仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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番外編/黒月零の中学生日記②

黒月零の中学生日記②]

 

 

〇月×日

 

 

今日は学校が休日なので、なのは、フェイト、はやて、アリサ、すずかと共に街へとやって来た。

 

本当なら俺は家で大人しく休んでいようと思ってたのだが、『荷物運びが必要だからアンタも来なさい』とアリサに呼び付けられたのだ。

 

……はた迷惑な女め。

 

 

アリサ「…何か言った?」

 

 

…いや、何でもない。

 

とまあ、こんな一連のことがありながらも俺はなのは達と共に街へ訪れ、不本意ながらも買い物に付き合う事となった。

 

 

 

 

すずか「あっ、ねぇねぇ。こんなのとかフェイトちゃんにどうかな?」

 

 

フェイト「え?えぇっと…どうだろう?�」

 

 

はやて「いやいや、フェイトちゃんにはそれよりこっちの方がピッタリやと思うで?」

 

 

すずか「う~ん…でもそれはちょっと派手じゃないかな…ねぇフェイトちゃん、フェイトちゃんはどっちがいい?」

 

 

フェイト「え、えぇ?!わ、私は…えぇっと�」

 

 

アリサ「はぁ…ほら二人とも、その辺にしときなさいよ。フェイトが困ってるでしょ?�」

 

 

なのは「にゃははは…�」

 

 

…今俺達は、とある洋服店にて服を見ている。

 

まあ、殆どはやてとすずかがフェイトに一番似合う服が何かと話し込んでるだけなんだが…

 

というか暇だ…アイツ等が服で話題が盛り上がってる間、俺は一人何もしないで立ってるだけ。

 

このままでは立ち往生でもしてしまいそうだ。うん、暇は人類の敵だ……これはどんなにデカイ管理外世界の怪物よりも厄介だ。何故なら…暇は殺せない。

 

 

フェイト「…ね、ねぇ零?この服、どうかな?似合ってる…かな…?」

 

 

と、いきなりフェイトに話し掛けられ急いで思考を戻した。

 

目の前を見れば、いつの間にかはやて達の選んだ黒い洋服を着込んだフェイトが恥ずかしそうに俯きながら立っていた。

 

ふむ……取りあえず、可笑しな部分はないから無問題だろうとフェイトの格好を眺める。

 

フェイトは元から黒が似合うし。

 

全然大丈夫だ、お前に良く似合ってる…

 

 

フェイト「あ、ありがとう…////」

 

 

『む…』

 

 

…はて?何故か顔を赤くして更に俯いてしまった…

 

しかもなのは達がむっとした表情でこっちを見ているし…まさか…何か可笑しな事を口走ったのだろうか?

 

 

AT『(こぉんの鈍感野郎め…貴方はホントにどういう神経してんですか…)』

 

 

むぅ……やはり心当たりがない。一体何が悪かった?

 

…まあいい、考えたところで分かないし、どうせ大したことでもないだろう。

 

取りあえずこの後、何故かなのは達まで色々な服を着て俺に似合ってるかと聞いて来るようになった。

 

お陰で暇ではなくなかったが、今度は逆に疲れて参ってしまった。全く意味が分からない…一体何だったのだ?

 

 

まあその後は、なのは達が服を買ってからなのは達と共に次の店へと向かった。勿論荷物持ちは俺だが…

 

というか……服って以外と重っ…

 

 

なのは「零君…大丈夫?」

 

 

ん?あぁ…心配ない、この程度なら無問題だ。

 

 

なのは「でも何か重そうにしてるし…良かったら代わろうか?」

 

 

大丈夫だ…俺のことなら気にしなくていい。もし無理だと思ったら助けを求めるから、お前もフェイト達の所に戻れ。

 

 

なのは「…うん、分かった。じゃあ、もしキツイって思ったら直ぐ言ってね?」

 

 

あぁ、その時は頼む…

 

……全く、ホントにお節介な奴だ……

 

 

AT『(とかいいながら、貴方も十分お節介でしょう?なのはさんにはああ言っておきながら、ホントは代わる気なんて更々ないくせに…)』

 

 

…うるさい…ただ任された仕事を他人に押し付けるのが我慢ならんだけだ。

 

 

AT『(フフ…貴方は本当に変わりましたね。昔は他人と無駄な関係を作りたくないとか言って、あんなに人との触れ合いを嫌がってたのに…)』

 

 

チッ…また昔の話か…いい加減その話は止めろ。お前にそれを言われると何故か軽く殺意が沸く…

 

 

AT『(クス…はいはい♪マスターの機嫌を損ねたら怖いですからねぇ~♪)』

 

 

…ホントにスクラップしてやろうかコイツ…

 

可笑しそうに笑う自分のデバイスに軽く殺意を覚えながら歩いてると、いつの間にか次の目的地に着いていた。

 

今度の店は……ランジェリーショップらしい。恐らく下着でも買うのだろう。

 

そう推測しながら俺もなのは達を追って店の中に入ろうと……

 

 

アリサ「…って、ちょっと待ちなさい!アンタまさか、一緒に中に入る気?!」

 

 

と、何故か入り口前でアリサに止められてしまった。

 

何故止める?俺はお前達の連れなんだから付いて行っても問題ないだろう?

 

 

アリサ「大有りよ!!此処が何処だか分かってる!?ランジェリーショップよ!下着専門店なの!女性用の!」

 

 

?当たり前だろう?何をいきなり分かりきったことを言ってるんだ?

 

 

アリサ「っ…あ~もう!!だから!男のアンタは此処で大人しく待ってろって言ってんの!女性の下着を売ってる場所なんだからそれぐらい直ぐに分かるでしょう?!」

 

 

む…何故俺だけが店の外で留守番なんだ?理不尽じゃないか。第一、男性のお客様は入ってはいけない何て断りが表記されてないなら俺が入っても大丈夫だろ?

 

 

アリサ「だぁかぁらぁ…!そういう問題じゃないって言ってんでしょう!?エチケットよエチケットよ!!私達や他の女性客に対するエチケット!!それぐらい察しなさいよ!!」

 

 

……全く理解出来んな。

 

もう少しわかりやすく言ってくれないか?説明が下手だなお前は…

 

 

アリサ「だから…これでも分かりやすく説明してんのよーー!!!�」

 

 

はやて「ちょ?!ア、アリサちゃん落ち着いて!�」

 

 

また怒ったよコイツ…

 

お前この頃そればっかだな…カルシウムが足りないんじゃないか?

 

魚を食え魚を。さっきそこで買ったししゃもでも食うか?

 

本当に困った奴だ。

 

 

アリサ「原ぇ因のアンタがそれを言うなああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!�」

 

 

フェイト「ア、アリサ!!ストップストップ!�」

 

 

すずか「あ、あのね零君?私達は此処で日用に必要な……えと……し…下着……を買わないといけないから、あんまり男の人には見られたくないの�零君もその…女性の下着姿とか見るのはちょっと恥ずかしいって思うでしょう?」

 

 

恥ずかしい?…いや、女性の下着姿というなら、既になのは達のを見てるから大丈夫だ。

 

 

すずか「…………………………………へ?」

 

 

な・フェ・は『……あ�』

 

 

アリサ「ちょ…あ、アンタ…今、なんて…?」

 

 

?だから言ってるだろう。女性の下着姿ならなのは達ので見慣れてるから問題はないと。

 

 

すずか「み…見慣れてるって…それ、どういう…?」

 

 

な・フェ・は『………�』

 

 

どういう意味も何も…そのままの意味だぞ?

 

簡単に説明すれば……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不幸少年説明中………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、言う意味だ。だから俺の事は気にしなくて大丈夫…………………ん?

 

 

すずか「………………………………(絶句)」

 

 

な・フェ・は『…………………………/////』

 

 

…?どうした皆?

 

 

アリサ「……どうした皆?じゃないわよ…こぉんのド変態がああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!////�」

 

 

は?ちょ、何故いきなり怒っ…って待て待て待て待て待て!!?何故看板なんか持ち上げ―ガシャアアアァァァァァァァンッ!!!―グアァァァァァァァァァァァァァァッ!!?

 

 

アリサ「まったく…ほら!こんな奴ほっといてさっさと中に入るわよ!�」

 

 

『う、うん……�』

 

 

ゴフッ…クッ…い、一体何なんだ…何故アリサの奴はあんなに怒ってるんだ…

 

 

AT『(まあ…あんなセクハラに近い発言してれば当然の報いでしょう�)』

 

 

グッ…セク…?何の話だ?意味が分からんぞ?

 

 

AT『(…マスター…お願いですからもう少し女性の事を知って下さい…私は貴方の将来が不安です…)』

 

 

…?全然話が理解出来ん…

 

 

 

……それから数時間、俺は通りすがりの心優しい通行人に助けられるまで、看板の下敷きになっていたのは全くの余談だ。

 

 

 

 

 

そして、なのは達が店から出て来た後も暫く色々な所を見て回った。

 

ペットショップで小動物に囲まれ身動きが取れなくなったり、爬虫類をなのは達に見せたら悲鳴を上げて逃げたり、

 

ゲームセンターのパンチングマシンをちょっと本気で殴って破壊してしまい店の店員に怒られたり、

 

途中で買ったファーストフードを食べてる最中アリサの口に食べカスが付いてる事に気付き、俺がそれを取って口に入れたら顔を真っ赤にしたアリサから全力全開のドロップキックを喰らわされ海に落っこちたり、

 

恋占いとやらを受け、なのは達の占いの結果は良かったのに何故か俺だけ『いい加減思い人の気持ちに気付かないとぶっ殺されますYO~♪』とか軽い口調で不吉な事を言われたり、

 

その他諸々でも散々な目に合いかなり疲れた…

 

 

 

 

そして夕刻……

 

俺達は今帰路を歩いて自分達の家へと向かっていた。

 

 

はやて「いやぁ~、今日は楽しかったなぁ~♪」

 

 

なのは「うん♪久しぶりのお買い物だったから、良い物も沢山買えたしね~」

 

 

…呑気で良いなお前等は…俺は今日酷い目に合ってばっかりで疲れたぞ…

 

 

アリサ「その大半の原因がアンタでしょ?自業自得じゃない�」

 

 

…アリサ…お前は俺になにか恨みでもあるのか…?

 

 

すずか「ま、まあまあ!�零君も悪気があってやった訳じゃないんだから、その辺にしてあげよう?�」

 

 

フェイト「そ、そうだよ!零はただ運が悪くて何も分かんないってだけで、今までのこともワザとやってた訳じゃないよ�」

 

 

フェイト…それフォローになってないぞ………ん?

 

 

なのは「……?あれ、零君どうしたの?」

 

 

………いや、何でもない。それより早く帰るぞ。帰りが遅いと母さん達が心配するだろうし。

 

 

なのは「え?…あ、うん」

 

 

……アレはまた別の機会にしよう。今日はもう疲れたから大人しく休みたいし…

 

 

 

 

 

 

 

なのは「……ねぇ、皆気付いた?」

 

 

フェイト「うん…」

 

 

はやて「何や、この写真屋さんをジッと見てたな?」

 

 

すずか「……もしかして、これかな?零君の見てたのって」

 

 

アリサ「?これって…カメラ?」

 

 

なのは達が見つめる先にあるのは、写真屋のガラスの向こうで飾られてる小さなカメラ。おそらく零は先程コレを見ていたのだろう。

 

 

アリサ「なに?アイツもしかして写真とかに興味あるの?」

 

 

なのは「あ…そういえば、家で良く写真集とかカメラのチラシとか見てたよ?その時に「写真が好きなの?」って聞いたら「別に…」って素っ気なく返されちゃったけど�」

 

 

フェイト「ん~…もしかして…そういうのが好きなんだけど素直に好きって言えないのかな?」

 

 

はやて「まぁ…確かに零君は妙な所で恥ずかしがり屋さんやからな�」

 

 

すずか「……ねぇ皆?私、ちょっと良いこと考えたんだけど?」

 

 

なのは「あ、すずかちゃんも?実は私もなんだ♪」

 

 

フェイト「あっ…私も多分二人と一緒かも♪」

 

 

はやて「フフッ。皆考えてる事は一緒みたいやね♪」

 

 

アリサ「ハァ…皆ホントにお節介よね…まあ、私も人の事言えないけど」

 

 

お互いに微笑しながら、五人はガラスの向こうにある小さなカメラをジッと見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

…それから数ヶ月後。このカメラがなのは達の手から贈られることになるとは、この時の俺は夢にも思っていなかった。

 

 

 

 

 

 

この日記もこれで終わりのようだ。また機会があれば、三冊目を買ってみよう…

 

 

by黒月 零

 

 

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