仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第十二章/ホルスの世界⑥

 

 

そしてその頃、写真館では朝食を終えた零達がセリア達とラピリの仲直りをさせる為にディエンドライバーを手に入れる方法を考える為、鷹達に大輝について話をしていた。

 

 

鷹「成る程…どうやら私の知るディエンドよりも実力は上の様ですね。その海道大輝という人物は」

 

 

零「ああ、認めたくないが…奴は実力だけは確かだ」

 

 

セリア「けどソイツがどんなに強くたって、私達全員で掛かればイチコロでしょ?死なない程度に痛め付けてそのドライバーとやらをぶん取ってやるわ……フフフフ」

 

 

優矢「いや…それ軽くあの人を殺すって言ってるようなもんだから�」

 

 

零と鷹の会話を隣で聞いていたセリアは危ない笑みを浮かべながらバキボキと腕を鳴らし、それを見た優矢は顔を引き攣りながら苦笑していた。するとそんな中、TVを見ていたヴィヴィオとラピリの会話がメンバーの耳に届いてきた。

 

 

ヴィヴィオ「…アレ?ねえラピリちゃん?この人って海道って言う人だよね?」

 

 

ラピリ「うん、そう読めるよ」

 

 

『…………はっ?』

 

 

ヴィヴィオとラピリの会話に一同が疑問の声を上げ、二人が見ていたTVへ視線を移すと……

 

 

 

 

『臨時ニュースを申し上げます。先日地上本部に強盗に入った犯人…海道大輝、十九歳が先程、地上本部トップ、レジアス中将と機動六課局員、スバル・ナカジマにより逮捕されました。ですが盗んだロストロギアは発見できず、現在地上本部が総出を担って探索している模様です』

 

 

 

 

零「……………海道だ」

 

 

鷹「………よりにもよって地上本部に在るなんて…」

 

 

ボロボロの姿になってTVに移る大輝を見て零や他のメンバーは唖然となり、鷹は頭を抱えて事の難しさを悩んでいるとセリアとヴィヴィオ(鷹)は立ち上がり部屋を出ようとする。そしてそれを見た戦技達は慌てて二人を止めようとする。

 

 

戦技「止めんか!今はまだ不味いぞ!?」

 

 

フェイト(鷹)「そうだよ!事の重大さを考えて!?」

 

 

アインス「とにかく落ち着いてください!」

 

 

セリア「離せ!!ラピリの為にも手に入れないと行けないのよ!!」

 

 

ヴィヴィオ(鷹)「そうだよ!このまま他人みたいに振舞われるのは嫌だ!!」

 

 

戦技達が地上本部に向かおうとするセリア達を止めるとセリアとヴィヴィオ(鷹)はそれを振り切ろうと暴れ出し何とか地上本部に向かおうとするが、それを見ていたなのは達も加わりセリア達を押さえ込んでいった。そしてその間に零と鷹は話を続けていく。

 

 

零「それにしても、レジアスが捕まえたってどう言うコトだ?幾らなんでもあのオッサンに海道が負けるとは思えないんだが…」

 

 

鷹「あ~非常に言い難いんですが……実はこの世界のレジアスは強いんですよ。で、これがこの世界のレジアスの写真です」

 

 

疑問符を浮かべる零に鷹は苦笑しながら胸ポケットから一枚の写真を取り出し、零は鷹の手からそれを受け取り写真を見てみるが……

 

 

零「………………………………………………誰だ?」

 

 

なのは「零君?レジアス中将がどうかした……………………………………誰?」

 

 

フェイト「二人ともどうし………………………………………誰この人?」

 

 

鷹から渡された写真を見た零達は我が目を疑い何度も瞬きをしていた。だって、どう見ても可笑しいのだ。自分達の知るレジアスは普通の中年親父なのに写真に写っているのは見るからに鍛えてます!と言う感じの男性が写っていたのだから。

 

 

鷹「いや…その人ですよ?この世界のレジアス・ゲイズは」

 

 

『……………ハァッ!?』

 

 

苦笑いを浮かべながら告げた鷹の言葉に零達は信じられないと言う表情を浮かべて驚愕し、再びまじまじと手元の写真に目を向けていく。

 

 

鷹「いや~色々とありましてね�」

 

 

零「いや…如何見ても別人だぞこれは?一体何をどうすればこんな…�」

 

 

鷹「まあ、気にしないでください�それより今はどうやってディエンドライバーを手に入れるか考えなければいけません」

 

 

零「…それもそうだな…だが流石に地上本部に乗り込む訳には行かないし、さてどうしたものか……」

 

 

地上本部で捕まってる大輝からどうやってディエンドライバーを手に入れるか。その上手い方法が浮かばない零と鷹は難しげな表情を浮かべて考えていると、スバルが何かに気付いたかのように二人へ話し掛ける。

 

 

スバル「あの、確か今地上本部にはこの世界の私がいるんですよね?だったらこの世界の私に連絡して頼んでみるっていうのはどうでしょう?」

 

 

鷹「ッ!確かにそれは良い手ですね……よし、それで行きましょう」

 

 

零「いや、でもそれ以前にどうやってこの世界のスバルに連絡するんだ?」

 

 

鷹「その点なら心配ありません、こちらにはちゃんと秘策がありますから」

 

 

『…?』

 

 

零の質問に対し鷹は意味ありげな笑みを浮かべながらそう答え、その笑みの意味が分からない零達はただ首を傾げていた。

 

 

 

 

◇◆◆

 

 

 

 

そして約三時間後……

 

 

 

―バシュンッ!―

 

 

スバル(鷹)「到着です!」

 

 

『んなっ!?』

 

 

部屋の中にある鏡から突如この世界のスバルが現れ、それを見た零達は驚愕して思わず後退りした。だがこの世界のスバルはそれに気付かず、唖然とした表情を浮かべるスバルを見つけて自己紹介をする。

 

 

スバル(鷹)「始めまして異世界の私!この世界の私だよ♪」

 

 

スバル「い、いやちょっと待ってよ!?どうして私が異世界から来た事を知っているの!?こうして会うのが初めてでしょ!?」

 

 

鷹「あぁ、貴方達についての事情はモンスター経由で既に教えているんですよ」

 

 

『……ハッ?!』

 

 

いきなり自分が異世界から来た事を言い当てられ戸惑うスバルに鷹が冷静に事情を説明し、それを聞いた零達は再び唖然とした表情を浮かべてしまう。

 

 

零「ちょ、ちょっと待て!この世界のスバルもモンスターの契約者なのか?!」

 

 

鷹「えぇ、スバルだけじゃないですよ?ティアナとシグナムも契約者です」

 

 

シグナム「な、何っ?!」

 

 

ティアナ「わ、私もですか?!」

 

 

優矢「ど、どんだけ異色なんだよこの世界は…�」

 

 

冷静に事情を説明していく鷹に優矢達は呆然としてしまい、この世界の異色さを改めて感じさせられ思わず頭を抱えてしまう。

 

 

鷹「で、先程伝えたモノは持ってこられましたか?」

 

 

スバル(滝)「はい!あっ、それと海道って言う人ですけどね?これを借りる代わりに出所しましたよ。レジアス中将もデータ取りは終わったから好きにして良いそうです」

 

 

零「アイツ出られたのか?…チッ…そのまま死ぬまで入っていれば良かったモノを…」

 

 

優矢「はい其処!!隠れて怖い事言わない!!�」

 

 

スバル(鷹)「いやぁ~流石に異世界の人間まで面倒見切れないそうですよ�唯でさえ地上は大騒ぎですからね…」

 

 

なのは「えっ?大騒ぎって何が?」

 

 

苦笑気味に答えたこの世界のスバルの言葉になのはが疑問そうに聞き返すと、スバル(鷹)は表情を変え深刻そうに答える。

 

 

スバル(鷹)「実は盗まれたロストロギア何ですけど…かなり不味い物なんですよ。そのロストロギアは生物に取り付いてその生物を変異させ、強力にする事が出来るモノだったみたいで…」

 

 

『なっ…?!』

 

 

スバル(鷹)「しかもそれが何処にあるか分かってない状況ですから…地上は総力を持って探してるのが現在の状況なんです」

 

 

零「クッ!海道の奴…何でよりによってそんな物を盗んだんだ!?」

 

 

スバル(鷹)が説明した現状に零は頭を抱えながら大輝の姿を思い浮かべ舌打ちしてしまう。そんな時……

 

 

ヴィヴィオ「…………ねえパパ?これってもしかしてこの世界のモンスターだよね?」

 

 

『…………は?』

 

 

TVを見ていたヴィヴィオが零に声を掛けながらTVを指差しそれを聞いた全員はTVの画面へと目を向けていくが、その表情は次第に驚愕のものへと変わっていった。何故なら今TVには巨大なミラーモンスター…ハイドラグーンがとあるビルの屋上に留まっている姿が映っていたのだ。

 

 

鷹「…………最悪ですね、どうやらそのロストロギアはあのハイドラグーンに寄生したようです…」

 

 

零「…………らしいな、というか不味いぞ?あの巨体で高速移動されたらクラナガンの街が消し飛ぶ…」

 

 

零と鷹は互いに冷汗を流しながらTVに映ったハイドラグーンを見るが、鷹はすぐに立ち直りセリア達の方に目を向け頷くとポケットからデッキを取り出し、腰に現れたベルトに装填してホルスへと変身する。

 

 

ホルス『行くぞ』

 

 

『了解ッ!』

 

 

変身を完了したホルスはセリア達にそう言うとセリア達はそれぞれのバイザーを取り出して頷き返した。

 

 

なのは「ま、待って!行くってまさか…あそこに?!」

 

 

フェイト「無茶だよ?!あそこには事情を知らない局員が沢山居るんだよ?!そんな所へ行ったら貴方達が…」

 

 

そう、現在ハイドラグーンが留まっているビルの周りには沢山の時空管理局員が出動しているだ。其処に犯罪者であるホルス達が向かうのはまさに捕まりに行く様なものだ。だがホルスはそれに気にせずバイザーを取り出して告げる。

 

 

ホルス『確かにそうかもしれんが、我々は行かなければならない……この世界を護る為にな。確かに我々は多くの人を殺しているが、好きで殺している訳ではない。この世界を平和にしたいからだ』

 

 

零「…だがそれでも、罪は背負うぞ?」

 

 

ホルス『フ、覚悟は出来てるさ。地獄に落ちる覚悟も…殺される覚悟もな?』

 

 

『DIMENSION VENT!』

 

 

ホルスは零にそう宣言するとバイザーにカードをベントインし、電子音声と共にホルス達の周りに光が集まり光が消えるとホルス達の姿は消えてしまっていたのだった。

 

 

スバル「行っちゃった…」

 

 

フェイト「…零、どうするの?」

 

 

ホルス達が消えるのを見たフェイトは心配そうな表情を浮かべて零に問い掛けると零はライドブッカーからシルエットだけのホルスのカードを取り出し、ソレを見下ろしながら呟く。

 

 

零「罪を背負う覚悟…殺される覚悟……そうだな……そうだったよ、ホルス…」

 

 

なのは「零君……」

 

 

零「…いくぞ。ホルス達の…鷹達の覚悟を阻む奴は、俺が破壊するっ!」

 

 

なのは「…うん!」

 

 

零はホルスのカードを眺めた後、それをライドブッカーに戻すと決意の込められた瞳で力強く告げ、なのはと共に写真館を飛び出していった。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

―クラナガン・とあるビルの屋上―

 

 

一方その頃、巨大なハイドラグーンが留まったビルの周りに続々と局員達が集結していく中、その向かいのビルの屋上ではその様子をジッと眺める一人の青年の姿があった。

 

 

「…どうやら零のこの世界での役割も、終わりが見えてきたようだな…」

 

 

黒いコートを風に靡かせながら、青年は向かいのビルの屋上に留まった巨大なハイドラグーンをただジッと見つめ続ける。するとそんな青年の周りを一匹の黒いコウモリのような物が飛び回り青年に問う。

 

 

「それで、これからどうするつもりだ?」

 

 

「愚問だな…何故この俺がわざわざ出て来てやったと思う?あのピエロが言っていた……奴が持つ因子の力を試す為だ……行くぞ」

 

 

「あぁ…」

 

 

黒いコウモリが青年にそう答えると、青年は黒いコウモリを掴み自分の左手に近づけていく。そして……

 

 

「ガブリッ!」

 

 

なんと、黒いコウモリはいきなり青年の左手に噛み付いたのだ。すると噛み付かれた青年の顔にステンドグラスのような模様が浮かび上がり、青年の腰に何重もの鎖が巻き付くと鎖は黒いベルトとなっていった。

 

 

「…変身」

 

 

青年はそう呟くと共に手に持っていた黒いコウモリをベルトの止まり木にセットし、その姿を徐々に変化していった。赤と黒のボディに背中には黒いマントを身に付け、何処かキバに酷似した姿をした緑の瞳の異形……そう、仮面ライダーへと。

 

 

『…まずは…この辺をうろつく邪魔な局員共から潰す……いくぞ』

 

 

青年の変身したライダーはそう呟くと、まずはビルの下に見える局員達から片付けようとその場から歩き出していく。だが……

 

 

 

 

 

 

「――おいおい、勝手に場を引っ掻き回すのはやめてくれないか?」

 

 

『…!』

 

 

ライダーの背後から不意に男の声が響き、それを耳にしたライダーはピタリと足を止めた。

 

 

「お前を行かせるワケにはいかねぇんだよ。まだお前とアイツを会わせるワケには…な」

 

 

『フン…異世界のライダーである貴様等には関係あるまい』

 

 

「それでもだ。こっちにはこっちの都合って物があるんだからな……」

 

 

その声と共にカチャッと鉄のような音が響き、それを聞いたライダーはゆっくりとした動作で背後へと振り返っていく。振り返った其の先には二人の人物……腰に別々のバックルを身に付け、片手には不思議な形をしたアイテムと白いパスを手に持った二人の青年の姿があった。

 

 

『偽物と泥棒風情が…またディエンドとヴィヴィッドの使いでもしてるのか?』

 

 

「いや、今回は俺達の独断さ。お前の動きに気付いてすぐに動いたから、アイツ等に連絡する暇はなかったけどな」

 

 

『…成る程…余程俺達はお前達に危険視されてるようだな…そんなに俺達と零が出会うのを避けたい訳か』

 

 

「そういうワケだ…だからお前をまだ行かせる訳にはいかねぇんだよ、"追跡者"さん」

 

 

二人はライダーにそう言うと黒髪の青年は手に持っていたアイテムは鍵のような形に変形させるとそれをベルトにセットして勢いよく回転させ、もう一人の青年もパスを構えてバックルにセタッチした。

 

 

『変身ッ!』

 

 

『OPEN-FAKE!』

 

『Blood Form!』

 

 

二つの電子音声が鳴り響くと黒髪の青年の身体は白と黒のシンプルなカラーリングをしたライダーに、もう一人の青年は紅いスーツを身に纏うとその上から更に紅いオーラアーマーとデンカメンが装着されて変身していった。すべての変身を完了した二人のライダー…『フェイク』と『零王』はそれぞれ武器を取り出して構えライダーと対峙していき、そんな二人を見たライダーは笑みを浮かべながら自身のマントを翻した。

 

 

『…いいだろう、少しだけ戯れてやる…来い』

 

 

ライダーが余裕の笑みを浮かべて挑発するかのように両手を広げると、それと同時にフェイクと零王は自分達の武器を構えてライダーに突っ込み戦闘を開始していくのであった。

 

 

 

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