仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT 作:風人Ⅱ
ベリアル『そらそらそらそらぁぁぁぁぁぁぁーーーーっっ!!』
『オォォォォォォォォォォォォォォーーーーっっ!!』
―ドガアァンッ!!ドガアァンッ!!ドガガガガガガガガガガガガガガァッ!!ズガシャアァァァァァァァァァァアンッ!!―
セイガ『グゥッ?!グアァッ!!』
そして場所は戻り、セイガが戦う市街地ではベリアルがセイガに向けて大剣を、ベリアスは黒い雷を纏った両手でセイガへと殴り掛かっていた。セイガはそれに圧されながらも何とか反撃していくが、二人の猛攻の前にそれも通用せず、ベリアルとベリアスの同時攻撃を受けて吹き飛ばされてしまう。
セイガ『グッ…うっ…まだ…だっ…!』
ベリアル『ほう、なかなか持つじゃねぇか?だったら…コイツでどうだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっっ!!!』
―ブォンッ!ドガガガガガガガガガァァァァァァァァァァァァアンッ!!―
セイガ『ッ?!ウアァァァァァァァァァァアッ?!』
ベリアルは大剣を勢いよく振るって黒い斬撃破を複数撃ち放ち、セイガはそれをモロに受けて吹き飛ばされ壁に激突して変身が解けてしまった。
ベリアル『ハッハハハハハハハハハッ!どうしたぁ?もう終わりかぁ?』
錬次「ッ…くっ…ぐぅっ…!」
ベリアルは高らかに笑いながら錬次を見下ろし、錬次はボロボロになっているにも関わらず壁に手をつけながら立ち上がっていく。
ベリアル『ほぉ、良く立ったなぁ?あれだけやられてまだ立てるとは、しぶとさだけは一人前ってワケか…』
錬次「ハァ…ハァ…ハァ…決め……たんだっ……もう誰にも……涙を流させない……皆の笑顔を……守るんだって……だからっ…!!」
ベリアル『あ?笑顔だぁ?…クッハハハハハハハッ!なんだそりゃあ?!まさかそんなくだらねぇコトの為にセイガの力を引き継いだってのかぁ?!なぁるほど…今の古代戦士は皆バカって訳か!クッハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!』
皆の笑顔を守りたい。その為に戦う錬次の決意をくだらないの一言で吐き捨て、ベリアルは嘲笑うかのように笑いながら錬次に近づき殴り飛ばしてしまう。
錬次「がっ!ぐぅっ…!」
ベリアル『笑顔を守りたい?誰にも涙を流させない?笑わせてくれるよなぁ……そんなくだらねぇモノの為に命張るなんてよぉ!ああそうかぁ…だからテメェは弱ぇんだろうなぁ?笑顔なんてくだらねぇモノを守ろうとするテメェは……ただ一人前の口を吐くだけの甘ちゃんなんだよっ!!』
倒れる錬次に向けてベリアルは蔑むかのように高らかに叫び、トドメを刺そうと大剣の切っ先を錬次に向けながらゆっくりと歩み寄っていく。とその時……
―ブオォォォォォォォォオンッ!キイィィッ!!―
ベリアル『………あ?』
錬次「…ッ?!」
ベリアルが錬次へと歩み寄ろうとした中、道路の奥からディケイダーに乗った零とはやて、バイクに乗った竜胆とリインがその場に駆け付け錬次とベリアルの間に停まっていった。
零「…また随分と無茶したようだな…錬次」
錬次「み、皆…?!どうして此処に…?!」
竜胆「どうしても何もねぇだろ?俺達はもう仲間だ、仲間のピンチに駆け付けるのは当然だろう?」
はやて「そや、だからあんまり無茶したらアカンよ?錬次君が一人で飛び出していったの、みんなも心配しとったんやから…」
錬次「……そうだったんだ……すみません…そうとは知らずに…」
零「謝るのは後だ。今はまず……」
零はディケイダーから降りながらヘルメットを脱ぐと、錬次から視線を外し大剣を肩に担いでこちらを見つめるベリアルへと目を向けていく。
ベリアル『ククク…誰かと思えば、何時かの時に会った破壊者じゃねぇか?』
零「…成る程…今回の件で裏で手を引いていたのはお前だったわけか。また懲りもせずに…呆れた奴だよ」
ベリアル『ハッ、言っていろ雑魚が!だがテメェ等は今度こそ俺の手で死ぬっ!あの破片を喰って新たな力を手に入れたこの俺の前にテメェ等が、ましてや皆の笑顔を守りたいだとか吐かしやがるそこの雑魚に負ける筈がねぇんだよ!!』
両手を広げながら自信に満ちた声で語るベリアル。だが、それを聞いた零は呆れたように深い溜め息を吐きながら首を左右に振っていた。
零「……成る程な……確かにこんな奴が煌一や過去の古代戦士達に勝てるはずもない……哀れな奴だ」
ベリアル『ッ!なんだと?!』
呆れた様子で溜め息を吐く零にベリアルは殺意を剥き出しにするが、零はそれに臆する事なくベリアルを見据えながら告げる。
零「お前はコイツと戦って何を見ていた?何を感じていた?こんなにもボロボロになりながらも、コイツは決して挫けるようなことはしなかった。何故か?それは大切な人達の……笑顔を守る為にだ」
ベリアル『ハッ、また笑顔か?くだらねぇなぁ…そういうのを無駄な努力っていうんだよ!』
零「…確かに、一人で全ての人を笑顔にするのは無理かもしれない…時には一人では無理な難関が待ち受けてるかもしれない…だが、だからこそコイツにも必要なんだ!共に助け合い、一緒に信じ合える―――」
―ブオォォォォォォォオンッ!キイィィッ!!―
『…ッ?!』
零「―――仲間がな」
零がベリアルに向けて語る中、零達の背後に一台のバイクに乗った人物が走ってやって来た。そして零がゆっくりとバイクの方へと振り返ると、バイクに乗った人物は頭に被っていたヘルメットを外し素顔を表していく。その人物とは……
優矢「………………」
竜胆「ッ?!お、お前…?!」
はやて「ゆ、優矢君?!」
そう、その人物の正体とは写真館で今も眠り続けているハズの優矢だったのだ。優矢の予想外の登場に驚き戸惑う竜胆達だが、優矢はそれに構わず力強い表情を浮かべながら零達の下へと歩み寄っていく。
ベリアル『ば、馬鹿なっ…ありえねぇ!テメェはまだ闇の雷の影響で昏睡してる筈じゃっ…?!』
リイン「ゆ、優矢さんっ!もう起きて大丈夫なんですか?!」
優矢「ああ…もう大丈夫だ。けどゴメンな、ちょっと遅れちまったっ」
零「……大遅刻だ、馬鹿が」
頭を掻いて苦笑しながら詫びる優矢に零は微かに微笑すると、優矢の登場に驚愕するベリアルを力強く見据えていく。
零「心を闇で染めたお前にコイツ等の強さは決して分からないだろう……コイツ等はどんなに深い闇に堕ちようとも、それに呑まれる事なく誰かを笑顔にしたいと信じて戦い続ける!その思いはお前の策略ごときで壊れるほど、脆弱な物じゃない!」
ベリアル『テメェ…!』
零「コイツ等はこれからも戦うという重みを背負い、自分の命を削りながら戦っていく…誰かの笑顔を守る為に。その決意を踏みにじり、くだらないと吐き捨てる権利は誰にもないっ!」
錬次「……零さん…」
零「……だが、お前ももう少し周りを見てやれ。お前がそうして無茶をすれば、心配する奴だっているんだからな…」
錬次「え?…………あっ」
零の言葉を聞いた錬次は、写真館を出ていく時に見たなのは(錬次)の不安げな顔を思い出し、何かに気が付いたように顔を上げてベリアル達を見据えながら立ち上がっていく。それを見た零は絵柄の消えたセイガを含む三枚のカードを取り出すと、シルエットだけだった三枚のカードに絵柄が浮かび上がっていった。
ベリアル『ッ!何なんだ…何なんだよ?!テメェ、一体何者だ?!』
零「通りすがりの仮面ライダーだ、憶えておけ!」
動揺を浮かべるベリアルにそう答えると、零と竜胆はバックルを腰に装着してそれぞれカードを取り出し、はやてはKウォッチの画面をタッチするとリインキバットに変身したリインを掴み左手を噛ませ、錬次と優矢も互いに顔を見合わせて頷くと錬次は腰にベルトを、優矢はバックルの中央部に金の装甲を身につけたアークルを出現させ変身の構えを取っていく。そして……
『変身ッ!』
『KAMENRIDE:DECADE!』
『stand up chaos!』
リインキバット「かぷりっ!ですぅ~!」
電子音声と共に零と錬次はディケイドとセイガ、竜胆とはやてはケイオスとリインに変身し、優矢は身体からスパークを放ちながら徐々に金で縁取りされた姿……以前日乃森 シオンの力を借りて変身したのと同じ金の力でパワーアップした姿……『クウガ・ライジングマイティフォーム』(以後クウガRM)へと変身したのだった。
ベリアル『チッ!上等だっ…テメェ等全員此処でぶっ殺してやるっ!!』
ディケイド『そう簡単には行かないさ…皆、いくぞっ!』
セイガ『はいっ!』
クウガRM『あぁっ!』
ケイオス/リイン『(おうっ!) (うんっ!)』
変身を完了したディケイドはライドブッカーをソードモードに切り替えて構え、四人もそれぞれ構えた後ベリアルとベリアスへと突っ込んでいった。