仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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ホルスの世界
第十二章/ホルスの世界③


 

 

―ガキイィンッ!!ガッ!ギギギギィッ…ギイィィィィィィンッ!!―

 

 

ホルス『むう!』

 

 

Dスケィス『ッ!思ったよりやるな!ハアァッ!』

 

 

戦闘を開始したDスケィスは左右上下から剣を振りかざしホルスに斬り掛かっていく。が、ホルスはドラグセイバーを巧みに扱い斬撃を全て弾き返してしまう。

 

 

ホルス『(チッ!一体何処のどいつだ!?ディケイドに偽りの情報を与えたのは!?とにかく、急いで決着を着けてこの場を離れなければ!)』

 

 

ホルスはDスケィスの斬撃を防ぎながら内心で叫んでいると、Dスケィスはこのまま斬り合っていても埓が明かないと思い、ホルスから一旦距離を離すとライドブッカーからカードを取り出しディケイドライバーへと装填する。

 

 

『ATTACKRIDE:AKTABNE!』

 

 

電子音声が響くとDスケィスは腰の後ろに手を回し、骨のような刃を持った二本の双剣、双剣・芥骨を取り出して構えホルスに向かって駆け出した。

 

 

ホルス『ッ!双剣か!』

 

 

Dスケィス『ハァァァァァァァァァァァァッ!!疾風滅双刃ッ!!』

 

 

―ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンッ!!ガキイィィィンッ!!!―

 

 

ホルス『ヌゥッ!?グゥッ!!』

 

 

ホルスの懐へと入り込んだDスケィスは双剣を素早くホルスへと連続で叩き込んでいき、ホルスを一瞬それに驚きながらもドラグセイバーでなんとか防いでいく。だが、連続で叩き込まれる重い一撃一撃に遂に耐え切れなくなり、ホルスはDスケィスの連撃に押し切られる前にドラグセイバーを破棄して背後へと勢いよく跳び、カードをバイザーにセットしベントインする。

 

 

 

『STRIKE VENT!』

 

 

ホルス『ムンッ!…流石はディケイドだな…まさかここまで手こずらせるとは思わなかったぞ』

 

 

Dスケィス『ッ…成る程、そっちも臨機応変ってコトかっ』

 

 

電子音声と共に近くの鏡から飛び出しホルスの両腕に装備された巨大な爪のような武器、タイガークローを見たDスケィスは芥骨を腰後に戻し、ライドブッカーから再びカードを取り出しディケイドライバーに装填してスライドさせた。

 

 

『ATTACKRIDE:OOMUKADE!』

 

 

電子音声と共にDスケィスは背中に右手を回すと其処からチェーンソーの様な刃を持った巨大な大剣、大剣・大百足を取り出し、Dスケィスとホルスは同時に走り出し再び激突していく。

 

 

―ガガガガガガガガァンッ!!ガンガンガンガキイィィィィィィインッ!!―

 

 

Dスケィス『チィッ…!』

 

 

ホルス『フンッ!どうやら選び抜いた武器を誤ったようだな?それではパワーがあっても、攻撃の後の隙が大きく出るぞ!』

 

 

Dスケィス『………勘違いするなよホルス?コイツを選んだのはお前とのぶつかり合いが目的じゃない!』

 

 

ホルス『なに?』

 

 

ホルスの攻撃を弾きながら答えたDスケィスの言葉にホルスが聞き返した瞬間、Dスケィスはホルスの振りかざしたタイガークローを踏み台に利用してホルスの真上へと飛び、そのまま大百足を両手で握りながら真下にいるホルスに向かって降下していく。

 

 

ホルス『これは……まさか先程の技と同じ?!』

 

 

Dスケィス『奥義!甲冑割!!でえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇいっ!!』

 

 

―ガアァァァァアンッ!!ギンギンギンギンギンッ…ガシャアァァァァァアンッ!!―

 

 

上空から大百足を振り上げながら落下してくるDスケィスを見たホルスはすぐに左腕のタイガークローを盾にするように構えて攻撃に備えるが、Dスケィスは勢いよく大百足を振り下ろしホルスのタイガークローを木っ端微塵に打ち砕いた。だが……

 

 

ホルス『グゥッ!させんぞディケイドォッ!!』

 

 

Dスケィス『ッ!?』

 

 

―ガギイィィィィィインッ!!―

 

 

地面に着地したDスケィスを見たホルスは瞬時に粉々に砕け散って宙を舞う破片を抜けてもう片方のタイガークローを勢いよくDスケィスへと突き出していく。が、それに早く反応したDスケィスはすぐに大百足を引き戻して防御態勢を取りホルスの一撃を受け止め、そのままバックステップでホルスから距離を離していく。

 

 

Dスケィス『ッ…やるじゃないか…ホルス』

 

 

ホルス『貴様も……な』

 

 

そう言いながらホルスは片方のタイガークローを棄ててファルバイザーを構え、Dスケィスも大百足を構え直し相手の出方を伺いながら次の手を思考する。

 

 

Dスケィス(奴が最初に使った武器と次に使った武器は別の契約モンスターの…という事は、まだあれ以外にも契約モンスターがいる可能性がある…もし他に力を隠しているなら長期戦に持ち込むのは危険か。なら!)

 

 

ホルス(奴が変身したライダーは私の知らないライダー…つまりどんな能力と力を持っているのかも不明ということ。また先程のような想定外の力を使われてはこちらが不利になるかもしれん。ならば!)

 

 

Dスケィスとホルスは同時にブッカーとデッキから一枚ずつカードを取り出し、それぞれドライバーとバイザーにセット&ベントインしていく。

 

 

『FINALATTACKRIDE:S・S・S・SKEITH!』

 

『FINAL VENT!』

 

 

『全力の一撃で!一気に決める!!』

 

 

二つの電子音声が鳴り響くと共にDスケィスの手の平に瞳のような紋様が浮かびDスケィスの腕に巻き付くように展開され、ホルスは両手に握られた二本の剣、ファルブレードを構えると鏡から飛び出した緑の鳥…ウインドファルコンがホルスの上空に現れDスケィスに向けて羽根を羽ばたかせていく。

 

 

ホルス『これで決めさせてもらうぞ…ディケイド!』

 

 

Dスケィス『いいだろう…受けて立つぞ!ホルス!』

 

 

Dスケィスはそう言うと手の平をホルスに向けてエネルギーを溜めていき、ホルスもファルブレードの刃を合わせて身を屈め、最高の一撃を互いにぶつけようと動き出した。だが……

 

 

 

 

 

 

―ドガァアアアアアアアアアアアアアンッ!!!!―

 

 

Dスケィス『ッ?!なっ?!』

 

 

なのは「えっ?!」

 

 

突如Dスケィスとホルスの間にあったビルが爆発して爆煙を巻き起こし、突然のソレによりDスケィスとホルスの必殺技が中断されてしまったのだ。

 

 

クウガ『な、なんなんだよこの砲撃ッ?!』

 

 

フェイト・ナンバーズ『…………何処かで見たような気がする……』

 

 

ホルス『……来てしまったか……』

 

 

突然起こった事態にクウガが驚愕しているとフェイトとナンバーズは何故か身体を震わせ、ホルスは両手で頭を抱えながら顔を俯かせていた。そして、爆発して巻き起こった爆煙の中から一人の人影……片手に杖を持った黒髪黒目の女性が姿を現していく。

 

 

「クスクス…漸く見付けたわよ世界の破壊者」

 

 

Dスケィス『なっ?!』

 

 

なのは「う、嘘?!私?!」

 

 

爆煙の中から不吉な笑みを浮かべながら出てきた女性。その女性の顔を見たDスケィスとなのはは驚愕の声を上げてしまった。何故なら…目の前に現れた女性の容姿は黒髪と黒い目以外、高町なのはと瓜二つの姿をしていたのだ。

 

 

Dスケィス『お前は…誰だ?!何故なのはと同じ姿をしている?!』

 

 

「そんなのこれから死ぬアナタには関係のないことでしょう?……でもそうね…冥土の土産として教えて上げるわ。私は神野セリア、高町なのはのクローンとして生まれた存在よ……ムカつく事にね」

 

 

フェイト「えっ?!」

 

 

なのは「わ、私の…クローン?!」

 

 

不機嫌そうに自分をなのはのクローンと告げた女性、"セリア"と名乗る女性の言葉にDスケィス達が驚愕していると、セリアはその間に腰からカードを一枚引き右手の杖…バイザーに装填していく。

 

 

セリア「それじゃあ、さようなら」

 

 

『FINAL VENT!』

 

 

『モオォォォォォォォォォォォォオーーーーッ!!』

 

 

『なっ…?!』

 

 

電子音声が響くとセリアの前方に牛のような姿をした緑色のミラーモンスター、マグナギガが叫び声を上げながら姿を現し、セリアはマグナギガの背中にバイザーをセットしていく。

 

 

Dスケィス『お、おい!ちょっと待て!?』

 

 

なのは「こ、こんな街中でそんなモノ撃ったらどうなると思ってるの!?」

 

 

セリア「くすくす…なにか勘違いしているみたいね?別に私は他人がどうなろうと知った事無いわ。私は唯……ストレス解消がしたいだけなのよ!!!」

 

 

クウガ『えぇぇッ!?なんですかその自分勝手な発言?!』

 

 

ドンッ!という効果音が聞こえてきそうな勢いで叫んだセリアにクウガが思わず突っ込んでしまうが、セリアはそれに構わずマグナギガの武装の照準をDスケィス達に向けていき、それを見たDスケィスは仕方ないといった顔を浮かべながらライドブッカーから一枚のカードを取り出していく。

 

 

Dスケィス『仕方ないっ…ならこっちも全力で止めさせてもらうぞ!変身ッ!』

 

 

『KAMENRIDE:DEN-O!』

 

 

カードをバックルに装填し電子音声が響くとDスケィスの姿は列車の警告音と共に黒いライダースーツへと変わり、更にその上から赤いオーラアーマーとデンカメンが現れライダースーツに装着されていった。全ての変身を終えたその姿は、一行が前の世界に訪れた時に出会ったライダー…そう、電王へと変身したのだ。

 

 

セリア「ッ?!変わった?」

 

 

ホルス『あれは……電王?……よ、止せディケイド?!そいつは!!』

 

 

D電王『さあ、手始めに…コレだ』

 

 

Dスケィスの変身にセリアは一瞬驚いて動きを止め、ホルスは電王へと変身したDスケィスを見て何かを叫ぼうとするが、D電王はそれに気付かずライドブッカーから一枚のカードを取り出しディケイドライバーへと装填していく。

 

 

『ATTACKRIDE:ORE SANJOU!』

 

 

電子音声が鳴り響くと、D電王は一度両手を叩くように払って……

 

 

 

D電王『俺、参上!』

 

 

 

セリア「…………………」

 

 

『……………………』

 

 

ホルス『………………』

 

 

と、両手を大きく広げるようなポーズを取り決め台詞を叫んだのだが、それ以外には何も起きる様子はなかった。

 

 

セリア「……ねぇ、それが一体何だっていうのよ?」

 

 

D電王『…………………………あ……………いや……その………ゴホンッ!い、今のは単なる小手調べだ!次は本気でいくぞ!』

 

 

冷たい視線を送ってくるセリアにD電王は冷や汗を流しながら一度咳ばらいすると、ライドブッカーから再びカードを取り出し、ディケイドライバーに装填してスライドさせた。

 

 

『ATTACKRIDE:BOKU NI TSURARETMIRU?』

 

 

電子音声が鳴り響くと今度はD電王に亀を模したデンカメンと青のオーラアーマーを装着され、電王ロッドフォームへと変わったのである。そしてフォームチェンジを終えると共にD電王はその場で華麗にターンをして……

 

 

 

D電王『僕に、釣られてみるぅ?』

 

 

 

セリア「………………」

 

 

『………………………』

 

 

ホルス『……………やってしまった……』

 

 

ホストのような恰好を取りながらキザッたしい台詞を口にしたD電王になのは達は唖然とし、セリアは苛立っているのか片眉を器用に動かし、ホルスは両手で頭を抱えていた。

 

 

セリア「ディケイド?一応聞くけど…それは私に対する挑発と取ってもいいのかしらっ?」

 

 

D電王『……い…いや……別にこれはそういう意味では……まさか……』

 

 

明らかに私怒っています、みたいなオーラを漂わせるセリアからの問いにD電王は若干混乱しながら答えるが、その時何かに気づいたのか慌ててライドブッカーから残りのカードを取り出してソレを確認すると……

 

 

 

 

『NAKERUDE!(泣けるで!)』

 

『KOTAEWA KITENAI!(答えは聞いてない!)』

 

『KOURIN MANWO JISHITE!(降臨 満を持して!)』

 

 

 

 

D電王『フ…フフフフフ……あんのバカ共がぁああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!』

 

 

なのは「ちょっ?!ど、どうしたの零君?!」

 

 

クウガ『お、おい落ち着けって?!どうしたんだよいきなり?!』

 

 

突然叫び出したかと思えば、いきなり全てのカードを地面に叩きつけたD電王になのは達は一瞬ビビってしまうが、怒り狂うD電王を落ち着かせようと慌てて駆け寄っていく。だが、先程からふざけているようにしか見えないD電王にセリアは苛立ちを抑え切れずバイザーの引き金に指を掛ける。

 

 

セリア「フフフ…いい加減終わりにしましょう?このくだらない茶番を」

 

 

クウガ『い、いや!ちょっと待て!?』

 

 

なのは「ま、まず話し合おうよ!?ね!?」

 

 

セリア「さよう『止めんかこの馬鹿!』グエッ?!」

 

 

なのは達の制止の言葉も聞かずセリアは笑みを浮かべながらバイザーの引き金を引こうするが、その直前にホルスがセリアの後方に現れ頭を殴りセリアは悲鳴を上げて頭を抑えてしまう。

 

 

ホルス『馬鹿かお前は!?こんな所でエンド・オブ・ザワールドなんて放つな!!』

 

 

セリア「うっさい!唯でさえ最近撃ててないのよ!?それに破壊者を滅ぼすんだから別に良いでしょ!?」

 

 

ホルス『良い訳が在るか!それにお前の事だから、どうせ世界の為よりも自分のストレスを解消したいだけだろうが!?』

 

 

セリア「うっ!……そ、それは……」

 

 

ホルスの言葉に対しセリアは言葉を詰まらせてホルスから目を逸らしていく。その瞬間……

 

 

―シュンッ!―

 

 

オーディン『遅れてすまない。他のメンバーの説得は終わったぞ』

 

 

突然ホルスとセリアの隣に金色の羽を撒き散らす黄金のライダー、龍騎の世界でも現れたオーディンが転移して現れ、オーディンは抱いていた少女を地面に下ろすとその少女はセリアに近づていく。

 

 

「セリアママ?何しているのかな?」

 

 

セリア「ラ、ラピリ!?オーディン!アンタ!?」

 

 

オーディンが連れてきた少女、"ラピリ"がジト目を向けながらセリアに言うと、セリアは驚愕してオーディンを睨むがオーディンは気にした様子もなく告げる。

 

 

オーディン『お前やヴィヴィオを抑えるのにはラピリが一番だからな。既にヴィヴィオはラピリによって説得済みだ』

 

 

ラピリ「パパをまた困らせてたんだよね?前にも言ったでしょ!パパを困らせちゃ駄目って!?」

 

 

セリア「ヒィ!ご、ごめんなさい!もうしないから許してラピリ!!」

 

 

怒った表情を見せるラピリを見てセリアはすぐさま頭を下げて謝るが、ラピリは許しませんと言わんばかりにセリアからプイッと顔を逸らしてしまい、それを見たセリアは更に頭を下げて謝り続ける。そんな光景にD電王達を唖然としてしまうが、ホルスはD電王達に近づていく。

 

 

ホルス『すまない、うちの者が失礼した』

 

 

D電王『……いや、こっちこそ焦って状況が見えていなかった…すまない。それはそうと、この世界とアンタについて話を聞かせてもらえないか?』

 

 

ホルス『……良いだろう。だが覚悟だけはしておけ?この世界の真実は酷く残酷で…辛いモノだぞ』

 

 

『…?』

 

 

重苦しい雰囲気を放ちながら警告してくるホルスだが、まだそれの意味が分からないD電王達はただ首を傾げるばかりであった。

 

 

 

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