仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT 作:風人Ⅱ
キャンセラーE's『セヤァッ!!』
オーガS『フッ!ハアァッ!!』
―ガギィッ!!ガギャアァンッ!!ガンガングガアァンッ!!―
一方、互いに強化形態へとパワーアップしたキャンセラーE'sとオーガSは武器をぶつけ合い一歩も譲らずの激戦を繰り広げていた。そしてキャンセラーE'sとオーガSは間合いを離すとキャンセラーE'sは片手に持つ銃を構えて引き金を引き、オーガSは右手の手の平から金色の閃光を撃ち出した。
―ドゴオォッ!!!ジジジジジジジジィッ……ドグオォォォォォォォォォォォォォォォォオンッ!!!!―
キャンセラーE's『ウワァッ?!』
オーガS『グッ!!』
双方から撃ち出された閃光と閃光は互いの中心で衝突してぶつかり合い、風船のように膨らんで巨大な爆発を巻き起こし二人を吹っ飛ばしてしまう。がその時、その様子を離れて見ていたファムはブランバイザーを逆手に取り、バイザーの刃を地面に向けていく。
ファム『…戦姫三ノ太刀…乱王滅花!!』
―ザシュッ!……ズザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザァッ!!!―
キャンセラーE's『ッ!』
ファムがバイザーの刃を地に勢い良く突き刺した瞬間、それと同時にキャンセラーE'sの足元から無数の刃が飛び出し襲い掛かってきた。だが、いち早くそれに気付いたキャンセラーE'sはすぐさまその場から跳び退き上空へと飛び上がっていった。しかし……
―シュンッ!―
アナザーアギト『羅刹の三十四…天来甲冑割り!!』
キャンセラーE's『…っ?!後ろ?!』
アナザーアギトがキャンセラーE'sの背後へと瞬時に回り込み、渾身の力が篭められた踵落としが放たれたのだ。キャンセラーE'sはそれに驚きつつも直ぐに剣を盾にして蹴りを防ぐが、衝撃に圧され地上へと落とされてしまう。更にそれを見たオーガSは大剣を構え直し、刀身に赤いオーラを纏わせていく。
オーガS『羅刹の十八……血達磨ぁ!!』
―ズザンッ!ズサンッ!ズザアァァァァァァァアンッ!!―
キャンセラーE's『ッ!クッ!!』
オーガSは刃が紅く染まったオーガセイバーをキャンセラーE'sに向けて振るうと三つの紅い斬撃波が放たれ、それを見たキャンセラーE'sは動きを止めて銃を構え斬撃を全て撃ち落としていく。だがその直後……
―シュンッ!―
ファム『戦姫六ノ太刀……風王迅剣!!』
アナザーアギト『羅刹の二十五……轟風雷滅拳!!』
キャンセラーE's『っ?!』
斬撃に意識が向いて動きを止めたキャンセラーE'sの左右からファムとアナザーアギトが突如襲い掛かり、ファムは暴風を纏った剣、アナザーアギトは雷を纏った右拳をキャンセラーE'sへと振りかぶっていくが、キャンセラーE'sは両手に持った剣と銃を使い左右からの攻撃をギリギリ防いでいった。だが……
―ガシッ!!―
キャンセラーE's『…ッ?!えッ?!』
ファム『……捕まえた』
アナザーアギト『今だ真也!やれぇ!!』
アナザーアギトとファムはキャンセラーE'sの両腕を掴んで動きを封じ、それを見たオーガSは深く頷きながら大剣の切っ先をキャンセラーE'sに向けていく。そして……
オーガS『残念だったな神様…?アンタは此処で……終わりだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!』
キャンセラーE's『クッ?!』
オーガSはそう言いながら大剣を両手で構えてキャンセラーE'sへと猛スピードで突進していき、それを見たキャンセラーE'sはすぐに回避しようとするが二人に両腕を取られてしまっているせいで行動出来ない。そしてオーガSの大剣が目前まで迫り、キャンセラーE'sを無慈悲にも斬り裂こうとした。その瞬間……
―ズババババババババババババババババッ!!!―
『ッ?!』
オーガS『何?!』
キャンセラーE's『…え?』
キャンセラーE'sとオーガS達の上空から突如無数の斬撃波が降り注ぎ、それを見た三人は直ぐさまそれを回避するようにその場から跳び退きキャンセラーE'sから距離を離していった。そしてその光景に唖然とするキャンセラーE'sの目の前に二人の青年が現れ、キャンセラーE'sを庇うように立ちながらオーガS達と対峙していく。
「よし、何とか間に合ったみたいだな」
「だな……祐輔さん、大丈夫か?」
キャンセラーE's『…ッ?!君達は…?!』
オーガS『ッ……テメェ等……何もんだ?』
キャンセラーE'sは目の前に現れた二人の青年を見て驚愕の表情を浮かべ、一方でオーガSは邪魔をされて気に入らないのか苛立った口調で青年達へと問い掛けていく。そして質問された青年達はオーガS達を睨みつけながらそれぞれ箱の様な物とペンダントを取り出していく。
「祐輔の友人さ……悪いが、此処からは俺等も相手してもらうぞ?」
「祐輔さんを此処まで痛め付けてくれた礼もある……最初からマジでいくぞ!」
二人の青年……"紫凰響"と"影宮皇牙"は強気な口調でそう言うと響はポケットから一枚のカードを取り出して箱のような物にセットし、腹部に当てると箱の端から無数のカードが腰に巻き付くように現れバックルになっていき、皇牙は取り出したペンダントを空に掲げていく。そして……
響「変身ッ!」
『TURN UP!』
皇牙「アルト、セットアップッ!」
AT『Set UP!』
響がバックル横のレバーを引くと電子音声と共に光のゲートが目の前に出現し、それを潜ると響はブレイドに酷似した青と黄色の仮面ライダー……『ゼファー』へと変身し、皇牙は全身に赤い重厚な装甲を身に纏い、まるでロボットのような姿へと変わっていったのである。そしてその様子を見ていたキャンセラーE'sも漸く気を取り直し、二人と肩を並べて剣を構えていく。
ファム『……変なのが増えた……』
アナザーアギト『ちっ……おいどうするよ?ターゲット以外の部外者が来ちまったぜ?』
オーガS『……問題ねぇよ。言っただろ?任務の邪魔する奴は全員ぶっ潰す……お前等はあの二人をやれ、いいな?』
オーガSはめんどくさそうに言いながら大剣を構え、ファムとアナザーアギトもそれに頷くとそれぞれ構えていく。そして……
―…………バッ!―
『ハアァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!』
―ガギイィッ!!ドゴォッ!バギィッ!!ドガァアンッ!!―
双方が動き出した瞬間、互いの武器や拳が激突し合い激しい戦いが始まったのであった。
◆◇◆
一方その頃……
『SOL!MAXIMUM DRIVE!』
ディケイドS『ソルスラッシャーッ!ハアァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!』
―ズバアァァァァァァァァァァァァァアッ!!―
ソルフォームへとフォームチェンジしたディケイドはマキシマムドライブを発動させ、業火の炎を纏わせたライドブッカーSモードをヴェクタスへと振るい斬り飛ばしていた。しかし……
―バチバチッ……シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!―
ディケイドS『ッ?!くっ…またか?!』
ディケイドSの放ったソルスラッシャーは赤い粒子へと変化し、粒子はそのままヴェクタスの身体へと吸収されて取り込まれてしまったのである。そして粒子を取り込んだヴェクタスは愉快げに笑いながら立ち上がり、右手に持つ剣の刀身に炎を纏わせてディケイドSに突っ込んだ。そして……
ヴェクタス『ハァァァァ…ソルスラッシャアァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!』
―ズザアァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!―
ディケイドS『クッ!グアァァッ!!』
―ガシャアァァァァァァァァァァアンッ!!―
フェイト「ッ!零ッ!!」
ヴェクタスの放ったソルスラッシャーにディケイドSは瞬時にライドブッカーを盾にするが、それも容易く破れられ近くに捨てられていた廃棄物の山に吹き飛ばされてしまい、ソルフォームから元の姿へと戻ってしまった。そしてそんなディケイドを見たヴェクタスはつまらなそうな表情を浮かべながらディケイドの下へと歩み寄っていく。
ヴェクタス『やれやれ……いい加減力を使ったらどうだ?どうせ今のお前では俺には勝てないんだからな』
ディケイド『クッ…!誰が……そんな事っ……!』
ヴェクタス『往生際の悪い奴め……それは元々お前の一部なんだぞ?それさえ使えばお前はかつてのお前に戻る事が出来る……世界を破壊と混沌に導いた本当のお前に戻れるんだ!さぁ、さっさと因子を使え!!』
ディケイド『……お断りだ……こんな物は使わない。俺はそう決めたんだッ!』
余裕の態度を見せるヴェクタスに対し強気な口調で答えるディケイドだが、内心ではこの状況をどう打破するべきかと焦りを浮かべていた。こちらが技を放ったところで全て取り込まれ逆に相手を強くしてしまうし、純粋な力勝負をしたところでこちらが打ち負けてしまうのは目に見えている。ならばヴェクタスが言うようにこの因子とやらを使うしか道はないのだが、これがどんな力を持っているのかは未知数だ。もしこれが自分の手に負えないような物なら、何が起きるか分からない。そうなれば近くにいるフェイトまで……
ヴェクタス『――そうか……なら、お前の役目は此処までだ』
ディケイド『…ッ?!』
冷めきった口調で呟かれたヴェクタスの言葉が響き、それを聞いたディケイドは意識を目の前の敵へと戻していく。すると其処には剣を両手で握り、頭上に掲げて剣の先にエネルギーを凝縮させるヴェクタスの姿があった。
ディケイド『なっ……!』
ヴェクタス『命令には背く事になるが……力を使う気がないならお前に価値なんてない。必要なのは因子だけなんだからな……お前は、此処で消えろ!!』
フェイト「ッ!駄目っ……逃げて零!!」
剣の切っ先にエネルギーを凝縮させていくヴェクタスを見て危険を感じたのか、フェイトは血相を変えながらディケイドに逃げるように叫ぶ。だが、それよりも早くエネルギーを凝縮し終えたヴェクタスは剣の先に溜まったエネルギーを巨大な球体へと変化させ、そして……
ヴェクタス『ハァァァァ…ハァッ!!』
―ドシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!―
ヴェクタスが剣の切っ先をディケイドに向けた瞬間、エネルギー球はディケイドに向かって猛スピードで放たれていったのであった。それを見たディケイドは舌打ちしながらライドブッカーから一枚のカードを取り出し、ディケイドライバーに装填してスライドさせていった。
『ATTACKRIDE:BARRIER!』
―ドシュウッ!ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガァッ!!!―
ヴェクタス『ッ?!何ッ?!』
電子音声と共にディケイドの目の前にマゼンタに輝く壁が出現し、ヴェクタスの放ったエネルギー球を防いでいったのだ。それを見たヴェクタスは一瞬驚愕してたじろぐが、ディケイドはその隙にライドブッカーから二枚のカードを取り出し連続でディケイドライバーに装填してスライドさせていく。
ディケイド『(ッ…!もうこれしか手はないか…!)変身ッ!』
『KAMENRIDE:FIRST!』
『FINALATTACKRIDE:FIR・FIR・FIR・FIRST!』
電子音声が響くとディケイドはDfirstへと変身し、そのまま右足に雷を纏いながらバリアを飛び越えヴェクタスに跳び蹴りを放っていった。
Dfirst『セヤアァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!』
ヴェクタス『ッ!―ドゴォンッ!!―グゥッ!!』
Dfirstの放ったライダーキックがヴェクタスの胸部に直撃し、正面からそれをまともに受けたヴェクタスは勢い良く後方へと吹っ飛ばされていった。しかし、ヴェクタスの受けたライダーキックは無数の黄色い粒子へと変化してヴェクタスに取り込まれていき、それを見たDfirstはすぐさまライドブッカーから二枚のカードを取り出しディケイドライバーに装填してスライドさせた。
『KAMENRIDE:EXE!』
『FINALATTACKRIDE:E・E・E・EXE!』
電子音声が鳴り響くと共にDfirstは瞬時にDエクスへと変身し、ライドブッカーをSモードに切り替えながら粒子を取り込んでいるヴェクタスへと突っ込んでいき、そして……
Dエクス『エクス!!カリバアァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!』
―ズバアァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!―
ヴェクタス『ヌグッ?!』
Dエクスは距離を詰めると共にヴェクタスに向かってライドブッカーを振りかざし、ヴェクタスを再び吹き飛ばしていった。だがやはり、ヴェクタスの受けたエクスカリバーも金色の粒子となって黄色い粒子と共にヴェクタスへと吸収されていき、Dエクスも休む間もなく更に二枚のカードを取り出してディケイドライバーへとセットした。
『KAMENRIDE:FAIZ!』
『FINALATTACKRIDE:FA・FA・FA・FAIZ!』
電子音声が響くとDエクスの身体に紅いラインが浮き上がり、DエクスはDファイズへと変身していった。そして変身を完了すると共にDファイズが右足を突き出すと紅いポインターマーカーが発射され、ヴェクタスの目の前に円錐状に展開されてヴェクタスの身体を拘束し、それを確認したDファイズは上空へと高く飛び上がり跳び蹴りを放っていった。そして……
Dファイズ『デヤアァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!』
―ズガガガガガガァッ!!ドガアァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!―
跳び蹴りを放ったDファイズがマーカーに突入すると同時にマーカーはドリルのようにヴェクタスの身体に突き刺さり、Dファイズがヴェクタスの背後に着地すると共にヴェクタスの身体に紅いφの紋章が刻まれたのであった。
フェイト「……や、やった?やったよ零ッ!」
Dファイズ『ハァ…ハァ…ハァ……あぁ……どうだ?これなら…!』
奴が粒子を取り込む前にこれだけの技を叩き込めば、流石のヴェクタスとて無事では済まないだろうし粒子も吸収出来ないだろう。そう思いながらDファイズは息を乱したままヴェクタスの方へと振り返っていく。がしかし……
―…………バチバチッ……シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!―
Dファイズ『…なっ?!』
フェイト「ッ?!そ、そんな……?!」
ヴェクタスの身体に刻まれたφの紋章は紅い粒子へと分解され、そのままヴェクタスの身体に取り込まれてしまったのである。それを見たDファイズとフェイトは信じられない物を見た様な表情を浮かべて絶句するが、それとは対称的にヴェクタスは愉快げに笑いながら自分の身体を見下ろしていく。
ヴェクタス『クククッ……無駄な事を……言ったろ?お前ではどうやっても俺には勝てないとなぁ?』
Dファイズ『クッ…化け物がっ…!』
ヴェクタス『ハッハハハハハハハハハハッ!だが一応感謝はしておこうか?お前のお陰でソルとfirstとエクス、ファイズの力まで手に入った……そして今度こそ分かっただろう?お前がどんなに足掻こうが、俺には絶対勝てんとなぁ!』
ヴェクタスが不気味に笑いながらDファイズに向けて右足を勢い良く突き出すと紅いポインターマーカーが発射され、マーカーはDファイズの目の前に円錐状に展開されDファイズを捉えてしまった。
Dファイズ『グッ?!これはッ…?!』
ヴェクタス『クククッ……お前の役目は終わりだ……だから……死ねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーっっ!!!!』
フェイト「ッ!?駄目っ…止めてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーっっ!!!!」
ヴェクタスはDファイズを捉えるマーカーに向かって跳び蹴りを放ち、木の陰に隠れていたフェイトも思わずその場から飛び出しDファイズの下に向かって走り出し、Dファイズは自分の死を覚悟してヴェクタスを鋭い視線で見据えた。その瞬間……
『―――――貫け、グングニルッ!!!』
ヴェクタス『……ッ?!』
―シュンッ……ドガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!!―
『……ッ?!』
ヴェクタスがマーカーに突入しようとしたその直後、突如何処からか一方の槍のようなものが猛スピードで飛来してヴェクタスに直撃し、大爆発を起こしていったのだった。その光景にDファイズとフェイトは驚愕して唖然となるが、すぐにその槍が放たれた方へ振り返っていく。其処には……
『……ふぅ、なんとか間に合ったか』
「みたいね」
「えぇ、でもちょっとギリギリだったけどね……大丈夫、零?」
Dファイズ『ッ?!お、お前等は……翔?!式 閃華?!』
そう、其処にいたのは茶色いボディと黄色い瞳をして赤いスカーフを巻き付けたライダー……前のセイガの世界でディサイドに喚び出された翔が変身するライダー『バロン』と響の師匠である"式 閃華"、そして鬼のように頭に二角を生やした女性と銀と赤の身体をしたライダーの姿があったのである。
Dファイズ『お前等…どうして此処に…?!』
バロン『師匠から話を聞いて駆け付けたんだよ、俺達の世界から嫌な気を感じるって。それで一番近くから感じたお前の気配を辿って此処まで来たら、この三人と鉢合わせになったんだ』
閃華「私達も佐知に会いにこの世界に来たんだけど、なんだか嫌な気配を感じて此処まで来たのよ。その途中で煌一君から同じ気配を感じたって連絡があって、このガイアが送られてきたの」
閃華はそう言うともう一人のライダー……『ガイア』に目を向けると、ガイアはそれに肯定するように頷きながらDファイズに歩み寄り、フェイトと共にDファイズの身体を抱き起こしていく。
バロン『取りあえず無事で良かったよ。それで、一体何があったんだ?』
Dファイズ『ッ……あぁ、実は―――』
状況説明を求めるバロンにDファイズは若干ふらつきながらもこれまであった出来事を何とか説明しようとする。だが……
『―――――潰せ、グングニル……』
―シュンッ……ズザアァッ!!!―
ガイア『……ッ!!!?』
―ドッガアァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!!―
『ッ?!ウアァァァァァァァァァァァァァアッ?!!』
ヴェクタスが消えた爆煙の中から突如物凄い勢いで何かが放たれガイアの身体を安易く貫通し、ガイアは跡形も残さず爆発して散ってしまったのである。そしてそれの爆発に巻き込まれてDファイズ達は吹き飛ばされてしまい、Dファイズはその衝撃でディケイドへと戻ってしまった。
バロン『グッ!い、今のは……グングニルッ?!』
ディケイド『ッ…クソッ…アイツ、バロンの力まで取り込んだのかっ…!』
吹っ飛ばされたバロンは何とか立ち上がってガイアが倒された武器が自分の武器、グングニルだと気付いて驚愕し、ディケイドは今の攻撃を放った人物の正体に気付いて爆煙の方に目を向ける。其処には……
ヴェクタス『―――いち、にぃ、さん……なるほど。お仲間のご登場というわけか?クククッ…少しは楽しめそうになってきたな…』
爆煙が完全に晴れて消えると、其処にはバロンの武器であるグングニルで肩を叩きながら不気味に笑うヴェクタスの姿があったのだ。そしてヴェクタスはグングニルを消すとディケイド達へと歩み寄りながら自身の背後に歪みの壁を発生させ、其処から無数のライオトルーパー達を呼び出した。
閃華「ッ!……翔、貴方はあのライダー達をお願い。アイツとは私達がやるわ」
バロン『ッ!そんな、それだったら俺も…!』
閃華「いいから聞きなさい!アイツは嫌な感じがして危険よ……それに多分、貴方や零とじゃアイツと相性が悪過ぎる……」
ヴェクタス『ほう…?中々見る目があるなぁ?そう、ソイツや零では俺を殺す事なんて出来ない……良く分かってるじゃないか』
ヴェクタスは右手に出現させた剣を担ぎながら閃華の言葉に満足げに笑い、閃華と女性はそんなヴェクタスの態度に目を鋭くさせていく。そしてそんな二人から何かを悟ったのか、バロンは諦めたように渋々と頷きながらライオトルーパーの軍勢に向けて身構えていく。
ヴェクタス『作戦会議は終わりか?ならそろそろ……始めようかぁ!!』
それぞれ構える閃華達を見たヴェクタスは歓喜の笑みを浮かべながら人差し指を閃華達に向け、ライオトルーパーの軍勢はそれに応えるように閃華達へと雪崩の如く突っ込んでいく。
閃華「(アイツから感じる微かな気……やっぱり間違いない。何としても正体も確かめないと……)姫華、いくわよ!!」
姫華「えぇ……ハァッ!」
閃華はヴェクタスを見据えながら隣に立つ女性…姫華に呼び掛けると二人はライオトルーパーの軍勢を退けながらヴェクタスへと突っ込んでいった。そしてバロンは何処からか弓のような武器……バロンアローを取り出して構えながらライオトルーパー達の攻撃に備えるが、そこへディケイドもふらつきながらバロンの隣に立った。
バロン『ッ?!おい、何やってんだ零?!お前もフェイトと一緒に下がってろ!』
ディケイド『ッ……悪いが……それは無理だっ……アイツ等の目的はどうやら俺らしい……だからフェイトと一緒にいれば、アイツまで危険な目にっ…!』
バロン『そんな怪我してるのに何言ってるんだ?!いいから早く下がって『ウオォォォォォォォォォオーーーーーーッ!!!』チッ!』
怪我を負っているにも関わらず、フェイトを巻き込まないように自分も前に出て戦おうとするディケイドを何とか下がらせようとするバロンだが、既にライオトルーパーの軍勢が目前まで迫り、ディケイドとバロンはそれぞれの武器を構えてライオトルーパーの軍勢とぶつかり合っていくのだった。