仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT 作:風人Ⅱ
―光写真館―
なのは「…………(ポ~」
スバル「…?なのはさん?なのはさーん?」
なのは「………ふぇっ?!な、何スバル?」
スバル「いえ、何かなのはさんの様子が可笑しかったから声掛けただけなんですけど…大丈夫ですか?」
なのは「へ?……あっ、う、うん!なんでもないよ?!大丈夫!うん!」
スバル「?」
セリア「………………」
ヴィヴィオ(鷹)「………………」
それから翌日。起床した鷹達となのは達は部屋に集まって朝食を待ち、キッチンの方では栄次郎とディードとオットーにセッテ、零が朝食の準備をしている最中だった。だが部屋で朝食を待つメンバーの中で、なのはは何故かボーッとしたり時々顔を赤くしたり様子が可笑しく、それとは反対にこれ以上に無いほどの絶望の空気を放つセリアとヴィヴィオ(鷹)の姿が存在していた。
鷹「…その様子ではラピリに許して貰えなかったようですね?」
『………………コクッ』
最早喋る気力さえないのか、セリアとヴィヴィオ(鷹)は鷹の質問に対しこの世の終わりといった表情で頷き返した。そしてそれを見た鷹は溜め息を吐いて難しい表情を浮かべながら考える。
鷹(一度怒られたのにすぐに同じ事をしたセリアとヴィヴィオに、流石にラピリも御冠ですか…不味いですね。このままだと二人ともこの状態のままだと言う事に成るかも知れませんし、如何したものか……)
二人がこんな状態ではまともに戦う事すら出来ないかもしれないし、悪くて日常生活に支障など出ればそれこそ一大事だ。どうやってこの二人とラピリを仲直りさせるべきかと考えていると、キッチンから出てきた零が鷹に近づき質問する。
零「…その様子だと仲直り出来なかった様だな?」
鷹「ええ、そのようです」
セリア達の様子を見て零がそう聞くと鷹は難しい表情のまま頷く。やはり、自分の愛娘に嫌われるとなると此処までへこむのも無理はないと思う。もし知り合いである親バカ約二名が同じ事になったら……冗談抜きで首を吊りかねないだろう。そんな光景を思い浮かべて溜め息を吐いていると、零は自分の世界のヴィヴィオから聞いた情報を思い出し鷹に伝え始めた。
零「そういえば、俺の世界のヴィヴィオから聞いたんだが……どうやらラピリは他の世界のライダーを見て見たいそうだぞ?だから、仲直りの印として他の世界のライダーでも見せてみたらどうだ?」
鷹「……確かにいい案だと思うんですが、どうやって会わせろと言うんですか?我々も流石に他の平行世界に渡る方法など持っていませんよ?」
零の提案に鷹が怪訝そうに聞き返すと零は笑みを浮かべながら自分の考えていたもう一つの提案を告げる。
零「その点なら心配ない、実は今この世界にディエンドって言うライダーがいる。そのライダーは他の世界のライダーを召喚できる能力を持ってるんだ。だからディエンドの変身ツールを奪って鷹達が使えば、ラピリに他の世界のライダーを見せてやる事が出来るぞ」
鷹「ディエンドが?何故この世界に奴が居るんですか?この世界に奴が喜ぶ様な宝は無い筈ですがね…」
零「ッ!ディエンドを知っているのか?!」
ディエンドの事を口にした鷹に零は驚いてしまうが、鷹はそれに頷きながら言葉を続ける。
鷹「私は元いた世界で他のオリジナルライダーについて知っていましてね。その関係でディエンドやディケイドについて知っていたんですよ」
零「成る程、だから鳴滝の言葉に踊らされなかったて言う事か……話は戻るが、奴の狙いは恐らくレティアだ」
鷹「……成る程。どうしてこの世界に来て日が浅い筈の零達がレティアの存在を知っていたのか疑問に思っていましたが、ディエンドからの情報でしたか」
零「ああ、俺達はその情報で鷹がレティアを所持している事を知ったんだ。だがまさか、それが融合騎だとは思ってもみなかったがな」
鷹「………恐らくですが、ディエンドはこのカードを手に入れる為に私と零を戦わせたんでしょうね」
零の話を聞いた鷹は懐からデッキを取り出し、其処から一枚のカードを抜き取り零に見せながら呟くとそのカードを見た零は疑問そうに首を傾げた。
零「?そのカードは何だ?見たことも無いが……」
鷹「このカードは融合騎と契約してその力を使える様にする為のカードです。このカードを使えば例え相性が悪くても百%の力を使えますからね」
零「ッ!…成る程な。どうして海道の奴が俺と鷹を戦わせようとしたのかずっと疑問だったが、最初からそのカードを奪う為だったのか。クソッ、海道の奴!随分と親切に情報を教えたと思っていたがそう言う理由だったのか!」
鷹の言葉で零は大輝の真の目的に気が付き怒りの表情を浮かべ、必ず借りを返してやろうと胸の中で誓っていた。そして鷹は零から聞いた情報をセリア達に説明していき、それを聞いたセリア達は……
セリア「必ず手に入れてラピリと仲直りするわよヴィヴィオ!!」
ヴィヴィオ(鷹)「うん!セリア姉さん!!」
先程の様子とは打って変わり、テーブルから勢いよく立ち上がってラピリの為にディエンドライバーを手に入れる事を宣言していたのであった。
零(……あれはなのは達の制裁並にキツイことになりそうだな……俺はもう知らないぞ海道?)
瞳をギラギラさせて意気込むセリアとヴィヴィオ(鷹)を見て零は大輝の死期を悟るが、それも自業自得だと思いながらキッチンへと戻っていったのであった。
◆◇◆
―クラナガン―
―……ゾワァッ!―
大輝「ッ!…気のせいか?何か今とてつもない悪寒が……いやそれより、どうしたものかな?零とホルスは結局戦い合わなかったし、やっぱ俺が戦うしかないかな?」
一瞬感じた悪寒には気に止めず、大輝はどうやってホルスからレティアを手に入れようかと考えながら街中を歩いていく。だが、その背後から一人の男性が現れ大輝に歩み寄っていく。
「――貴様だな?つい先日、地上本部からロストロギアを盗んだのは?」
大輝「…ッ!これは驚いたね?まさか貴方直々で俺を捕まえに来るとは思っても見なかったよ。地上本部のトップ…レジアス・ゲイズ中将?」
大輝は目の前に現れた男性に一瞬驚愕の表情を浮かべるがすぐに何時もの笑みを浮かべていき、大輝のその態度を見た男性…レジアスは怒りの表情を浮かべて告げる。
レジアス「フン、映像で貴様の変身する姿を見てな。地上では私しか貴様とは戦えないと思って来たのだ。それで盗んだロストロギアは何処にある?アレは危険な物なのだぞ」
大輝「ああ、アレですか?大したお宝じゃ無かったので捨ててしまいましたよ」
レジアス「なっ…捨てた、だと?!貴様!アレがどれ程危険な物か分かっているのか!?」
手を振りながら軽く答えた大輝にレジアスは鬼の形相を浮かべて叫ぶが、大輝は関係ないと言わんばかりに腰からディエンドライバーとディエンドのカードを取り出し、ディエンドライバーにカードを装填して銃口を自身の真上に向ける。
大輝「変身ッ!」
『KAMENRIDE:DE-END!』
引き金を引くと電子音声と共に大輝はディエンドへと変身していき、それを見たレジアスもポケットからデッキを取り出し目の前に突き出すと腰にベルトが出現していく。そしてレジアスはデッキを頭上に投げながら叫ぶ。
レジアス「変身ッ!!」
レジアスは高らかに叫ぶと共に頭上から落ちてきたデッキを掴みベルトへと装填し、黒いボディが特徴のライダー『オルタナティブ』に姿を変えた。そして変身を完了したオルタナティブはデッキからカードを引き、右手の機械・スラッシュバイザーにカードをスラッシュする。
『SWORD VENT!』
オルタナティブ『貴様は地上の平和を乱した。絶対に許さん!!』
ディエンド『フッ、俺には関係ないね』
電子音声と共に近くの鏡からスラッシュダガーが飛び出しオルタナティブの手に握られるとオルタナティブはディエンドに向かって駆け出していき、ディエンドはそれに鼻で笑いながらディエンドライバーでオルタナティブを狙い撃っていく。だが……
―キキキキキキンッ!!―
ディエンド『なっ?!』
オルタナティブ『私を舐めるなぁ!!』
―ガギィィィィィンッ!!―
ディエンド『グッ!?』
オルタナティブはディエンドの連射した銃弾を全て弾き飛ばしながらディエンドへと接近してスラッシュダガーで一閃し、ディエンドを壁に叩き付けていった。そして壁に叩き付けられたディエンドはふらつきながら立ち上がりオルタナティブに目を向ける。
ディエンド『ッ…アンタ、本当にレジアス・ゲイズなのか?そこら辺の敵よりも遥かに強いんだけど?』
オルタナティブ『ふん、私はこの力を手に入れる前から…いやホルスと出会ってから過酷な管理外世界に休日は行き、鍛錬に鍛錬を重ねたのだ。全ては自身の罪を償う為、そしてこの手でスカリエッティを捕まえ今度こそ間違わずに地上の平和を護る為だ!』
ディエンド(……とんでもないオジサンに力を与えてくれたものだな、ホルス)
力強く自身の決意を告げるオルタナティブにディエンドは内心冷汗を流しながら立ち上がると腰のホルダーから二枚のカードを取り出し、ディエンドライバーに装填してスライドさせた。
『KAMENRIDE:BLADE!KAMENRIDE:RYUKI!』
電子音声と共にディエンドはオルタナティブに向けて引き金を引くと辺りをビジョンが駆け巡り、それがそれぞれ重なるとディエンドの目の前にブレイドと龍騎が現れオルタナティブに向かって駆け出していった。
―ガガンッ!ギイィンッ!ガキィィィィンッ!!―
ディエンド『………化け物か、あのオジサンは?』
だがオルタナティブは二人を相手に怯まず、逆にブレイドと龍騎を圧倒さえしていた。そしてそれを見ていたディエンドは信じられないと言った表情を浮かべて唖然となるが、すぐに立ち直って左腰のホルダーから更に三枚のカードを取り出した。
ディエンド『仕方ないな…此処は彼女からもらった力を使わせてもらおう』
目の前で繰り広げられる戦いを眺めながらディエンドは取り出したカードをディエンドライバーへと装填しスライドさせていく。
『HACKRIDE:KITE!SYAKUGNRIDE:SYANA!INDXRIDE:MIKOTO!』
ディエンド『さあ、特別ゲストの登場だ』
電子音声が響くと共にディエンドライバーの引き金を引くとディエンドの目の前を複数の残像が駆け巡り、それらがそれぞれ重なると一つはツギハギの身体に両手に不気味な双剣を構えたゾンビのような姿をした戦士、一つは片手に刀を構えた制服姿の赤い髪を持った少女、一つは青白い電流を身体から散らせるオレンジ色の髪の少女となって姿を現し、オルタナティブへと襲い掛かっていった。
オルタナティブ『ッ!な、何だコイツ等は?!ライダーではない?!』
ディエンド『俺が呼び出せるのがライダーだけとは限らないよ?ま、ソレが相手だと流石の貴方も戦い難いかな?』
オルタナティブ『クッ?!』
ディエンドが呼び出した三人の戦士、.hack//G.U.に出てくる双剣士のカイト、灼眼のシャナのヒロインであるシャナ、アギトの世界でG3ユニットの一員だった御坂美琴はブレイドと龍騎と共にオルタナティブへと攻撃を加えていき、オルタナティブも五対一と不利な戦況となって追い詰められ始め、その戦いを見ていたディエンドはそろそろ頃合いだと思いオルタナティブにトドメを刺そうとファイナルアタックライドのカードを取り出しドライバーに装填しようとする。が……
『FINAL VENT!』
デェエンド『……え?』
ディエンドの後ろから電子音声が響き、それを聞いたディエンドは思わず疑問の声を漏らしながら背後へと振り返ると……
スバル(鷹)「城戸さんに何をしたぁあああああああああああああああああああああああああああッ!!!」
『ギャオォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!』
ディエンド『ΣΣウソオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーッ!!?』
―ドグォオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!―
突然現れたこの世界のスバルがディエンドに向かってドラゴンライダーキックを放ち、ディエンドは突然の事態に反応が遅れドラゴンライダーキックを喰らい爆発を起こしながら吹き飛んでいった。そしてその瞬間にオルタナティブと戦っていたブレイド達は消失し、吹き飛んだディエンドは変身が解除され大輝へと戻り地面に倒れていた。
大輝「…な、何で、こんな目に……ガクッ」
―ガシッ!―
スバル(鷹)「コラアァァァァァァァァッ!!起きろ!城戸さんに何をした!?」
変身が解けた大輝は意識を手放して気絶してしまうが、スバル(鷹)は関係ないと言わんばかりに大輝の襟を掴み上げ身体を前後に激しく揺さ振るが、大輝は完全に気絶している為にまったく答える様子が無かった。そんな中、オルタナティブはスバル達の下へ駆け寄りスバルの肩を叩く。
オルタナティブ『良くやってくれたナカジマ局員!協力感謝する!』
スバル(鷹)「…へっ?」
オルタナティブが礼を言うとスバルはその意味が分からず疑問の声を上げるが、オルタナティブは変身を解いてレジアスへと戻り大輝を抱えてその場から去っていき、スバルもそれに気付くと慌ててレジアスの後を追っていくのであった。