻り、学園内にある広場では今渚と演劇部のメンバーを含む生徒達がラッキークローバー達に囲まれていた。三方向から迫るオルフェノク達のせいで逃げ道が何処にもなく、学園の生徒会長である智代は集団で固まる生徒達を守るように構えながらオルフェノク達を睨みつけた。

 

 

智代「もうこれ以上生徒には手を出すな!こんな事をして、一体何になると言うんだ?!」

 

 

「決まっているだろう?今まで僕達を怪物だと貶してきた人間達への報復さ。運が良ければ僕達のようにオルフェノクとなって蘇る…安心して死んでいくといい」

 

 

ことみ「う…うぅっ…」

 

 

涼「お…お姉ちゃん…」

 

 

杏「だ、大丈夫…アンタ達は私が守るから…!」

 

 

オルフェノク達が近付いて来る度に一カ所に追い詰められていく生徒達は恐怖で震え上がり、ラッキークローバーのリーダーがオルフェノク達に顎で合図を送るとドラゴンオルフェノクとロブスターオルフェノクは生徒達に襲い掛かろうとする。だがその時…

 

 

 

 

「止めろおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!」

 

 

『ッ?!』

 

 

学園の校門側から岡崎が現れ、渚達を襲おうとするオルフェノク達に向かって走って来た。

 

 

渚「お…岡崎さん?!」

 

 

朋也「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!」

 

 

他の生徒達がいるにも関わらず岡崎は走りながら咆哮を上げてウルフオルフェノクへと姿を変え、ドラゴンオルフェノクに向かって殴り掛かっていった。

 

 

智代「ッ?!お…岡崎…?!」

 

 

涼「そ、そんな……?!」

 

 

ことみ「朋也君が…」

 

 

杏「朋也が…オルフェノクッ?!」

 

 

「お、おい!どういうことだよ?!岡崎もオルフェノクッ?!」

 

 

「何なの?!アイツも化け物だったワケッ?!」

 

 

渚「…ッ!」

 

 

岡崎がウルフオルフェノクへと姿を変えた光景を見て渚以外の演劇部のメンバーはショックを受け、生徒達は更に騒ぎ出しその中には岡崎を非難するような声もあった。それを聞いた渚は胸が締め付けられるような感覚を感じ、それと同時に昨日の自分がオルフェノクとなった岡崎を見て怯えていた記憶を思い出し、更に強く胸が締め付けられるのを感じながらウルフオルフェノクの戦う姿を見ていたのであった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

その頃、光写真館では…

 

 

 

優矢「はぁ…はぁ…駄目だ…何処にもいねぇよ…」

 

 

渚を探しに行っていた優矢が疲れたように息を乱して写真館へと帰って来た。すると其処へ、優矢の帰りを待っていたキバーラが優矢の下へと飛んできた。

 

 

キバーラ「おっかえり優矢~♪」

 

 

優矢「キバーラ…!なのはさん達から何か連絡はないか?」

 

 

キバーラ「ううん、な~んにも無いわよ♪」

 

 

優矢「そっか…なら、俺はもう一度あの人を探しに…―ドガァッ!―ウグゥッ?!」

 

 

優矢とキバーラが話している中、突然何かが背後から優矢に手刀を打ち込み優矢を気絶させてしまった。その何かとは、先程なのはと別れた大輝と紫であった。

 

 

キバーラ「ちょ、な、何なのよ一体?!―ガシィッ!―ムギュッ?!」

 

 

大輝「静かにしてくれないか?余り騒ぎを大きくしたくない」

 

 

紫「貴方の正体はもう知っています。だからあの人の下に案内してくれませんか?…もし断れば…分かってますよね?」

 

 

紫はキバーラを手で掴み、低い声でそう言いながらその手に徐々に力を込めていく。キバーラは紫の手に覆われて上手く喋る事が出来ず、同時に紫から放たれる"何か"に怯え素直に身体を縦に振ったのだった。

 

 

 

 

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