仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第十六章/NXカブトの世界⑭(後編)

 

 

 

シーフ『セアァッ!!』

 

 

NEW電王N『デェイ!!』

 

 

ラウル「ライジングセイバーッ!!」

 

 

『ウグアァッ?!』

 

 

―ドッガアァァァァァァァァァァァァァアンッ!!―

 

 

丁度同じ頃、ディケイド達はそれぞれ散開してアゲハワーム達と激戦を繰り広げていた。圧倒的な数で迫り来るライオトルーパー達とモスラワームとはストライク達とラウル達が、アゲハワームとはディケイドとカブトが中心になって戦っていた。

 

 

ライオ『ハァッ!!ラァッ!!』

 

 

―バキィ!!ドガァ!!―

 

 

『アグッ?!グゥッ?!』

 

 

ストライク達がライオトルーパーの大群と戦っている中、ライオはモスラワームを相手に華麗な回し蹴りを打ち込んでいた。ライオの蹴りを主体とした打撃技に翻弄されてモスラワームは反撃がままならず、徐々に圧されて防戦一方となっている。

 

 

『ぐっ?!くっ!何なのよアンタ達?!なんであんな出来損ないのクズ人形の為にそこまで――!』

 

 

ライオ『ッ!!』

 

 

―バキィッ!!!―

 

 

『ウアァッ?!』

 

 

ライオの蹴りを受けていたモスラワームがアズサを罵るような発言をした瞬間、ライオは一瞬でモスラワームの懐まで詰め寄りミドルキックを放って吹き飛ばしていった。

 

 

ライオ『……それ以上、アズサを悪く言うなら容赦しないわよ……ワーム』

 

 

『クッ!な、なによ?私は本当の事を言っただけじゃない!何をそんなムキになってるわけ?!』

 

 

困惑したように叫びながらライオに蹴られた箇所を手で抑えて立ち上がるモスラワームだが、ライオは構わず追い撃ちと言わんばかりに再び蹴り技を打ち込んでいく。

 

 

ライオ『あの子はね!自分の大切な物を守るためなら自分だって犠牲に出来る優しい子なの!そんなあの子の思いを踏みにじり、更にはあの子の羽根を毟って楽しんでたアンタを……私は絶対に許しはしない!!』

 

 

『っ…!ハッ!バッカじゃないの?あんな預言者の操り人形なんかをそんなマジになって庇うなんて、ウザったいのよ!!』

 

 

―ズドドドドドドドドドドドドドドォンッ!!―

 

 

ライオ『?!グッ?!』

 

 

モスラワームはライオの蹴りを屈んでかわすと、そのまま下から無数のエネルギー弾を放ってライオを吹っ飛ばしていってしまった。そしてライオが地面に倒れると同時に、モスラワームは更に追撃を仕掛けようとライオに襲い掛かろうとするが……

 

 

バロンP『そうはさせねぇ!!』

 

 

シーフ『セアァッ!!』

 

 

―ズザァンッ!!ズザァンッ!!―

 

 

『なっ…ウァッ?!』

 

 

バロンとシーフがライオの背後から飛び出してモスラワームへと斬り掛かっていき、ライオに襲い掛かろうとしたモスラワームを吹っ飛ばしていったのだ。そしてそれを見たライオは若干ふらつきながら起き上がり、バロンの隣に立っていく。

 

 

バロンP『よし、スティール!神夜!いくぞ!』

 

 

ST『任せな相棒!』

 

 

ライオ『えぇ!ハアァァァァァァ……』

 

 

バロンの呼びかけに対して翔のデバイス…スティールとライオがそう応えると、スティールはバロンの右足へと徐々に雷を纏わせていき、ライオも腰を落として同じように右足に雷を纏わせると共に上空へと跳び、シーフと戦うモスラワームへと急降下し、そして……

 

 

バロンP『いくぜ……スーパー!』

 

 

ST『イナズマ!』

 

 

『キィィィィィィィィィィィィィィックッ!!』

 

 

ライオ『ヤアァァァァァァァァァァァァアッ!!』

 

 

『…ッ?!―ドガアァァァァアンッ!!―ウアァァァァァァァァァァァアッ?!』

 

 

バロンとライオのダブルライダーキックがモスラワームへと炸裂し、モスラワームはそのまま悲痛な悲鳴を上げながら再び吹っ飛ばされていったのだった。

 

 

『なっ…リリス!!』

 

 

ガタックR『よそ見してる暇はねぇぜ!!』

 

 

アンジュルグ『ハッ!』

 

 

ライオ達の必殺技を受けて吹っ飛ぶモスラワームを見て一瞬動きを止めたアゲハワームにディケイドとアンジュルグ、カブトとガタックがそれぞれの武器を振りかざしていく。

流石に四人掛かりとなると不利に思えたのか、アゲハワームはディケイドの一撃をかわしながら後方に高く跳び、自身の前にサナギ体とライオトルーパーの大群を呼び出しディケイド達に放っていった。

 

 

カブトR『っ!まだこれだけの数が……!』

 

 

ガタックR『くそっ!これじゃあキリがないぞ!?』

 

 

ディケイド『……仕方ない……此処はアレを使うか……』

 

 

迫り来る大群の数を見てカブト達が毒づく中、ディケイドはそう言うとカードを一枚ライドブッカーから取り出し、ライオトルーパーの大群と戦うストライクの背後へと回りカードをディケイドライバーへとセットした。

 

 

『FINALFORMRIDE:S・S・S・STRIKE!』

 

 

ディケイド『ちょっとくすぐったいぞ』

 

 

ストライクM『…は?―ドンッ!―ウオォ?!』

 

 

ディケイドはストライクの返答を待たずにストライクの背中を開くような動作を行い、それと共にストライクの身体が宙に浮きながら変化していき、ストライクは黒と白を基調とし、12個の金のレリーフが付いた盾を身につけた透き通った蒼い刃の大剣……『マテリアル・ストライク』へと超絶変形してディケイドの手に収められていった。

 

 

ディケイド『上手くいったか……総一、同時攻撃だ。いくぞ!』

 

 

NEW電王N『ん?……そういうことか……了解だ!』

 

 

NEW電王はディケイドの手に握られたマテリアル・ストライクを見てすぐにディケイドの言葉の意味を悟り、近くのワームを追い払ってディケイドの隣に立つとベルトにセットされたNEWケータロスを操作する。

 

 

『AGITO:SHINING DARKNESS!』

 

 

電子音声と共にNEW電王の隣りに残像が出現して徐々に実体化していき、一人の戦士……小野 裕己と咢が変身するアギト・シャイニング・ダークネスフォームとなって召還されていく。そしてディケイドはライドブッカーから一枚のカードを取り出しディケイドライバーへと装填し、NEW電王もアギトと同じモーションを取りながらバックルにパスをセタッチしていく。

 

 

『FINALATTACKRIDE:S・S・S・STRIKE!』

 

 

『full Charge!』

 

 

二つの電子音声が響くと、マテリアル・ストライクの刃に全てのメモリのエネルギーが収束されて蒼く輝き出し、NEW電王とアギトはそれぞれの武器にありったけのエネルギーを溜めていく。そして……

 

 

『ハアァァァァァァァ……ダリャアァァァァァァァァァァァァアッ!!』

 

 

―ズバアァァァァァァァァァァァァァアンッ!!―

 

 

『ッ?!グ、グギャアァァァァァァァァァァァァアッ?!!』

 

 

―チュドオォォォォォォォォオンッ!!―

 

 

『ウワアァッ?!』

 

 

ディケイドとマテリアル・ストライクの必殺技、マテリアル・ストリーム・ザンバーとNEW電王&アギトの斬撃波が同時に放たれ、サナギ体とライオトルーパーの大群は身体を真っ二つに斬り裂かれて一斉に爆発していったのだった。アゲハワームはその爆発に巻き込まれて吹っ飛び、ライオ達に吹き飛ばされたモスラワームの下まで転がっていく。

 

 

『くぁっ……くっ……まさか……アイツ等にこんな力があったなんてっ……!』

 

 

『っ!リリス、此処は一旦退くわよ!このまま戦っても、こちらがやられるのは目に見えてるわっ!』

 

 

『わ、分かったっ…!』

 

 

このままでは自分達がやられてしまう。そう悟ったアゲハワームは態勢を立て直そうとモスラワームと共に羽根を広げて上空へと飛び上がり、そのままディケイド達の手の届かない場所へ逃げようとする。

 

 

シーフ『ッ!アイツ等……逃げる気か?!』

 

 

ディケイド『っ…此処まできて、そう簡単に逃がしてたまるかっ…!』

 

 

上空の彼方へと逃げようとするアゲハワーム達を見たディケイドはマテリアル・ストライクをストライクへと戻し、若干ふらつきながらライドブッカーから三枚のカブトのカードと絵柄の消えたカードを取り出すと、カブトとクロックアップの背景の絵が赤へと変わり、更にシルエットだけのカードに絵柄が浮かび上がりガタックのファイナルフォームライドのカードとなっていった。

 

 

そしてディケイドが二枚のカードをドライバーにセットしようとするが、横からいきなり誰かにガタックのファイナルフォームライドを取られてしまった。その人物とは……

 

 

ディケイド『…ッ!お前、海道?!』

 

 

ディエンド『やぁ零?勝手に抜け出したかと思えば、こんな所にいたなんてね』

 

 

ディケイドからカードを奪った人物……先程クラウンと別れたディエンドはそう言いながら奪ったカードをディケイドに見せつけ、それを見たディケイドは険しげに眉を寄せた。

 

 

ディケイド『一体何しにきた?まさか、邪魔しに来たのか?』

 

 

ディエンド『いいや、今回はもう一つ君に借りを作っておこうと思ってね?どうせ君も、そんな体じゃコレを扱え切れないだろ?』

 

 

そう言ってディエンドは手に持つカードをディエンドライバーへと装填してスライドさせ、それを見たディケイドは軽く舌打ちしながらディケイドライバーへとカードを装填してスライドさせていった。

 

 

『FINALFORMRIDE:KA・KA・KA・KABUTO!』

 

『FINALFORMRIDE:GA・GA・GA・GATACK!』

 

 

ディケイド『ちょっとくすぐったいぞ』

 

 

カブトR『…何?おい待て?!まさかっ―ドンッ!―ウオッ?!』

 

 

ディエンド『痛みは一瞬だ』

 

 

ガタックR『え?―バシュウンッ!―ウグッ?!』

 

 

電子音声と共にディケイドはカブトの背後に移動して背中を押す動作をすると、カブトはそのまま宙に浮くと同時に変形してカブトゼクターとなり、ディエンドはガタックの背中を発砲すると共にガタックは徐々にその姿を変え、巨大な二本の角を持ったクワガタのような姿……『ガタックエクステンダー』へと超絶変形し、そのまま上空へと飛翔してアゲハワーム達を追跡していく。

 

 

『ッ?!あ、あれは?!』

 

 

『カブトとガタックっ?!マズイ!早く遠くに?!』

 

 

背後から追跡してくるカブトゼクターとガタックエクステンダーの存在に気付いたアゲハワーム達は焦りを浮かべ、何とか二人の追跡を逃れようとスピードをあげるが……

 

 

カブト(Z)『逃がさん!!』

 

 

ガタック(E)『ハァッ!!』

 

 

『アグッ?!』

 

 

『な、何ッ?!』

 

 

後ろから追いかけきたカブトゼクターとガタックエクステンダーがそれ以上のスピードで追いついてアゲハワーム達を補足し、先程まで戦っていた場所へと戻っていく。それを見たディケイドとディエンドもそれぞれ一枚ずつカードを取り出し、ドライバーへと装填してスライドさせていった。

 

 

『FINALATTACKRIDE:KA・KA・KA・KABUTO!』

 

『FINALATTACKRIDE:GA・GA・GA・GATACK!』

 

 

二つの電子音声が響くと共にカブトゼクターは角で捕らえていたアゲハワームを地上に投げ、そのまますぐに先回りしてカブトに戻り地上に着地し、バックルのカブトゼクターのフルスロットルボタンを順に押していく。

 

 

『one!two!three!』

 

 

カブトR『ライダー…キックッ!』

 

 

『Rider Kick!』

 

 

カブトはカブトゼクターのフルスロットルボタンを順に押してゼクターホーンを反対側へと倒し、それと共にガタックエクステンダーがモスラワームを地上へと叩き付けていった。それを見たディケイドとディエンドが同時に上空へと跳び上がると共に四人はクロックアップ空間に突入し、そして……

 

 

ディケイド『ハアァァァァァァァァ……ダリャアァァァァァァァァァァァァアッ!!!』

 

 

カブトR『…ハッ!!』

 

 

―ドゴオォンッ!!―

 

 

『ウグアァッ?!!』

 

 

ディエンド『フッ!セリャアァァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!』

 

 

―ドグオォォォォォォォォォォオンッ!!!―

 

 

『グッ…ウアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ?!!』

 

 

ディケイドとカブトの必殺技……ディケイドメテオとディエンドが杭を打ち込む様にガタックエクステンダーにキックを放った必殺技……ディエンドインパクトが見事に炸裂し、アゲハワームとモスラワームは悲痛な悲鳴を上げながら吹っ飛ばされ地面を転がりながら倒れていった。ディケイドは地上に着地にしてそれを見ると、アンジュルグへと振り返って呼びかける。

 

 

ディケイド『アズサ、お前が決めろ!』

 

 

アンジュルグ『っ!…うん…!』

 

 

アンジュルグはディケイドの呼びかけに力強く頷いて応えると、背中の白い翼を大きく広げて無数の純白の羽を空に撒き散らしながら上空へと飛翔する。そして右手に金色の弓を出現させ、左手にありったけのエネルギーを込めて矢を生成していく。

 

 

『FINAL CHARGE RISE UP!』

 

 

アンジュルグ『最大出力…照準セット…!』

 

 

バックルから電子音声が鳴り響くと共にアンジュルグは生成した矢に更にエネルギーを集中させ、黄金の弓に矢をつがわせて照準をアゲハワーム達へと合わせていき、そして……

 

 

 

 

アンジュルグ『――コード入力……ファントムフェニックスッ!!』

 

 

―シュウゥゥゥ……チュドオォォォォォォォォォォォォォォォオンッ!!!!―

 

 

『くっ……っ?!なっ……そんなっ?!』

 

 

『わ、私達姉妹がっ……あんな傀儡人形ごときに?!アッ…ガッ…キャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ?!!!』

 

 

―シュウゥ……ドッガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!!!―

 

 

 

 

アンジュルグの必殺技……ファントムフェニックスがアゲハワームとモスラワームへと直撃し、二人は鳳凰と化したエネルギーの塊に飲み込まれながらそのまま川の上へと吹っ飛ばされ、川の中心で巨大な爆発を起こして吹っ飛んでいったのであった。

 

 

アンジュルグ『……終わっ……た……』

 

 

上空から水面が炎上する川を眺めながら力が抜けた様に呟くと、アンジュルグはゆっくりと地上に降りていく。其処には既に変身を解除した光達と、先程の戦いでより一層ボロボロになった零がアンジュルグが降りてくるのを待っていた。

 

 

零「……アズサ……」

 

 

アンジュルグ『…………』

 

 

地上に降りたアンジュルグは零へと歩み寄って互いに向き合うと、変身を解除してアズサへと戻っていき、ゆっくりと首に掛けていたカメラを外し零へと差し出していく。

 

 

零「……持っててくれたんだな……それ……」

 

 

アズサ「うん……絶対に帰ってくるって……約束の……証だったから……」

 

 

零「……そうか……」

 

 

アズサの言葉に零は穏やかな笑みを浮かべてアズサの手からカメラを受け取り、アズサの顔を見つめながら口を開いた。

 

 

零「――ただいま……アズサ……」

 

 

アズサ「っ……うんっ……おかえり……零……」

 

 

ただいまと、そう口にした零にアズサはまた瞳からポツポツと大粒の涙を流しながらそう告げて泣き出してしまい、零はそんなアズサに苦笑を浮かべながら子供をあやすように頭を撫でていったのだった。

 

 

 

 

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