仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第十一章/電王×鋼毅のレギオスの世界⑥

 

 

そして数十分後、M優矢は街の中にある桜通りの道で一人の男をイライラとした表情をしながら追いかけまわしていた。

 

 

M優矢『待ちやがれこの野郎ッ!!』

 

 

「ハァ、ハァ…クソッ!い、いい加減しつこいぞ?!」

 

 

M優矢『ウッセェ!しつこいのは生まれつきなんだよ!いい加減鬼ごっこは止めて出てきやがれ!』

 

 

「くぅっ…?!」

 

 

鬼のように追いかけ回してくるM優矢に男…いや、男に憑いていたモールイマジンは男から抜け出し、男をその場に残してそのままM優矢から逃げようとする。だが…

 

 

―……バッ!―

 

 

稟「残念!此処からは通行止めだ!」

 

 

『な、何ッ?!』

 

 

M優矢『でかした坊主ッ!変身ッ!』

 

 

『Sword form!』

 

 

目の前に飛び出し道を阻んできた稟にモールイマジンは思わず動きを止め、その隙にM優矢はベルトにパスをセタッチして電王に変身するとデンガッシャーを組み立てモールイマジンに斬りかかっていく。

 

 

―ガキィンッ!ガキィンッ!ドスッ!!―

 

 

『グゴォッ?!』

 

 

電王『一瞬で決めてやる!必殺!俺の必殺技!!』

 

 

『Full Charge!』

 

 

電王はデンガッシャーの刃をモールイマジンに突き刺したままバックルにパスをセタッチし、全エネルギーを溜めたデンガッシャーでモールイマジンを斬りつけモールイマジンを消滅させたのであった。そしてそれを確認した電王はベルトを外してM優矢へと戻り、稟も戦闘を終えたのを確認してM優矢へと駆け寄っていく。

 

 

稟「よし!やりましたね優矢さん!」

 

 

M優矢『ヘッ、あれぐらいどうって事………ん?』

 

 

稟「?どうしまし………………あっ」

 

 

一瞬表情を歪めた後腕を捲ったM優矢を見て稟は疑問を感じながらM優矢の腕を見てみると、其処には浅いが切傷が出来て血が少し流れてしまっていた。それを見たM優矢は稟と共に急いで近くにある公園の水道に移動し、稟が飲み物を買いに行ってる間に暫く切傷が出来た方の腕を水に晒して冷やしていく。すると其処に……

 

 

「―――ほらな。やっぱり簡単に見つかった…」

 

 

M優矢『ん?テメェは…』

 

 

M優矢を探しにやってきた零達がM優矢の下へと歩み寄っていき、M優矢は零達を見ると小さく舌打ちしながら顔を逸らす。更にそこへ…

 

 

稟「…あ、零さん?!それに皆も!」

 

 

宗介「ん?……って、稟?!」

 

 

そこへちょうどさっき飲み物を買いに行っていた稟が現れM優矢に近づく零達の下に駆け寄っていき、突然現れた稟を見て一同も驚愕の表情を浮かべた。

 

 

海人「おま…何で此処に?!お前もこっちに来てたのか?!」

 

 

稟「あ、ああ!皆もこっちに来てたんだな…良かったぁ…こっちに来たのはいいけど、この世界の事はあまり知らないから一人でどうしようかと困ってたから…取りあえず優矢さんと一緒にイマジン退治してたんだよっ」

 

 

零「…?こっちに来たのはいいって……お前、まさか自分からこの世界に来たのか?」

 

 

稟「はい……大輝の奴……菫の写真を一枚勝手に取って逃げたみたいなんですよ……しかも最高に可愛い奴の方をですよ?!許すまじ…海道大輝ぃ……!」

 

 

宗介「ア…アハハ…相変わらずの親バカだな…」

 

 

フェイト(…ねぇ零?大輝が菫の写真を盗んだって…もしかして…)

 

 

零(ああ…どうせまたアテナの奴が余計な事でも吹き込んだんだろう?アイツがお宝でもないただの写真を盗む筈がない…)

 

 

片手に持つジュースを握り潰しながら怒りに震える稟に宗介達は思わず苦笑し、零は稟に余計な嘘を吹き込んだと思われるアテナの姿を思い浮かべながら溜め息を吐いた。すると、M優矢はそんな零達を無視し何処かへと去ろうとする。

 

 

なのは「あ、ちょっと待って!あの…そろそろ優矢君の身体、返してもらえないかな?」

 

 

M優矢『……そいつは出来ねぇ相談だな。まだモグラ野郎共は残ってんだ、それが終わったら返してやる』

 

 

優矢を返してくれないかと呼びかけるなのはにM優矢は一度立ち止まって一言だけ返し、再びその場から歩き出し今度こそ何処かへと去ろうとする。だが……

 

 

零「……お前、本当の馬鹿だな」

 

 

M優矢『…ッ!?なんだとテメェ!』

 

 

零は近くのベンチに座って鼻で笑いながら挑発するように呟き、それに対してキレたM優矢は零に詰め寄って睨みつけていくが、零は動じる様子もなくただ真剣な表情で語る。

 

 

零「あんな雑魚共を片付けて…それで本当になんとかなると思ってるのか?今のお前は取られた玩具を取り返そうと泣きわめいている子供と一緒だ…少しはその頭を使ってよく考えてみろ。それとも、脳細胞が全部消えちまって何も考えられないか?」

 

 

紫苑「れ、零さん!それはちょっと言い過ぎじゃ…!」

 

 

M優矢『テメェ……黙って聞いてれば!!……ん?!』

 

 

零の態度を見て堪忍袋の尾が完全に切れたM優矢は零を殴ろうとするが、M優矢は何かを感じたかのようにその手を止め辺りを見回していく。

 

 

稟「?どうしたんですか?」

 

 

M優矢『…匂う…イマジンだ。それも大物だ!』

 

 

シグナム(宗)「何?!」

 

 

はやて「イ、イマジンって…この辺りにか?!」

 

 

慧「ど、何処におるんや?!」

 

 

険しい表情で言ったM優矢の言葉に一同は驚愕しながらM優矢と共に辺りを見回していくと……林の茂みの影からこちらを見て不気味に笑う警官の姿があった。そしてその身体からは大量の砂が吹き出している。

 

 

M優矢『ッ!奴だ!』

 

 

フェイト「えっ…あのお巡りさんが?」

 

 

なのは「…ッ?!あれだよ!私が見たのと同じお巡りさん!」

 

 

零「成る程な…奴が今回の騒ぎを起こした犯人か!」

 

 

なのはの証言からあの警官にイマジンのボスが憑いているのだと核心し、零達はそれぞれ変身ツールを取り出して身構えていく。が、警官は変身ツールを取り出した一同を見た途端、直ぐ様走って何処かへ逃げ出していった。

 

 

M優奴『あっ、待ちやがれこの野郎!』

 

 

宗介「お、おい!ちょっと待てよ!」

 

 

零「チッ…あの馬鹿…なのは!お前はフェイト達と先にデンライナーに戻ってろ!」

 

 

なのは「え?ちょ、れ、零君?!」

 

 

走って逃げ出した警官を見たM優矢はすぐに走り出して警官の後を追いかけ、零はなのは達にデンライナーに先に戻るように伝えると宗介達と共に走り去っていくM優矢と警官の後を追いかけていった。

 

 

 

 

◇◆◆

 

 

 

 

そして数分後、警官を追いかけて住宅マンションへとやって来た零達は何処かに隠れてしまった警官を探して辺りを見回していた。

 

 

M優矢『クソッ!何処だ?!何処いきやがった?!』

 

 

零「全く、ちゃんと見とけよな…」

 

 

海人「んな事言ってないで早く探せよ!……ん?」

 

 

海人が呆れて溜め息を吐く零にそう言ってると、零とM優矢の目の前を自転車に乗った少年が横切っていった。特に大して変わらない普通の少年だが………その少年の身体から先程の警官のように砂が零れ落ちていたのだ。

 

 

海人「お、おい!もしかしてあれじゃないか?!」

 

 

M優矢『あの野郎ぉ!乗り換えやがったな!待てッ!―グイィッ!―グェッ?!』

 

 

零「落ち着け!このまま追い掛けてもいたちごっこにしかならないだろう!宗介!お前はこいつと海人達と一緒に奴を回り込め!」

 

 

宗介「分かった!」

 

 

M優矢『ゲフッ…クソッ!つうかなんでオメェが命令してんだよ?!』

 

 

このままでは埒が明かないと悟った零は宗介達に支持を送り、宗介達はM優矢と共に少年を先回りをする為別ルートへと向かっていく。そして零も稟とシグナム達と共に急いで少年の後を追いかけていった。そして少年はマンションの地下を抜け外へ逃げようとするが、M優矢と宗介達が先回りして少年の前に立ちはだかりそれを阻止し、少年は急ブレーキを掛け動きを止めていく。

 

 

M優矢『残念ッ!へっへ~♪』

 

 

稟「どうする?此処なら乗り換えも出来ないだろ?」

 

 

シグナム「観念して、大人しく出てきたらどうだ?」

 

 

「……クッ………ウッ?!」

 

 

零達に挟み撃ちにされた少年は焦りを浮かべて零達を睨みつけると、突然身体から砂が大量に吹き出し、その砂は人型となっていきワニのような姿のイマジン、アリゲーターイマジンへと実体化し怒りで身体を震わせていく。

 

 

『貴様等ぁ…!』

 

 

慧「漸くお出ましみたいやなぁ!」

 

 

紫苑「零さん、行きましょう!」

 

 

零「あぁ…皆、いくぞ!」

 

 

チンク「うむ、ヴィヴィオ!」

 

 

ヴィヴィオ「うん!」

 

 

稟「行くぞ、エクト!」

 

 

エクト「はい、マスター!かぷっ!」

 

 

シグナム「今回は私も行かせてもらうぞ!」

 

 

『RIDER SOUL SAVER!』

 

 

少年の身体から現れたアリゲーターイマジンを確認した零達はすぐに変身ツールを装着していき、ヴィヴィオはKナンバーを操作するとチンク達は光球となってKナンバーに吸い込まれ、シグナムもKウォッチを操作して現れたエンブレムをタッチすると、それと共にシグナムの両手に箱のような形をしたバックルと一枚のカードが現れ、シグナムはそのカードをバックルにセットして腰に装着し変身の構えを取る。そして……

 

 

『変身ッ!』

 

 

『KAMENRIDE:DECADE!』

 

『Cord Set Up!』

 

『OPEN UP!』

 

『KAMENRIDE:DECADE!』

 

 

ベルトを装着した零達はそれぞれ変身動作を行い、零はディケイド、ヴィヴィオはナンバーズ、稟はエクス、紫苑はディケイド(紫苑)に変身していき、シグナムはバックルを開いて目の前に現れた薄紫色のオリハルコンエレメントを潜ると、ブレイドとギャレンを足して二で割り、紫で統一したアーマーを身につけ、左腰にブレイラウザーとレヴァンティンの特徴を合わせた一本の剣を刺したライダー…ブレイドタイプのライダーである『セイヴァー』へと変身していく。そして向かい側にいるM優矢と宗介達も変身ツールを装着し、それぞれカードとパスとメモリを取り出していく。

 

 

『EXCEED!』

 

『変身ッ!』

 

『Sword form!』

 

『KAMENRIDE:DIMENSION!』

 

『Shot form!』

 

『EXCEED!』

 

 

バックルにカードとパスとメモリをセット&セタッチし電子音声が鳴り響くと、M優矢は電王、海人はディメンション、慧はシャイニングへと変身し、シグナム(宗)は取り出した剣の刃とグリップの間にある剣型の窪みに剣のアクセサリーを嵌めて円の部分を90度に回すと炎を纏い、赤いアーマーを身につけたライダー『シュバリエ』に、宗介はメモリをベルトにセットして右に押し倒すとベルトからラインが現れ宗介の体を伝っていき、銀色のボディに緑の瞳を持ったライダー、『エクシード』へと変身した。そして変身を完了した電王はすぐにアリゲーターイマジンに向かって突っ込んでいく。

 

 

電王『喰らえぇ!うおりゃあぁぁぁぁぁぁぁッ!!』

 

 

『……フンッ』

 

 

―ガッ―

 

 

電王『どおぉッ?!』

 

 

電王はアリゲーターイマジンに向かって殴り掛かっていくがアリゲーターイマジンは鼻で笑いながら電王の足を引っかけ、電王はそのまま地面に転んでしまいディケイド達の元まで滑っていく。それを見たディケイド達は思わず呆れて溜め息を吐いてしまうが、次の瞬間ディケイド達の下にモールイマジン達が集団で現れ襲い掛かり、ディケイド達は仕方なくモールイマジン達と戦闘を開始していく。

 

 

電王『チィ!邪魔すんじゃねぇよ!』

 

 

ディケイド(紫苑)『クッ!流石に数が多すぎる!』

 

 

ディケイド『チッ…仕方ない、一気に片付けるか…』

 

 

『ATTACKRIDE:BLAST!』

 

 

電王達がモールイマジン達と戦い毒づく中、ディケイドは冷静にライドブッカーからカードを取り出しディケイドライバーへと装填すると、ライドブッカーをGモードにしモールイマジン達へと銃口を向けていく。

 

 

ディケイド『おい、退け』

 

 

電王『おりゃあッ!…あ?ってぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!?』

 

 

ディケイド(紫苑)『てやぁッ!…え?ってわあぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!?』

 

 

―ズガガガガガガガガガガガガガガァッ!!―

 

 

『ヌアァァァァァァァァァァァアーーーーッ!!!』

 

 

―ドゴオォォォォォォォォォォオンッ!!―

 

 

ディケイドの前で戦っていた電王とディケイド(紫苑)はライドブッカーを構えるディケイドを見て慌ててその場でしゃがみ、そのタイミングでディケイドはライドブッカーをモールイマジン達に向けて乱射しモールイマジン達を撃退していった。そしてディケイドがモールイマジンを倒したのを見た電王はすぐ起き上がり喧嘩腰でディケイドに詰め寄っていく。

 

 

電王『この野郎ぉ…オメェ危ねぇだろう!?』

 

 

エクス『お、落ち着いて下さい!別に零さんもわざとやったワケじゃ……』

 

 

ディケイド『ああ、ちゃんと言っただろ?退けって』

 

 

電王『んなもんで分かるかぁ!!』

 

 

ディケイド(紫苑)『ハ、ハハハ…零さんってスッゴい目茶苦茶だ…』

 

 

ディケイド(紫苑)はその場で尻餅を付きながら乾いた笑い声を漏らし、巻き添えを喰らいそうになった電王はディケイドに文句を言うがディケイドは特に気にした様子もなく聞き流し、エクスが横から割り込みそれを必死に落ち着かせようとする。しかし……

 

 

エクシード『おい何やってんだお前等?!あのイマジンが跳ぶぞ!』

 

 

ディケイド『ッ?!』

 

 

反対側でモールイマジンと戦っていたエクシードに呼ばれてディケイド達がアリゲーターイマジンの方に目を向けると、アリゲーターイマジンは先程の子供の身体を開きその中へと飛び込もうとしていた。

 

 

セイヴァー『マズイッ…!過去へ跳ぶ気だぞ?!』

 

 

ディメンジョン『チィッ!跳ばせてたまるかよ!』

 

 

シュバリエ『まだ間に合う!急いで止めろ!!』

 

 

モールイマジンと戦っていたエクシード達はモールイマジンを殴り飛ばし過去へ跳ぼうとするアリゲーターイマジンを食い止めようと走り出し、ディケイド達もそれを見てすぐにアリゲーターイマジンへと向かって走り出していく。だが……

 

 

 

 

 

 

 

―ブオォンッ……ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガァッ!!!!!―

 

 

ナンバーズ『え…?』

 

 

ディケイド『なっ…』

 

 

―ズガアァァァァァァァァァァァァアァァンッ!!―

 

 

『ウアァァァァァァァァァァァァアァッ!!?』

 

 

突如ディケイド達の横から真空波のようなモノが飛んで現れ、真空波はディケイド達とエクシード達に直撃し吹き飛ばしていってしまった。そしてそれを見ていたアリゲーターイマジンは一瞬動きを止めてソレが撃たれてきた方を見ると…

 

 

『クククク…いるいるぅ…殺してくれって顔してる奴らがわんさかいるぜぇ…』

 

 

『成る程、異世界の仮面ラーイダがこんなに集まっているとは…中々戦いがいがありそうだ』

 

 

『ッ?!』

 

 

その場に聞こえてきた二つの声。吹き飛ばされたディケイド達はそれが聞こえてきた方へと目を向けていくと、そこには仮面を身につけ肩に巨大な大剣を担いだ異形と、赤い服の上から鎧と蠍をモチーフした兜を身につけ、蠍の絵が刻まれた盾を持ったドイツ人がこちらに向かってゆっくり歩み寄ってきていた。

 

 

ディケイド『クッ…なんだお前等は…?!』

 

 

『お?お前知ってるぜぇ…確か世界の破壊者とか呼ばれてるディケイドだったよなぁ?ヒャハハハハハハハ!コイツはいい!メビウス並に殺しがいのある奴を見つけたぜぇ!!』

 

 

ナンバーズ『ひっ…!』

 

 

シャイニング『な、なんやねんコイツ?!』

 

 

エクス『メ、メビウス…?まさか、煌一の事か?!何でコイツが煌一の事を…?!』

 

 

手を広げながら狂気の笑みを浮かべる異形にディケイド達は思わず身構えながら後退りしてしまう。そして異形はクツクツと笑いながら肩に担いでいた大剣を大きく振り上げ、もう一体の異形も身構えてディケイド達に再び攻撃しようとするが……

 

 

 

 

『――――そこまでです、ベリアル、ドクトルG。まだ彼等に手を出してはいけません』

 

 

 

 

『…ッ?!』

 

 

『ッ!チッ……』

 

 

『…フンッ』

 

 

突然何処からか別の声が聞こえ、それを聞いた二人の異形…仮面ライダー『ベリアル』とドクトルGは構えを解いて背後に振り変えると、二人の目の前に歪みの壁が現れそこからピエロのような姿のライダー…クラウンが姿を現していった。

 

 

クラウン『フフフ…始めまして、黒月零氏。漸く挨拶に出向く事が出来ました』

 

 

ディケイド『ッ…何だお前は?』

 

 

クラウン『ああ、いきなり失礼しました。私の名はクラウン…firstの世界のショッカーに造られたダークライダーです。以後お見知りおきを』

 

 

ディケイド『?滝の世界の…ダークライダー?』

 

 

いきなり現れ紳士的な態度で挨拶するクラウンにディケイド達は一瞬呆気に取られてしまうが、クラウンはそれを他所にアリゲーターイマジンの方へと振り向いていく。

 

 

クラウン『さあイマジン、早く過去へと跳びなさい…そして存分に暴れて過去を変えてきなさい』

 

 

『なっ…?!』

 

 

『ほぉ?一体何のつもりかは知らんが……そうさせてもらおうか!』

 

 

クラウンはアリゲーターイマジンに過去へと行くように進め、アリゲーターイマジンはそんなクラウンを可笑しく思いながらも地面に倒れる少年に近づいていく。

 

 

エクス『チィッ!そうはさせるかよ!!』

 

 

ディメンション『勝手な事はさせるか!!』

 

 

シュバリエ『過去へは絶対に跳ばさせん!!』

 

 

エクスとディメンションとシュバリエはすぐに立ち上がりそれぞれ武器を構え、子供に向かって歩み寄っていくアリゲーターイマジンに斬り掛かろうと走り出した、が……

 

 

 

 

 

―ガギイィィィィッ!!―

 

 

『なっ……?!』

 

 

ベリアル『クククク…』

 

 

アリゲーターイマジンに向けて振り下ろした三人の剣はアリゲーターイマジンには届かず、ベリアルの大剣により全て阻まれてしまったのだ。

 

 

ベリアル『余計な事はしない方がいいぜ?まあ最も…死に急ぎたいなら別に構わねぇがなァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!』

 

 

―ガギャアァァァァァァァァァァァァアンッ!!!―

 

 

『グアァァァァァァァァァァァァァアッ!!?』

 

 

ディケイド『ッ?!稟?!』

 

 

シャイニング『海人ッ?!』

 

 

エクシード『シグナム!!』

 

 

ベリアルは大剣を大きく横殴りに振って三人を吹き飛ばしてしまい、それを見たディケイド達は慌てて三人の下へ駆け寄り身体を起こしていく。そしてその間にアリゲーターイマジンは少年の身体を開いて入り消えてしまったのであった。

 

 

電王『あッ!?あの野郎過去へ跳びやがった!』

 

 

クラウン『フフフ…さあ、早く彼を止めに行かなければ世界は消滅してしまいますよ、零氏?』

 

 

ディケイド『お前っ…一体何なんだ?!何が目的だ?!』

 

 

クラウン『目的…?そんなものは特にありせん。私はただこの混沌とした物語をもっと盛り上げたいですよ……さて、では次のステージでお会いしましょう、皆さん?』

 

 

クラウンはディケイド達に向けて頭を下げていくと、クラウンとベリアルとドクトルGの周りが歪みに包まれていき、歪みが晴れると三人の姿は消えてしまっていたのであった。

 

 

ディメンション『お、おい待て!…クソッ!アイツ等逃げやがった!』

 

 

エクシード『そんな事より今はあのイマジンだ!早く追わないと過去が変えられちまうぞ?!』

 

 

電王『言われなくても分かってんだよ!クソッ、チケット、チケット…!』

 

 

エクシードにそう言いながら電王は慌てて倒れている少年に近づき何かを探すかのように自分の身体の至るところを調べていく。それを見たディケイドは電王の代わりに少年の前に立ち、この世界に来た時に持っていたチケットを少年に翳すと何も描かれていなかったチケットには先程のアリゲーターイマジンの絵と2008.12.30という日付が浮かび上がっていく。

 

 

ディケイド『これが奴の跳んだ日付か…いくぞ』

 

 

電王『って何なんだよお前はさっきからずっと!人の出番奪って仕切ってんじゃねぇぞ?!』

 

 

ディメンション『お、落ち着けって!今はそれどころじゃねぇだろ?!』

 

 

先程から自分の出番を横取りして邪魔ばかりしてくるディケイドに電王は苛立ち文句を口にするが、ディメンション達が電王をディケイドから離れさせ何とか落ち着かせていく。

 

 

ディケイド(紫苑)『とにかく早く行きましょう!このままこうしていても仕方ないですよ!�』

 

 

ナンバーズ『うん!早くしないと手遅れなっちゃうよ!』

 

 

ディケイド『確かにな…文句なら後でいくらでも聞いてやるから、今はイマジンだ。さっさと行くぞ!』

 

 

電王『クソッ…仕方ねぇな!』

 

 

ディケイド(紫苑)とナンバーズの説得により電王は未だ苛立ってはいるが何とか落ち着きを取り戻し、後ろから現れたデンライナーへと乗り込み過去へと向かっていく。そしてそんな中、柱の影に隠れていた一人の人影がどさくさに紛れてデンライナーに乗り込んでいった事を誰も気づいてはいなかった―――

 

 

 

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