仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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電王×鋼毅のレギオスの世界
第十一章/電王×鋼毅のレギオスの世界


 

 

 

アギトの世界を後にし新たな世界へとやって来た零達一行。一同は新たな世界を調べる為写真館から外へと出て辺りを見渡していた。

 

 

零「漸く着いたな、電王の世界に」

 

 

フェイト「みたいだね。……でも零、一体何なのその格好…?」

 

 

写真館から外へと出た零達だが、フェイトは零の格好を見て怪訝な表情を浮かべてしまう。零の姿…それは片手に砂時計を持っていたり古びた革製のトランクを持ってたり茶色いロングコートを羽織っていたりなどと、よく分からない格好になっていたのだ。

 

 

なのは「うーん…あ、分かった!探偵でしょ?」

 

 

優矢「いやいや、葬儀屋とかだろ?」

 

 

零「んな訳あるか……ん?」

 

 

なのはと優矢は零の格好を見て職業を当てていこうとするが、零は呆れたように一掃しコートのポケットに何かが入っている事に気付きそれを取り出していく。その何かとは、以前魔界城で出会ったみなみや幸助の所の良太郎やなのはが変身する時に使うのと同じ黒いパスケースと一枚のカードのようなモノだった。

 

 

ティアナ「それって、幸助さんの所の良太郎さんやなのはさんが変身する時に使うケースですよね?」

 

 

零「あぁ…チケットだな、時の列車…デンライナーの」

 

 

すずか「デンライナー?」

 

 

パスケースとカードを見つめながら呟いた零の言葉になのは達はお互いに顔を見合わせ、疑問符を浮かべた。

 

 

ヴィータ「なんなんだよ?そのデン…ライナー?って奴?」

 

 

零「…デンライナーは時間を越える列車。過去や未来、そして現在を走る列車の事だ」

 

 

零はデンライナーについて自分が知っている事を全て教えていく。デンライナーに乗る為にはこのチケットかパスが必要な事、そのデンライナーに乗って時間を守る戦士が電王である事など。

 

 

ギンガ「でも、何で零さんがそんな事詳しく知ってるんですか?」

 

 

零「前に幸助の世界にいた電王に変身する良太郎からちょっと聞いた事があってな。その時にこのチケットやパス、電王の話を聞いてたんだよ……まあ、何処でそのデンライナーに乗るのかまでは聞いてなかったけどな」

 

 

優矢「って、何で肝心な所を聞いてねぇだよ!それだけじゃ全然分かんないだろ!」

 

 

零「…その辺を探せば何とかなるんじゃないか?とにかく電車と言えばやっぱり……駅が相場と決まってるだろ?なら手当たり次第に駅を探してみればいいさ」

 

 

シャマル「そ、そんな投げやりでいいのかしら…」

 

 

その辺りを探していれば見つかるんじゃないかと適当に答える零になのは達は溜め息を吐き、零は時の列車…デンライナーを探す為にこの世界の街へと向かおうとする。だがその時……

 

 

 

 

―ヒュウゥンッ……バシュウゥッ!―

 

 

 

 

『…えッ?!』

 

 

突然街へと向かおうとした零の身体に空から飛来した光の球体が入り込み、それと同時に零の身体から大量の砂が零れ落ち、髪型は逆立ち前髪の一部に赤いメッシュが入り、瞳も何時もより強く真っ赤になっていった。そして零は険しい表情を浮かべたかと思いきや、目の前を通り掛かった駅員の胸ぐらにいきなり掴み掛かった。

 

 

零『……出てこいよ!そん中にいるのは分かってんだ!!』

 

 

「へ?ってわあぁッ!?」

 

 

なのは「ちょ?!れ、零君?!」

 

 

優矢「ど、どうしたんだよ零?!落ち着『邪魔だ!!』ゴフゥッ!?」

 

 

ティアナ「ゆ、優矢さん?!」

 

 

突然の零の行動になのは達は驚愕して戸惑い、優矢は零を止めようと間に入るが零に吹っ飛ばされ地面に倒れ込んでしまい、それを見たティアナが慌てて優矢に駆け寄っていく。

 

 

すずか「お、落ち着いて零君!!いきなりどうしたの!?」

 

 

零『うるせぇっ!邪魔すんじゃねぇよ!さあさっさと出てこい!!それとも引きずり出してやろうか!?』

 

 

なのは達の制止も聞かず零は駅員の胸ぐらを乱暴に掴み脅していくが、胸ぐらを掴まれて怯えていた駅員は次第に不気味な笑みを浮かべていく。

 

 

「ク、ククク……アッハハハハハハハァ!!随分と鼻が効くんだな?」

 

 

―ザザァ…ザアァァァァァァァァァアッ!―

 

 

『なッ…?!』

 

 

駅員は笑いながら零の腕を振り払って後退すると、その身体から大量の砂が吹き出し、その砂から至るところが装甲に覆われた怪人が現れ駅員は糸の切れた人形のように地面に倒れ込んでていった。

 

 

零『ヘッ!思ったとおり、間抜けそうな野郎だな!』

 

 

砂から現れた怪人…モールイマジンを見て零は笑いながらディケイドライバーとは違うベルトを腰に巻いていき、バックル横の赤いボタンを押して先程のパスを構えていく。そして…

 

 

零『変身ッ!』

 

 

『Sword form!』

 

 

電子音声と共に零の身体に黒いアーマーが装着され、その上から更に赤いオーラアーマーとマスク部分の上から赤いデンカメンが装着されていった。そして変身が完了した零は片腕を何度か回すとモールイマジンと対峙していく。

 

 

『…俺!参上ッ!!』

 

 

変身した零は決め台詞の様なものを叫びながらポーズを取ると、腰にある四本のツールを組み合わせて剣に組み替えていく。

 

 

なのは「も、もしかしてあれが…?!」

 

 

ティアナ「この世界の仮面ライダー…電王?!」

 

 

電王『うおっしゃあ!いくぜいくぜいくぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーー!!!』

 

 

ディケイドではない別のライダーに変身した零を見てなのは達は驚愕し、変身した零…『電王』は組み立てた武器、デンガッシャーを振り回しながらモールイマジンへと突っ込み斬り掛かっていった。

 

 

電王『そらぁっ!へあっ!オラオラオラァッ!!』

 

 

―ガギャアンッ!ガギャアンッ!ガギャアンッ!―

 

 

『ヌオォッ?!』

 

 

戦闘を開始した電王はデンガッシャーを振り回しながらモールイマジンを圧していくが、その戦い方は喧嘩のように力押しで剣を叩き込んでいた。そして電王はモールイマジンを蹴り飛ばすと再びパスケースを取り出しそれをバックル部分へと当てていく。

 

 

電王『いくぞモグラ野郎!』

 

 

『Full Charge!』

 

 

電子音声が響くと電王はパスを投げ捨てデンガッシャーを構えていき、その刃先を飛ばしモールイマジンへと向けてデンガッシャーを力強く振っていく。

 

 

電王『必殺!俺の必殺技!』

 

 

―ザシュウゥッ!ザシュウゥッ!ズガアァッ!―

 

 

『ヌゥッ?!グアァッ!』

 

 

電王『…コンチクショオォーーーーーーーッ!!!』

 

 

―ズガアァァァァァァァァァァァァァンッ!!―

 

 

『グ、ヌアァァァァァァァァァァァァァアーーーーッ!!?』

 

 

まるで鬱憤を吐き出すかのように叫びながら電王はデンガッシャーを上段から思いっきり振り下ろし、電王の荒れた必殺技を受けたモールイマジンは断末魔と共に爆発を起こし散っていった。だが……

 

 

電王『チィッ……あぁもうつまんねぇッ!!どうなってんだよちくしょう!!』

 

 

モールイマジンを倒したというのに電王はまだ荒れたまま地面を蹴り付け変身を解いて零に戻り、そのまま何処かへと歩き出した。そして先程までの電王の戦いを見て唖然としていたなのは達も意識を取り戻し何処かへ行こうとする零を見て慌てて追い掛けていく。

 

 

フェイト「ね、ねぇ待ってよ零!零だよね?!」

 

 

スバル「どうしちゃったんですか零さん?!」

 

 

零『チッ!ウルセーなぁ!触んじゃねぇよ!!』

 

 

なのは「ま、待ってってば零君!零君ってば!」

 

 

なのは達は必死に零を引き留めようとするも零はそれに一切応じず、イライラを感じさせながら先へ進んでいく。

 

 

優矢「ど、どうしちゃったんだよ零の奴…?!」

 

 

シグナム「クッ!こうなれば仕方ない……ヴィータ!黒月を押さえ込むぞ!」

 

 

ヴィータ「お、おう!」

 

 

―バッ……ガシィッ!―

 

 

零『うぉ?!な、何だぁ?!』

 

 

このままでは埒が明かないと思ったシグナムは背後から零を羽交い締め、ヴィータは前から零の腰にしがみつき零の動きを封じて大人しくさせようとする。

 

 

零『お、おいコラ!テメェ等何しやがんだ!?離せ!』

 

 

ティアナ「お、落ち着いて下さい零さん!」

 

 

フェイト「ど、どうしよう…どうすれば元の零に戻るのかな?!」

 

 

ヴィータ「ちぃっ、その辺の石ころで殴ってればいいだろ!今のコイツにはそれぐらいがちょうどいいだろうからな!」

 

 

フェイト「い、石ころっ?!…本当にいいのかなぁ…」

 

 

零を押さえ込もうとするのに集中し適当に答えたヴィータの言葉を聞いて辺りを見渡し始めたフェイト。いつもの彼女なら本気にしたりしないだろうが、事態が事態のせいか冷静な判断が出来なくなっているようであり、実際今の零にはそれぐらいが必要なのかもと思い込んでるらしい。

 

 

零『離せ!離せって言ってんだろうがぁ!!』

 

 

フェイト「えと…石ころ…石ころ…」

 

 

シグナム「クッ?!何だこの力は…本当にコイツは黒月か?!」

 

 

ヴィータ「グッ!シグナムもっと押さえ付けろ!このままじゃこっちが持ちそうにねぇ!」

 

 

フェイト「石ころ…石ころ……あ、あった」

 

 

零『てめぇ等、いい加減にしろよ!?痛い目みる前にさっさとどけぇ!!』

 

 

シグナム「グアァッ!」

 

 

ヴィータ「ウアァッ?!」

 

 

シャマル「シ、シグナム!ヴィータちゃん!」

 

 

とうとう業を煮やした零は自身を押さえ込んでいたシグナムとヴィータを吹き飛ばしてしまい、そのまま先へと進み今度こそその場から去ろうとした瞬間……

 

 

 

フェイト「んしょ…んしょ……れ、零!」

 

 

 

零『あぁ!?今度は何だ……………………ヨ?』

 

 

『…………え?』

 

 

 

再び呼び止められ零は不機嫌になりながら振り返るが、そこにあったモノを見た途端何故か硬直してしまいそれを見たなのは達も同じ反応をしてしまう。何故なら……

 

 

 

フェイト「ん…しょ…!」

 

 

 

―――何故なら、フェイトが自分の頭の一回り以上大きい石を担いで零の背後に立っていたのだから。

 

 

なのは「フェ、フェイトちゃん待っ―――!?」

 

 

フェイト「零っ……!歯を……食いしばってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

零『ちょっ?!ちょっと待っ―バギャアァッ!!―ごあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!?』

 

 

『ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!?』

 

 

慌ててソレを止めようとしたなのはの制止も間に合わず、それよりも早くフェイトの振り下ろした石が零の頭を殴り飛ばしてしまったのだ。だがその瞬間、殴られた零の身体から光の球体のようなものが弾けるように飛び出し、一同の頭上を飛び回っていく。

 

 

『イッテェ~…この女ぁ!いきなり何しやがんだ!』

 

 

フェイト「わっ?!な、なにコレ?!」

 

 

スバル「しゃ、喋る人魂?!」

 

 

零の身体から出てきた光の球体を見て驚き後退る一同だが、その時地面に倒れていた零が頭を抑えてふらつきながら起き上がり、その光の球体の正体を語り出した。

 

 

零「ッ…そいつはさっきの怪物と同じ、イマジンっていう怪人だ」

 

 

ギンガ「イ、イマジン?…って零さん?!起きて大丈夫なんですか?!」

 

 

零「あぁ…だが、もう少しまともな助け方は出来なかったのか…?」

 

 

フェイト「あぅ…ご、ごめんなさいっ」

 

 

頭を抑えながら若干涙目になってる零がフェイトにそう呟くとフェイトは気まずそうに顔を反らして謝罪し、そんなフェイトを見た零は深い溜め息を吐きながら光の球体…イマジンを見上げる。

 

 

ティアナ「で、でもさっきの怪人と同じって…何だかさっきと全然印象が違いますけど?」

 

 

零「あぁ、どうやら誰かに取り付いていないと実体を保てないらしいからな……そうだろう?」

 

 

『う、うるせぇこの野郎!もう一度その身体貸してもらうからなぁ!』

 

 

イマジンはそう叫びながら再び零の身体を乗っ取ろうと零に向かって突っ込んでいく。しかし……

 

 

―ガシッ!―

 

 

優矢「……へ?」

 

 

零「また石でぶん殴られるのはゴメンなんだ…代わりに逝け」

 

 

優矢「ちょ?!何か字が違っ?!―ブオォンッ!―っておわあぁッ?!」

 

 

零は隣にいた優矢の首元を掴み球体のイマジンに向かって勢いよく投げ出した。そしてそうなれば当然…

 

 

 

 

 

―バシュウゥッ!!―

 

 

 

 

 

優矢『………勝手な事してくれるじゃねぇか、この野郎ぉ!』

 

 

シャマル「え、えぇッ!?」

 

 

フェイト「ゆ、優矢が…?!」

 

 

優矢と球体のイマジンが正面から衝突し、球体のイマジンは優矢の中へと入り込んでしまい優矢は先程の零のような髪型と瞳になってしまっていた。そんな優矢を見たなのは達は再び呆気に取られたような表情を浮かべてしまう。

 

 

零「いいや、今のこいつはイマジンだ。取り憑かれると…こうなるらしいな?」

 

 

優矢『うるせぇ!解説なんかしてんじゃねぇよ!』

 

 

零「荒れてんなぁ……ま、取りあえずお茶でもしないか?この世界について話を聞きたいし、近くに上手い珈琲を出す店がある…なんなら美味いケーキとかも出してやるぞ?」

 

 

優矢『ん?………だったらプリンだ!プリンを出すんなら話してやってもいいぜ?』

 

 

優矢に憑いた球体のイマジン(以後I優矢)は零にプリンを要求しながら迫り、零はそれに呆れながらI優矢を連れて写真館に戻ったのであった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

零達がI優矢が連れ写真館に戻ったその頃、この世界に存在する街の中心地帯に数人の男女達の姿が存在していた。

 

 

「はぁ……まさか、零達に写真館に転移しようとして色んな世界に回る羽目になるとはなあ」

 

 

「しゃーないやん…転移しようとした矢先、いきなり奇襲を受けて転移座標がズレてもうたんやから」

 

 

「確かにな…でも何だったんだ、あのピエロみたいなライダーは?いきなり現れたかと思ったら突然攻撃してきやがって…」

 

 

「…だがどうする?そのせいで訳が分からない場所に転移してしまったし…此処が何処の世界かも分からないだろう」

 

 

三人の青年と女性はそんな会話をしながら街中を歩いていると、二人の後ろを歩いていた少女がその会話に割り込んできた。

 

 

「……あ、あの宗介さん、シグナムさん、海人さん、慧さん?それで私達…元の世界に帰れるんでしょうか?」

 

 

宗介「ん?ああ、悪いな光…それはもう少し待ってくれ。俺達もこの世界にいる友人に用があるからさ、そっちの件が終わったら元の世界に送るから」

 

 

光「そ、そんなぁ…私達、前にいた世界に写真館と祖父を置いてきたままなんですよ?!早く帰らないといけないのに…!」

 

 

光と呼ばれた少女は青年…零の友人の一人である宗介の言葉を聞いて肩を落しながら叫ぶと、光の隣を歩いていた少年は苦笑しながらそんな光を宥めていく。

 

 

「まあまあ…宗介さん達にだって都合っていうものがあるんだし…我が儘言うのは良くないよ光」

 

 

光「もう!何呑気な事言ってるの紫苑君?!私達、あの変なピエロの攻撃に巻き込まれてこうなったんだよ?!もっと危機感っていうものを抱いてよね?!」

 

 

紫苑「そ、そんな事言われたって…」

 

 

紫苑と呼ばれた少年は怒気を浮かべる光に圧されて押し黙り、そんな二人を見た二人の青年…宗介と同じく零の友人である如月海人と崎本慧は溜め息を吐きながら前に進んでいく。

 

 

海人「それで、これから一体どうすんだよ?零達を探そうにも此処が何処の世界か分からないし…何処に零達の写真館があるか分からないだろう?」

 

 

慧「せやな…ていうかウチ等が今どの辺にいるのかも分からんし、どうしたもんかなぁ」

 

 

シグナム(宗)「…取りあえずこの街の人に話を聞いてみるのはどうだ?もしかしたらその写真館の事を知ってる人がいるかもしれないだろう?」

 

 

宗介「……それしか手はないか……よし、ならそうと決まれば行動あるのみだ。行こう」

 

 

とにかくこの世界の事が分からない以上、この世界の住人から話を聞くしかないだろうと思った一同はその場から歩き出し、零達の写真館の捜索を開始しようとした。その時だった……

 

 

 

 

―ファアァァァンッ!―

 

 

 

 

『……………え?』

 

 

その場に突然汽笛のような音が響き、それを耳にした一同は思わずその場で足を止め空を見上げた。そして一同は上空を走るソレを見て目を丸くし、驚愕していたのであった。

 

 

 

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