仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第九章/ライダー少女Wの世界④

 

突然翔子達の事務所に押しかけてきた大企業の跡取りである信条 誠と高山 望。翔子達は突然の大物の来客に驚きながらも、取りあえずボディーガードの男性達には外で待っててもらい、依頼の内容を聞こうと二人を事務所の中に入れて話しを聞いていた。その依頼の内容とは……

 

 

翔子「――結婚式のボディーガード?」

 

 

誠から聞かされた依頼の内容に翔子や裕一、近くで聞いていた零達も不思議そうに首を捻っていた。

 

 

誠「そっ、最近新聞やニュースで聞いてるだろ?近い内、うちの信条グループと高山コーポレーションが合併するって話。その為に僕と望の結婚式が数日後に開かれるから、君達にはそれのボディーガードを頼みたいんだよ」

 

 

裕一「ボディーガードですか…でも、何で俺達にそんな依頼を?ボディーガードっでだけなら、俺達じゃなくても外にいる黒服の人達だけで十分じゃ…?」

 

 

裕一は誠からの話を聞いていく内に感じた疑問を口にして問い掛けるが、誠はそれを聞いてこめかみを押さえた。

 

 

誠「あぁ、それだけなら君達に依頼する必要ないんだよ…でも、最近噂になってる事件の事を考えるとどうも不安になってね…」

 

 

俊介「?事件…?」

 

 

誠「ん…?君達は聞いてないのかい?一年前からちょくちょく世間で騒ぎになってる、謎の花嫁失踪事件のこと」

 

 

『花嫁失踪事件…?』

 

 

誠の口から語られた花嫁失踪事件と言う事件に零達や俊介達は口を揃えて疑問そうに呟き、対して翔子や裕一はそれを聞き何かを思い出したように顔を上げた。

 

 

翔子「花嫁失踪事件って…確か、結婚式を開いた翌日の日に花嫁が突然謎の失踪をしたって言う怪奇事件?」

 

 

優矢「?花嫁が失踪…?」

 

 

裕一「あぁ…なんでもある恋人が式を開いた日、教会の控室にいたハズの花嫁が突然消えたっていう事件が何件も起こってるらしいんだ。しかもその犯行の際に共通点が一つ…花嫁の座っていた椅子の上に赤いバラが添えられていたって言う話らしい…」

 

 

なのは「…花嫁が謎の失踪…何か不気味だね…」

 

 

フェイト「うん…」

 

 

翔子と裕一から次々と語られる事件の詳細を聞き、なのは達は薄気味悪さを感じたのか少し表情が引き攣っていた。

 

 

零「成る程…その話が本当なら、確かにそこら辺のボディーガードじゃ不安にもなるだろうな…」

 

 

誠「そういうことさ。折角僕と望の結婚式が開けるんだ…それを何処の誰とも分からない奴に邪魔されたくないんだよ。なぁ望?」

 

 

望「……はい…」

 

 

『…?』

 

 

ヘラヘラとした笑みを浮かべて問い掛ける誠に何処か浮かない顔をして答える誠。そんな望の反応に一同…特に女性陣が妙な違和感を感じていた。

 

 

誠「まぁとにかく、君達には僕達のボディーガード及び、その失踪事件を起こしてる犯人も一緒に捕まえて欲しいんだよ。この結婚式は僕達の未来、そして会社に未来に関わる重要な式だ…民衆の前で大恥を掻く訳にはいかないんだよ」

 

 

誠は足を組む姿勢のまま向かいの椅子に座る裕一達に告げ、裕一は顎に手を添えながら頭の中で考えを纏める。あの大企業の御曹司からの依頼なら報酬も高く付く可能性がある。

加えて今話された花嫁失踪事件。事件の詳細を聞くと不可解な点が多過ぎる。これはもしかすると、"アレ"が関わっている可能性も高い。ふと隣を見れば、翔子も同じ考えなのかこちらに向かって何かを訴えてきているような表情をしてる。それを見た裕一は深く息を吐いた後に……

 

 

裕一「……分かりました。では、式の日取りなど詳しく聞かせてもらっても構いませんか?こちらも何とかそちらに合わせるようにしますので」

 

 

と、裕一は詳しい式の日取りなどを教えてもらおうと誠と話し合い、零達はそれを離れた場所から見つめていた。

 

 

零「ほぉ……こうしてアイツ等を見てみると、此処が本当に探偵事務所なんだと実感出来るな」

 

 

俊介「そうだな……まぁ、ぶっちゃけて言えば普段の雰囲気のせいか時々此処が探偵事務所だって忘れる事も多くあるんだが…」

 

 

零「あぁ…まあ、あのずっこけ三人組が経営してる探偵事務所ならそうなっても仕方ないだろう」

 

 

優矢「何気に酷いこと言ってるなお前……」

 

 

零と俊介は誠と話し合う翔子と裕一、そしてソファーで一人読者をしているフィリスを見てそんな会話をし、優矢は二人の会話を隣で聞いてて思わずツッコミを入れていた。その隅では……

 

 

フェイト「ねぇなのは、裕香…」

 

 

なのは「うん…二人もやっぱり気付いた…?」

 

 

裕香「はい…あの望っていう人…やっぱり何か様子が可笑しいですよね…」

 

 

望「…………………」

 

 

零達が隣で会話してる中、なのは、フェイト、裕香の三人が誠の隣に座る望を怪訝そうな表情をして見つめていた。先程から望は何故か浮かない顔をして会話に参加しようとせず、三人はそれの事を疑問に思いずっと望が気になっていたのだ。そんな時…

 

 

―ガチャッ―

 

 

カノン「うぅ~…つ、疲れたあぁ…」

 

 

ツカサ「いや~満足満足♪良い写真が一杯撮れたよ~♪」

 

 

「もう…あんまりカノン君を虐めたら駄目だよ、ツカサちゃん?」

 

 

『………………え?』

 

 

奥にある隠し部屋へと通じる扉からツカサとカノン、そして一人の少女が部屋の中に入って来た。その少女の聞き覚えのある声を聞いて零やなのは達はその少女を見て驚愕した。何故ならその少女は……

 

 

 

 

 

零「…ッ?!お、お前は?!」

 

 

なのは「す…すずかちゃん!?すずかちゃんなの!?」

 

 

すずか「…へ?…ってなのはちゃん!?それにフェイトちゃんに零君まで!?皆どうして!?」

 

 

そう…その少女とは零達の幼なじみであり、零達の世界の地球で普通の大学生として生活してる筈の"月村すずか"だったのだ……

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

そしてそれから数十分後…

 

 

―風麺―

 

 

―ズズズッ…ズルズルズルズルッ―

 

 

翔子「プハァ~♪やっぱ此処のラーメンは最高だねぇ~♪」

 

 

ツカサ「おじさん!ラーメンおかわり♪」

 

 

優矢「あっ!俺ももう一杯♪」

 

 

俊介「ってお前等まだ食う気かよ?!」

 

 

裕香「ふ、二人とも…今のでもう五杯目ですよ?」

 

 

零「…なるとデケェ…」

 

 

カノン「ていうか…なるとがデカすぎて下の麺が見えませんねぇ…」

 

 

誠から結婚式の日取りを聞き終えて二人が事務所から出ていった頃には既に昼時となり、一同は取りあえず昼食を取ろうと風都名物の一つである風麺に来ていた。だが零達は初めて食する風都ラーメン…に付いてるドデカイなるとに少々悪戦苦闘を強いられていた。

 

 

零「ズッズズズッ……にしてもまさか、すずかまでライダーの世界に飛ばされていたとは驚いたぞ。しかも裕一と一緒にメモリガジェットの開発にまで関わっていたなんて…」

 

 

すずか「私もビックリしたよ。まさか零君達がこの世界に来るなんて夢にも思ってもなかったからっ」

 

 

と麺を啜りながら呟く零にすずかが苦笑して答えた。先程の一件の後にすずかから詳しい話しを聞いた所、どうやら零達の世界の地球の方でも滅び現象が発生し、大学帰りだったアリサとすずかはその際に滅びの現象に巻き込まれ、すずかは気が付いたらこのライダー少女Wの世界に飛ばされていたらしく、偶然出会った翔子達に保護されて事務所で居候していたらしい。

 

 

なのは「…すずかちゃんも大変だったんだね…そんなことがあったなんて私全然知らなかったよ…」

 

 

すずか「うん、最初の頃は右も左も分からなくて途方に暮れてたんだけど…翔子ちゃん達に助けてもらってからは、この世界にも少しずつ馴染み始めてね。本当に見たことのないものばかりでビックリしたよ、仮面ライダーとかドーパントとか…」

 

 

フェイト「そっか…でも、アリサまであの現象に巻き込まれたとなると…もしかしたらアリサも何処かのライダーの世界に飛ばされてるのかもしれないね…」

 

 

なのは「そうかもね……アリサちゃんとはやてちゃん、他に見付かってない皆も無事だと良いんだけど…」

 

 

零「ズズッ……他の奴らはともかく、あの二人のことなら心配なんていらないだろう。どうせあの狸と鬼娘の事だからどんな世界でも上手くやってるに違いないさ。特にアリサは素手で怪人を潰してしまうほどの怪力を持っている実力者(化け物)だからな」

 

 

フェイト「えぇ?!アリサってそんなに強かったの?!」

 

 

カノン「こっちの世界のアリサさん凄いですね!?」

 

 

なのは「ふ、二人共…それ零君の冗談だから真に受けたら駄目だよ…?」

 

 

すずか「あはは…零君は本当に相変わらずみたいだね」

 

 

零の言葉を完全に鵜呑み仕掛けたフェイトとカノン、そしてそんな二人を尻目にラーメンを食べ進める零に苦笑しながらも少し懐かしむすずか。そんな時……

 

 

―キキイィィッ―

 

 

「おっ!師匠!出前ご苦労さんでした!」

 

 

「あぁ、俺がいない間に店の方は問題なかったか?」

 

 

「へいっ!今日も売り上げ良好で何時も通りですわ!」

 

 

屋台の裏側の方に一台の自転車が走って現れ、屋台のマスターは屋台から離れてその自転車に乗った師匠と呼ばれる人物の下に駆け寄り何かを話していた。

 

 

なのは「…?ねぇ翔子ちゃん、今の師匠って?」

 

 

翔子「ん?あ、皆は知らないんだっけ?実はこの風麺のマスターには師匠が居るんだよ。なんでもマスターが店を持つ前はその師匠と、その師匠の師匠からラーメンの作り方を徹底的に教え込まれてこのラーメンが完成したらしいよ?しかもその師匠は風都でも結構有名人だしね」

 

 

フェイト「へぇ~、凄い人なんだねその師匠って人」

 

 

零「ふむ…これほどのラーメンを作れる技量を持った人物か…興味あるな。一体どんな奴なんだ?」

 

 

優矢「う~ん…やっぱあれかね?丸坊主の頭にタオルを巻いて、顔の所にデッケェ傷を付けた筋肉ゴツゴツの汗だくマッチョさん!」

 

 

カノン「いやでもそれだと何か…そんな人を見ながらラーメン食べるとか考えると食欲がなくなりますよ」

 

 

などと風都で有名な師匠の話題で零達が盛り上がってる所、その風麺のマスターの師匠が屋台に顔を出して零達の前に現れた。

 

 

 

 

 

 

大輝「どうも皆さん♪今日も風麺をご利用頂きありがございます♪」

 

 

『ブフウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!?』

 

 

…何故か大輝がいた。

 

しかも、ラーメン屋の店員が良く着る割烹着とディエンドマークの入った白い帽子という格好の普通の店員として。

 

 

 

 

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