仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第二章/クウガ×らき☆すたの世界⑦

 

 

戦いの最中、銀色のオーロラから突如出現したホッパー達の襲撃を受けるディケイドとクウガ。いきなり有無も言わさず襲ってきたホッパー達を前に二人も応戦するしかない中、クウガがパンチホッパーを迎撃しながらディケイドに向けて叫んだ。

 

 

クウガP『何なんだよコイツ等っ……?!コレもお前の罠かッ!』

 

 

ディケイド『冗談じゃねえッ!知るかよこんな奴等ッ!』

 

 

聞きたいのは寧ろこっちの方だと舌打ちしてライドブッカーの銃撃でキックホッパーを近付けまいとするディケイドだが、キックホッパーは素早い蹴りで弾を弾きながら一気に距離を詰めてディケイドに蹴り掛かり、一方のクウガもパンチホッパーが振るうラッシュの前にペガサスボウガンを構える間すら与えられずに防戦一方となりつつあった。

 

 

スバル「れ、零さんっ!」

 

 

なのは「駄目スバルッ!今の私達が行っても足手まといにしかならないッ!」

 

 

スバル「で、でもっ!」

 

 

苦戦を強いられるディケイドを見て堪らず飛び出しそうになるスバルの腕を掴んで引き止めながらも、なのはも内心ではディケイドを助けたい気持ちで一杯なのは同じだ。

 

 

しかしそれと同時に魔法が使えない今の自分達が助けに入った所で何も出来ない事を自覚しており、ただ足手まといにならないように見守る事しか出来ない無力感に苛まれながらも、なのはは一つある疑問を感じていた。

 

 

なのは(それにしても……あの二人、一体何処から……?)

 

 

あの二人のライダー達は一体何者で、何処から現れたのか。前触れなく出現した先程のオーロラも自然に発生したにしてはタイミング的に何処か違和感を覚え、そんな尽きない疑問を抱いてなのはがスバルと共にディケイド達の戦いを見守る中、ペガサスボウガンを弾かれたクウガがパンチホッパーから距離を取り、腕を前に掲げて身構えた。

 

 

クウガP『超変身ッ!』

 

 

―バッ……!バキィイイイイッ!!―

 

 

パンチホッパー『グゥッ?!』

 

 

高らかに叫びながら勢いよく飛び出し、ドラゴンフォームに瞬時に姿を変えて懐に潜り込んだクウガの拳がパンチホッパーに炸裂し後退りさせていく。

 

 

そして先程とは打って変わって素早く軽快な動きで繰り出すクウガの攻撃を前にパンチホッパーも徐々に圧倒されていき、形勢逆転の流れを掴んだと実感したクウガの口から思わず笑みがこぼれた。

 

 

キックホッパー『ッ!貴様ァ、今相棒を笑ったなぁ……?』

 

 

その僅かな声を聞き逃さず、キックホッパーは何を思ったのか何故か今まで戦っていた筈のディケイドからクウガに標的を変え、パンチホッパーと戦うクウガの背後からいきなり飛び膝蹴りを叩き付けて吹っ飛ばしてしまった。

 

 

クウガD『ウグゥッ?!な、何ッ?!』

 

 

キックホッパー『笑ったなァアアアアアアアアアッ!!』

 

 

ディケイド『お、おい……』

 

 

「チッ、誰を狙ってるッ……!」

 

 

突如豹変したキックホッパーとパンチホッパーからの集中攻撃を浴びせられ、一対二という不利な状況に立たされて再び防戦を取るしかなくなってしまうクウガ。

 

 

そして影からその戦いを傍観していた謎の男もターゲットであるディケイドを狙わないホッパー達を見て苛立つ中、いきなりほっとかれてしまったディケイドは思わず溜め息を吐きながらライドブッカーの銃口を突き付けて銃撃し、ホッパー達を纏めて吹き飛ばしていった。

 

 

『『ぐうぅッ?!』』

 

 

ディケイド『お前ら……何者だ?何処から来やがった?』

 

 

訝しげな表情を浮かべてそう問い掛けるディケイドに対し、ホッパー達はまるで幽鬼のようにユラりと身を起こして答える。

 

 

キックホッパー『地獄からだ……』

 

 

パンチホッパー『お前等も……来い!』

 

 

ディケイド『そうかよ、まともに答える気は無しか……!』

 

 

『ATTACKRIDE:BLAST!』

 

 

答えになってない答えと共に再び迫り来るホッパー達を見据えながらドライバーに再びカードを装填し、ディケイドは電子音声と共に再度ホッパー達にライドブッカーの銃口を向けて乱射していく。

 

 

しかしその時、ディケイドとホッパー達の間に再びオーロラが現れ、ディケイドの放った銃弾はホッパー達に届かずオーロラに阻まれてしまった。

 

 

パンチホッパー『……行こうよ、兄貴』

 

 

キックホッパー『ああ……また別の地獄が待っている……』

 

 

突然現れたオーロラを見てお互いに視線を交わしそう言うと、ホッパー達は躊躇なくオーロラへと飛び込み、そのままオーロラと共に何処かへと消えていってしまった。

 

 

「ディケイド……これが始まりだ……」

 

 

そして残されたディケイドとクウガもホッパー達の気配が消えたのを確認し変身を解除していく中、謎の男は変身を解いた零を一瞥しながらその場から消えるように立ち去っていったのだった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

突然現れたホッパー達の襲撃をどうにか退ける事が出来た零と優矢。しかしホッパー達に横槍を入れられたせいでこれ以上戦う気も起きず、一先ず下山して先程の河辺へと戻る事になったのだが……

 

 

―ギギギギギギギギギィッ!―

 

 

零「イダダダダダダァッ?!馬鹿馬鹿馬鹿ッ!!鼻取れる鼻取れる鼻が取れるゥッ!!」

 

 

……何故か零はご立腹な様子のなのはに鼻を摘まれて引っ張り回されながら下山させられていき、河辺まで降りると共になのはは零の鼻から手を離して怒りを顕わに怒鳴った。

 

 

なのは「何で優矢君と戦ったの?!あれだけ止めてって言ったでしょ!」

 

 

零「グッ……其処で責められるの俺かっ?!文句があるなら向こうに言えばいいだろうっ!先に仕掛けてきたのはあっちだしっ、こっちは正当防衛でやり返しただけだろうがっ!」

 

 

なのは「戦い始めたら後も先もないのっ!二人があのまま戦い続けていたらっ──!」

 

 

戦いの末、あの夢の中の戦いの結末が現実になっていたかもしれない。勢いで思わずそう言い掛けるも、其処でふと冷静になりあの夢の事を口にするべきか否かなのはは迷い、そんななのはの様子を見て零も怪訝に首を傾げる中、二人のやり取りをハラハラしながら見守っていたスバルが間に割って入った。

 

 

スバル「で、でもお二人もちゃんと無事でしたし、取りあえずは良かったじゃないですか!結果的にはゲゲルも終わらせた訳ですし……」

 

 

零「……ま、そうだな。グロンギ共の目的を阻止したし、これでこの世界も救えたんだ。きっとこれで……」

 

 

先程のライダー達の正体など気になる謎は残るが、一先ずゲゲルを潰した事でこの世界の危機は去った筈と踏んで零も鼻を抑えつつ一息吐く中、彼等から少し離れた場所では……

 

 

優矢「──そ、そんなに怒る事ないだろっ!」

 

 

綾瀬「怒りもするわよっ……黒月零は人間だった、何故いきなり戦いを仕掛けたのっ?」

 

 

こちらでは先程の戦闘で零にいきなり戦いを仕掛けた件で優矢が綾瀬から説教を受けており、静かではあるものの凄まじい怒気を放つ綾瀬の威圧感を肌で感じて優矢もたじろぐ中、優矢の隣に立つやまとが後頭部に両手を回しフォローに入る。

 

 

やまと「私達は聞いてたのよ……ディケイドという敵が、何時か先輩の前に姿を現すって」

 

 

優矢「そ、そうなんだよっ!それでそいつが世界を破壊するって……!」

 

 

やまとのフォローを借りて何とか理由を説明する優矢だが、綾瀬にはそれも苦し紛れの言い訳にしか聞こえず溜め息を吐き、二人との会話を切り上げて零達の下に歩み寄っていく。

 

 

綾瀬「黒月巡査!聖なるゲゲルというのは本当なのですか?」

 

 

零「ああ、本当だ。あの山に究極の闇、とやらが眠ってたらしい」

 

 

綾瀬「その目覚めは阻止されたって事ね?今なら警察で倒せるかも……」

 

 

灯溶山を指差す零から証言を取り、綾瀬はこれまでの事を報告する為に急いで車に乗り警視庁に戻っていった。

 

 

優矢「ちょっ、あ、姐さんっ!」

 

 

やまと「綾瀬刑事の事を気にしてる場合?今はあっちが先でしょ、先輩」

 

 

優矢は車で走り去る綾瀬の後を慌てて追おうとするも、ジト目で睨むやまとに後ろから服の裾を引っ張られて引き留められてしまい、やまとに促され振り向いた先では零達がジッと二人を見つめていたのだった。

 

 

 

 

 


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