仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第十二章/ホルスの世界⑨

 

 

それから数時間後……

 

 

 

『KAMENRIDE:KIVA!KAMENRIDE:RTUKI!』

 

 

ラピリ「わ~い♪他の世界のライダーだ!すごいすご~い♪」

 

 

モンスター達との戦闘を終え、写真館へと戻ってきた零達は大輝から借りたディエンドライバーを使って他の世界のライダー達を喚び出し、其れを見たラピリは喜びの声を上げてライダー達を見つめていた。そしてそれを隣のテーブルで見ていた零と鷹は静かに微笑していた。

 

 

鷹「どうやらラピリの機嫌は直ったようですね」

 

 

零「そうだな。これであの二人とも仲直り出来るだろう」

 

 

鷹「そうですね。ああ、それと手を貸して貰ってありがとうございます」

 

 

零「いや、気にするな。元々の原因は海道にあったんだからな」

 

 

そう言いながら零は栄次郎の煎れた珈琲を口にするが、すぐに真剣な表情で鷹に質問する。

 

 

零「それで、すべてが終わったら…お前達はどうするつまりだ?」

 

 

鷹「…終わった後も戦う事になるでしょうね。管理局が無くなった後には、必ず犯罪組織が動くでしょうから。我々はそれを食い止めますよ」

 

 

零「そうか…お前達の戦いは、これからも終わる事はない訳か」

 

 

鷹「えぇ、それが私達の決めた道……全てが終わった後も、罪を背負いながら生き続けますよ。例えその先に待つものが、地獄だったとしてもね」

 

 

鷹は決意の込めた表情で零に頷き返すとラピリと楽しげに遊ぶセリア達に視線を移して穏やかに微笑み、零はそんな鷹の表情をカメラに収めていく。

 

 

零「…それがお前の決めた道なら、俺も止めはしない……頑張れよ、鷹」

 

 

鷹「…ええ、零達も絶対に自分達の世界を救ってくださいね」

 

 

零「ああ、勿論だ」

 

 

零と鷹は微笑みながらそう言い合うと静かに握手を交し合い、それから暫くして鷹はラピリ達を連れ写真館を出ていったのだった。

 

 

なのは「…鷹さん達…これからもこの世界で戦い続けるんだね……」

 

 

零「あぁ…だから俺達も、アイツ等に負けないように頑張らないとな。でないと…アイツ等に笑われてしまう」

 

 

なのはが鷹達が出ていった入口を見つめながら呟くと零は先程現像したこの世界で撮った写真をテーブルの上に置き、その中から鷹とセリア達と撮った写真を手に取る。

 

 

零「この世界は…この世界の仮面ライダーが守っていく。アイツ等がいる限り、この世界が終わる事なんてないさ」

 

 

なのは「…うん…そうだね」

 

 

零の言葉になのはは満足げに笑って頷き、零もソレに釣られるように頬を緩めていく。そんな時……

 

 

はやて「ジャジャーン♪皆さん!大変長らくお待たせしました!八神 はやて、完全復活で~す♪」

 

 

フェイト「あ、はやてっ!」

 

 

すずか「はやてちゃんっ!」

 

 

今まで自室で寝込んでいたはやてが部屋の中へと入り元気よく叫び、それに気付いた一同ははやての下へと集まっていく。

 

 

なのは「良かったぁ!もう動けるようになったんだね!」

 

 

零「気分はどうだ?何処も可笑しい所はないか?」

 

 

はやて「モーマンタイや♪…それにしても、ホンマにごめんな?皆にも沢山心配掛けて…」

 

 

フェイト「もう…何言ってるのはやて?友達何だからそんなコト気にしない!」

 

 

零「だな……お前が元気になったならそれでいいさ。その代わり、その分の遅れはちゃんと返してもらうぞ?」

 

 

はやて「…うん、りょーかいや♪」

 

 

零達の言葉にはやては明るい表情を浮かべ、いつもの元気な様子で頷き返した。するとその時、はやては急に何かを思い出したかの様に自身のポケットの中から何かを取り出した。

 

 

はやて「そういえば……零君、さっきこんなのが届いとったよ?何や零君宛ての手紙みたいやけど…」

 

 

零「…?俺宛てに?」

 

 

はやてから差し出された物……薄い封筒のようなモノを見て零や他のメンバーは疑問符を浮かべ零ははやてから封筒を受け取り差出人を見てみるが、黒月零へという宛先以外は何も書かれていなかった。それに対し不審に思いながらも、零は封筒の中から一枚の手紙を取り出しソレを読む。その内容とは……

 

 

―黒月零、恐れていた事が遂に起きてしまった。ライダーの世界を巡るお前達の旅の前に立ち塞がる新たな敵が動き出してしまった。きっと奴らはお前達の前に幾度となく現れる。だが、どうか諦める事なく旅を続けて欲しい。役に立つかは分からないが、奴らへの対抗手段としてライダーのカードを同封しておく。お前達の旅の、武運を祈っている―

 

 

零「俺達の前に立ち塞がる新たな敵……だと?」

 

 

手紙に書かれていた内容はあまりにも衝撃的だった。自分達がライダーの世界で戦っている間にまた新たな敵が動き出したというのだから当然だろう。

 

 

スバル「これって…どういう意味なんですか?新たな敵って…」

 

 

ティアナ「というか、何でそんなことがこの手紙に?この手紙の差出人は一体…」

 

 

零「さあな…これはばかりは俺にも分からない…それと、これがそのライダーのカードか…」

 

 

零は手紙に同封されていたカードを取り出してソレを確認する。ソレは紅い姿のライダーの絵柄が描かれたカードとそのライダーのファイナルアタックライドのカードの二枚であり、そのライダーの名は絵柄の下に描かれていた。

 

 

零「仮面ライダー零王…か。まったく、一体この手紙の差出人は何者なんだ?」

 

 

新たな敵が動き出したという知らせとライダーカードを送り付けてきた差出人の意図が分からず零は疑問を抱くばかりであり、まるで敵を睨みつけるかのように何度も手紙を読み返していく。そんな時……

 

 

―ガチャ、ガララララララッ…パアァァァァァァァアンッ!―

 

 

零「…っ?!」

 

 

なのは「あ、背景ロールがまた…?!」

 

 

不意に背景ロールが降りていき、また新たな世界へと移っていったのである。新たに現れたその絵は、巨大な山とその山の周りを走るパトカー達の絵であった。

 

 

 

 

 

 

そして同じ頃、とある街の中を数台のパトカーと共にバイクで駆け抜ける一人の戦士の姿があった。果たして、一行はこのライダーとどう関わっていくのだろうか……?

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

―とある平行世界―

 

 

 

何処かの世界に存在する薄暗い建造物の中。そんな建造物の中を、先程ホルスの世界でフェイクと零王と戦っていた黒いライダーが歩いていく姿があった。

 

 

『チッ…わざわざ俺が出ていった意味がなくなってしまったな…』

 

 

「仕方あるまい。奴らという障害がいつ何処で現れるか予測出来ないのだからな」

 

 

『…フンッ』

 

 

そんなやり取りを終えると共にベルトの止まり木に止まっていた黒いコウモリがベルトから外れて何処かへと飛び去っていき、それと同時に変身が解除され一人の青年へと戻っていった。そして、青年は通路の奥にある巨大な扉を押して中へと入ると広い空間に出ていき、青年はその空間の奥にある玉座へと腰を沈める。

 

 

「ふぅ……綾、いるか?」

 

 

―シュンッ!―

 

 

「はい、此処に……」

 

 

青年が虚空に向けて呼び掛けると共に青年の目の前に緑色の髪を持った少女が現れ、青年の座る玉座の前に膝を付いていく。

 

 

「"揺り篭"の改修作業は何処まで進んでいる?」

 

 

「はい、此処一ヶ月間改修を続けた結果……全体の約四十六%は改修が済みました。ですが、やはりコアユニットの方は色々と問題がありまして…改修は恐らく無理かと」

 

 

「いや…その点についてはこちらで解決するから心配はない。それより、裕司達はどうした…?」

 

 

「裕司さん達でしたら、先程揺り篭の改修に必要なパーツと食料の補給の為に別世界へと向かいましたが…彼等に何か用でも?」

 

 

「ああ…大至急真也と麻衣に連絡を入れろ。あの二人にはこれから重要な任務…零達の向かったライダーの世界に向かってもらう」

 

 

「ッ!零さん達の…?まさか……」

 

 

「そう……俺達が表舞台に立つ時が来たという事だ。大至急あの二人に連絡を入れて任務を伝えろ、急げ」

 

 

「……分かりました、終夜様」

 

 

終夜と呼ばれた青年がそう伝えると少女は音も立てずに何処かへと消えていき、残された終夜は玉座に着いたまま一つの電子パネルを開いていく。

 

 

終夜「…漸くだ…漸く俺達の悲願を果たす時が来たのだ。それを必ず果たす為にも……零、お前にも働いてもらうぞ」

 

 

言いながら終夜は顎に手を添えて電子パネルを見つめる目を細めていき、彼の見つめるパネルの映像…それには三人の人物。黒月零と返り血を浴びた黒いフードの人物、そして零となのはに抱えられ笑顔を浮かべるヴィヴィオの姿が映っていたのであった……

 

 

 

 

第十二章/ホルスの世界END

 

 

 

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