仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第十五章/カブト×コードギアスの世界②

 

 

そして約一時間後、スザクを連れて写真館へと戻ってきた零達は互いに軽く自己紹介を済ませた後、スザクに自分達の事について説明をしていた。

 

 

スザク「……別の世界から来た?」

 

 

はやて「はい、私等は色んな世界を旅してるんです。世界を救う為に」

 

 

優矢「だから、この世界について教えて欲しいんです。少しでもこの世界の情報が欲しいから」

 

 

はやて達から事情を聞いたスザクは信じられないといった表情ではやて達を見つめるが、真剣な表情を浮かべるはやて達が嘘を言っているように思えず、一度何かを考えるように間を置くとこの世界について語り出した。

 

 

スザク「……僕達の世界には、ワームという生命体が存在するんだ」

 

 

フェイト「ワームって……さっき貴方達が戦っていた怪物の事ですか?」

 

 

スザク「そう。そしてワームには厄介な能力があり、人間に擬態する力を持っているんだ」

 

 

ヴィータ「擬態…?」

 

 

ワームは人間に擬態する。その言葉の意味が良く分からない一同は疑問そうに小首を傾げ、スザクはそれに苦笑を浮かべるとすぐに険しげな表情を浮かべながらその意味を語り出した。

 

 

スザク「簡単に説明すると、奴らは適当な人間を選んでは姿形や記憶までもコピーし、その人間に成り代わって日常生活に溶け込むんだ……擬態した人間を影で殺してね」

 

 

険しげにワームについて語るスザクになのは達も思わず息を拒んでしまう。人間に擬態してその人間を影で殺し、擬態した人間に成り代わって人間社会に溶け込む。そんな不気味な存在が今もこの世界の街を何食わぬ顔で歩き回ってるのだと想像した一同は一瞬寒気を感じて身震いをするが、零は特に気にした様子もなくこの世界で撮った写真をテーブルに並べていく。

 

 

零「成る程な……だがもしそんなのに出会ったとしても、さっさと倒してしまえば問題はないだろう?」

 

 

零?「あぁ、例えワームに擬態されたとしても倒してしまえば話は簡単だろ」

 

 

シグナム「しかし、どうやってその擬態したワームを見分けるつもりだ?倒すにしても、向こうから来てもらわなければ話にならんだろう?」

 

 

すずか「うん、話を聞いた限りそう簡単にはいかなそうだもんね……………………………………あれ?」

 

 

ワームについての対抗策を考えていた中、一同はその会話の中である違和感を感じて頭上に疑問符を浮かべていき、ゆっくりと零の方へと顔を向けていく。其処には…………

 

 

 

 

 

 

 

 

零「む……これを少し写りが悪いな」

 

 

零?「こっちもだ……少しピンぼけしてしまってるぞ」

 

 

 

 

 

 

…………何故か、"二人"の零がテーブルに並べられた写りの良い写真と悪い写真を分けている姿があったのだった。

 

 

ノーヴェ「…………なぁ気のせいか?あたしの目には零が二人いるように見えんだけど……」

 

 

ディエチ「うん、私にも見える……」

 

 

スバル「えっと……もしかして、疲れてるのかな?」

 

 

優矢「……あ、そういえば……確かワームは人に擬態してそっくりな姿になる……って言ってたよな?」

 

 

はやて「…あぁ!そんならアレはワームが零君に擬態してるっちゅう事やな!」

 

 

なのは「あっ、なぁんだ。ワームだったんだぁ」

 

 

『アッハハハハハハハァッ』

 

 

 

 

 

 

……………………

 

……………

 

………

 

 

 

 

 

 

『―――ハアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!!?』

 

 

言葉に出して漸く目の前の事態を理解した一同は勢いよく"二人の零"へと顔を向け、それを聞いた零と零?は互いを睨みつけていく。

 

 

零「そういう事か……何か変だと思ったら……お前、ワームだな?」

 

 

零?「ハッ、何言ってる?お前こそワームだろう?」

 

 

零「誰がワームだ!お前がワームだろう!」

 

 

優矢「ちょ、どっちがワームなんだよ?!」

 

 

ティアナ「ス、スザクさん!ワームと本物を見分ける方法は?!」

 

 

スザク「……ごめん……僕にもそれは分からないんだ……」

 

 

フェイト「そんな?!」

 

 

どっちが本物の零でワームなのか見分ける方法がないと言われ、なのは達は思わず頭を抱えて動揺を浮かべてしまう。そしてその間にも零と零?は互いから距離を離し、今にもぶつかり合いそうな雰囲気を漂わせていた。

 

 

零?「上等だ……どっちが本物か此処でハッキリさせようじゃないか!」

 

 

零「いいだろう……俺に成り代わろうとした事を後悔させてやる!」

 

 

優矢「ま、待てって!こんなとこでやり合ったら写真館が目茶苦茶になるだろう?!」

 

 

セイン「そ、そうだよっ!此処は一旦落ち着いて冷静に…!」

 

 

ギンガ「で、でもどうするんですか?!なんとかして零さんとワームを見分けないと…!」

 

 

チンク「見分ける方法……と言われてもな……」

 

 

優矢とセインが写真館の中で激突しようとする二人の零を押さえてる間に打開策を考えようと提案するギンガだが、スザクすら分からない擬態を見分ける方法などそうそう簡単に思い付く訳がない。どうしたらいいのかと途方に暮れかけた、その時……

 

 

 

 

 

 

栄次郎「うーん……事情は良く分からないけど、勝負がしたいならこういうのはどうだい?」

 

 

『……え?』

 

 

部屋の奥から出てきた栄次郎が手に持つ一冊の本を一同に見せながらそう言い、一同は思わず栄次郎の方へと振り向きその本に目を向けていく。それは……

 

 

フェイト「……クイズ?」

 

 

栄次郎が見せた一冊の本……クイズ本を見たフェイトは思わずそう呟いたのだった。

 

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

 

数十分後……

 

 

 

色々とゴタゴタは合ったものの、こうして零と零?による戦いが始まったのである。因みに現在は二人は、背景ロールを背にして立つなのはの前に座って勝負の説明を受けている。

 

 

零「……で?結局俺達は何で勝負すればいいんだ?」

 

 

なのは「えぇっと……今回は栄次郎さんの提案により、二人にはクイズで勝負をしてもらいたいと思います」

 

 

『……クイズ?』

 

 

何処となく意気揚々とした雰囲気を放つなのはに呆れ半分で聞き返す二人だが、なのはは特に気にした様子もなく説明を続ける。

 

 

なのは「ルールは簡単。二人にはこれから出す問題を同時に答えていってもらいます。クイズのジャンルは私達に関係する問題……どちらか一方が一問でも答えられなければ、答えなかったその人がワームという事になります……平和的で分かりやすい勝負でしょ?」

 

 

零?「成る程……確かに分かりやすくて手っ取り早い方法だ。偽物なら、俺達しか知らないことも答えられない筈だからな?」

 

 

零「それはこっちの台詞だ。それで、問題を出す人間はどいつだ?」

 

 

零がそう言うと、部屋の奥から良くTVのクイズ番組などで見かける司会者のような格好した優矢とセインがフリップを持って出てきた。

 

 

セイン「問題は私と優矢で出させてもらうよ♪」

 

 

優矢「んでジャンルはさっき説明した通り、本物の零が知っているなのはさん達に関係する問題だ。いいか?」

 

 

優矢がフリップを軽く指で叩きながら確認すると、零と零?は同時に頷いていく。

 

 

セイン「オーケー!じゃあ早速、第一問!」

 

 

優矢「なのはさんの実家で開いている喫茶店の名前は?」

 

 

―ピンポーン!―

 

 

問題を聞き終えると同時にいつの間にか目の前に置かれていた机のボタンを押す二人。

 

 

セイン「はい、では同時にどうぞ!」

 

 

『翠屋!』

 

 

優矢「正解!」

 

 

なのは「うん、こんなのは常識だよね」

 

 

セイン「では第二問!」

 

 

優矢「零やなのはさん達が所属する八神はやてが設立した部隊の正式名称は?」

 

 

―ピンポーン!―

 

 

セイン「はい、どうぞ!」

 

 

『古代遺失物管理部・機動六課!』

 

 

優矢「正解です!」

 

 

はやて「これも常識やねぇ」

 

 

セイン「では次の問題!」

 

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

 

……とまあなんやかんやで問題も順調に進み、二人は此処まで一問も間違える事なく全問正解を果たしていた。

 

 

シグナム「ふむ……なかなか良い勝負だな」

 

 

ティアナ「どっちも引けを取りませんね……」

 

 

ヴィータ「……てかこれ、すぐに終わりそうにないぞ」

 

 

シャマル「まぁ、長期戦は覚悟しておいた方が良さそうねっ」

 

 

スザク「……あの、ちょっといいかな?」

 

 

離れた場所から零と零?の戦いを観戦していた一同にスザクが手を挙げながら立ち上がり、一同は零達からスザクへと目を向けていく。

 

 

スザク「あの、さ……さっきも言ったと思うけど、ワームが人間そっくりの姿になるってことは説明したよね?」

 

 

ギンガ「?えぇ、ワームは擬態した人間の記憶や力もコピーするっていう話ですよね?」

 

 

ウェンディ「それがどうかしたんスか?」

 

 

スザク「いやその……このクイズの問題って、確か彼と君達しか知らない内容のモノばかりなんだよね?」

 

 

シャマル「そうだけど……それが何か?」

 

 

質問の意図が分からないといったように怪訝な表情を浮かべていく一同だが、スザクはそんな一同に苦笑いを浮かべながら告げていく。

 

 

スザク「その……擬態したワームは彼の記憶もそのまま引き継いでるんだから、多分ワームも問題の正解を全部分かってるんじゃないかな……」

 

 

『……あっ』

 

 

スザクのその言葉で漸く気が付いた、といったように呆然と口を開く一同。だがそんな一同を他所に二人は次々と問題を答えていき、遂に問題も残り少なくなっていた。

 

 

零「ハァ…ハァ…ハァ…!クソッ!いい加減しつこいぞお前!?」

 

 

零?「それはこっちの台詞だ!二人共、早く次の問題を!」

 

 

セイン「う、うん……(ど、どうしよう優矢?!問題もあとちょっとしかないよ?!)」

 

 

優矢「(クッ……仕方ない!こうなったらやれるとこまで仕掛けるぞ!)」

 

 

セイン「(りょ、理解っ!)で、では次の問題!」

 

 

互いにアイコンタクトを送った優矢とセインは問題を進め、零達も身を乗り出していく。

 

 

優矢「第四十六問!零だけが知るフェイトさんが隠してる秘密とは?!」

 

 

―ピンポーン!―

 

 

セイン「はい!どうぞ!」

 

 

『最近体重が三キロ増えた!!』

 

 

優矢「ハイ正解!」

 

 

 

 

フェイト「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?わぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?ちょ、っていうか何で零がそれ知ってるの?!!」

 

 

なのは「フェイトちゃん……」

 

 

ヴィータ「あー………もしかして、この前栄ちゃんが作ってくれたケーキのせいか?」

 

 

フェイト「うっ!?……うっ……うぅ……」

 

 

哀れみの目を向けるなのは達に膝をついてうなだれるフェイト。だがそんなのはお構い無しにと問題は更に進んでいく。

 

 

セイン「では第四十七問!」

 

 

優矢「以前零がセッテにあげたプレゼントとは一体何?」

 

 

―ピンポーン!―

 

 

『桜の装飾が付いたブレスレット!』

 

 

優矢「はいよ正解!」

 

 

 

 

チンク「ブレスレット?」

 

 

オットー「………あ。もしかして、今右腕に付けてるソレのこと?」

 

 

セッテ「あ、いえ……その……コレは……」

 

 

キバーラ「へぇ~、綺麗なブレスレットじゃない♪こんなの何時もらったの?」

 

 

セッテ「あっ……その……この前買い出しに付き合ってもらった時に……」

 

 

ウェンディ「ほほぉ~、良かったじゃないッスかセッテ♪このこの~♪」

 

 

セッテ「うう……」

 

 

『むぅ…………』

 

 

頬を染めて顔を俯かせるセッテに少し羨ましそうに頬を膨らませるなのは達。だがそんな事もお構い無しにと(以下省略)

 

 

セイン「続いて第四十八問!」

 

 

優矢「烈火の将ことシグナムさんの特徴を捉えた二つ名とは何?」

 

 

―ピンポーン!―

 

 

『おっぱい魔人!!』

 

 

優矢「はい正解!!」

 

 

 

 

『OPEN UP!』

 

 

セイヴァー『ほぉ…そんなに我が剣の錆になりたかったとはな…全然知らなかった』

 

 

シャマル「シ、シグナム?!お、落ち着いて!!」

 

 

なのは「これはただのクイズなんですから!此処は穏便に…!」

 

 

 

 

セイン「第四十九問!」

 

 

優矢「なのはさんの二つ名とは一体なに?」

 

 

―ピンポーン!―

 

 

『管理局の白い魔王!!』

 

 

優矢「正解!!」

 

 

 

 

『KAMENRIDE:TRANS!』

 

『ATTACKRIDE:DIVINE BUSTER!』

 

 

トランス『少し……頭冷やそうか……』

 

 

はやて「なのはちゃん?!バ、バスターはあかん!!バスターはあかんよ?!」

 

 

シグナム「落ち着け高町ッ!!これはただのクイズだろ?!此処は冷静に…!!」

 

 

クイズで戦う二人の背後で繰り広げられるもう一つの戦い。だがそんな事(以下省略)

 

 

セイン「さぁ!遂に最後となりました第五十問目!」

 

 

『ッ!』

 

 

最後の問題。セインの口から出たその言葉に零と零?はより一層気を引き締めて身構えていき、自然とボタンの上に乗せる手が汗でべたついていく。そして……

 

 

セイン「―――では行きます!ラスト問題!!」

 

 

優矢「最後はこれ!はやてさんの一番の特徴とはなに?!」

 

 

はやて「へ?」

 

 

零(ッ?!これは!)

 

 

零?(もらったぁ!!)

 

 

―ピンポーン!―

 

 

勝利を核心した二人の手がボタンを叩き、ほぼ同時にランプが点いた。

 

 

優矢「これもまた同時?!」

 

 

セイン「しょーがないね、さぁ!答えをどうぞ!!」

 

 

零「フンッ……そんな問題、簡単過ぎて欠伸が出る!はやての一番の特徴………それは!!」

 

 

零?「それは!!」

 

 

はやて「そ、それは…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『(なのは達に比べて比較的)貧乳だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!』

 

 

セイン「おぉ?!」

 

 

優矢「だ、大正解だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」

 

 

はやて「なにが大正解じゃドアホォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!」

 

 

―ベギャアァッ!!!!―

 

 

零「ガハアァッ?!!」

 

 

零?「ゴアァッ?!!」

 

 

優矢の雄叫びが響いたと同時にはやてがバットの如く振り回したシュベルトクロイツ(レプリカ)が二人の後頭部へと突き刺さり、零と零?は後頭部から血を流しながらぶっ飛んでいった。

 

 

シャマル「は、はやてちゃん?!」

 

 

はやて「ちょっと期待したかと思えばやっぱり胸かッ?!私には胸しか特徴ないんか?!っていうかそんな二人一緒に自信満々になって貧乳て叫ぶなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

フェイト「は、はやてストップ!!落ち着いて?!」

 

 

なのは「こ、此処は冷静に!!はやてちゃん?!」

 

 

泣きながらシュベルトクロイツ(レプリカ)を振り回すはやてを何とか押さえ付けようとするなのは達一同。がしかし……

 

 

 

 

 

零「ゴフッ……な、何をそんなムキになってるんだ……別に其処まで気にする程の大した胸でもないだろ……」

 

 

 

 

 

―ブチィッ!!―

 

 

 

 

 

はやて「天・誅ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッ!!!!!!!!」

 

 

零「な!?ちょ、ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッッ!!!!?」

 

 

本気で疑問そうに聞き返してきた零に完全にぶちギレたはやてがシュベルトクロイツ(レプリカ)を振り上げながら零へと飛び掛かり、直後、何かを殴る鈍い音と青年の悲鳴が響き渡ったのは言うまでもなかった。

 

 

セイン「うわぁ……こりゃエグイ……」

 

 

スザク「……えっと……彼、助けなくていいの?」

 

 

優矢「あ、大丈夫ッスよ。こんなのもう日常茶飯事だし……………………………………………ってあれ?」

 

 

鮮血が飛び散る光景に顔を引き攣らせるスザクにそう答える優矢だが、其処である人物……はやてにぶっ飛ばされたはずの零?の姿が消えている事に気付き辺りを見渡していくのだった。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

零?「ハァ…ハァ…ハァ…クソッ…!何なんだアイツら!」

 

 

それから数十分後、どさくさに紛れて写真館から抜け出した零?は後頭部を抑えながら公園を走っていた。その時、そんな零?の目の前に零?を追ってきたなのは達と頭に何重にも包帯を巻いた零がゆっくりと歩きながら現れた。

 

 

零「残念だったな?俺に成り済ますなんて、十年早い」

 

 

零?「ッ!ハッ……本当にお前が本物か?」

 

 

なのは「当たり前でしょ!こっちの零君が本物の零君だよ!」

 

 

零?「フン、そんな証拠が一体何処にあるんだ?」

 

 

フェイト「しょ、証拠って……それは……」

 

 

鼻で笑いながらそう告げた零?になのは達は思わず口を閉ざしてしまい、不安げな瞳で零を見つめていく。それを見た零は不敵な笑みを浮かべると、腰にディケイドライバーを巻いてディケイドのカードを零?に見せ付けるように翳していく。

 

 

零「すぐに証明してやるさ……変身!」

 

 

『KAMENRIDE:DECADE!』

 

 

カードをバックルにセットすると零はディケイドへと変身していった。変身したディケイドを見たなのは達は安心したように一息吐き、零?も一瞬険しげな表情を浮かべるもすぐに不気味に微笑みながらディケイドへと近づいていく。

 

 

零?「フフフッ……自分で自分を、殴れないだろ?」

 

 

ディケイド『……フッ』

 

 

零?「え?―バキィ!!―ガハアァッ?!!」

 

 

『ッ?!』

 

 

ディケイドは自分で自分を殴れないだろうと挑発してきた零?に不敵な笑みを浮かべた瞬間、なんと零?の顔面を全力で殴り付け吹っ飛ばしていったのだ。流石のなのは達も驚きを隠せず唖然とした顔でディケイドを見るが、ディケイドはバキボキと手を鳴らしながら零?を見下ろしていく。

 

 

ディケイド『人の顔をしてニヤニヤ笑うな、虫酸が走る……』

 

 

なのは「れ、零君…?」

 

 

アギト「うわっ…零の奴、完全にキレてるぞっ」

 

 

零?「グゥッ?!クソッ!覚えてろぉおおおお!!」

 

 

静かな怒りを見せるディケイドを見て分が悪いと感じたのか、零?はサナギ体のワームへと姿を変えディケイドから逃れようとする。だがその時、ワームは突然何かを見つけたように立ち上がってディケイド達の間をすり抜け、そのまま公園を歩いていた一人の少女の下へと向かっていった。

 

 

アギト「なっ、あいつ……!?」

 

 

シグナム「まさか、今度はあの子に擬態するつもりか?!」

 

 

ディケイド『チッ!往生際が悪いにも程があるだろっ!』

 

 

少女に襲い掛かろうとするワームを見たディケイドはそれを阻止しようと慌ててワームへと向かっていこうとした。その時……

 

 

 

 

 

 

 

 

―シュンッ……!ガギィッ!ガギィッ!ガギィンッ!!―

 

 

『ガアァッ?!ギギャアァァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!?』

 

 

―ドッガアァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!!―

 

 

 

 

『ッ?!』

 

 

ディケイド『ッ!何?』

 

 

突如信じられないスピードで赤い閃光……港での戦いにも現れたカブトが現れて少女に襲いかかろうとしたワームに激突し、ワームは断末魔をあげながら緑色の爆発を起こして跡形もなく散っていったのだ。そしてワームが消滅し、カブトが再びいなくなったのを確認したディケイドは変身を解いて元の姿に戻っていき、なのはは呆然とした様子でワームが爆散した場所を見つめていた。

 

 

なのは「い、今のって…?」

 

 

零「……またカブトか」

 

 

なのは「え、カブト……?今のが?」

 

 

シグナム「あぁ、早過ぎて見えないが……あれがこの世界のライダーらしい」

 

 

呆然とするなのはにシグナムがそう説明していくと、零もそれを促すように頷きながらポケットから絵柄の消えたカブトのカードを取り出しそれを眺めていく。

 

 

アギト「けど、何でカブトがこんなとこに現れたんだ?」

 

 

フェイト「……なんだか、あの子を守ったように見えたけど……?」

 

 

零「…………」

 

 

何故こんな場所にカブトが現れたのかとフェイトやアギトが考えている中、零はカードを仕舞ってカブトが助けた少女へと視線を向けていき、その視線に気付いた少女は足を止めて零達の方へと振り返り不思議そうに首を傾げていたのだった。

 

 

 

 

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