仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第八章/ファイズ×CLANNADの世界⑥

 

 

そしてその頃…

 

 

―ドゴオォォォォォォォォォォォォォォオンッ!!―

 

 

フェイト「キャアァッ?!」

 

 

零「グッ?!こっちだフェイト!!」

 

 

海岸では、零とフェイトがリュウガとダークカブトの攻撃を必死にかわしながら逃げ回っていた。別に逃げ回らなくとも、幸助の修業を受けた今の零なら充分にあの二人と渡り合えるが、こちらにはフェイトがいる。いくら零が強くなってるとは言えフェイトにはそれだけの力はないのだ。だから零は戦わず、リュウガ達の攻撃からフェイトを庇いながら必死に逃げ回っているのだが、そんな事は鳴滝にとって零を仕留める最大のチャンスにしか過ぎなかった。

 

 

鳴滝「フフフ…さようならディケイド…最後くらいはせめて、君の大切な彼女と共にあの世へと送ってあげよう…」

 

 

フェイト「れ、零…!」

 

 

零「ハァ…ハァ…クソったれがぁっ…!」

 

 

勝ち誇った笑みを浮かべてリュウガ達を零に向かわせる鳴滝を見て零は思わず舌打ちをする。そして、鳴滝がリュウガ達に目で合図を送るとリュウガ達は零達に向かって襲い掛かり、零は咄嗟にフェイトを抱き寄せ自分を盾にするように背中を向けた。その時…

 

 

 

 

―ブオォォォォォンッ…―

 

 

『…ッ?!』

 

 

突如零達とリュウガ達の間に歪みの壁が出現し、それを見たリュウガとダークカブトは零達への攻撃を止めてしまう。そしてその歪みが徐々に薄れて消えていくと其処には大輝と紫が自分達のドライバーを構えリュウガ達の前に立っていた。

 

 

零「ッ?!海道?!紫?!」

 

 

紫「…行きますよ、大輝君?」

 

 

大輝「俺に指図しないで下さい…」

 

 

予想もしてなかった二人の登場に零とフェイトが驚く中、大輝と紫は互いに呼び掛け合うと自分のドライバーへとカードをセットしながらリュウガ達に向かって突っ込んでいく。

 

 

『KAMENRIDE…』

 

『stand by…』

 

 

『変身ッ!』

 

 

『DI-END!』

 

『GATE OPEN LUNATIC!』

 

 

二つの電子音声が響くと二人はディエンドとルナティックへと変身し、二人はそのままリュウガ達へと攻撃を仕掛けていった。

 

 

鳴滝「ッ!リュウガ!ダークカブト!」

 

 

思いもしなかったディエンドとルナティックの乱入に鳴滝は動揺と焦りを浮かべながらもリュウガ達に攻撃を仕掛ける様指示を送り、リュウガ達はそれを聞いてディエンド達へと攻撃を仕掛ける。

 

 

ディエンド『フッ!ハッ!』

 

 

『ATTACKGATE:SPADA!』

 

 

ルナティック『ハァッ!デェイッ!』

 

 

ディエンドは素早い動きでリュウガへと打撃を打ち込んでいき、ルナティックは両手に召喚した楼観剣と天叢雲剣を巧みに扱いダークカブトへ素早い斬撃を繰り出していく。すると態勢を立て直したリュウガはベルトのカードデッキから一枚のカードを取り出し、左腕に装備されているブラックドラグバイザーにカードをセットする。

 

 

『ADVENT!』

 

 

電子音声が響くとリュウガの上空から龍騎のドラグレッダーに酷似した黒い龍…ドラグブラッカーが現れ、ディエンドとルナティックに向かって突撃してきた。が、ディエンドとルナティックはそれを横へと跳んで回避し、態勢を立て直したディエンドは左腰のカードホルダーから一枚のカードを取り出した。

 

 

ディエンド『フッ…化け物には化け物か』

 

 

そう言ってディエンドは取り出したカードをディエンドライバーへと装填しスライドさせていく。

 

 

『KAMENRIDE:CLONOS!』

 

 

ディエンド『…ハッ!』

 

 

電子音声が響くと同時にディエンドが引き金を引くと辺りに残像が走り、それらが一つに重なると、それはなんと嘗て時の神であった天満 幸助の変身する仮面ライダークロノスとなり、右手に持つクロノスブレイドを構えながらリュウガへと走り出していった。

 

 

零「?!あれは、幸助のクロノス?!海道の奴…あのカードまで…?!」

 

 

ディエンドの召喚したクロノスを見て零が驚く中、ダークカブトと攻防戦を繰り広げるルナティックは二刀の刀でダークカブトを斬り飛ばし、その間にもう一枚のカードを取り出してバックルへと装填した。

 

 

『ATTACKGATE:BUSTER!』

 

 

電子音声が響くとルナティックの両手に握られた二本の刀が消え、変わりに巨大なライフル…ルナティックライフルがルナティックの手に召喚され、それの銃口をダークカブトへと向けて構える。

 

 

ルナティック『クロックアップを使われたら面倒ですからね…一気に決める!』

 

 

―ドシュゥンッ!ドシュゥンッ!ドシュゥンッ!ズガアァンッ!!―

 

 

ダークカブト『ウグァァァァァァァァァッ!!?』

 

 

ルナティックライフルから放たれた高出力のエネルギー弾が直撃しダークカブトは溜まらず吹き飛んでいった。そしてディエンドに召喚されたクロノスは上空を飛び舞うドラグブラッカーの突撃を受けてディエンドの目の前にまで吹き飛ばされ、それを見たディエンドは至って冷静に腰のカードホルダーから一枚のカードを取り出し、ディエンドライバーへとセットした。

 

 

『FINALFORMRIDE:C・C・C・CLONOS!』

 

 

ディエンド『痛みは一瞬だ』

 

 

ディエンドはそう言ってディエンドライバーの銃口をクロノスに向け、いきなり発砲してクロノスの身体を撃ち抜いた。だが次の瞬間、身体を撃ち抜かれたクロノスは徐々にその姿を変えていき、以前ディケイドが変身させたのと同じクロノススペリオルへと超絶変形したのであった。

 

 

フェイト「え、えぇっ!?ライダーが…違う姿に?!」

 

 

零「ファイナルフォームライド…やはりアイツも使えたのか…」

 

 

超絶変形したクロノススペリオルを見てフェイトは驚愕し、零は予想通りディエンドもファイナルフォームライドを使える事を知って苦々しい表情をしていた。そしてそれを見たリュウガ達も焦りを感じ始め、それぞれ最後の攻撃の準備へと入っていく。

 

 

『FINAL VENT!』

 

『one!two!three! Rider Kick!』

 

 

それぞれの電子音声が響くとドラグブラッカーがリュウガにとぐろを巻き、その中心でリュウガは黒い炎を纏いながら宙に浮上していく。ダークカブトはベルトのダークカブトゼクターの上部のボタンを順に押した後ゼクターホーンを左へと起こし、再び右へとホーンを倒した後ルナティックに向けて飛び蹴りを放つ。ディエンドとルナティックはそれを見るとそれぞれ一枚ずつカードを取り出して自分達のドライバーへと装填しスライドさせていった。

 

 

『FINALATTACKRIDE:C・C・C・CLONOS!』

 

『FINAL FINISH LUNATIC RISE UP!』

 

 

それぞれのドライバーから電子音声が響くとディエンドはクロノススペリオルの頭部に乗ってディエンドライバーの照準を炎を纏わせ飛び蹴りを放って来るリュウガに向け、ルナティックもルナティックライフルの照準を同じように飛び蹴りを放って来るダークカブトへと向けるとルナティックライフルの銃口に様々な力を集束させていく。そして…

 

 

ディエンド『ハアァァァァ…エンド・オブ・テラ、ブレイカアァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!』

 

 

ルナティック『是空陣・五重…木っ端微塵に消え去れえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!!』

 

 

ディエンドライバーとクロノススペリオルの口から放たれた巨大な砲撃がリュウガに向かって放たれ、ルナティックはライフルの銃口から五重の力が込められた最大出力の砲撃をダークカブトに向けて撃ち出していった。

 

 

―ドガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!!―

 

 

『グ、ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーッ!!?』

 

 

ディエンドとルナティックの放った必殺技がリュウガ達に直撃し、リュウガ達は断末魔の悲鳴を上げながら爆発を起こし完全に消滅していったのだった。そしてそれを確認したディエンドとルナティックはクロノススペリオルとルナティックライフルを消して構えを解くと、再びその場に歪みの壁が現れ、ディエンド達と零とフェイトを包み込み、共にその場から消え去っていった。

 

 

鳴滝「…フ…フフフ…フハハハハハハッ!!面白いぞディエンド!深淵の神!貴様等はディケイドと決して相容れぬ!やがて互いに滅ぼし合うだろう!」

 

 

その場に残された鳴滝はディエンド達の消えた場所を見据えながら不気味に高笑い、海岸には鳴滝の笑い声が何処までも響き渡っていた…

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

海岸での戦闘を終えた零達は先程の高台の近くに戻ってきていた。ディエンドとルナティックはいつの間にか変身を解いて大輝と紫に戻っており、大輝は直ぐ様零の手からトランクケースを奪い取り零達にライドブッカーとKウォッチを投げ渡す。

 

 

大輝「代金はそれで構わないだろう?ちゃんと君達を助けてやったんだからね」

 

 

零「……………」

 

 

大輝は何時のもの爽やかな笑みを浮かべてトランクケースを零に見せ付けるが、零とフェイトと紫はそれを無視して何処かへ向かおうと歩き出した。

 

 

大輝「?何処に行く気だ…?」

 

 

零「…言っただろ?そんなガラクタより、もっと大切で価値がある物があると…」

 

 

フェイト「私達はそれを守りに行くの…仲間達と一緒にね」

 

 

零は無愛想に告げて何処かへと歩き出し、フェイトも大輝に向けて微笑みながらそう言って零の後を追い掛けていった。

 

 

大輝「…ファイズギアよりも価値があるものだって?馬鹿な…そんなものがあるワケ…」

 

 

紫「そう言い切るのはまだ早いと思いますよ?彼等が言う…ファイズギアよりも価値のあるお宝。それを確かめてからでも…遅くはないと思いますが?」

 

 

ファイズのベルトより価値のある宝。紫からそう言われて大輝は押し黙り、紫は大輝に向けて薄く微笑んだ後二人の後を追い掛けていき、残された大輝はそれに面白くないといった表情でファイズギア等の入ったトランクケースを見下ろしていた。

 

 

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