仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第十四章/キャンセラーの世界⑨

 

 

ディケイド『ウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!』

 

 

―ドグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォオンッッ!!!!ドグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォオンッッ!!!!―

 

 

ヴェクタス『アッハハハハハハハハハハハハハッ!!ほら何処を狙ってる?!そんなんじゃすぐに俺に殺されるぞ?!あの女みたいになぁ!!アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!』

 

 

ディケイド『貴様ァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!』

 

 

完全に憎悪と殺意に正気を囚われたディケイドは闇雲に力を振るうってヴェクタスに攻撃していくが、ヴェクタスは軽々とそれを避けながら距離を離し、目標から外れたディケイドの攻撃は数十メートル以上の巨大なクレーターや百本を越える数の木々を壊し尽くし、臨海公園は元の原型を保たない無惨な姿へと変わっていた。

 

 

―ドグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッッッ!!!!!!!―

 

 

姫華「クッ!!な、なんて力なの…?!」

 

 

閃華「……これが……零の破壊者としての力……」

 

 

フェイトの治療をしながらディケイドとヴェクタスの戦いを離れて見ていた姫華と閃華も破壊者として覚醒したディケイドの力に驚愕し、戸惑いを隠せないでいた。すると其処へ、先程までヴェクタスと戦っていたバロンPがボロボロの身体を引きずりながら二人の下へと駆け寄ってきた。

 

 

閃華「ッ…!翔ッ!!」

 

 

バロンP『ッ…二人とも!フェイトの様子は?!』

 

 

姫華「駄目っ……さっきから残ってる気や魔力を全部与えてるんだけど、やっぱり力が足りないっ!さっきヴェクタスに力をほとんど吸収されたからっ…!」

 

 

バロンP『クッ…!』

 

 

二人からフェイトの容態を聞いたバロンPは険しい顔を浮かべ、フェイトに向けてフェニックスカリバーを構え直し、刃に聖なる炎を纏わせていく。

 

 

姫華「翔ッ?!」

 

 

バロンP『手伝います!!俺も殆ど力は残ってないけどっ……それでも息を吹き返させるくらいは出来る筈だ!!』

 

 

閃華「ッ……悪いわねっ……フェイト!!早く戻ってきなさい!!絶対にそっちに逝っては駄目よ!!」

 

 

フェイト「……………」

 

 

閃華は腹部の傷に手を当てながら必死にフェイトに呼び掛けるが、フェイトからは何も返って来なかった。そしてその間にも、ディケイドは形振り構わず周りの物を破壊しながらヴェクタスへと攻撃していき、それでも攻撃が当たらない事に業を煮やしたディケイドは右手に黒いエネルギー光を集束させ、そして……

 

 

ディケイド『ハァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!!!』

 

 

―バシュウゥッッ!!!―

 

 

ヴェクタス『(ッ?!あれは……)チィッ!!』

 

 

ヴェクタスはディケイドが放ったエネルギー弾に顔色を変えて直ぐさま上空へと逃げていくが、エネルギー弾はヴェクタスを追尾して上空へと向かっていき、それを見たヴェクタスは上空から地上へと瞬間移動してエネルギー弾を回避した。そしてエネルギー弾は上空に到達すると同時に……

 

 

―シュウゥゥゥゥゥゥ……ドグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーンッッッッ!!!!!!!!!!!―

 

 

『なっ……ウワアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ?!!』

 

 

上空に到達したエネルギー弾は風船のように爆発し、爆発から発生した黒い極光がこの場にいる全員の鼓膜を突き破るかのような轟音と巨大な地響きを響かせながら臨海公園上空全体へと広がっていったのだった。そして極光と地響きが止み、バロンP達が上空を見上げると……

 

 

 

 

―ブオォォォォォォォォォォォォォォ……!!―

 

 

 

 

姫華「――――なっ……」

 

 

バロンP『……なんだ……コレは……』

 

 

臨海公園の上空を見上げたバロンP達は驚愕の表情を浮かべ、絶句してしまう。何故なら三人が見上げる空には先程までの晴れ晴れとした蒼い空はなく、公園の上空全体が硝子が砕けた様に割れて次元の向こう側が見えてしまっているという異常な光景が広がっていたのだ。そして公園の地面の至る所には青空だった物と思われる硝子の破片の様な物が落ちており、それを見たヴェクタスはクツクツと薄気味悪い笑い声を漏らしていた。

 

 

ヴェクタス『絶対破壊能力……成る程。まだ微塵の力しか覚醒していないというのに、空間すらも破壊出来るようになったか……これは思ったより期待出来そうだなぁ……』

 

 

ディケイド『ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…!!ハァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッッ!!!!』

 

 

ヴェクタスは空手のまま息を乱すディケイドを見つめ、ディケイドは身体から黒いオーラを溢れさせながら再びヴェクタスに攻撃しようと右手に黒いエネルギー光を集束させていく。だが……

 

 

 

 

―……ドグンッッ!!!―

 

 

 

 

ディケイド『…ッッ?!!アッ……なっ……?!』

 

 

バロンP『ッ?!零ッ?!』

 

 

ディケイドは突然攻撃の手を止めて地面に膝を付き、左目を激しく輝かせながら呻き出したのだ。そんなディケイドを見たバロンPは思わず身を乗り出し、ヴェクタスもディケイドに向けて口を開いていく。

 

 

ヴェクタス『……やはり、人の身となったお前に因子の力は耐えられないようだな……馬鹿な奴だ』

 

 

バロンP『…ッ?!何だと?どういう意味だ?!』

 

 

ヴェクタス『簡単な話だ。コイツの持つ因子は万物すら破壊する力……覚醒したばかりのそれを惜しみ無く使い続けて奴自身が耐えられる筈がない。次第に奴の精神は因子に蝕まれて破壊され、後に残るのは覚醒した因子を宿した奴の抜け殻(身体)だけだ……』

 

 

『ッ?!』

 

 

ただの人である零は因子の力に蝕まれ精神を破壊される。それを聞いたバロンP達は驚愕の表情を浮かべ、ヴェクタスは愉快げに笑いながら両手を広げて高らかに叫ぶ。

 

 

ヴェクタス『さぁ!もっと怒れ!!憎しみに身を委ねて力を使え!!そして貴様自身を壊すといい!!俺は残った貴様の身体を手に入れ、破壊の因子を手に入れるのだ!!ククククッ……アハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!』

 

 

ディケイド『グゥッ…!!ウァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!!』

 

 

バロンP『ッ!止せ零!!それ以上戦うなッ!!零ィッ!!!』

 

 

これ以上因子の力を使えば黒月零の精神は破壊されてしまう。それを知ったバロンPはディケイドに力を使うなと呼び止めるが、既に負の感情と因子の力に飲まれて正気を失っているディケイドにその声は届かず、ディケイドは体中から黒い火花を散らせながら両手にエネルギー光を集束させて放とうとした。その時……

 

 

 

 

 

 

 

 

―シュババババババババババババババババババッ!!バチバチバチバチバチバチバチバチバチィッ!!!―

 

 

ディケイド『ッ!!?グッ……グアァァァァァァァァァァアッ!!!』

 

 

『ッ?!』

 

 

ヴェクタス『ッ?!何ッ?!』

 

 

突如何処からかディケイドを囲むように無数のナイフが地面に突き刺さり、それと同時にナイフから電力が流れディケイドの動きを封じていったのである。突然のそれにバロンP達とヴェクタスは驚愕し、ナイフが放れてきた方へと振り向いていく。其処には……

 

 

 

 

クラウン『―――成る程、まさかこれ程の力を発揮するとは……流石の私も予想外でしたよ』

 

 

閃華「ッ!あれは…?!」

 

 

ヴェクタス『クラウン?!』

 

 

そう、四人が振り向いた先にあった電灯の上……其処にセイガの世界でも大輝達の前に立ちはだかった仮面ライダークラウンがいたのであった。ナイフを使ってディケイドの動きを止めたのがクラウンだと知った一同は再び驚愕し、ヴェクタスは苛立ちを浮かべながらクラウンを睨み付けていた。

 

 

ヴェクタス『貴様……一体何の真似だ……?』

 

 

クラウン『それはこちらの台詞ですよヴェクタス氏。今の零氏は覚醒したのではなく、ただ闇雲に暴走しているだけです。貴方はこの世界……いいえ、全ての平行世界を零氏に破壊させるつもりですか?』

 

 

ヴェクタス『フン……世界など知ったことか。俺は俺の望みの為にやっているだけに過ぎん。これ以上邪魔立てするのなら、貴様とて容赦はせんぞ?』

 

 

ヴェクタスは警告するかのように言いながら鋭い視線をクラウンへと向けて睨みつけていくが、クラウンはただ溜め息を吐きながら口を開いていく。

 

 

クラウン『全く、終夜氏にちゃんと言っておかなければいけませんね……貴方は因子の事になると目の前の結果ばかりに目を向けてしまう……』

 

 

ヴェクタス『ッ!何だと…?』

 

 

クラウン『もう一度冷静になって周りの気に意識を向けてみなさい。先程零氏が放った負の感情のせいで、余計な増援がこの世界に来てしまいましたよ』

 

 

ヴェクタス『……増援?』

 

 

クラウンの言葉にヴェクタスは疑問そうに聞き返し、その意味を問いただそうと再び口を開こうとした。その時……

 

 

 

 

 

 

―ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドンッ!!!―

 

 

『……ッ?!』

 

 

ヴェクタスの上空から突如無数の剣や槍などが現れ、ヴェクタスを串刺しにせんと言わんばかりに降り注いできたのだ。それに反応したヴェクタスは直ぐに背後へと跳んでそれらを避け、気配を辿ってそれを放ったと思われる人物の方へ振り返った。其処には……

 

 

 

 

『――ふむ、奇妙な気配を感じ取って来てみれば……なにやら妙な珍客が揃っておるな?』

 

 

姫華「……え?」

 

 

バロンP『あ、あれは……』

 

 

一同が目を向けた先にいたのは、金色に輝く鎧と額にアギトのような金色の角の付いた黒いマスクに赤い瞳を輝かせる金一色のライダーが立っていたのだ。更にその背後には蒼と銀の鎧に白い仮面を身につけたライダー、青い鎧に角の付いた仮面を身につけたライダーが立っており、その三人を見た一同は驚愕の表情を浮かべていく。そしてその中で、ヴェクタスは険しげに舌打ちしながら三人のライダー達を睨み付ける。

 

 

ヴェクタス『英雄王ギルガメッシュに騎士王アーサー、赤枝の騎士クーフーリンだと?何故奴等が…!』

 

 

ギルガメッシュ『ほぉ?貴様のような雑種でも、我等の高名を知っていようとはな……それに関しては褒めてやろう』

 

 

三人の仮面ライダー……『ギルガメッシュ』と『アーサー』、『クーフーリン』の突然の登場に疑問を浮かべるヴェクタスだが、ギルガメッシュは腕を組みながら愉快げに笑い声を漏らしていく。そしてギルガメッシュは無数のナイフに囲まれて身動きを封じられたディケイド、呆然とこちらを見つめるバロンP達、そして腹部からおびただしく血を流してバロンP達に抱えられるフェイトの姿を見てヴェクタスに目を向ける。

 

 

ギルガメッシュ『……成る程、大体の事情は察した。この惨状は貴様の手による物だな?』

 

 

ヴェクタス『……フンッ、だったらどうしたっていうんだ?』

 

 

質問するギルガメッシュに対してヴェクタスは平然と笑いながら聞き返し、それを聞いたギルガメッシュは左腕を掲げて自身の背後の空間から無数の剣や槍……宝具を展開していく。

 

 

ギルガメッシュ『だとするなら、貴様のような雑種は生かしてはおけんな……。不快な物を見せてこの我の目を汚したのもそうだが、貴様は存在事態がそもそも不快だ。我を不快にさせる物など、この世に在ってはならん』

 

 

ヴェクタス『ッ!ほぉ……コイツは驚いた。まさか、お前のような英雄王がそんな連中より俺を仇にするとは……一体どういう風の吹き回しだ?』

 

 

ギルガメッシュ『勘違いするな、其処の雑種共の味方をする訳ではない。我は我が不快と思う物を赦さぬだけだ。それともう一つ……其処で寝ている女は、我の女の旧友だ。別世界の人間とは言え、我の女の目にその友の骸を見せたことが何より赦せん。ゆくぞ、なのは、ノーヴェ』

 

 

クーフーリン『おう!』

 

 

アーサー『うん。別世界とは言え……フェイトちゃんを殺したアイツは私も許せない!!』

 

 

ギルガメッシュからの呼び掛けにクーフーリンとアーサーはそう答えると自分達の武器を構えていき、ギルガメッシュもいつでも宝具を放てるように指を合わせて構えていく。

 

 

ヴェクタス『チッ……まあいいだろう。貴様等が幾ら集まろうが、この俺に勝てる筈が―ズガガガガガガガガガガガガガガァッ!!―……ッ?!』

 

 

ギルガメッシュ達に向けて構えようとしたヴェクタスだが、突如何処からか無数の閃光が降り注ぎヴェクタスは突然の不意打ちに驚愕しながらも後方へと跳んでそれを回避していく。そしてその閃光が放たれてきた方へと振り返ると……

 

 

 

 

 

 

ディエンド『―――やぁ、話の途中に横槍入れてすまないね?』

 

 

フェザー『…………』

 

 

ヴェクタス『ッ?!貴様等は…?!』

 

 

先程の閃光が放れたきた方へと振り返ると、其処にはカイザと共に市街地でライオトルーパー達と戦っていた筈のディエンドと、無言でヴェクタスを睨みつけるライダー……以前アギトの世界で零一行と共に戦った幸村の世界のなのはが変身するフェザーがそれぞれ銃を構えて立っていたのである。

 

 

ギルガメッシュ『ほう?誰かと思えば、風の噂で聞いた盗っ人と真田の世界のなのはではないか。まさか、我の宝を狙ってこんな所まで嗅ぎ付けてきたのか?』

 

 

ディエンド『いいや……確かに君のお宝は狙っているけど、今回は別の用件で来ただけさ……どうやらそこにいる彼が余計な事をしてくれたみたいだからね』

 

 

ヴェクタス『ッ!何故だ…何故貴様等まで此処に?!』

 

 

フェザー『ちょっと祐輔君の世界から私達の世界まで物凄い殺気を感じてね、気になって様子見に来ただけだよ。因みに、此処に来たのは私だけじゃないよ?』

 

 

ヴェクタス『……何?』

 

 

未だ武器を構えるフェザーの言葉にヴェクタスは疑問げに聞き返した。その瞬間……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『―――固有結界『永遠の楽園(エターナルエデン)』………』

 

 

『コスモフォース……』

 

 

「クライシス、ラジエルフォーム」

 

 

「イエス、マイバディー」

 

 

 

 

ヴェクタス『…ッ?!』

 

 

その場に聞こえてきた四人の男女の声。それと同時に突然周りの風景が青空と花畑に包まれた空間へと変わっていき、それを見たヴェクタスは驚愕の表情を浮かべながらその声が聞こえてきた方へと振り返った。

すると其処には、フェイトとバロンP達に暖かな光を浴びせる二人のライダーと一人の矛を持った男性……幸村が変身するエデンと煌一が変身する『コスモス』、そして先程カイザに変身していたゼウスの姿があったのである。

 

 

ヴェクタス『なっ……楽園の神に古代神、デバイスの祖だと?!何故奴らまで?!』

 

 

ディエンド『君が零を怒らせてしまったせいさ。あれだけの禍々しい負の感情を全世界に放たれて気付かない方が可笑しい……多分、他の皆も気付いてこっちに来てるんじゃないかな?』

 

 

ヴェクタス『チィ!!余計な真似をっ……あの女には此処で消えてもらわなきゃ、こっちが困るんだよォォォォォォォォォォォォッッ!!!』

 

 

『ッ?!』

 

 

三人に治療されるフェイトを見たヴェクタスは、勢い良く地を蹴ってフェイト達へと猛スピードで突撃し、それを見たディエンド達はすぐさまそれを止めようと自分達の武器を構えた。その時……

 

 

 

 

 

 

『FINALATTACKRIDE:DE・DE・DE・DECADE!』

 

『FINALSPELL:R・R・R・RAIGA!』

 

 

『ダアァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!』

 

 

ヴェクタス『…ッ?!』

 

 

―ドグオォォォォォォォォォォォォォォオンッ!!―

 

 

フェイトの治療を阻止しようとしたヴェクタスの上空から二つの影が現れ、それにいち早く気付いたヴェクタスは直ぐに進行を止めて背後へと飛び退き、それと同時にヴェクタスが立っていた場所が爆発に包まれていったのだ。そして爆発から発生した爆煙が徐々に晴れていくと、其処には剣を構えた黄金と純白の鎧に両肩に龍の頭と背中に真紅の翼が生やした戦士と獅子をモチーフにしたような姿をした黄色いライダー………『ガンダムディケイド・ロードナイトフォーム』と、『雷牙』の姿があったのである。

 

 

ヴェクタス『チィッ?!また邪魔者が!!』

 

 

Gディケイド『悪いな…?此処から先には通すなって言われてるんだよ』

 

 

雷牙『どうしても通りたいっていうなら、先ずは俺達を倒してから行きな』

 

 

ヴェクタスの前に立ちはだかったGディケイドと雷牙はそう言いながらそれぞれの武器を構えていき、ディエンド達とギルガメッシュ達もヴェクタスを包囲してそれぞれの武器をヴェクタスに向けていく。

 

 

クラウン『さてさて、どうしますヴェクタス氏?このままでは、流石の貴方でもマズイのでは?』

 

 

ヴェクタス『ッ……虫けら共が揃いに揃って……いいだろう……こうなればもう加減は無しだ……貴様等全員皆殺しにしてやるッ!!』

 

 

完全に自分の計画を狂わされてしまったヴェクタスは怒りに満ちた表情を浮かべ、何故か自分の胸に両手を構えて胸を開こうとした。その時……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ディケイド『―――ウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーッッッッ!!!!!!』

 

 

―ドグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオーーーーーーーーーーーーーンッッッ!!!!!!―

 

 

『ッ?!ウワアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ?!』

 

 

突如ナイフに囲まれて動きを封じられていたディケイドが怒りの咆哮を上げ、それと同時に巨大な衝撃波が巻き起こりディエンド達とヴェクタスを吹っ飛ばしてしまったのであった。

 

 

クーフーリン『グッ!な、何だよこりゃ?!』

 

 

クラウン『ッ!やはりあの程度の拘束では、簡単に破られてしまいますか…!』

 

 

ギルガメッシュ『クッ…!なるほどっ……破壊者の力……まさかこれ程の物とは……!』

 

 

衝撃波によって吹っ飛ばされてしまったライダー達はなんとか態勢を立て直していき、ナイフからの拘束を免れたディケイドがヴェクタスを見据えていると突然ライドブッカーから一枚の赤い火花を散らせる黒いカードが飛び出し、ディケイドはそれをキャッチしていった。その黒いカードには一つの地球が崩壊していく絵が描かれたカード………『WORLD ENDRIDE:CANCELA』と刻まれていた。

 

 

Gディケイド『…ッ?!何だ…あのカードは…?!』

 

 

ヴェクタス『……WORLDENDRIDE……ククッ……アハハハハハハハハハハハッ!!まさかそのカードまで持ち出すとはなぁ?!完全に因子の力に飲み込まれたか!!』

 

 

アーサー『……?ワールドエンドライド……?』

 

 

ディケイドが持つ黒いカードが何なのか分からず疑問を浮かべるライダー達だが、その中でクラウンが立ち上がり代わりに説明していく。

 

 

クラウン『WORLDENDRIDE。文字通り【世界の終わり】を意味するカード……あれを使われてしまえば、このキャンセラーの世界は崩壊を起こし………それこそ正に塵も残さず破壊されるでしょうね』

 

 

『……ッ?!』

 

 

クラウンの説明にライダー達は目を見開き再び驚愕してしまう。世界を終わりへと導くカード……そんなカードが存在するとは予想にもしていなかったのだから当然の反応だろう。そしてディケイドは火花を散らせるワールドエンドライドのカードをおもむろにディケイドライバーへと近付けていく。

 

 

コスモス『ッ?!止めるんだ零!!そのカードは使うなっ!!』

 

 

Gディケイド『チッ!こうなったら、力ずくで止めるしか!!』

 

 

ギルガメッシュ『この世界を破壊させるわけにはいかん……しばらくの間眠っていろ!!』

 

 

ワールドエンドライドのカードを使おうとするディケイドを止める為、GディケイドはライドブッカーをGモードに切り替えてディケイドに乱射し、ギルガメッシュは背後に展開した宝具を全てディケイドへと放っていった。がしかし……

 

 

―ズドドドドドドドドドドドドドドッ!!ガシャアァァァァァァァァァァァアンッ!!―

 

 

『なっ……?!』

 

 

なんと、Gディケイドの放った弾丸とギルガメッシュの宝具はディケイドに触れた瞬間硝子のように無惨にも砕け散ってしまい、ディケイド自身も全く傷を負っていなかったのだった。

 

 

ヴェクタス『アッハハハハハハハハハハハハハッ!!無駄だ無駄ぁ!!そいつが触れた物、そいつに触れた物はすべて例外なく破壊される!!そいつの絶対破壊能力は悪魔の力!殺戮者の力なんだからなぁ!!』

 

 

雷牙『ッ!貴様っ!』

 

 

ヴェクタス『クククッ……俺なんかに構ってていいのかぁ?早くしないと、奴がこのキャンセラーの世界を破壊してしまうぞ?』

 

 

エデン『チィッ…皆!俺達はフェイト達の治療を続ける!!皆は何としても零を止めるんだ!!』

 

 

ゼウス「ッ!了解だ!!」

 

 

ディエンド『不本意だが、仕方ないか』

 

 

フェザー『うん!!』

 

 

クーフーリン『チッ!しゃーねぇなぁ!!』

 

 

エデンはライダー達に呼び掛けるとコスモスとゼウスと共にフェイト達の治療を再開し、ギルガメッシュ達はワールドエンドライドのカードを使おうとするディケイドを止めようとそれぞれ必殺技の準備を始める。そしてディケイドがワールドエンドライドのカードをディケイドライバーに装填しようとした、その時……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―……大丈夫だよ?零は私が……守るから……―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…………え?』

 

 

不意にエデン達の心の中に優しげな少女の声が響き、それを聞いたライダー達は思わず動きを止めてしまった。その時……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―シュウゥゥゥゥゥゥ……シュパアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!!!―

 

 

ディケイド『…ッ?!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ディケイドの身体から突然純白の光が溢れ出し、臨海公園全体を優しい光が包み込んでいったのだった……

 

 

 

 

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