仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第十一章/電王×鋼毅のレギオスの世界⑦

 

―2008年12月30日―

 

 

そしてアリゲーターイマジンが跳んだ2008年12月30日では、先程ディケイド達が戦ってたのと同じ住宅マンションの下を少年が自転車で走っていた。だが、少年は突然苦しそうな表情を浮かべていきなり自転車ごとその場に倒れると、少年の身体から大量の砂が吹き出し其処からアリゲーターイマジンが不気味な笑い声をあげながら姿を現し、更にアリゲーターイマジンの後ろに歪みの壁が現れクラウン達が姿を現し、アリゲーターイマジンへと近づいていく。

 

 

クラウン『さあイマジン…好きなだけ暴れて過去を変えなさい。貴方を縛るものなど、最早存在しないのですからね』

 

 

『フッ、いいだろう。今日で完全に世界を消し去ってやる……ヌァッ!』

 

 

―バシュンッ!ドゴオォォォォォォォォォンッ!!―

 

 

実体化したアリゲーターイマジンはすぐに辺りにあるビルにエネルギー球を撃ち放って破壊し過去を変え始めてしまい、クラウン達はそんな光景をただ不気味に笑いながら眺めていた。するとそんな時、デンライナーに乗ったディケイド達が漸くその場に到着し、アリゲーターイマジン達と対峙していく。

 

 

クラウン『おや?思ったより到着が早かったですね?』

 

 

『こんなところまで追ってくるとは…ご苦労なことだなぁ?』

 

 

ディケイド『チッ、コイツ等まで一緒だったかっ…』

 

 

到着したディケイドはアリゲーターイマジンと一緒にいるクラウン達を見て表情を険しくさせていき、電王は近くて倒れてる少年を見て慌てて駆け寄っていく。

 

 

電王『お、おい坊主?!しっかりしろ!おい!…テメェ等…こんな子供まで使いやがって!』

 

 

『フンッ、そんな子供一人どうなろうが我々には関係ない事だ』

 

 

ベリアル『ククク…さあ!早く始めようぜぇ?最高に楽しい祭をよぉ!!』

 

 

電王『ッ!ふざけんなぁッ!!』

 

 

ぐったりと倒れ込む少年を見ても何の罪悪感も感じていないアリゲーターイマジン達に電王は怒りを露わにアリゲーターイマジンへと殴り掛かっていくが、アリゲーターイマジンはそれを軽くかわして反撃し、それに続くようにディケイドもアリゲーターイマジンに、エクシード達はクラウン、ベリアル、ドクトルGへと攻撃を繰り出していくがそれらも全て簡単にかわされカウンターを受けてしまい、ディケイドとディメンションとディケイド(紫苑)は一度アリゲーターイマジン達から離れてブッカーからカードを一枚ずつ取り出しそれぞれのドライバーへと装填しスライドさせる。

 

 

『KAMENRIDE:TOUGA!』

 

『KAMENRIDE:KIVA!』

 

『KAMENRIDE:BLADE!』

 

 

電子音声と共にディケイドはD闘牙に、ディメンションはD・キバ、ディケイド(紫苑)はDブレイドへ変身し、再びアリゲーターイマジン達へと向かって突っ込んでいく。

 

 

D闘牙『セアァッ!』

 

 

『ムンッ!ハアァッ!』

 

 

―ガギャアァンッ!ガギャアァンッ!―

 

 

エクシード『ガァッ!?』

 

 

エクス『クッ?!クソッ!』

 

 

ベリアル『オラオラオラオラアァッ!!休んでる暇はねぇぞぉ!!』

 

 

『ハアァッ!!』

 

 

―ガガガガガガガァッ!!ガアァァァァアンッ!!―

 

 

セイヴァー『グアァッ!!』

 

 

Dブレイド『ウアァッ!?』

 

 

だがどんなに連携を組みながら挑んでもアリゲーターイマジン達にはどれも通用せず、ただ攻撃が弾き返され返り討ちに合うばかりであった。

 

 

ベリアル『ヒャハハハハハハハハハハハハハ!!ほらどうしたぁ?!もっと絶望に染まった悲鳴を上げて苦しんでみせろォッ!!』

 

 

『ヌンッ!ハアァッ!!』

 

 

『ヌアァッ!!』

 

 

―ガギャアンッ!!ガギャアンッ!!ズガアァァァァァァァアンッ!!―

 

 

『グアァァァァァァァァァァァァァアッ!!』

 

 

ベリアルとドクトルGとアリゲーターイマジンからの猛攻に圧倒されD闘牙達は吹っ飛ばされてしまい、そのショックによりD闘牙とD・キバとDブレイドは元の姿へ戻ってしまう。だがベリアル達は問答無用と言わんばかりにエクス達へと掴みかかって更に追撃していき、アリゲーターイマジンはふらつく電王へと近づいていく。

 

 

電王『グッ!野郎ぉ!ウオリャアァッ!!』

 

 

『ヌンッ!!』

 

 

―ガギャアァンッ!!ズガアァンッ!!ズガアァンッ!!―

 

 

電王『グアァァッ!?』

 

 

電王も何とかデンガッシャーでアリゲーターイマジンへと反撃していくが、アリゲーターイマジンはそれを片手で簡単に受け止め電王の手からデンガッシャーを奪い取り、更に渾身を篭めた拳で電王を殴り付け吹っ飛ばしていってしまった。

 

 

電王『ぐッ…グゥッ…クッソォ…!』

 

 

『…ヌンッ!』

 

 

―ガギャアァンッ!ガギャアァン!ガアァンッ!!―

 

 

電王『があぁッ!?あっ…ぐぅっ…』

 

 

ダメージでボロボロになりながらも電王はアリゲーターイマジンに殴り掛かっていくが、やはりダメージが効いてるせいか電王の力のない攻撃はアリゲーターイマジンには通用せず、アリゲーターイマジンはそんな電王に容赦なくデンガッシャーで斬り飛ばしていき、電王も遂に力無く地面へと倒れてしまった。

 

 

電王『クソォッ…此処までかよ……元の姿に戻れないままでっ……』

 

 

『フフフ……ヌアァァァァァァァァァァッ!!!』

 

 

ダメージの影響で身体は既に満足に動かず、最早此処までなのかと電王は地面に倒れながら諦めかけてしまいアリゲーターイマジンはそんな電王にトドメを刺そうと勢い良くデンガッシャーを振り下ろしていった。その時……

 

 

 

 

 

 

―ガギイィィィィィィンッ!!―

 

 

『…ヌッ?!』

 

 

ディケイド『グゥッ!』

 

 

電王『…っ?!』

 

 

電王へと斬りかかろうとするアリゲーターイマジンの目の前にディケイドが飛び出し、ライドブッカーを盾にしてアリゲーターイマジンの攻撃から電王を庇ったのである。

 

 

ディケイド『クッ!何呑気に寝てるんだ?!子供だって欲しい物の為ならもう少し粘るぞ!!』

 

 

電王『お前ッ…!』

 

 

『チィッ!邪魔だぁッ!』

 

 

―ガギャアァンッ!!―

 

 

ディケイド『グゥッ!』

 

 

アリゲーターイマジンの剣を受け止めながらディケイドは電王に叫ぶが、アリゲーターイマジンはディケイドを斬り飛ばして電王へと歩み寄る。が、ディケイドはすぐに立ち上がってアリゲーターイマジンへと再び斬りかかり、剣をせめぎ合わせながらアリゲーターイマジンを電王から引き離していく。

 

 

『チッ?!コイツッ…!』

 

 

ディケイド『グッ!実体が保てないなら、自分でその実体をイメージしろ!たったそれだけの話だろう!!』

 

 

電王『そんな事、出来る訳が…!』

 

 

ディケイド『やりもしないで簡単に諦めるな!!最初は人のイメージでも、お前の中にちゃんとお前がいる筈だ!"お前"は最初から、"此処"にいるだろう!?』

 

 

『くだらん話をしてる余裕があるのかァッ!!』

 

 

―バキイィッ!―

 

 

ディケイド『グッ?!』

 

 

電王へと必死に呼び掛けるディケイドの言葉をくだらないの一言で切り捨て、アリゲーターイマジンはデンガッシャーでディケイドを殴り飛ばし電王の元に吹っ飛ばしていく。更に…

 

 

ベリアル『そらッ!!ぶっ飛べえぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!』

 

 

『ヌンッ!!』

 

 

―ガギャアァァァァァァァァァァァアンッ!!―

 

 

エクシード『グアァッ!!』

 

 

ナンバーズ『アウゥッ!』

 

 

電王『ッ?!お、お前等ッ…!』

 

 

ベリアルとドクトルG達と戦っていたエクシード達もディケイドと電王の下へと吹っ飛ばされ、ディケイド達は何とか態勢を立て直しジリジリと歩み寄ってくるアリゲーターイマジンとベリアルとドクトルGに向けて構えていく。その時……

 

 

 

 

 

 

『KAMENRIDE:RIOTROOPEA!SHOCKERRIDER!』

 

 

『ッ?!』

 

 

突如何処からか電子音声が鳴り響き、それと共に複数の同じ姿をしたライダー達、『ライオトルーパー』とショッカーライダーが現れアリゲーターイマジン達に向かって襲い掛かり、アリゲーターイマジン達と共に外へと出ていってしまった。

 

 

シュバリエ『あ、あれは…?』

 

 

ディメンション『ライオトルーパーにショッカーライダー?……まさか!』

 

 

ディケイド『あぁ…あんなのが此処に現れる理由なんて一つしかないっ…』

 

 

突如現れたライオトルーパーとショッカーライダーを見てディケイドはそう言いながら外へと出ていったアリゲーターイマジン達を追い、電王とエクス達もその後を追いかけ外に出ていった。そしてディケイド達が外の広場へ出ると、其処にはアリゲーターイマジン達と奮闘するライオトルーパーとショッカーライダー達を眺めるディエンドの姿があった。

 

 

エクシード『大輝っ…!』

 

 

ディケイド『…こんな所にまで現れるなんてな…今度は何のつもりだ海道』

 

 

ディエンド『…電王をそろそろ貰おうかと思ってね。別に君達を助け『大輝ィィィィィィィィィィッ!!』……ん?』

 

 

ディエンドがディケイドに向けて何かを言いかけたその時、後ろから物凄いスピードでやってきたエクスがディケイドの前に立ってディエンドに詰め寄り、いきなり胸倉を掴んできた。

 

 

ディケイド(紫苑)『り、稟さん?!』

 

 

エクス『大輝ィッ!!お前菫の写真を何処にやったぁ!?出せ!今すぐこの場に出して見せろぉ!!』

 

 

ディケイド『お、お前…こんな時に娘の写真って�』

 

 

ディエンド『写真?…ああ…もしかしてコレの事か?』

 

 

物凄い剣幕で菫の写真を出せと叫ぶエクスにディエンドは何か思い出したのか懐を漁りそこから一枚の写真……カメラに向かって微笑する菫の写真を出してエクスに見せた。というか目茶苦茶写り具合が良いような気がする……

 

 

ディエンド『身に覚えもないのに何でこんなものが混じってたかと思えば……やっぱり君のだったわけか。ホラ、返すよ』

 

 

―ヒョイッ―

 

 

エクス『Σあぁっ?!待て!待ってくれ菫ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』

 

 

エクシード『いや、菫じゃないから…�』

 

 

シャイニング『つーか、娘の写真にまで親バカって…�』

 

 

ディエンドは手に持っていた写真をエクスにではなくその辺に放り投げ、エクスは風に吹かれて飛んでいく写真を必死に追い掛けていく。そんな光景にエクシード達は苦笑と呆れたような溜め息を漏らすが、ディエンドは構わずディケイドと向き合う。

 

 

ディエンド『…とにかく、電王はそろそろ俺が貰うよ?実体なんか取り戻す必要なんかない…こいつは俺のお宝になるんだからね』

 

 

電王『何だとテメェッ?!』

 

 

電王のファイナルフォームライドのカードを見せながら言ったディエンドの言葉に電王は怒りを見せてディエンドに詰め寄るが、ディエンドは声音を少し強くしながら告げる。

 

 

ディエンド『もう我が侭は止めるんだ!ただのイマジンから、最高のお宝に変われるんだぞ?素晴らしい話じゃないか?』

 

 

電王『ただのイマジン…だと?』

 

 

ディエンド『そう、実体が無ければ存在してるかどうか怪しい…ただのイマジンだ』

 

 

電王『ッ!この野郎ぉ!』

 

 

冷たく言い放つディエンドの言葉に電王は完全にキレてしまいディエンドに殴り掛かろうとするが、それをディケイドが横から割り込みディエンドの手からカードを奪い取る。

 

 

ディケイド『海道!こいつはただのイマジンじゃない!こいつは…こいつは!!』

 

 

電王『ッ!』

 

 

『………………』

 

 

ディケイド『………ただの馬鹿だ』

 

 

『ΣΣうおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉいッ!!?』

 

 

電王を庇う発言でもするのかと思いきや溜め息混じりに呟いたディケイドの言葉に電王とエクシード達は思わず突っ込んでしまった…うん、ナイス。

 

 

ディケイド『…だが、そんな馬鹿でも案外優しい一面もある。取り憑いた人間の身体に気を遣うくらいには……な』

 

 

電王『あ?……………………………………あッ!』

 

 

微笑しながら口にしたディケイドの言葉に電王は一瞬呆気に取られてしまうが、先程優矢の身体を傷つけてしまった時、公園で少し雑ではあったが応急措置をした事を思い出し電王は照れ臭そうに鼻の下を擦る。

 

 

ディケイド『それに実体なんか無くてもこいつはちゃんと存在している、こいつがこいつである事も変わらない。なんたって、俺達が知ってるんだからな………………モモタロス』

 

 

電王『………ッ?!』

 

 

ディケイドに呼ばれた名前、その名で呼ばれた電王は忘れていた本当の自分の姿を脳裏に思い出していく。そしてディケイドはライドブッカーから三枚のカードを取り出すと、シルエットだけだったそれらのカードに絵柄が浮かび上がり、更にファイナルフォームライドに描かれていたデンライナーの絵柄は赤い鬼のような姿へと変わっていったのであった。

 

 

ディケイド『いくぞ、皆!』

 

 

セイヴァー『あぁ!』

 

 

ナンバーズ『うん!』

 

 

ディケイド(紫苑)『はい!』

 

 

シャイニング『よっしゃあッ!やったるで!』

 

 

エクシード『シグナム!稟!俺達もいくぞ!』

 

 

シュバリエ『ああ!』

 

 

エクス『ゼェ…ゼェ…え?』

 

 

ディメンション『いくぜ、モモタロス!』

 

 

電王『おうッ!ヘッ、あばよ!』

 

 

電王はディエンドにそう言うとディケイドと共にアリゲーターイマジンの下へと突っ込み、エクシード達はベリアルとドクトルGへと向かっていくのであった。

 

 

ディエンド『……お宝よりイマジンか。全く、あんなモノの何処が良いんだろうね…』

 

 

走り去っていくディケイド達を見つめながら、カチンと指でディエンドライバーを叩き思わずそう呟くディエンド。そしてディエンドは一度深い溜め息を吐くと、ゆっくりと背後に振り返り背後に立つ"ソレ"を睨みつけた。

 

 

ディエンド『……で?わざわざ零達との戦いに参加しなかったのは何でかな?』

 

 

『フフフ、その問いは少し愚問ではないですか?私がこうして貴方の前にいる…それだけで既に分かっているのでしょう?』

 

 

ディエンド『……ああ……やっぱりダメだね……そのスカした口調とふざけた顔を見たらどうしてもぶっ潰したくなるよ………この糞ピエロッ!!』

 

 

ディエンドはそう吐き捨てながら零達にすら見せた事のない殺気と殺意の込められた視線をソレ…さっきの戦いの中でいつの間にか姿を消していたクラウンに向けて身構えた。そしてそれを見たクラウンは涼しげに微笑みながら両手に複数のナイフを出現させる。

 

 

クラウン『さあ……早く幕を開けましょうか大輝氏?この電王の世界……最後のステージをねぇ!!』

 

 

ディエンド『良いだろう…そのムカつく仮面を徹底的に潰してやるよッ!!』

 

 

そう言い合いながらディエンドはクラウンに向かってディエンドライバーを乱射し、クラウンはそれを後方へと跳んで避けながら両手のナイフをディエンドへと投げつけ戦闘を開始したのであった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

一方その頃、ディケイド達が戦う場所から離れた所にある高層ビルの屋上では、一人の女性がビルの下を見下ろしていた。

 

 

「うふふ♪漸く電王の世界に到~着♪さ~て、さっさと大輝君を拉致ってお仕置きTIMEなの♪」

 

 

女性はそんな物騒な事を言いながら腰にベルトを巻き付け、パスを取り出し構えていく。

 

 

「変身ッ!なの♪」

 

『Mei-o Form!』

 

 

ベルトにパスをセタッチすると電子音声が鳴り響き、それと同時に女性の身体を純白のライダースーツが纏い、更にその上からオーラアーマーとデンカメンが現れ装着されていき、仮面ライダーへと変身していくのであった。

 

 

『うふふ~♪悲鳴のオーケストラ、開催なの♪』

 

 

ライダーは腰にある四本のツールを組み立てて構えると上空へと飛び、ディケイド達の気配がする方角へと向かっていく。海道大輝という哀れな羊を捕らえる為に……

 

 

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