仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第九章/ライダー少女Wの世界⑰

 

―事件後、信条誠は警察に逮捕された。この事は大きなスキャンダルとして世間に広がり、それにより信条グループの株も一気に下がってしまい、近い内会社も潰れる予定となるらしく、高山望との婚約も取り消しとなった。

 

 

そして…今回の事件の犯人である小神 修二は警察に自首した。どうやら零達の言葉に彼自身の中で動かされるモノがあったらしく、メモリの力に頼らず今度は自分の力で彼女の隣に立つ為、罪を償おうと思ったらしい。

 

 

そして、彼が今までさらった花嫁達は全て風都公園の中ある小屋の中に監禁されていたらしく、彼女達は無事警察に保護された。

 

 

高山望は自身の会社である高山コーポレーションを継いで社長となり、これからは自分の力で会社を経営していくつもりらしい。何時か帰ってくる彼を…今度は自分が守れるようになる為にと。

 

 

作成者 左 翔子

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

―鳴海探偵事務所―

 

 

 

それから数時間後、戦いを終えた一同は探偵事務所の前に集まり翔子達はなのは達の見送りに来ていた。

 

 

翔子「じゃあ、もう行っちゃうの?」

 

 

なのは「うん、まだ私達にはやる事が沢山あるからね」

 

 

カノン「僕もさっき父さんから連絡がありましたからね。何故かイライラしてるようでしたけど…」

 

 

俊介「……それ、帰ったら弄られる可能性が高いんじゃないか?」

 

 

裕香「弄られますね、間違いなく…」

 

 

優矢「苦労人って不憫だよな…ホントに…」

 

 

何処かゲッソリとしているカノンの様子に思わず同情してしまう俊介と裕香と優矢。そしてすずかは翔子とフィリスと裕一と向き合い話をしていた。

 

 

フィリス「じゃあ、すずかも零達と一緒に行くんだね」

 

 

すずか「うん…翔子ちゃん…フィリスちゃん…裕一君…ホントに、今までありがとうございました…」

 

 

裕一「気にするな、俺達は仲間だろう?それは何処に居ても変わらないさ」

 

 

翔子「そうそう!だから何時でも帰ってきなよ♪此処はすずかの帰る場所の一つなんだから♪」

 

 

すずか「うん…うん!本当に…本当にありがとうっ」

 

 

優しげな表情を浮かべて見送る三人の言葉にすずかは顔を俯かせて涙を流し、三人はそんなすずかの背中を優しく撫でていく。そんな中、一同の写真をトイカメラで撮っていたツカサがある事に気付き、一同の顔を見回して疑問符を浮かべた。

 

 

ツカサ「…あれ?ねぇ皆、零はどうしたの?」

 

 

フェイト「え?…あ、そういえば…何処に行ったんだろう?」

 

 

カノン「あ、零さんなら先に写真館に戻ったみたいですよ?何だか別の用事が出来たとか言って…」

 

 

なのは「別の用事?もう、せっかく翔子ちゃん達が見送ってくれてるのにぃ…」

 

 

何も言わず勝手に写真館に帰った零になのはは不機嫌そうに頬を膨らませ、そんななのはの様子に優矢達は苦笑していたのであった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

―光写真館―

 

 

なのは達が鳴海探偵事務所にいる頃、先に写真館に帰った零は背景ロールのある部屋の中で何故か大輝と向き合い何かを話していた。

 

 

零「…それで?今度は一体何を企んでるんだ?」

 

 

大輝「あれ…?なのはさん達から聞いてないのか?君のその左目を治してくれる人を連れて来るってさ」

 

 

零「そんな事を聞いてるんじゃない!何故お前が俺の目を直すのに協力しようだなんて言い出しのか聞いてるんだ!」

 

 

相変わらず笑みを浮かべたまま話をはぐらかそうとする大輝に零は睨みをきかせながら叫ぶが、大輝は気にした様子もなく喋り出す。

 

 

大輝「別に君の手助けをするつもりなんてこれっぽっちもないさ。だけど…今の君のそれを放置していたら俺的にも都合が悪くなるからね。仕方なくやっているだけさ」

 

 

零「…?お前の都合が悪くなる…だと?」

 

 

大輝「そっ…意味が分からないって言うならその包帯取って自分で確かめなよ。それが答えになるから」

 

 

指鉄砲で零の左目を向けて来た大輝の言葉に零の表情は険しくなり、半信半疑に思いながらもおもむろに左目に巻いてる包帯を取ってみた。その時…

 

 

―……ズキィンッ!!!―

 

 

零「…ッッッッ!!!!?イッ…アッ!?なっ!?」

 

 

包帯を取り外した途端左目にとてつもない痛みが走り、零は思わず左目を抑えてその場に膝を付いた。その時……

 

 

 

 

―ザザザァ…ザザザザザザザザザザァッ!!!―

 

 

『本当に馬鹿な男ね…人間の女に心を許したりしなければ、そんなに苦しむ事もなかったのに…』

 

 

 

 

零「…ッ?!これ…は?!」

 

 

不意に脳裏に浮かんだ映像とノイズ……それはあの時の夢で見たモノと同じ現象だった。だが今流れた映像に出たのは、リィル・アルテスタという少女とは違う別の女性であった。

 

 

 

 

―ザザザァ…ザザザザザザザザザザァッ!!!―

 

 

『自分の役割を忘れた貴方に生きる価値なんてない…死になさい、零…』

 

 

 

 

零「ウッ…アッ…!」

 

 

 

 

―ザザザァ…ザザザザザザザザザザァッ!!!―

 

 

『ッ…フフ…忘れたの…?私と貴方が消えれば世界のバランスが崩れる…いずれこの世界は滅びへと向かう…貴方のこの選択が…全ての世界を滅ぼすのよ!』

 

 

 

零「グッ…ガァッ…!」

 

 

脳裏に流れる映像の数々。頭の中がパンクしてしまいそうな膨大な情報の数に零は頭を抑えて悶え苦しみ、大輝は何処からか手鏡を取り出して零の前に歩み寄り手鏡を見せた。

 

 

大輝「ほら、良く見てみなよ。君の左目が今どうなっているのか…」

 

 

零「グッ!な…に…?」

 

 

大輝の言葉に零は左目の痛みに耐えながら顔を上げていき、目の前に突き出された手鏡に目を向けていく。そこには…

 

 

零「………………え?」

 

 

手鏡に写った自分の顔を見ると零は呆然とそう呟いた。手鏡に写っているのは、何故か潰れた筈の眼球が元に戻っており、傷も完全になくなっている左目だったのだ。だが、零が驚いたのはそれだけではなく…

 

 

零「……何だ…コレ…」

 

 

鏡に写った自分の左目の瞳を見て驚愕の表情を浮かべる零。鏡に写る自分の左目の瞳の色は本来の真紅の瞳ではなく、"禍禍しい光を放つ紫の瞳"だったのだ。

 

 

零「…何なんだコレ…俺の左目、一体どうなってるんだ…」

 

 

大輝「…それは無理矢理に因子(ファクター)を取り戻した影響だ。そのまま放置していたら、いずれ君は力を押さえ込めず、暴走して全てを破壊し続ける化け物になってしまう…だから俺は、ソレを直せる人間を連れて来たんだよ」

 

 

大輝はそう言って部屋の入り口の方に目を向けると、入り口の方から二人組の男女が部屋の中へと入って来た。

 

 

零「ッ?!お、お前は…?!」

 

 

真矢「…よぉ、久しぶりだなディケイド。また面倒な目に合ってるみたいじゃないか?噂通りの苦労人だな…」

 

 

ヴィヴィオ「もう真矢っ!失礼な事言わないの!この人はパパの友達なんだからね?!」

 

 

部屋に入って来た二人組の男女…それは以前firstの世界で出会った仮面ライダーヴィヴィッドの変身者、天来真矢と別世界のヴィヴィオだったのだ。

 

 

零「どういう事だ…何故お前が此処にいる?!それにそのヴィヴィオは…いやそれ以前に、何故お前と海道が?!」

 

 

真矢「…相変わらず質問が多い奴だな。だが悪いな、こっちはお前の質問に答える気はない。俺達が此処に来たのは…コレを渡しに来たってだけなんだから」

 

 

真矢は質問を投げ掛けて来る零にそう答えると、自分のポケットから小さな箱と一枚のカードを取り出してそれを零に投げ渡した。

 

 

零「…?コレは…?」

 

 

真矢「その箱の中には特殊な力が秘められたレンズが入ってる。それを目に入れておけばお前に埋め込まれた因子の力を押さえ込めるハズだ。そしてそのカードは……いずれお前に必要となるカードだ」

 

 

真矢がそう説明すると零は恐る恐る箱を開き、そこに入ってるコンタクトレンズを険しげに見つめると今度は受け取ったカードに目を向ける。そのカードは零が持っているライダーカードと同じシルエットだけとなったカード。そのライダーの名は……

 

 

零「……Wのカメンライドカード?」

 

 

真矢「どっかの悪魔から聞いてるだろう?お前がいずれ出会う事になるW…その時にそのカードは力を取り戻すハズだ。だからその時までソレを持っておけ」

 

 

シルエットとだけとなっているWのカメンライドカードを不思議そうに見つめる零にそう言うと突然真矢達の背後に歪みの壁が現れ、真矢達はそれを通り抜けようと歩き出した。

 

 

零「…ッ?!オイ待て!何故だ…何故お前が俺にこんな事を?!」

 

 

真矢「言っただろ?質問に答える気はないと。だが一つだけ教えられるとしたら…firstの世界でお前と戦ったのはお前が何処まで記憶を取り戻しているのか試しただけだ。全ての記憶を取り戻したその時…お前はその罪に溺れて破壊者に墜ちるのかどうか…見届けさせてもらうぞ?」

 

 

ヴィヴィオ「でも、私達は信じてるよ?貴方ならきっとそれを乗り越えられるって思ってるから♪」

 

 

大輝「ま、俺は別にお宝を手に入れるのを邪魔さえされなければどうでもいいんだけどね。そんじゃ…またな零♪」

 

 

自分の過去を知っているのかと問い掛ける零に三人はそう答え、歪みの壁と共にその場から消えてしまったのであった。

 

 

零「クッ!一体何なんだ…俺の罪?因子(ファクター)?リィル・アルテスタ?…分からない……俺は……俺は一体……誰なんだっ…」

 

 

その場に残された零は三人が消えた場所を見つめながら呆然と呟き、未だ禍禍しい紫色の輝きを放つ左目を押さえ込んでいた。

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

そしてそれから数十分後、翔子達とツカサ達と別れたなのは達は真っすぐ写真館に戻り、カノンは写真館の前で待っていた智大に連れられ自分の世界へと帰っていき、なのは達は先に部屋の中で待っていた零の説教をしている最中であった。

 

 

なのは「もう、なんで先に帰ったりするの!折角翔子ちゃん達が見送りをしてくれたのに!」

 

 

零「…だからさっきから言ってるだろう。海道の奴に左目の件で呼び出されたんだって…」

 

 

フェイト「ならせめて一言言ってよ、いきなりいなくなったら心配するから…」

 

 

零「…分かった。今度から気を付ける…」

 

 

『……?』

 

 

カメラの手入れをしながらそう答える零だが、何処か何時もの様子とは違う零になのはとフェイトは違和感を感じていた。だが、零はそんな二人の様子に気付かず本来の真紅の瞳に戻った左目に触れながら思考する。

 

 

零(…アイツからもらったレンズで左目の輝きも痛みも消えた…だが、一体何なんだ…あの時クアットロが埋め込んだあの石は?それにあの墓とあの映像…俺は…俺は一体…?)

 

 

消えた筈のアリシア・テスタロッサとリインフォース、そしてルーテシアが敵として自分の前に現れた事。

 

 

クアットロが自分の左目に埋め込んだ因子(ファクター)と称していた謎の黒い石の事。

 

 

夢に出てきたリィル・アルテスタという少女の映像のとその少女の墓の事。

 

 

そして自分が失った過去を知るヴィヴィット達の事。

 

 

この世界に来てから起きた様々な出来事にワケが分からなくなり、零は一体何から考えればいいのか分からなくなっていた。そんな中で頭に浮かび上がるのは、この世界に来て始めて見たあの夢の声……

 

 

 

―どんなに否定しようが、所詮お前は殺戮者…お前の犯した罪は消えやしない…アイツ以外でお前に感情という物をくれた…"あの子"を殺したという事実も…な?―

 

 

 

零(…あの夢で聞こえた声やヴィヴィットは…俺には罪があると言った…俺の…罪…あの子を殺したって…何の事だ…)

 

 

自分の過去に一体何が起きたのか…以前の自分はどんな人間であり罪とは何の事なのか…そしてあの少女は一体何者だったのか。どんなに考えても何一つ分からない。遂にはもう、自分が何者なのかすら分からなくなって来た。

 

 

「―――零君?…零君!」

 

 

零「―――ッ?!…なのは?どうした?」

 

 

なのは「もぉ…どうした?じゃないよ!さっきから呼んでるのに全然答えてくれないし…ホントにどうしたの?何だか変だよ?」

 

 

零「……いや、たださっきの戦闘で疲れてるだけだ。気にするな…」

 

 

なのは「むぅ……」

 

 

淡々とした口調で何でもないと告げる零だが、なのはは納得出来てないのか腑に落ちないような表情で零を見つめる。そんな時、別のテーブルでスバル達と共に絵かきをしていたヴィヴィオが数枚の絵を持って零達に近づいてきた。

 

 

ヴィヴィオ「パパ~!ママ~!見てみて!上手に描けたよ~♪」

 

 

なのは「ん?…あっ、ホントだ♪凄いねヴィヴィオ、上手に出来てるよ♪」

 

 

ヴィヴィオ「えへへ~♪ねぇパパ、パパも見て!」

 

 

なのはに絵を褒められたヴィヴィオは嬉しそうに笑いながら零に自分が持って来た絵を見せていく。紙に書かれているのはディケイドやトランスにビート、零達の似顔絵等様々な絵が上手に描かれていた。

 

 

零「おっ…凄いなヴィヴィオ、上手に描けてるじゃないか。良く出来たな」

 

 

ヴィヴィオ「えへへ♪」

 

 

ヴィヴィオの描いた絵達を見て零はヴィヴィオの頭を撫で、零に褒められたヴィヴィオは満面の笑顔を浮かべていく。しかし、そんなヴィヴィオの笑顔を見ていく内に零の中で一つの不安が沸き上がってくる。

 

 

零(もし…もし俺が全てを思い出して…自分の正体を知ったら…俺はその時この子と…コイツ等と一緒に…いられるのか…?)

 

 

もしも自分がヴィヴィオやなのは達の身に危険をもたらす存在だというのなら、そんな自分は彼女達と共にいられるのか。そんな不安が零の胸の中を駆け巡り、その表情も段々と曇り始めていく。

 

 

ヴィヴィオ「……?パパ?どうしたの?」

 

 

零「…ん?…いいや、何でもないさ」

 

 

ヴィヴィオ「?」

 

 

不思議そうに顔を覗き込んできたヴィヴィオに苦笑しながら零はヴィヴィオを膝元に座らせ頭を撫でていく。

 

 

零(…止めよう…今の俺がすべき事ははやて達と俺達の世界を救う事だ。だから……だからコイツ等に余計な心配を掛けては駄目なんだ……)

 

 

なのは「ほらヴィヴィオ、さっきディード達が作ってくれたクッキーだよ~♪」

 

 

ヴィヴィオ「わーい♪クッキーだぁ~♪」

 

 

零(…そうだ…例え俺が…道を踏み外してコイツ等を危険な目に合わせたとしても…稟や滝達がいるんだ。アイツ等ならきっと……きっと俺を……)

 

 

自分が一体何者なのか依然として分からない。だが、自分の正体が何であれ今やるべき事ははやて達と自分達の世界を救う事。だから今はその役割を果たすことだけを考えればいい。例えその役目を果たした先で…自分が消えることになろうとも。

 

 

―ガチャッ―

 

 

栄次郎「零君、君が撮ってきた写真の現像終わったよ。今回も中々の上出来だったね♪」

 

 

優矢「おっ!待ってました♪」

 

 

ギンガ「えぇっと…あっ、本当だ!今回も良く取れてますね♪」

 

 

スバル「うん!特にこれとかね♪」

 

 

部屋へと入ってきた栄次郎が持って来た写真の中からスバルが一枚の写真を抜き取る。それには鳴海探偵事務所の前で翔子達が笑顔で写る姿が写っていた。

 

 

ザフィーラ「成る程…また腕を上げたようだな、黒月?」

 

 

零「…そうか?自分で見ても良く分からないんだが…まあ、そう言われて嬉しくないって事はないな。それより…さっさと次の世界に行くぞ」

 

 

シャマル「あっ、それじゃあ私が背景ロールを降ろしますね?」

 

 

次の世界に向かう為椅子から立ち上がろうとする零にシャマルが名乗りを上げ、背景ロールに近づき操作し始める。すると…

 

 

―ガチャッ、ガラガラガラガラッ…パアァァァァァァァァァァアンッ!―

 

 

ヴィータ「おっ、また次の世界に着いたのか?」

 

 

零「みたいだな。この世界は……」

 

 

ティアナ「これは…壁画?」

 

 

シャマルが操作して現れた新たな絵には、まるで何かの神殿等で描かれていそうな神秘的な雰囲気を思わせる壁画のような絵であった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

―???の世界―

 

 

 

一方その頃、ライダー少女Wの世界でヴィヴィッド達からまぬがれたクアットロは暗い部屋の中で一人の男……同じくライダー少女Wの世界に現れたシャドウと何やら怪しげな会話をしている姿があった。

 

 

シャドウ「……ではクアットロ、作戦についてはまた後日連絡しますので」

 

 

クアットロ「えぇ、楽しみにしてますわ♪」

 

 

シャドウはクアットロにそれだけ伝えると部屋から出ていき、それと同時にクアットロの背後の暗闇から一人の女性…ドゥーエが険しい表情を浮かべながら現れた。

 

 

ドゥーエ「クアットロ…またあのシャドウとかいう男が来たの?」

 

 

クアットロ「えぇ、何でもあのディケイド達を徹底的に潰す作戦を考えて下さったみたいですよ?流石は、あのイリシット達を総でる男と言うべきかしら」

 

 

ドゥーエ「そう…でも私は嫌いだけどね。あの男、一体何を考えているのか分からないもの」

 

 

クアットロ「まあ…確かに完全には信用出来ない男ですけど、今の私達には頼りになる存在だと思いますよ?何せ、魔界城の世界で戦力を失った私達が此処まで立て直せたのも彼等のお陰ですし、傷がまだ完治していないドクターが目覚めるまではと協力を申し出てくれたんですから」

 

 

ドゥーエ「…そうね…それについては認める。彼等は優秀で力のある組織だけど…それとは別に私はあの男が好きになれない…」

 

 

シャドウに対して嫌悪感を口にして壁にもたれ掛かるドゥーエだが、そこでふとある事を思い出しパネルを操作しているクアットロに話し掛けた。

 

 

ドゥーエ「…そういえばクアットロ、あれは一体どうなったの?確か…ロストの第七のメモリとかいうあのガジェットの件」

 

 

クアットロ「ガジェット?…あぁ、レジェンドメモリのことですか?実はその件について色々と厄介な事になってるんですよね~」

 

 

ドゥーエ「?厄介な事?」

 

 

クアットロ「えぇ。ダブルのファング・ジョーカーを匹敵する力を持ったレジェンドメモリ……作ったのはまあいいんですけど、その後はぜ~んぜん言うことを聞いてくれないんですよ。だから今は地下にある部屋に閉じ込めてるところなんですけどぉ…何がいけないんですかねぇ?」

 

 

困ったように顎に手を添えるクアットロだが、すぐに気にを取り直し懐から二枚のカードを取り出した。

 

 

クアットロ「まぁ、レジェンドの制御は時間を掛ければなんとかなるでしょう。その間、お嬢様にはこれを使ってもっとパワーアップしてもらう予定ですけどね♪」

 

 

ドゥーエ「!それは…サバイブ―獄風―と―獄炎―?!もう完成していたの?!」

 

 

クアットロ「えぇ♪シャドウの持って来たデータを元にしましてね、これでもしディエンドやヴィヴィッドが現れたとしても返り討ちですよ♪」

 

 

ドゥーエ(っ…シャドウ…ロストやガリュウ、ガイアメモリの件もそうだけど、何故ここまで私達に協力するというの?あの男の目的は一体……厄介事になる前に、一度奴等について調べてみた方がいいかもしれないわね)

 

 

此処まで自分達に協力してくるシャドウの考えが逆に怪しく思い始めたドゥーエはシャドウ達について調べようと部屋を出ていき、それを横目で確認したクアットロは電子パネルを操作し一つのモニターを映し出した。

 

 

クアットロ「フフフ…ディケイドの左目に埋め込んだ因子が完全に覚醒した時、あの男は破壊者…いいえ、破壊者をも越えた破壊者として目覚める。そうなればディケイドが関わった世界は全て破壊される事になる…ライダー大戦が始まる」

 

 

クアットロが見つめる電子モニターに映るのは零達が今まで関わったライダー達の世界。その中には優矢の世界を始め、滝や稟、祐輔や智大達の世界等も含まれていた。

 

 

クアットロ「ディケイドの因子が目覚めライダー大戦が起こった時、創造の因子を持つあのライダーが必ず現れる筈…そうなれば一気に二つの因子を手に入れることが出来る。フフ…その為にもせいぜい友人同士で戦ってもらいましょうか、ディケイド?」

 

 

モニターに映る映像を見つめ怪しく微笑み出すクアットロ。そして再びパネルを操作して出た映像には画面一杯に赤い文字で一文字……『DEREYDE』と浮き出ていた。

 

 

 

 

 

 

第九章/仮面ライダー少女Wの世界END

 

 

 






仮面ライダーガリュウ


解説:クアットロがシャドウの持ってきたリュウガのカードデッキを改造して作り上げたルーテシア専用の龍騎系ライダー。
外見は薄紫色のアンダースーツの上にガリューの姿に似たドレス系の黒い装甲を纏っている。改造前がリュウガのカードデッキということもあって、ドラグブラッカーも契約モンスターに含まれている。


召喚機甲・ガリュウバイザー

解説:外見はナイトサバイブのダークバイザーツバイを紫に染めたような感じでガリューの頭部を模している。


ADVENT:ガリューを召喚する。

STRIKE VENT:ガリューの爪を模したガリュークローを装備する。

TRICK VENT:ナイトと同じく分身を発生させる。

SONIC VENT:クロックアップ並のスピードで移動する。

FINAL VENT:ガリューを召喚し、目にも見えない素早い動きで敵を殴り付け最後に相手を掴んでガリュウに向かって突進し、そこへガリュウがガリュークローで向かって来た相手の腹部を貫通する技。

ADVENT:ドラグブラッカーを召喚する。

SWORD VENT:ドラグセイバーを装備する。

GUARD VENT:ドラグシールドを装備する。

STRIKE VENT:ドラグクローを装備する。

FINAL VENT:ドラゴンライダーキックを発動する。

パワーアップカードとしてサバイブ―獄風―と―獄炎―のカードが存在するらしいが、詳細は不明。

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