仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT 作:風人Ⅱ
―鳴海探偵事務所―
―ガチャッ……バタンッ―
翔子「裕一~、フィリス~、帰ったよ~!」
ツカサ「たっだいま~♪」
―ズルズルズルズル…―
カノン「……結局…ワケも分からないまま拉致られて来られましたね…」
零「ふっ……俺はもうこう言う扱いを受けるのは慣れてるけどな…」
優矢「いや、別にそこカッコつけて言う事でもねぇから」
ツカサによって無理矢理連れられてから数十分後、零達は翔子達の経営する鳴海探偵事務所へと訪れ、ツカサは中に入ると同時に零を解放しカノンを強引に引っ張ったまま部屋の奥へ進んでいく。すると奥から数人の男女達が現れ、ツカサと翔子の下に集まってきた。
裕一「翔子、犯人の男は?」
翔子「問題ナッシング♪さっき刃野刑事に連絡しておいたから、多分今頃パトカーの中でしょ」
俊介「こぉらツカサぁ!!お前また裕香との買い出しすっぽかしてドーパントと戦いに行ってたなぁ!?」
ツカサ「いっ、いひゃひゃひゃひゃ!!いひゃいよひゅんしゅけ~!!」
零「……相変わらず賑やかだなコイツ等は」
なのは「ま…まぁ、そこがツカサちゃん達の良い所でもあると思うけど」
裕香「…あっ!皆さん!お久しぶりです!」
零達がツカサと俊介のやり取りを苦笑しながら見つめていると俊介を宥めていた裕香が零達に気付いて駆け寄ってきた。
なのは「あ、裕香ちゃん!久しぶり~♪元気にしてた?」
裕香「はい!皆さんも、お変わりないようですね♪」
零「あぁ、あれから全然変わってないぞ…俺がコイツ等に半殺しにされてる事も含めてな」
優矢「おぃ!」
裕香「ア、アハハハ…零さんも相変わらずですね…あっ、そちらのフェイトさんは…もしかして零さん達が探してたっていう?」
フェイト「え?あ、うん。えっと……貴方は?」
裕香「あ、失礼しました。私は裕香、それであそこの二人がツカサと俊介君です」
フェイト「…あ、貴方達が零達の言っていたライダー少女ディケイドだったんだ…私はフェイト・T・ハラオウン、宜しくね裕香♪」
裕香「はい♪こちらこそ!」
二人は互いに軽い自己紹介をして握手し、零はそれを横目に見ると、未だぎゃあぎゃあと言い争うツカサと俊介の下に歩いて二人の間に割って入った。
零「ほらっ、お前等もその辺にしておけ!」
俊介「っと…零、ちょうど良かった!」
ツカサ「うぅ~零も何とか言ってよ!俊介、さっきから怒ってばっかなんだよぉ~!」
零「ハァ……どうせお前がまた俊介を怒らせるような事したんだろう?今のやり取りを聞いてたから大体分かった……10割ツカサが悪い」
ツカサ「容赦なく切り捨てられたぁ!?」
零に指摘されたのが思いの外効いたのかツカサは床にガクンと手足を付けて落ち込んでしまったが、零はそれを軽く流し俊介と裕一の方を見た。
零「さて…取りあえず久しぶりだな、俊介?」
俊介「あぁ、最後に会ったのは確か…あのGreen Cafeでのクリスマスパーティー以来だったか?」
零「ふむ、多分それぐらいだな…んでそっちの二人が……確か、左翔子と鳴海裕一だったか?」
裕一「え、えぇ。えっと…貴方は確か、Green Cafeや千年城の宴にいた…?」
零「む?…そう言えばちゃんと自己紹介してなかったか。俺は黒月零、ツカサとは別のディケイドであり…通りすがりのハードボイルド探偵だ」
優矢「いや、最後の方だけ何か違うって…」
翔子「む?!ハードボイルドって言うなら私だって負けてないよ!」
裕一「お前まで対抗せんでいい!!」
冗談半分で告げた零の言葉に反応しズイッと前に出て胸を張る翔子に横からツッコミを入れる裕一……どうやら俊介と同じくツッコミの才能があると見た。
零「…ん?そういえば…お前達にはもう一人仲間が居たんじゃなかったか?確か…銀髪の…フィリスだったか?」
翔子「あ、うん。フィリスならこの奥の「私なら此処にいるよ」……え?」
フィリスの事を聞いて来る零に翔子が説明しようとするが、それを遮るように奥から声が聞こえ、一同はそれの聞こえてきた方へ振り返った。すると奥の隠し部屋に通じる扉が開き、そこから銀髪の長髪をした少女……フィリスが現れ翔子達の下へ歩いてきた。
裕一「お、フィリス。検索はもう終わったのか?」
フィリス「うん……彼が、ツカサとは別のディケイド…黒月零だね?」
零「?何だ、俺の事知ってたのか?」
フィリス「うん、そっちの人が裕香とは別のクウガに変身する桜川優矢…そっちの人がディケイドタイプのライダー、トランスに変身する高町なのは…そっちの人がカブトタイプのライダー、ビートに変身するフェイト・T・ハラオウン……でしょ?」
なのは「あ、当たってる…」
フェイト「な、名前はともかく…私達の変身するライダーの名前まで…?!」
優矢「ってか、初対面の俺まで知ってんのか?!」
なのは達はともかく初対面であるハズの優矢の事まで当てられ三人は動揺してしまうが、フィリスはそんな三人の様子を見てクスリと小さく微笑んだ。
フィリス「貴方達のことは既に地球の本棚で検索済みだよ。だから、私は貴方達の事は何でも知ってる」
フェイト「…?地球の…本棚って何?」
フィリスの口から話された地球の本棚と言うワードになのは達は首を傾げ、零はそれを聞くと顎に手を添えて何かを考え始めた。
裕一「フィリスの頭の中には地球の全てと言っていい程の知識が頭の中に詰まってるんだ。その中には人物についての情報もある…だからフィリスは、その地球の本棚でアンタ等についての情報も検索して分かったんだ」
零「…なるほどな…大体分かった。要はあのカイエの持つインデックスと同じ力と言うワケか」
裕一からの説明に納得したのか、零は頭に被る帽子の鍔を掴みながらそう呟き、なのは達はまだ全部は理解出来ていないようだが一応納得したように頷く。
フィリス「それで、今度はこちらから質問したいんだけど…さっきの戦いでいきなり乱入して来た怪人…あれはレジェンドルガだね?しかも、君達とツカサ達が魔界城の世界で倒したスカリエッティの配下の…」
零「…そこまで検索済みだったか……あぁ、その情報に偽りはないだろう。俺もさっきの戦闘で核心を得たところだ」
フィリス「そう…じゃあ、貴方達はスカリエッティが再び行動を起こしたと言う事実を知ったのは、遂さっきと言う事だね?」
零「あぁ…正直認めたくはないが…認めざるおえない事実だな…」
自分達があれほど苦労して倒したあのスカリエッティの配下…レジェンドルガが再び現れた。その事実を溜め息を吐きながら残念そうに呟く零の言葉になのは達や俊介達の表情も少し暗くなる。
翔子「…えぇっと…と、取りあえず!零達はこれから一体どうするの?」
零「ん…?あぁ、そうだな……取りあえず、迷惑じゃなければ暫く此処に残ろうと思う。この世界についてももう少し調べたいし」
裕一「そっか……ならこの辺で少しティータイムでも入れないか?特製のミルクココアでもご馳走するよ」
なのは「あ、ありがとうございます」
軽く頭を下げながら礼を口にするなのは達だが、裕一は気にするなと言うように片手を振りながらお茶を入れる準備を始める。するとその時、零は何となく部屋を見渡してた時にある事に気づき首を傾げた。
零「?……なぁ、そういえばツカサとカノンは何処に行ったんだ?姿が見当たらないようだが…」
フェイト「え?……あっ、ホントだ。さっきまで二人とも此処にいたハズだよね…?」
ツカサとカノンの姿がいつの間にか消えていることに気付いて零達は部屋の中を見回していくが、その時零が俊介と裕香が顔を引き攣らせていることに気が付きまさか…と眉をしかめた。
零「……二人とも…まさかとは思うが……ツカサの奴……」
裕香「……そのまさかです」
俊介「…さっき俺達が話し込んでる間にカノンを連れて奥の隠し部屋に向かったらしいぞ…多分カノンの変身するライダーの撮影で長時間篭ると思うが…」
零「…カノン…気の毒に…」
フィリス「フフフ…やはり彼女は超計算外な存在で面白いね♪彼女のあの破天荒な性格は何時も予想外の展開を作り出してくれる♪」
翔子「あ、あはは…それは褒めてるのかなぁ…」
零はツカサとカノンが居るであろう奥の隠し部屋への扉を見つめながらそう呟き、翔子やなのは達は妖艶な笑みを浮かべるフィリスを見て苦笑していた。そんな時……
―ピンポーン♪―
なのは「あれ…?もしかしてお客さん?」
裕一「いいや…多分依頼者だろう。此処は探偵事務所だからそう珍しくはないが…」
翔子「そういう事~♪はいはい、今出ま~す!」
玄関の方から鳴り響いて来たインターホンの音を聞き翔子は元気よく玄関まで走り扉を開けた。すると扉の前には二人の男女と、その二人の回りに黒いスーツを着込んだボディーガードのような男性達がしかめた様な表情をして立っていた。
翔子「は…?え?これは…?」
「君、この探偵事務所の関係者かな?」
翔子「ふぇ?…あぁはい!そうですけど…そちらは?」
翔子は突然の大人数の来客に戸惑いながらも、目の前に立っていた男性に何とかそう問いを返した。すると男性はニヤけた笑みを浮かべながら女性の肩を抱いて抱き寄せながら口を開く。
「これは失礼。僕は信条 誠、それでこちらの女性は僕のフィアンセ…高山 望だ。宜しくね?」
望「…初めまして…」
翔子「信条…誠…高山 望……って!もしかして貴方達は―――!?」
―ガシャンッ!ドタドタドタドタッ!!―
裕一「もしかしてっ!あの大企業信条グループの次期社長と高山コーポレーションの御令嬢おぉ!?」
二人の名前を聞いて翔子がなにかを言い掛けた瞬間、奥でその会話を聞いていた裕一が慌てた様子で玄関まで駆け付け代わりに大声で叫び、名前を言い当てられた誠と言う男性は前髪を払いながら微笑み、望は何故か暗い表情をして翔子達から目を逸らしていた。