仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第十一章/電王×鋼毅のレギオスの世界①

 

 

それから一時間後、I優矢を写真館に招き入れた零達は背景ロールのある部屋に皆と集まり、先程栄次郎が作った特製プリンを食べるI優矢からこの世界の事、そして今まで何があったのかを聞き出していた。

 

 

なのは「……つまり、貴方達イマジンは人のイメージを使って実体化する。だけど数日前に異変が起きて貴方は実体が保てなくなってしまった……それで人から人へ乗り移っていったってワケだね?あの人魂みたいな姿で」

 

 

I優矢『人魂言うな!こっちはお化けじゃねぇんだぞ?!』

 

 

零「まあお前の事情は大体分かった…で、元はどんな姿だったんだ?」

 

 

I優矢『何だかもうワケが分かんねぇし思い出せねぇよ!どうせ元に戻る事も出来なくなったんだし……俺は俺をなくしちまった…』

 

 

イライラとした顔を浮かべながら怒鳴るI優矢だが、鏡に写った自分の姿を見ると寂しげな表情を見せる。零はそんなI優矢の表情をカメラに収めるが、I優矢はその表情をすぐに険しいものへと変えそのまま部屋から出ていこうとする。

 

 

ヴィータ「お、おいお前!何処に行くんだよ?!」

 

 

I優矢『決まってんだろ!あっちこっちにいるモグラ野郎共をぶっ潰す!こうなったのも全部、アイツ等のせいに決まってんだ!』

 

 

ティアナ「あの怪人のせいって…何処にそんな根拠があるのよ?」

 

 

I優矢『あ?…………………………………感だ!!』

 

 

つまり、根拠はないがあのイマジン達にストレスをぶつけたいだけなのだろう。I優矢はそう怒鳴りながら部屋を飛び出し写真館から出ていってしまった。

 

 

ウェンディ「ありゃあ……完全に自棄になってるぽいッスね�」

 

 

セイン「ていうか…もう思いっきりなってるでしょ、アレ�」

 

 

零「全く…考えもなく出ていってどうするって言うんだ?皆、いくぞ」

 

 

フェイト「う、うん」

 

 

荒れた状態で出ていってしまったI優矢に対し零は呆れたように溜め息を吐き、取り敢えず一同はI優矢の後を追うように再び街へと向かう事にしたのであった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

数十分後、写真館を出た零はなのは、フェイト、すずか、スバル、ティアナ、ギンガ、ヴィヴィオ(大)と共にこの世界の街へとやって来ていた。しかし、街には異変と言えるようモノは特に起きてはおらず、普通に人が街の中を行き交う光景だけが広がっていた。

 

 

スバル「…それにしても、優矢さん大丈夫かな…?」

 

 

零「アイツならあの人魂に貸しておけばいいだろう?脳細胞が足りない似た者同士なんだし、以外と相性がいいかもしれないぞ?」

 

 

なのは「そ、それはちょっと言い過ぎじゃないかな�」

 

 

I優矢について全く気にした様子もなくただ街の風景をカメラで撮り続ける零になのは達は思わず苦笑してしまう。そして零は何枚か写真を取り終えると今度は胸ポケットから先程のパスとチケットを取り出し、それを眺めながら街中を歩いていく。

 

 

零「とにかく俺達は、このデンライナーとかいう奴が乗れる場所を探すのを優先にするべきだろう。それがこの世界での俺達の役目だと思うしな」

 

 

ギンガ「確かにそうですけど…でも当てもなく探してて見付かるんですか?その時を越える列車が何処にあるのかも分からないのに」

 

 

零「心配しなくてもすぐに見付かるだろ?この世界での俺達の役目がそれならな…取りあえず駅らしき場所を片っ端から探していけば見付けられるかもしれないだろう」

 

 

フェイト「…そんなものかなぁ?」

 

 

パスとチケットを仕舞ってまた写真撮影を始めた零の言葉になのは達は不安げな表情を浮かべ、取りあえず言われた通り駅らしきモノが何処かにないかと辺りを見渡していく。だがそんな中、一同の後ろから怪しげな男が近づいてきて突然なのは達に声を掛けて来た。

 

 

「こんにちは~♪いやぁスッゴく可愛いね君達!実は探してたんだよねぇ~♪君達みたいに気品のありそうな可愛い系の女性を~♪」

 

 

すずか「え、え?」

 

 

なのは「な、なんですかいきなり…?!」

 

 

突然馴れ馴れしく話しかけてきた男になのは達はどう対応したらいいか分からず戸惑ってしまい、そんな事を他所に男はなのは達の周りをウロチョロとしながら「君達事務所とか入ってる?」とか「もしよかったらうちでモデルとかやってみない?」などと一人で勝手に話を進めていく。

 

 

スバル「…何あれ?」

 

 

ティアナ「あー、多分俗に言うスカウトって奴じゃない?ミッドとかでもよくそういう奴とか見掛けた覚えがあるし」

 

 

ヴィヴィオ「スカウト……って何?」

 

 

零「そうだな…簡単に言えば芸能人になれそうな人にテレビや雑誌に出てみないかというお誘いみたいな物だ。だが、あの男も女を見る目がないな?うちのアレは見た目が良くても中身が狂暴だって言うのに、あのなのは達が気品ある可愛い系?……プッ」

 

 

ギンガ「れ、零さん!�」

 

 

変な男にスカウトされているなのは達をティアナは呆れた様子で見て、零はなのは達が気品がある可愛い系と呼ばれた事に思わず吹き出しギンガに注意されていた。そんな時…

 

 

 

 

『……見付けた♪』

 

 

―ヒュウゥッ……バシュウッ!!―

 

 

零「…ウッ?!」

 

 

ギンガ「?零さん……?」

 

 

零の身体に突然空から飛来した何かが入り込み、零を注意していたギンガがその異変に気づくも零はギンガ達の間を抜け男にスカウトされているなのは達の元へとゆっくりと進んでいく。そして……

 

 

―…グィッ!ググググ!―

 

 

「グエ?!イテテテテッ?!」

 

 

零?『…あぁ、人だったんだ?失礼、てっきり彼女達にゴミがついているのかと思ってね♪』

 

 

なのは「…え?」

 

 

すずか「れ、零…君?」

 

 

零はいきなり何処からかステッキを取り出し男の首元にステッキの手元を引っかけてそのままなのは達から離れさせると適当に地面に投げ捨ていった。だがその格好はいつもの服装とは違い、真っ白なスーツに真っ白なシルクハット、髪の一部には青いメッシュが入っており、瞳の色も青く眼鏡を掛けている。

 

 

零?『ああいう相手は色々としつこく聞いてくるから一切口を開いたらダメ、分かった?』

 

 

なのは「ど、どうしちゃったの零君?!それにその格好は…?!」

 

 

零?『フフッ……そんな事より、良かったら色々話しを聞かせてくれないかな?お茶でも飲みながら…ゆっくりと…ね?』

 

 

なのは「へ…ちょ、えぇぇぇぇッ!!?////」

 

 

零?は驚き戸惑うなのはの腰を抱きながら身体を密着させ、互いの吐息が触れる程の距離まで顔を近付けさせた。なのはも突然の事態に頭が付いていけず、少しでも動けば唇が触れてしまいそうな距離から妖艶な瞳で見つめてくる零?に顔が爆発したみたいに真っ赤になり思わず俯いてしまう。そして隣でそれを見ていたフェイトとすずかはドス黒いオーラを放ち、スバル達は呆気に取られたような顔をし、ヴィヴィオは突然変わってしまった零?を見てオドオドしていた。その時……

 

 

『何しとんねん!よいしょっ!』

 

 

―バシュウッ!!―

 

 

零?の後ろにまた光の球体現れ、光は零の身体に入り込むとなのはから離れていき、今度は時代劇に出てきそうな黄色い和服に髪に金色のメッシュが入っているというド派手な姿になっていった。

 

 

―ドシィンッ!!―

 

 

零?『ふんっ!俺等が用があるのはディケイドやっ!この男やろが!何でお前はすぐ色気出すんや?!』

 

 

スバル「え、えぇっ?!ま、また変わっちゃった?!」

 

 

ティアナ「ま、まさかこれって…?!」

 

 

ギンガ「あの時と同じ…イマジン?!」

 

 

スバル達は再び姿と口調を変えた零?を唖然としながら見つめ、零?はまた白いスーツ姿になると杖を回転させながらなのは達に近づきニヒルな笑みを浮かべていく。

 

 

零?『だけどキンちゃん?この娘達ディケイドと関係あるみたいだし、異変の事を知ってないか色々と話を聞いてみないと…ね♪』

 

 

フェイト「わっ、わっ、な、ななななな?!////」

 

 

そう言いながら零?はフェイトの手を握って顎に手を添え顔を近づけていき、またもや大体な行動を起こした零?にフェイトも焦って顔を真っ赤にしてしまう。だがそんな時……

 

 

『もぉーめんどくさいな!えいっ!』

 

 

―バシュウッ!!―

 

 

零?の後ろにまもたや光の球体が現れ、光が零の身体に入ると今度は紫色のシャツに黒と紫の帽子、茶色いジャケットとジーンズという格好となり髪型は紫色のメッシュに前髪がウェーブが掛かっているという姿に変わっていた。そして零?はまるでダンスでもしてるかのような軽快な動きをしながらなのは達から離れていく。

 

 

零?『ヘヘッ♪ディケイドやっつけようよ!僕がやるけどいいよね?答えは聞いてない!』

 

 

なのは「ちょ、ちょっと待って!いきなり出て来てなんなの?!とにかく話を…というか零君を返して!」

 

 

零?『だ~め♪だってコイツのせいでおかしなことが起きちゃってるんでしょ?ああいうのとか』

 

 

『……え?』

 

 

零?はその場で踊るようにターンをすると遠くにあるビルを指差す。その時突然、零?が指を差したビルは粒子化して跡形もなく消滅していった。

 

 

『なっ……』

 

 

零?『それにホラ、ああいうのとか♪』

 

 

零?がまた軽快にステップを踏みながら別のビルを指差すと、先程と同じくビルは粒子と化して完全に消滅してしまった。その光景になのは達は言葉も失い呆然としてしまう。

 

 

ティアナ「び、ビルが消えた…?!」

 

 

零?『ねぇ?おかしな事が起きてる…僕達も困ってるんだよねぇ♪』

 

 

零?はいつの間にか白いスーツ姿に戻り呆然とビルが消えた場所を見つめるなのは達に歩み寄っていく。

 

 

ギンガ「これも零さんの…ディケイドのせいだっていうんですか?!」

 

 

零?『さあね?そうかもしれないって可能性の話なんだけど、僕達も困ってるんだよね。悪魔だって…所詮噂だから♪』

 

 

零?は妖しく微笑んでそう言うとなのは達にゆっくり迫っていき、その雰囲気から危険を感じたなのは達はすぐにその場から逃げる様に走り去っていった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

そして同じ頃……

 

 

I優矢『チィッ!一体何がどうなってやがんだ?!俺にもサッパリ分かんねぇ!』

 

 

とある高層ビルの屋上ではI優矢が粒子化して消えていくビルを舌打ちしながら眺めていた。そしてI優矢は街の様子を確かめる為に屋上から降りようと慌てて階段を下りていくが…

 

 

「やぁ、待ってたよ♪」

 

 

I優矢『…あ?』

 

 

I優矢が階段を下りていくと、その途中で一人の青年……大輝がI優矢を待っていたかのように壁に背中を預けて立っており、I優矢の目の前にまで歩み寄っていく。

 

 

I優矢『何だよテメェ?』

 

 

大輝「なぁに、ただ電王に興味があってね?きっと、デンライナーにファイナルフォームライドしてくれると思うんだ」

 

 

I優矢『あぁ?デンライナーにファイナルフォー…フェ、ファイ…フォム……?なんだソレ?!』

 

 

突然現れたかと思えばいきなりワケの分からない事を言ってきた大輝にI優矢はワケが分からず困惑してしまう。しかし…

 

 

大輝「そんな難しい話じゃないさ。ただデンライナーをくれっていう意味なんだしね」

 

 

I優矢『?!なんだとッ!?』

 

 

大輝「実体を無くした君には丁度いい話だろ?だから、デンライナーをくれ♪」

 

 

I優矢『…ふざけんなぁ!誰がテメェなんかにやるか!!』

 

 

失礼な言い方の上にデンライナーを寄越せと言ってきた大輝にI優矢は堪忍袋の緒が切れ、溜まらず大輝を押し飛ばした。だが、押し飛ばされた大輝は笑みを浮かべていた表情から冷たい表情へと代わり、I優矢に鋭い視線を向けていく。

 

 

大輝「ま、確かにそう簡単には手に入らないだろうな?」

 

 

I優矢『ゴチャゴチャうるせぇんだよ!文句があるなら力付くで奪ってみやがれってんだ!!』

 

 

大輝「ほぉ?確かに君の言う通りだ…ならそうさせてもらおうかな?」

 

 

I優矢『…あ?』

 

 

イライラをぶつけるように怒鳴るI優矢だが、大輝の言葉に思わず間抜けな声を漏らし、それを他所に大輝は腰からディエンドライバーを取り出しディエンドのカードをディエンドライバーに装填してスライドさせる。

 

 

『KAMENRIDE――』

 

 

I優矢『んお?』

 

 

―ドシュウゥンッ!―

 

 

I優矢『ぬおぉッ?!』

 

 

大輝「後で後悔しても知らないぞ?変身ッ!」

 

 

『DI-END!』

 

 

大輝はディエンドライバーの引金を引いてディエンドへと変身し、ディエンドに変身するまでの大輝のアクションの一つ一つを見てI優矢は大袈裟なリアクションをしながら驚いていた。

 

 

I優矢『うおぉッ?!やる気かこの野郎!?上等だ!!』

 

 

I優矢はディエンドに変身した大輝を見て驚きながらもすぐにデンオウベルトを取り出し腰に巻いてパスを取り出す。

 

 

I優矢『変身ッ!』

 

 

『Sword form!』

 

 

電王『俺参上!うおりゃあぁぁぁぁぁぁぁッ!!』

 

 

パスをデンオウベルトにセタッチするとI優矢は電王へ変身し、すぐに決め台詞とポーズを取りながらディエンドに向かって突っ込んでいった。

 

 

 

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