仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第十二章/ホルスの世界④

 

 

―光写真館―

 

 

あれから写真館へと戻った零達は先程戦ったホルスの装着者である"神野 鷹"とセリア、そして二人の仲間であるこの世界のフェイトとリインフォースを写真館に招き入れ事情を説明していた。

 

 

鷹「成る程…貴方達は自分の世界を救う為に他の世界を渡っていると言う事ですね、零君?」

 

 

零「ああ、そうだ…それで、何でアンタは沢山の人を殺して犯罪者になっているんだ?ライダーは本来、人を護る存在の筈だろう?」

 

 

鷹「…確かにその通りですね。ですが、私の殺してきた連中の九割以上は死んで当然の奴らですよ!」

 

 

『ッ?!』

 

 

零からの問いに鷹は怒りに染まった表情で返し、それを聞いた零達は思わず圧倒されてしまうが鷹は怒りを滲ませた声で告げる。

 

 

鷹「全ては十年前に起きた事件から始まったんです……いや、違いますね。その前から悲劇は起きていたのです」

 

 

フェイト「どう言う事ですか!?死んで当然って…死んで良い人間なんて居る筈が無いですよ!?」

 

 

フェイト(鷹)「確かにそうだね……私も少し前まではそう思っていたよ。だけど、その甘さが更なる悲劇を生み出したんだよ!」

 

 

『…ッ?!』

 

 

怒りの表情を浮かべながら叫んだ鷹の世界のフェイトの言葉にフェイトと零達は驚愕した。それも当然だ…自分達の世界のフェイトやあらゆる異世界で出会ってきたフェイト達も命を大切にしているのに、この世界のフェイトはそれを違うのだと告げたのだから。そんな零達の反応を見た鷹は更に告げる。

 

 

鷹「はっきり言います…この世界の悲劇の元凶は全て管理局にあるんですよ」

 

 

なのは「……それってどう言う事ですか?悲劇の元凶が管理局にあると言うのは?」

 

 

鷹「其方の世界では分かりませんが、此方の世界ではあるデータが回収されたのです。そのデータから…人造魔導師の悲劇は始まりました」

 

 

フェイト「ッ?!人造魔導師の悲劇って…一体何が?!」

 

 

鷹「……数え切れないほどの人造魔導師は生み出され、そして人造魔導師同士で殺し合いを行わせたのです…より完璧な人造魔導師を生み出す為にね」

 

 

『ッ!?』

 

 

最高の人造魔導師を完成させる為に人造魔導師同士で殺し合いをさせた。そんな衝撃的な事実を渋い表情でが告げた鷹に零達は一瞬息を拒み再び驚愕した。

 

 

鷹「信じられないのは分かりますが…全て事実です。そしてその非道を行わせた組織が管理局なんですよ」

 

 

零「……それが本当に事実だとしたら、とんでもない話だな」

 

 

セリア「残念だけど…鷹が言ったように全て事実よ」

 

 

ヴィヴィオ「そうだよ……現に私とセリア姉さんは、姉と呼べる人達をこの手で殺して生き延びたんだからね」

 

 

なのは「ッ!…そんな…」

 

 

予想を遥かに越えた非道な事実に零もなのは達も悲痛な表情を浮かべて顔を俯かせてしまう。異世界とはいえ自分達が大切にしている娘と同じ存在がそんな非道な仕打ちをされていたのだと言うのだから、その反応も当然だろう。

 

 

鷹「ついでに言いますと、これはこの世界の管理局の非道の一部ですよ。管理局は更なる大罪を行っていますからね……どうします?それでも聞きますか?」

 

 

零「…此処まで来たら全てを教えて貰いたい。そうしなければ行けない気がするんだ」

 

 

鷹「…分かりました。では全てを話しましょう」

 

 

冷静さを取り戻した零は鷹に話の続きを促し、鷹はそれに頷くと再び真剣な表情で話を始める。

 

 

鷹「先ずは我々の世界の管理局が行った許されざる大罪…それは滅ぼしたんですよ。世界をね」

 

 

『ッ?!』

 

 

零「管理局が…世界を?」

 

 

世界を護る筈の存在である管理局が世界を滅ぼした。それを耳にしたなのは達は驚愕し、零は険しげに聞き返す。

 

 

零「………確かなのか?」

 

 

鷹「ええ、事実です。この世界の管理局は世界を滅ぼす物…『オメガ』を所持しています。そしてその『オメガ』により全世界に滅びの危機が迫っているのです」

 

 

なのは「…その危機って、一体なんですか?」

 

 

鷹「……『オメガ』の内には、あらゆるものを終焉に導く獣が封印されているんです。そしてその封印が、管理局のせいで破られようとしているんです」

 

 

『なっ…?!』

 

 

世界を終焉へと導く存在が封印された物……オメガ。それの存在を鷹の口から伝えられた零達は言葉を失い絶句してしまう。もし鷹の言っている事が本当なら、そんな存在の封印が解かれたら世界はどうなるだろうか?…そう考えるだけでもゾッとしてしまう。

 

 

フェイト「だから私は管理局を裏切り、鷹達に協力しているんだよ。この世界を護る為にね」

 

 

零「…そうか…事情は大体分かった。だがそれとは別に疑問が在る。あのモンスターは何だ?この世界の敵が管理局なら、モンスターは存在しない筈だろう?」

 

 

零はホルスについて調べていた最中に戦ったモンスター、シアゴーストのコトを思い出しながら鷹に問いかけると、鷹は溜め息を吐きながら答える。

 

 

鷹「……アレはボケた科学者が生み出したんですよ。オリジナルと呼べるモンスターを参考にしてね」

 

 

零「…ああ…この世界でもボケているのか。スカリエッティは?」

 

 

鷹から返ってきた答えに、零は魔界城の世界で戦ったスカリエッティ達の事を思い出しながら呆れたように聞き返し、鷹はそれに頷きながら語る。

 

 

鷹「ええ。スカリエッティの所にも契約者が存在していましてね、その契約モンスターを参考に生み出したんですよ」

 

 

チンク「成る程な…だが、何故あのモンスターは我等を襲ったのだ?」

 

 

鷹「簡単ですよ。この世界のチンク、セイン、ウエンディ、ディエチはスカリエッティ達を裏切りましたからね。おそらく裏切り者を排除する為にモンスターに命じていたんでしょう」

 

 

ノーヴェ「…あれ?なあ、この世界の私はどうしたんだよ?チンク姉達と一緒じゃないのか?」

 

 

鷹が口にした名前の中に自分の名前が入っていない事に気付いたノーヴェはこの世界の自分について問うと、鷹達は何故か渋い表情を浮かべてしまう。

 

 

零「……何かあったのか?この世界のノーヴェに?」

 

 

鷹「……………この世界のノーヴェなんですよ、スカリエッティの所に居た契約者はね」

 

 

スバル「えっ?!じゃあこの世界のノーヴェは…まさかスカリエッティの所に居るんですか?!」

 

 

鷹「いいえ……ノーヴェもスカリエッティを裏切ってはいるんですが、チンク達に会わせる顔が無いんですよ……なにせこの世界のノーヴェは、チンク達は愚かルーテシアにアギトまで殺そうとしましたからね」

 

 

『なっ!?』

 

 

この世界のノーヴェがチンク達を殺そうとした。そう答えた鷹に対し一同…特にノーヴェとナンバーズ達は驚愕し信じられないと言った表情を浮かべた。

 

 

ノーヴェ「……嘘だ!例え世界が違っても、アタシがチンク姉達を殺そうとするハズがねぇ!!」

 

 

鷹「ええ、普通ならそうなんですけどね…この世界のノーヴェは契約モンスターの中でも最も凶悪なベノスネーカーと契約した上に、ジェノサイダーまで召喚出来てしまいましたからね」

 

 

零「ッ!?ジェノサイダーまでだと!?」

 

 

フェイト「?ねぇ零、なんなの?そのジェノサイダーって?」

 

 

零「……ジェノサイダーはミラーライダーでオーディンが契約しているモンスター以外では最強のモンスターだ。その力なら…大都市の二つや三つは消滅させる事も可能だろうな」

 

 

『ッ!?』

 

 

その言葉にメンバーの何人かから息を拒む声が聞こえた。それほどの強大な力を持つモンスターなら、この世界のノーヴェは何のデメリットも無しに契約出来たのだろうか?だが、鷹達のこの反応を見る限り……

 

 

零「…力に飲み込まれたんだな、この世界のノーヴェは?」

 

 

鷹「…えぇ、それも原因の一つなんですが、もう一つ在るんですよ」

 

 

なのは「え?もう一つの原因って…何なんですかそれは?」

 

 

力に飲み込まれた以外にこの世界のノーヴェがチンク達を殺そうとした理由があるのだろうか?それが思い付かないなのはは疑問そうに問い返すと、鷹の後ろに居たアインスが前に出て代わりに答えた。

 

 

リインⅠ(鷹)「原因は……この世界の闇の書です」

 

 

シグナム「ッ?!な、なんだと?!」

 

 

シャマル「や、闇の書ですって?!」

 

 

アインスの口から語られたその名に守護騎士達と零達は驚愕した。闇の書と言えば、零達の世界でも十年前に起きた闇の書事件の起因となった物である。十年前に消滅した筈のソレとこの世界のノーヴェがチンク達を殺そうとした理由に一体何の関わりがあるというのだろうか?

 

 

リインⅠ(鷹)「異世界のフェイト達と守護騎士達……疑問に思いませんでしたか?何故十年前に消えた筈の私が存在しているのかを」

 

 

なのは「確かに疑問には思っていましたけど、それはこの世界の私達がリインフォースさんを救えたからだと思っていたから……もしかして違うんですか?」

 

 

リインⅠ(鷹)「はい…私は一度消滅しました。ですがその時に、僅かに残っていた防御プログラムの破片に回収され守護騎士として蘇ったのです」

 

 

ヴィータ「しゅ、守護騎士って、アタシ等と同じ存在になったって事かよ?!それに防御プログラムってまさか……」

 

 

零「成る程な…その残った防御プログラムが闇の書として復活したのか。そしてそれを鷹達が倒してリインフォースを救出したんだな?」

 

 

リインⅠ(鷹)「正解です。ですがその時に闇の書は完全には消滅していなかったのです。生き残った闇の書は我々に復讐する為に戦技達と同じ契約者を探し力に飲み込まれ掛けているノーヴェを見つけ、自身の手駒にしたのです」

 

 

フェイト「じゃあ…今でもこの世界のノーヴェは闇の書の手先なんですか?」

 

 

ノーヴェがチンク達の下に帰ってこないのは、まだ闇の書の呪縛から解けていないからなのか?そう思ったフェイトは不安そうに質問するが、リインⅠ(鷹)は笑みを浮かべながら首を横に振った。

 

 

アインス「安心してください。既に闇の書は鷹の手により完全に消滅しましたから」

 

 

零「そうか…ならこの世界のノーヴェが自分を許せるようになれば、この世界のチンク達の下に戻るんだな?」

 

 

鷹「ええ、彼女もそう言っていましたよ。それで他に質問はありますか?」

 

 

ノーヴェが無事だと告げられ安心するなのは達とは別に、鷹から他に質問はないかと聞かれた零は再び表情を真剣なモノに変えて質問する。

 

 

零「…なら最後の質問だ。何で鷹は聖王を殺せる物を所持しているんだ?鷹に取ってもこの世界のヴィヴィオやラピリって子は大切な存在の筈だ…それなのに、どうしてあの子達にとって危険な物を所持しているんだ!?」

 

 

そう、先程の戦闘の根本的な原因はそれだ。鷹が本当にこの世界のヴィヴィオとラピリを大切に思うのなら、彼女達を殺す事が出来るモノを破壊せずに所持しているなど可笑し過ぎる。零がその事について鷹に問いただそうとした、その時…

 

 

「――これはまた、随分な言いわれようですね?」

 

 

『…ッ!?』

 

 

不意に何処からか聞き慣れない声が響き、零達がソレに驚愕しながら声を聞こえた方に目を向けると、其処にはいつの間にかカップを持ちながらテーブルに座る一人の女性がいたのだ。すると、その女性を見た守護騎士達は信じられない物を見たような表情を浮かべていく。

 

 

シグナム「そ…そんな馬鹿な……」

 

 

ヴィータ「あ…有り得ねぇ……」

 

 

シャマル「ま…まさか…そんな……」

 

 

ザフィーラ「な…何故……アレが……」

 

 

零「?おい、どうした?」

 

 

鷹「…一体何時から居たんですか、レティア?」

 

 

レティア「クスクス…ほぼ最初からですよ鷹様。それにしても、栄次郎さんの入れてくれた珈琲は美味しいですねぇ」

 

 

セリア「随分と悪趣味ね、泥棒猫」

 

 

ヴィヴィオ「そうだね、盗み聞きなんてね」

 

 

何の前触れもなく居着いている"レティア"と呼ばれた女性にセリアとヴィヴィオは殺気を放ちながら睨みつけ、レティアも目を鋭くさせて告げる。

 

 

レティア「そう言う貴女達も八つ当たりの為に彼らを襲い掛かろうとしたみたいではないですか?」

 

 

セリア「ふん、アンタには関係ないでしょ?」

 

 

レティア「確かにその通りですが、彼らは私を破壊しようとしている様ですしね。その人物たちが何故私を破壊しようとするのか気になりますから」

 

 

レティアとセリアはそう言い合いながら部屋中に殺気を振り撒き、それを聞いていた零は驚愕しながら鷹に聞く。

 

 

零「…今聞こえた事は本当なのか?あの女が聖王を殺せる物だと言うのは……」

 

 

鷹「……………ええ、事実なんですよ。彼女の名前はレティア。古代ベルカ時代に聖王専用に生み出された融合騎であると共に、聖王が大罪を犯した時には断罪する役目を与えられた融合騎です」

 

 

『なっ?!』

 

 

聖王を殺せるモノの正体が融合騎。ソレを鷹から告げられた零達は驚愕しながらシグナム達の方に振り向くと、四人も未だ動揺を浮かべたまま肯定の意味を込めて頷き返した。そしてそんな中、セリア達とレティアの口喧嘩は更にデッドヒートしていき……

 

 

セリア「もう良いわ!!今すぐに私達がアンタの事を消滅させてやる!!」

 

 

ヴィヴィオ「今日こそは絶対許さないんだから!!」

 

 

優矢「って?!ちょ、写真館の中でなにやろうとしてんだよ!?」

 

 

セリアとヴィヴィオは自身のバイザーを構えながらレティアと対峙していき、それを見た優矢は慌てて止めに入ろうとするがレティアは構えもせずに冷静に告げる。

 

 

レティア「クスクス、まだ気付かないのですか?もう勝負は付いているんですよ……ラピリちゃん!セリアママとヴィヴィオママがまた鷹様を困らせていますよ!?」

 

 

『Σなっ!?』

 

 

レティアが叫んだ瞬間にセリアとヴィヴィオは驚愕し慌ててバイザーを仕舞おうするが……

 

 

―ガチャン!―

 

 

ラピリ「………………」

 

 

別室でヴィヴィオと仲良く遊んでいたラピリが勢いよく扉を開けてセリアとヴィヴィオを睨みつけ、そんなラピリから放たれる威圧感に零達は思わずたじろいでしまう。

 

 

セリア「ラ、ラピリ!………何でも無いのよ?異世界のヴィヴィオと遊んでいなさい」

 

 

ヴィヴィオ「そ、そうだよラピリ。ほら異世界の私と遊んでなさい」

 

 

セリアとヴィヴィオは冷や汗を流しながらラピリにそう言うが、ラピリは怒りの表情を浮かべて叫ぶ。

 

 

ラピリ「……もうママって呼んであげない!レティアママだけ呼ぶ!!」

 

 

―バタンッ!!―

 

 

ラピリはそう叫ぶと勢いよく扉を閉めてヴィヴィオの下に向かっていき、それを見たセリアとヴィヴィオは慌ててラピリを追い掛けながら叫ぶ。

 

 

セリア「ΣΣま、待ってラピリィィィィィィィ!?」

 

 

ヴィヴィオ「ΣΣお願いだから!!それだけは許してぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

 

レティア「クスクス…ちゃんとラピリちゃんに許して貰って来なさい。栄次郎さん、珈琲のお代わり頂けませんか?」

 

 

栄次郎「はい、分かりました~♪」

 

 

零達のいる部屋にまで響き渡る程の大音量で叫びながらセリアとヴィヴィオはラピリを追い掛けていき、レティアはそう呟きながら栄次郎に珈琲のお代わりを頼んでいた。そしてそれを見ていた零達は……

 

 

零「………俺ももし、ヴィヴィオにあんな事言われたら――――」

 

 

なのは「私もヴィヴィオにママって呼ばれなくなったら――――」

 

 

フェイト「私も――――」

 

 

『もう二度と立ち直れない!!!』

 

 

優矢「……お前等なぁ�」

 

 

零となのはとフェイトは同時に悲痛な表情を浮かべて叫び、それを見たいた鷹は冷や汗を流しながら言う。

 

 

鷹「…まあ、今日はこの辺りで止めときましょうか。情報を整理する時間も必要でしょうしね」

 

 

零「ん…確かにそうだな。この世界の事は良く分かったが…正直色々知りすぎて混乱しているし、すまないが今日は泊まっててくれないか?(…それにもう一つ確かめないといけない事があるし)」

 

 

鷹「構いませんよ。ラピリも喜ぶでしょうからね」

 

 

零「助かる。それじゃあ、爺さん!すまないが鷹達の分の部屋を用意してやってくれないか?」

 

 

栄次郎「ん?鷹君達も泊まるのかい?だったらどうぞどうぞ!人が多いほどうちも賑やかになるからね」

 

 

鷹「ありがとうございます、栄次郎さん」

 

 

栄次郎は部屋がある場所へ鷹達を案内していき、鷹達はその後を追って部屋から出ていこうとする。だがその前に、シグナムが部屋を出ていこうとするリインⅠ(鷹)を引き留めた。

 

 

シグナム「リインフォース!待ってくれ!」

 

 

リインⅠ(鷹)「…?私に用ですか、烈火の将?」

 

 

シグナム「ああ。いきなりですまないと思うのだが、どうしても折り入って頼みたい事がある」

 

 

リインⅠ(鷹)「頼みたい事…?」

 

 

シグナムからの突然の申し出にリインⅠ(鷹)は疑問げに聞き返し、シグナムはそれに頷きながら答える。

 

 

シグナム「…今此処とは別の部屋に、我々の世界の主はやてがいるのだ……だから一度、一度だけでいい、主はやてに会ってもらえないか?」

 

 

リインⅠ(鷹)「ッ!貴方達の世界の…主はやてに?」

 

 

シグナムからの頼みを聞いたリインⅠ(鷹)は一瞬驚愕の表情を浮かべ、それを傍で聞いていたたヴィータ達もリインⅠ(鷹)の目の前に駆け付けていく。

 

 

ヴィータ「ア、アタシ等からも頼むよ!」

 

 

シャマル「私からもお願い!はやてちゃんに会ってあげて!」

 

 

ザフィーラ「頼む!」

 

 

リインⅠ(鷹)「…………」

 

 

頭を下げて頼み込むシグナム達を見てリインⅠ(鷹)はどうするべきか分からず迷ってしまうが、その時部屋の入口で待っていた戦技が仕方がないといった表情で頷いた。

 

 

リインⅠ(鷹)「……分かりました。異世界とはいえ、主はやてが私の主である事に変わりありませんからね」

 

 

微笑しながらリインⅠ(鷹)がそう言うとシグナム達の表情は明るくなり、四人は早速リインⅠ(鷹)を連れてはやてがいる部屋へと向かっていくのだが、その後ろ姿を何処か思い詰めた表情で見つめる零がいたのを、この時誰も気付いてはいなかった。

 

 

 

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