仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT 作:風人Ⅱ
バッファローロードとの戦いから数時間後、警視庁の対策本部へ戻ってきた優矢達は写真館から持ってきた荷物を纏め綾瀬と美琴と話をしていた。
綾瀬「…旅に…出る?」
優矢「はい。俺…まだ何か分かってないんですけど、俺が出来る事…それを探す旅の途中でした。此処で立ち止まってたら……怒られちゃうんです。その、それを約束した人に…」
綾瀬「…………そう、分かったわ」
美琴「で、でも、だったらG3-Xはどうなるんですか?装着員がいなくなってしまったら、グロンギやアンノウンには…」
装着員がいなくなってしまえば、またG3-Xの候補者を一から探さなければいけない。優矢がいなくなった後の事を考え心配を口にする美琴だが…
―ガチャッ―
零「…その心配はない」
『え……?』
対策本部の扉が開いて零が部屋の中へと入っていき、その後ろにはインデックスと手紙を持った当麻が顔を少し俯かせながら部屋の中に入ってきた。
美琴「ッ!?あ、アンタ…?!」
綾瀬「…上条…君?」
当麻「………………」
零「…もうG3-Xは必要ない。この世界は、この世界の仮面ライダーが守っていくんだからな」
美琴「え?それって、どういう…?」
零の言葉に美琴は疑問そうに聞き返すが、優矢は綾瀬と美琴の手を取り当麻の目の前へと連れ、当麻の手とインデックスの手、そして二人の手を合わせていく。優矢のいきなりの行動に一瞬驚く当麻達だが、すぐにその表情は和らいで微笑んでいき、零はそれを見ると自分のカメラを構えシャッターを押した。そして零と優矢は静かにその場から去ろうとするが、それを見た綾瀬とインデックスは慌てて二人を引き止めた。
綾瀬「待って!また…またいつか…会えるわよね?」
優矢「……はい。いつか、何処かで…」
インデックス「れい…本当にありがとね」
零「別に、お前からの謝礼が目的でやった訳じゃない……これからもちゃんと、アイツを支えてやれよ?」
インデックス「うん…また…また会おうね?絶対だからね!」
零と優矢はそれぞれ別れを済ませると、二人は警視庁を後にし写真館へと戻っていったのであった。
◆◇◆
それから一時間後、写真館に戻ってきた零達は今幸村となのはの見送る為、写真館の前で向き合っていた。
零「もう帰るのか?」
幸村「あぁ…いつゼノン達が動き出すか分からないからな。あまりゆっくりしていられないんだ」
零「…お前等も色々と忙しないんだな」
なのは(幸)「まあね�でも私達は戦い続けないといけないから…ユーノ君と分かり合う為にも」
零「…そうか…」
決意が込められた目で言い放ったなのは(幸)に零は何も言わず、自分のカメラを構え幸村となのは(幸)の姿をカメラに収めた。
零「まあ、もし何かあれば呼んでくれ。何時でも駆け付ける………あぁそれと、もし結婚式を挙げたら呼んでくれ。俺が写真撮ってやるよ」
なのは(幸)「ふにゃあ!?け、けけけ結婚!?///」
なのは「ちょ?!れ、零君?!それはちょっといきなり過ぎじゃ…!�」
幸村「ほう……それは有り難いな、ならその時は是非頼むとしよう」
思わず呟いた零の言葉になのは達は慌て、なのは(幸)は幸村との"結婚"という部分に反応して顔を真っ赤にしてしまうが、幸村は特に顔色を変えずにそう返す。
零「まあ取りあえず…早くユーノと和解出来るのを祈ってるよ」
幸村「あぁ、本当に色々世話になった…また会おう。なのは、行くぞ」
なのは(幸)「にゃあぁ~//これで四人目だねぇ~//」
零「…………そいつ大丈夫か?�」
幸村「気にするな…いつもの事だ」
『(…やっぱりいいなぁ…)』
頭の中で妄想を広げるなのは(幸)を見て零は苦笑し、そんななのは(幸)を見てなのは達はやはり何処か羨むような表情を浮かべ、幸村はなのは(幸)を抱えて自分達の世界へと戻っていったのであった。
◆◇◆
数十分後、先程撮った写真を現像した零はテーブルの上に並べ、それを見た栄次郎はその中から一枚の写真を手に取り眺めていく。
栄次郎「ほお…なかなか男らしい面構えになったじゃないか、優矢君」
優矢「へへッ、当然ですよ♪」
零「…調子に乗りすぎだ、馬鹿」
優矢「Σウグッ!相変わらず無愛想なことで…�」
栄次郎が手に取った写真…優矢と当麻とインデックス、そして綾瀬と美琴の五人が写った写真を褒められ誇らしげに胸を張る優矢に冷たく返す零。一同はそんなやり取りを相変わらずだといった感じに見つめ苦笑していた。
スバル「…でも、綾瀬さんの事は良かったんですか?」
優矢「ん?あぁ、いいんだよ。それにさ…やっぱ此処が一番だしな♪」
キバーラ「うんうん、キバーラが一番、っだよね♪」
優矢「…いや、それは何か違う気が…�」
優矢が戻ってきた事に上機嫌なキバーラの言葉に優矢は苦笑しながらそう呟き、テーブルの上に置いてある写真を整理している零に近づき腕を少し上げていく。
優矢「行こうぜ、零!またよろしくな♪」
零「……フッ、仕方ない…またよろしくしてやるよ」
口ではそう言いながらも何処か嬉しそうに見える表情を浮かべながら零はテーブルから立ち上がり、優矢と少し強めのハイタッチを交わした。その時……
―ガチャッ!ガラララララララララッ!パアァァァッ!―
ギンガ「…ッ!背景ロールが…?!」
シグナム「…確か、これで次の世界に移るんだったな?」
ティアナ「でもこれって…電車?」
零「…電王の世界か……」
部屋の中にある背景ロールが突然降りていき、写真館はまた新たな世界へと移ったのである。現れた新たな絵は、空にオーロラが浮かぶ広野。そしてその場所を走る赤と白の電車という絵であった。
一方その頃、辺り一面広野が広がる世界を一台の白い電車が汽笛を鳴らしながら走っていた。果たして、この世界で一行を待つライダーとは……
◇◇◆
一方、零達が後にしたアギトの世界では屋台に腰を掛ける大輝と、一人の青年が向き合って会話を行っていた。
「ほら、頼まれたもん持ってきたぜ」
大輝「あぁ、ご苦労様♪やっぱり君に頼んで正解だったみたいだね」
大輝は青年から受け取った黒いネックレス…アルティを眺めながら礼を言うと、青年は懐からタバコを取り出して口にくわえ、タバコに火を付けていく。
「…それにしても、本当にそんなもんが必要なのか?別にそれがなくてもアイツ等なら大丈夫だろ?」
大輝「…確かにこの調子で旅を続ければコレがなくても大丈夫だと思うけど…奴が何時零の前に現れか分からないからね。そうなればコレが必要になると思うし」
「……創造の因子を持ったライダーか……確かに奴が何時動き出すか分からないからな……」
青年は紫煙を吐き出しながらそう呟くと、大輝はアルティを仕舞い屋台から腰を上げた。
大輝「さてと…じゃあ俺はそろそろ行くよ。君は引き続き大ショッカーの動きを調べておいてくれるかな?」
「ふぅ…りょーかい。何か分かったらまた連絡するわ」
青年は溜め息を吐きながらそう答えるとその場から踵を返して歩き出し、目の前に出現した歪みの壁を潜り何処かへと消えていった。そして、その場に残された大輝は屋台を引いてその場から歩き出していく。
大輝「破壊と創造の因子…そして君が捨てた過去…いつまで彼女の事から逃げる続けるつもりかな、零?」
その呟きは風と共に流れて消え去り、大輝は屋台を引きながらその場から去っていったのであった。
第十章/アギト×とある魔術の禁書目録の世界END