仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第九章/ライダー少女Wの世界⑩

 

 

―ガキイィィィィンッ!!ガキイィィィィンッ!!―

 

 

D龍騎『グッ!チィッ!』

 

 

ロスト『――――』

 

 

場所は変わって近くの廃墟ビルの地下に存在する地下駐車場。

暗闇に包まれた空間の中で激突する剣と槍。D龍騎はロストの槍捌きに圧されながらもライドブッカーを振るう手を緩めない…いや、緩む事が出来ないと言った方が正しい。

少しでも気を抜けば、その瞬間あの槍は自分の身体を意図も容易く貫く。そんな予感を、D龍騎はロストのスピアグレイブを弾きながら確信していた。

 

 

D龍騎『(くっ…こんな事してても埒が明かない…!一気に勝負を決めないと…こっちがやられる!)』

 

 

剣を交えてみて分かったが、このライダーは実力的に自分を遥かに上回ってる。恐らく…あの海道大輝すら上回るかもしれない。

そんな敵とこのままこんなせめぎ合いを続けていてもこちらが不利になる一方だし、このまま押し切られてしまう可能性も大いに高い。

そうなる前に早々に決着を着けなければと、D龍騎はロストから距離を離しながらライドブッカーを腰に戻し、そこからカードを取り出してディケイドライバーに装填する。

 

 

『ATTACKRIDE:STRIKE VENT!』

 

 

電子音声が響くとD龍騎の上空からドラグクローが現れD龍騎の右腕に装着された。そしてD龍騎はドラグクローの口に炎を収束させロストに狙いを定める。

 

 

D龍騎『ハアァァァァ……デアアァァァァァァァァァァーーーーーッッ!!!』

 

 

D龍騎のドラグクローの口から業火の炎が勢い良く放たれ、そのままロストを飲み込もうと向かっていく。だが、ロストはそれを見ても冷静にドライバーの左側にあるメモリを抜いて別のメモリをセットする。

 

 

『DARK!SHOT!』

 

 

―ズガガガガガガガァッ!バシュゥゥゥゥゥンッ!―

 

 

D龍騎『なっ?!―ズガガガガガガガガガガァッ!!―く、ガハアァッ!!』

 

 

ロストがメモリをドライバーにセットすると左半身が青へ変わり、ロストは右手に現れた青い銃…ショットマグナムを乱射してD龍騎の放った火炎を打ち消し、D龍騎は残った銃弾を受けて後方へと吹き飛ぶが、何とか受け身を取って態勢を立て直す。

 

 

D龍騎『グゥッ?!チィ!そういえば奴もメモリで能力を変えてくるんだったか…―ズガガガガガガガガガガガガァッ!―クッ?!』

 

 

D龍騎はロストのフォームチェンジ能力に厄介だと毒づくが、ロストはそんな事も構わずショットマグナムをD龍騎に向けて連射し、D龍騎は周りの障害物を利用してそれらを避けながらカードを取り出し、ディケイドライバーに装填してスライドさせる。

 

 

『KAMENRIDE:CLONOS!』

 

 

電子音声が響くとD龍騎はDクロノスへと姿を変え、そのまま一本の柱の背後に飛び込み一度身を隠すと、再びライドブッカーからカードを取り出しディケイドライバーへと装填する。

 

 

『ATTACKRIDE:TIME QUICK!』

 

 

Dクロノス『フッ!』

 

 

―シュンッ!―

 

 

ロスト『―――!』

 

 

―ズガガガガガガガガガガガガガァッ!!!―

 

 

電子音声が響くと同時にDクロノスは柱から飛び出し、向かって来る銃弾を高速で避けながらロストの懐に入り込もうと接近していく。しかし、ロストは連射を行いながら両側のメモリを抜き、また別のメモリを取り出してドライバーに装填しWの形に展開する。

 

 

『FREEZE!ACE!』

 

 

Dクロノス『ハアアアァァァァァァァァァッ!!』

 

 

電子音声が響くとロストの右半身がダークブルー、左半身が黒へとハーフチェンジするが、Dクロノスは構わず真っ正面からロストの顔面目掛けて右拳を放った。しかし……

 

 

―……ガシッ!ギギギギギギギギギギ…―

 

 

Dクロノス『……っ?!な、何…?!』

 

 

ロスト『――――』

 

 

なんと、ロストは超高速で動くDクロノスの拳を意図も容易く受け止めたのだ。Dクロノスは予想外のことに動揺してしまい、ロストはその隙にDクロノスの拳を掴んだまま引き寄せてDクロノスを殴り付け、更に奥にある廃棄物ゴミ捨て場に向けてDクロノスを放り投げてしまう。

 

 

―ドシャァァァァァァァァァァァァンッ!!―

 

 

Dクロノス『ガハアァッ!クッ…ア、アイツっ…まさかガイアメモリで高速移動も『DARK!SHOT!』っ?!』

 

 

態勢を立て直してる最中のDクロノスの言葉を遮る様に電子音声が響き、Dクロノスは慌てて目の前に視線を向けると、そこには既にロスト・ダーク・ショットがショットマグナムの銃口をこちらに向けて立ち構えていた。

 

 

Dクロノス『しまっ…!?』

 

 

―ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドォッ!!ドガアアアァァァァァァァァァァァンッ!!!―

 

 

咄嗟に回避行動を取ろうとしたDクロノスだが、それも間に合わずロストの放った漆黒の銃弾が全て直撃してしまい、Dクロノスは廃棄物の山もろとも爆発に飲み込まれていった―――

 

 

 

 

◆◆◇

 

 

 

 

クアットロ「あらら…思ったり早く決着が着いちゃいましたねぇ~。あーあ……本当なら此処からが見所だったのになぁ~」

 

 

電子モニターでDクロノスとロストの戦闘を見ていたクアットロは心底残念そうに呟くが、すぐにまた怪しげな笑みを浮かべて遠くにある広場に目を向けた。

 

 

クアットロ「…まあでも、まだコッチのショーがあるからいいでしょう。ロストちゃんの分まで活躍して下さいよ、お嬢様♪」

 

 

邪な笑みを浮かべるクアットロが見つめる先…そこでは今、ビート達がレジェンドルガの大群を相手に奮闘している姿があった。

 

 

―ガキィンッ!ガキィンッ!ガキィンッ!―

 

 

『ヌゴオォッ!?』

 

 

『ウォォォォォォォ!!』

 

 

ビート『ハァ…ハァ…中々数が減らないね…』

 

 

ディケイド(ツカサ)『もう嫌だ~!これじゃあ魔界城の時の二の舞じゃん!!』

 

 

ゼロス『そんなこと言ったって仕方ないでしょう!今はとにかく、コイツ等を倒して望さんを連れ帰らないと!ハァッ!』

 

 

次々と沸いて来るレジェンドルガの大群に苦戦しながらも望を守って戦う三人。だがどれだけの数を倒してもレジェンドルガの数が減ることはなく、三人の表情にも疲労の影が見え始めていた。そしてレジェンドルガ達はそんな三人へと押し寄せ、三人は徐々に後退しながら今の現状の打開策を考えていた、その瞬間…

 

 

 

 

『ADVENT!』

 

 

『ギャオォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーッ!!!』

 

 

―ドゴオォンッ!ドゴオォンッ!ドゴオォォォォォォォォォォンッ!!―

 

 

『グ?!ヌガアァァァァァァァァァァァアッ!!?』

 

 

『?!な、ウワアァァァァァァァァァァァアッ!!?』

 

 

突如何処からか電子音声が響き、それと共に近くの鏡から突然黒い龍が飛び出しビート達とレジェンドルガの大群に向かって突進してきた。それを受けたレジェンドルガの大半は吹き飛びながら爆発を起こして消滅し、三人はそれの直撃を何とか免れるが、それの爆発に巻き込まれて吹き飛んでしまった。

 

 

ゼロス『うっ…くっ?!な、何なんだ今の?!』

 

 

『ギャオオォォォォォォォォォォォーーーーーーッッ!!!』

 

 

ビート『っ?!……あの黒い龍……確か…!』

 

 

ディケイド(ツカサ)『オォォォォ!?ドラグブラッカーだ~♪』

 

 

吹き飛んだ三人はふらつきながら立ち上がり、上空を飛び舞う黒い龍……ドラグブラッカーを見てビートとゼロスは目を見開いて驚愕し、ディケイド(ツカサ)は一人ハイテンションとなって叫んでいた。だが…

 

 

―バッ!―

 

 

『グオォォォォォォ!!』

 

 

ゼロス『…ッ?!フェイトさん危ないっ!!』

 

 

ビート『え…っ!?』

 

 

ビートの背後から突然数体のレジェンドルガ達が襲い掛かり、それに気付いたゼロスが叫びながら走り出すが既に間に合わない。そして一体のレジェンドルガの爪がビートを斬り裂こうとした瞬間……

 

 

 

 

『SWORD VENT!』

 

 

『……邪魔…』

 

 

―ガキイィィィンッ!!―

 

 

『ギッ?!ギャアアアァァァァァァァァァァァァーーーーーーっっ!!?』

 

 

―ドゴオオオォォォォォォォォォォォンッッ!!!―

 

 

『っ?!……え?』

 

 

レジェンドルガ達の背後から不意に電子音声と低い声が聞こえ、その直後レジェンドルガ達は背後から何者かによって身体を斬り裂かれ爆発していった。突然のそれにビート達が困惑する中、爆煙が徐々に晴れていくとその先には一人の戦士……黒いドラグセイバーを片手に持った仮面ライダーの姿があった。

 

 

ビート『っ?!だ、誰…?』

 

 

ゼロス『黒い…ライダー…?』

 

 

ディケイド(ツカサ)『おぉ?!また見た事ないライダーだ?!しかも……フムフム……私の直感からみて女性ライダーと見たZE☆』

 

 

ゼロス『いやあの…普通に見た目で分かるでしょ…鎧がドレスなんだから…』

 

 

突然現れた黒いライダーをビシッと指差しながら叫ぶディケイド(ツカサ)にゼロスが横から促す。そんなやり取りが隣で行われてる中、ビートはゆっくりとその場から立ち上がって黒い仮面ライダー……ガリュウに近づいて話し掛ける。

 

 

ビート『あの…助けてくれてありがとう。えっと……貴方は?』

 

 

ガリュウ『……………』

 

 

ビートがお礼を言いながらそう問い掛けるとガリュウは歩みを止め、少し俯かせていた顔を上げビートの顔を見つめながら口を開く。

 

 

ガリュウ『…仮面ライダービート……フェイト・T・ハラオウン……攻撃対象の一人……排除…開始…』

 

 

ビート『え?―ガキィィン!!―キャアァァッ!?』

 

 

『ッ!?なっ!?』

 

 

ガリュウは何かを呟いたと共に突然ドラグセイバーでビートを斬り裂き、完全に油断していたビートはそれをモロに受け地面を転がりながら吹き飛んでしまった。そしてそれを見たディケイド(ツカサ)とゼロスは突然の出来事に息を呑み、慌ててビートの下へと駆け寄っていく。

 

 

ビート『くっ…うぅっ…』

 

 

ゼロス『フェ、フェイトさん!しっかりして下さい!フェイトさん!』

 

 

ディケイド(ツカサ)『ちょ、いきなり何すんの?!私達のこと、助けてくれたんじゃなかったわけ?!』

 

 

ガリュウ『…………』

 

 

ゼロスは慌ててビートの身体を起こしていき、それを見たディケイド(ツカサ)は怒りを露わにしてガリュウに叫ぶが、ガリュウは無言のままバックルのカードケースからカードを抜き取り、左腕に装備された黒い盾…ガリューバイザーに装填しベントインする。

 

 

『STRIKE VENT!』

 

 

電子音声が響くとガリュウの近くにある鏡から黒い爪のような武器……ガリュークローが飛び出し、ガリュウの両腕に装備されたそれをディケイド達に向けて構えていく。

 

 

ディケイド(ツカサ)『っ……成る程ね。大体分かったよ……取りあえず貴方が敵だって事がね!』

 

 

ディケイド(ツカサ)はガリュウに向けてそう言いながらライドブッカーからカードを取り出しディケイドライバーへとセットする。

 

 

『KAMENRIDE:FAIZ!』

 

 

電子音声が響くとディケイド(ツカサ)の身体に赤い閃光が浮かんで一瞬淡く輝き、それが晴れるとディケイド(ツカサ)は仮面ライダー少女ファイズへと姿を変え、ライドブッカーSモードをガリュウに向けて構える。そして…

 

 

Dファイズ『ハアアアァァァァーーーーーッ!!!』

 

 

ガリュウ『…!』

 

 

―ガキイィィィィンッ!!ガキイィィィィンッ!!―

 

 

Dファイズとガリュウは同時にその場から動き出し、自分達の武器を構え相手に向かって振りかざしたのだった。

 

 

クアットロ「アハハハハ!流っ石お嬢様♪やることがスムーズで助かりますね~♪それじゃあこの隙に……ロストちゃん、聞こえる?」

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

場所は戻って廃墟ビル地下駐車場。其処ではDクロノスを撃退したロストがジッと燃え上がる炎を見つめながら立ち尽くしている姿があった。するとそこへクアットロからの通信が届き、ロストはそれに反応して顔を少し上げる。

 

 

クアットロ『聞こえるかしらロストちゃん?こっちの方は予定通りに進んでるから、ロストちゃんは一足先にディケイドを回収してアジトに戻ってくれる?』

 

 

ロスト『………(コクッ)』

 

 

クアットロから伝えられた指示にロストは小さく頷き返し、命令通りにディケイドを回収しようと未だ燃え上がる廃棄物の山に向かって歩いていく。

 

 

クアットロ『(それにしても…あのディケイドがこんなにも容易く倒されるなんてね…何だか少し違和感を感じるけど…まあいいわ。これで漸くあの男と"アレ"に関する実験が出来るのだから……フフフ)』

 

 

ロストがディケイドを回収しに向かう中、クアットロは心の中で零を連れ帰った後の事を想像し表情を歪めていく。そしてロストが炎の中へと足を踏み入れた、その時……

 

 

 

 

『ATTACKRIDE:BLAST!』

 

 

―ズガガガガガガガガガガガガガガァッ!!!―

 

 

クアットロ『っ?!なっ?!』

 

 

ロスト『―――!?』

 

 

―ズドオオォォォォォォォォォォオンッ!!!―

 

 

突然炎の向こうから火炎を纏った銃弾が放たれ、突然の事態にロストは驚きながらとっさに防御態勢を取りダメージを半減させるが、衝撃までは和らげず後方へと後退させられてしまう。そして、ロストは身体から煙を立たせながら目の前に視線を戻していくと……

 

 

 

 

『―――なるほどな。そのロストとか言うライダーはお前の差し金だったわけか……クアットロ』

 

 

『っ!?』

 

 

炎の向こうからゆっくりと歩いて来る一つの影。徐々に見えてきたそれの特徴は深紅の身体にオレンジ色の瞳をした戦士………そう、それの正体とは先程の攻撃で倒されたと思われていたディケイド・ソルフォームだったのだ。

 

 

クアットロ『ッ……あら、あれだけの攻撃でまだ動けるなんてね?思ったよりしぶといじゃない?』

 

 

ディケイドS『ハッ…あの程度の攻撃、なのは達からの制裁に比べれば痒いモノだ。そんな事より……良く俺の前に出て来れたなクアットロ?てっきりなのはのアレで未だビクビク震えてたのかと思ったぞ』

 

 

ディケイドSはライドブッカーの切っ先をロストに向けながら馬鹿にするように笑うが、それを聞いたクアットロはただ怪しげに微笑みながら言い放つ。

 

 

クアットロ『フフフ…確かにあの時の屈辱は耐え難いモノでした………だけど、その恥を忍んで耐えたかいがありましたよ。おかげで最高の力を手に入れたんですからねぇ♪』

 

 

ディケイドS『最高の力?まさか…その訳の分からない人形みたいな奴がか?』

 

 

クアットロ『えぇ、このロストちゃんは貴方達なんかとは比べモノにならない力を秘めてますからね。この最高傑作の前にどんな敵も……ましてや貴方みたいな虫けらに、私のロストちゃんが敗れることはまず有り得ないわ…フフフ』

 

 

ディケイドS『…自信大有りと言うことか…なら良いだろう。その自慢の人形をさっさと倒してお前を引きずり出してやる』

 

 

クアットロ『ふふふ♪貴方に出来るのかしらねぇ~?私のロストちゃん…ましてやこの子の"正体"を知っても尚、そんな大口が叩けるのかしら?』

 

 

『正体』という部分を強調しながら自信ありげに言い放つクアットロだが、それを聞いたディケイドSは鼻で笑いながら答える。

 

 

ディケイドS『そんな奴の正体なんか知ったことか。それよりお前達にはヴィヴィオやナンバーズ、セッテの時の借りだってある。それを返す為にも……ソイツごとお前を叩き潰す!』

 

 

ディケイドSはそう言いながらライドブッカーからカードを取り出し、ディケイドライバーに装填してスライドさせていく。

 

 

『ATTACKRIDE:ILLUSION!』

 

 

電子音声が響くとディケイドSは次々に分身を生み出し、合計10人のディケイドS達が横一列に肩を並べ、ディケイドS達はそれぞれライドブッカーを構えながらロストに突っ込んでいった。

 

 

『ハアアァァァァァァァァァァァァッ!!!』

 

 

クアットロ『一対一じゃ勝てないから数で勝負しようというの?安易な戦法ね…虫けらがどんなに数を揃えようが同じ事よ!』

 

 

クアットロの嘲笑うかの様な声が響くとロストは左側のメモリを抜いて今度は銀色のメモリを取り出しドライバーにセットしてWの形に展開する。

 

 

『DARK!SPEAR!』

 

 

電子音声が響くとロストはダーク・スピアへと変わり背中のスピアグレイブを取り出して構え、ディケイドS達はそれぞれライドブッカーを振りかざしロストへと向かっていく。だが…

 

 

ロスト『―――!』

 

 

―ガキイィンッ!ガキイィンッ!ズガアァンッ!―

 

 

『グウゥッ!?』

 

 

『ウグアァッ!!』

 

 

ディケイドS達はライドブッカーで斬り掛かりロストに挑んでいくが、ロストはそれらを全て上体を動かしながら避けカウンターを喰らわせていき、ディケイドS達はロストのカウンターを受けて吹き飛んでいってしまう。

 

 

―ガキイィンッ!ガキイィンッ!ガキイィンッ!―

 

 

『ウグゥッ!!』

 

 

『グッ!?』

 

 

クアットロ『アハハハハハ!どうしたのディケイド?!そんな事じゃロストちゃんを倒す所か、傷一つすら付けられないわよ?!』

 

 

次々に吹き飛んでいくディケイドS達を見てクアットロは愉快そうに笑い、ディケイドS達は何度吹き飛ばされようと食い下がるようにロストへと斬り掛かっていき、その内の三人はライドブッカーをGモードに切り替えロストの近くにあるパイプラインを狙い撃った。

 

 

―ズガガガガガガガァッ!プシュゥゥゥゥゥッ!!―

 

 

ロスト『―――!?』

 

 

クアットロ『…っ?!ガス?!目くらましのつもり…?!』

 

 

横から噴き出してきたガスにロストは一瞬視界を遮られてしまい、ディケイドS達はその隙を見逃さずライドブッカーを構えロストに斬り掛かった。

 

 

『ハアァァァァァァァァァァァァァァァ!!』

 

 

―ガキイィィンッ!ガキイィィンッ!ガキイィィンッ!!―

 

 

ロスト『―――っ!!?』

 

 

ディケイドS達の全身全霊を込めた一撃一撃がロストに炸裂し、ロストは回避が間に合わずそれを受けて後方へと吹っ飛んでいった。そしてディケイドS達はそのままロストに向かって走りながら一人へと戻っていき、バックルにインサートされているソルメモリを引き抜く。

 

 

ディケイドS『これで終わりだ!クアットロっ!!』

 

 

『SOL!MAXIMUM DRIVE!』

 

 

ロスト『ッ……ッ!』

 

 

ロストに向かっていきながらメモリをライドブッカーに装填するとライドブッカーの刀身が炎に包まれていき、ディケイドSはそれを構えながらロストへと突進していく。

 

 

ディケイドS『ソルスラッシャーッ!!くたばれえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーっっ!!』

 

 

ロスト『―――!?』

 

 

ディケイドSは炎に包まれたライドブッカーの刃をロストに向けて振り下ろし、未だ態勢を立て直せていないロストにそれを回避することは不可能。この勝負はもらった、ディケイドSがそう勝利を核心してライドブッカーでロストを斬り裂こうとした瞬間……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クアットロ『……クス♪』

 

 

―パアァァァァァアンッ―

 

 

ディケイドS『…ッ?!』

 

 

ライドブッカーの刃があと数cmと言うところまで迫った瞬間、突然ロストの身体が光に包まれたのだ。それを見たディケイドSは何かの罠かと思い、思わず動きを止めて身構える。そして、ロストを包んでいた光が徐々に薄れていくと…

 

 

ディケイドS『………………………………え…?』

 

 

力無く、思わずそんな声を漏らしてしまった。

 

光が消えて目の前に映るのは、先程まで自分が戦ってロストではなく、二人の少女達……

 

 

ディケイドS『……そん…な……ばか…な……』

 

 

それを目にした彼は信じられないモノを見たかというように目を見開き、我が目を疑った。

 

何故此処に…?

 

何故こんな所に…?

 

様々な言葉が頭の中を過ぎるが、困惑する思考によりそれらを上手く口にする事が出来ない。

 

それでも彼は、彼女達から目を離そうとはしなかった……

 

 

ディケイドS『……嘘だ…なんで…なんで此処に……なんで……お前達が……』

 

 

あからさまに分かるぐらいの動揺を浮かべ、ディケイドSはヨロヨロと後退りながら目の前の少女達の姿を隅々まで確かめる。

 

 

銀髪の長髪に赤い目をした黒服の少女。

 

自分の幼なじみと瓜二つの姿をした金髪の少女。

 

見間違う筈がない。

 

見間違える筈がない。

 

何故なら彼女達は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ディケイドS『…なんで…なんで此処にいるんだ……アリシア・テスタロッサ…リインフォース!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリシア「――――」

 

 

リインⅠ「――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故なら彼女達は…過去に自分が助けたいと思ったその人達なのだから―――

 

 

 

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