仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第十七章/桜ノ神の世界①

 

 

数十分後……

 

 

 

零「―――んで、どうだ?怪我の調子は?」

 

 

「……えぇ、おかげさまで大分楽になったわ……ありがとう……」

 

 

零「別に礼を言われるような事はしてない。たまたま通り掛かってお節介を焼いただけだしな……」

 

 

あれから薬局で必要な薬と包帯を買って戻ってきた零は怪我を負っていた女性を治療をし、今は助けた女性……"土御門桜香"から事情を聞こうとしているところだった。

 

 

零「それで聞きたいんだが、何故お前はあんな傷だらけの格好で倒れていたんだ?というか、あの怪我は一体どうしたんだ?」

 

 

桜香「……別に何でもないわ……ただちょっと転んだだけよ」

 

 

アズサ「転んだって……」

 

 

零「そんな訳ないだろう?あんな怪我、転んだだけで出来るものじゃない。それに中には刀傷みたいな傷もあったし……一体何があったんだ?」

 

 

桜香「…………」

 

 

腕を組みながら桜香に何があったのか問い掛けていく零だが、桜香は何も答えずに包帯を巻いた片腕を抱きながら閥が悪そうな表情で顔を逸らした。そんな桜香を見た零は深い溜め息を吐きながらやれやれといった表情を浮かべていく。

 

 

零「……分かった……話したくないなら無理に話さなくていいぞ。こっちもそこまでして聞きたいとは思わないからな」

 

 

桜香「……そう……そうしてもらえると助かるわ……正直、余り人に話せるような話じゃないから……」

 

 

零「……?」

 

 

ボソッと小さく呟いた桜香に零は思わず眉を寄せて首を傾げるが、桜香は近くにある時計台の針が視界に入った途端ベンチからふらつきながら立ち上がり、そのまま零の隣を通り過ぎて何処かに向かおうとするも零に腕を掴まれて引き留められてしまう。

 

 

零「おい待て、何処に行く気だ?」

 

 

桜香「っ……別に何処だって良いでしょ?貴方達には関係ないんだからほっといてよっ……」

 

 

零「ほっといてって……確かにそんな関係はないが、お前を助けた身としてはほっとくわけにはいかないんだよ。お前の怪我の治療は単なる応急処置をしただけだから、ちょっとした動きで傷が開く可能性もある。そうなる前にちゃんとした病院に行って診てもらえ」

 

 

桜香「余計なお世話よ……いいから私のことはほっといて!」

 

 

零「っ!分からない奴だな……お前の怪我は決して軽いものじゃないんだ!このまま行かせて勝手にくたばられたら、助けたこっちが気持ち悪いだろう?!少しは言う事を聞け!」

 

 

桜香「そんな心配ならいらないわっ、いいから離して!私は行かないといけないところがあるの!」

 

 

零「悪いがそれだけはお断りだ……何処に行きたいのかまでは聞かないが、行くならちゃんと病院に行ってから行け!」

 

 

実際のところ、桜香の怪我は余り軽いものではない。中にはちゃんとした治療をしないと完治出来ないもの等があり、放っておけば傷が残る可能性だってある。そうなれば女である桜香が不憫な事になるだろうからと気にかけているだけなのだが、桜香にはその意味が通じていないようだ。

それでも助けた側としてはこのまま見てみぬ振りをする訳にもいかないのでと、零は自分の手から逃れようとする桜香の手を引っ張って病院に連れていこうと歩き出すが……

 

 

 

 

 

 

桜香「――キャアァァァァァァァァァァァアッ!!!誰かぁ!!この人痴漢です!!誰か助けてぇっ!!」

 

 

零「…………は?」

 

 

 

 

桜香は突然大音量の悲鳴を上げて叫び出し、零はそれを聞いて唖然とした表情を浮かべてしまう。それと共に今まで道路を行き来していた通行人達が険しい顔付きで零達の周りに集まっていき、周りを囲まれた零が慌てて辺りを見渡していると、桜香はその隙に強引に零の手を振り払って野次馬の中へと消えてしまった。

 

 

アズサ「あ、桜香っ…!」

 

 

零「お、おい待て!桜香っ!!」

 

 

「テメェこそ待ちやがれこの痴漢野郎っ!!」

 

 

零「……え?―ドガアァッ!!―ガハアァッ?!」

 

 

野次馬の中に消えてしまった桜香を追おうとした零であるが、その時野次馬から飛び出してきた誰がいきなり零の背中を蹴り飛ばしてしまった。

 

 

アズサ「零?!」

 

 

「この痴漢野郎が、嫌がる女の子に乱暴なんかしてんじゃねぇよ!」

 

 

零「ぐっ……くっ……乱暴ってなんだ乱暴ってっ……というか誰だいきなり?!」

 

 

蹴られた背中を摩りながら、零は自分を蹴り飛ばした人物と思われる青年を睨みつけていき、零を蹴り飛ばした黒い帽子を被った青年……翔一は頭の帽子に手を添えながら零を見据えて口を開いた。

 

 

翔一「生憎痴漢野郎に名乗る名前なんて持ち合わせていないんでな。此処いらで大人しく尾縄を頂戴しな!」

 

 

零「っ!誰が痴漢だ!俺は痴漢なんかじゃない!俺はただアイツを病院に連れていこうと……っ?!」

 

 

何とか自分が痴漢ではないと弁解しようとする零だが、その時騒ぎを聞き付けてどんどん集まって来る野次馬や、携帯で警察に通報している通行人達を見てヤバいと感じ取りすぐさま立ち上がっていく。

 

 

零「(ちっ!これじゃ誤解を解くのは少し無理か!)……アズサ!いくぞ!」

 

 

アズサ「っ!うん…!」

 

 

このままでは誤解を解く前に警察が来て連行されるのがオチだ。そう悟った零はアズサを連れて走り出し、野次馬の中へと姿を消していった。

 

 

翔一「あっ?!おい待ちやがれコラッ!!―ガシッ!―……って、え?」

 

 

逃げていく零とアズサを見てすぐさま二人を追おうとする翔一だが、その時背後から誰かに腕を掴まれて引き留められてしまう。その誰かとは呆れたような表情で翔一を見つめる女性……冥華であった。

 

 

翔一「冥華さん?!」

 

 

冥華「全く、急に走り出したかと思えば……一体何をしてるの翔一君?」

 

 

翔一「いや何って、今痴漢を取っ捕まえようとしてて……!!」

 

 

冥華「痴漢?」

 

 

零とアズサが走り去った方を指差しながら冥華に状況を説明しようとする翔一だが、冥華が翔一が指差す方を見ても既に零達の姿は見えず、冥華は周りで警察に通報している通行人達を見てから軽く溜め息を吐いて翔一をジト目で睨みつけた。

 

 

冥華「それなら後は警察に任せておけば良いでしょう?この様子じゃどうせその痴漢もすぐに捕まるでしょうし……とにかく今はこの世界にいる私の仲間と合流する方が先よ。ほら、行きましょう」

 

 

翔一「え?ちょ、待ってくれって冥華さん!?ちょっとぉ!?」

 

 

翔一が必死になにかを伝えようと叫び続けるが、冥華はそれを聞かずに翔一の襟を掴みながらそのまま何処かへと向かっていってしまった。

 

 

 

 

 

◇◆◆

 

 

 

 

 

―桜ノ町・桜ノ神社前―

 

 

数分後、何とかあの場から逃げ延びた零とアズサは目的地の桜ノ神社がある山の石階段の前までやって来ていた。

 

 

零「ゼェ、ゼェ……クソッ……銭湯で変態扱いされた次は痴漢扱いって……何の虐めだこれはっ……!」

 

 

アズサ「……だけど、桜香はどうしよう?さっきどさくさに紛れて何処かに行っちゃったけど……」

 

 

零「……アイツが自分からほっとけって言ったんだ。だったら好きにさせておけばいいだろう。それに……」

 

 

一度言葉を切ると零は乱れた呼吸を整えて顔を上げ、長い石階段を見上げていく。どうやら此処から自分達の目的地である桜ノ神社に着けるらしく、一番上には入り口である赤い鳥居が見える。

 

 

零「逃げるのに夢中になってる間に目的地に着いたみたいだし、取りあえず先に情報収集と賽銭を済ませるか?それからあの女を探せばいいだろうし……」

 

 

アズサ「…?やっぱり零も気になってるんだ、桜香のこと」

 

 

零「っ!……別にそんなんじゃない。ただ、一度助けたからにはほっとく訳にもいかんだろう?またどっかで倒られて勝手に死なれたら気分が悪いしな」

 

 

アズサ「……素直じゃないね……」

 

 

シロ『にゃあー』

 

 

そっぽを向きながらぶっきらぼうに告げる零にアズサは微かに笑みを浮かべ、零はそれに閥が悪そうな顔をしながら無言で神社に続く石段を登り始めていった。

 

 

 

 

 

◇◆◆

 

 

 

 

 

二人が長い石段を登った先にあったのは、ごく普通の何処にでも見られるような神社の光景だった。奥には一見汚れ一つのない神社があり、その両脇には御神籤や引いた御神籤が結ばれた木等がある。

 

 

零「ほぉ?神社と言うようだからもうちょっとオンボロな感じを想像していたんだが……案外綺麗なんだな?」

 

 

奥にある神社へと近づいて神社を隅々まで眺めながらそんな感想を漏らし、次に辺りを見渡すように頭を動かしていく。先程アズサはこの神社から神々しい雰囲気とは別に寂しい感じがすると言っていたが、やはり此処に来てもそれらしい物は感じられない。

 

 

零「ふむ……アズサ、お前がさっき言っていた寂しさって今も感じるのか?」

 

 

アズサ「……うん……私も光達の世界に来る前に色んな世界を回って、その時に色々な神社を見たこともあったけど、それと比べたら……此処のは少し違和感を感じる……」

 

 

零「違和感ねぇ……まぁ、それも後で調べてみれば良いだろう?さっさと賽銭を終わらせて此処の人間に話を聞くぞ」

 

 

寧ろそっちが本命だと言うように零は懐からサイフを取り出して中から百円玉を二枚出し、一枚をアズサに渡してから賽銭箱に小銭を投げて両手を合わせた。

 

 

零(これ以上女絡みのトラブルに巻き込まれませんように……あぁ後、写真館に戻ってもなのは達の制裁で死にませんように……)

 

 

……なんか聞いてるだけで切なくなる望みを強く願うと、零は手の平の百円玉をジッと見つめるアズサの方に振り返って歩み寄り賽銭箱に近付かせていく。

 

 

零「ほら、お前も此処まで来たんだからなんか頼み事でもしてみろ」

 

 

アズサ「?私も…?」

 

 

零「その為に小銭を渡したんだろう?ほら、やってみろ」

 

 

アズサ「…………」

 

 

零に促されてアズサは手の平の小銭と零を交互に見た後、シロをゆっくりと地面に降ろして小銭を賽銭箱に投げ両手を合わせていく。そして暫くそうしてると、アズサはシロを抱えて零に歩み寄っていった。

 

 

アズサ「終わった……」

 

 

零「?もういいのか?」

 

 

アズサ「うん……神様にお願いする事なんてあまりなかったから……今思ってる事をそのまま言ってきた」

 

 

零「ほう……んで、なにをお願いしてきたんだ?」

 

 

アズサ「ん……秘密……」

 

 

零「はっ?……まあいいか……じゃ、さっさと此処の人間見つけて話しでも聞くか」

 

 

その後に桜香の奴を探しに行けばいいしと内心付け足すと、零は此処で働いてる人間を探そうと歩き出し、アズサもその後を追うように歩き出そうとした。その時……

 

 

 

 

 

―ガシャアァァァァァァァァァアンッ!!―

 

 

 

 

 

アズサ「っ?!」

 

 

零「?!今のは…?」

 

 

不意に神社の裏側の方から大きな音が聞こえ、それを聞いた零とアズサは思わず足を止め神社の裏の方へと振り返り、二人は互いに顔を見合わせた後神社の裏側へと向かった。すると其処には、地面に尻餅を付いた巫女服を着た女性が戦国時代に出てきそうな足軽の姿をしたグロテスクな怪人達に襲われる光景があった。

 

 

「い、嫌っ……来ないでっ……!」

 

 

『シャアァァァァァァァァァァアッ……』

 

 

アズサ「ッ!あれは……」

 

 

零「まさか……あれがこの世界の怪人か?とにかく、このままにしておく訳にはいかないか……アズサ、下がってろ」

 

 

零はそう言ってアズサを下がらせるとコートの中からディケイドライバーを取り出して腰に装着し、ライドブッカーからディケイドのカードを取り出して構えていき、そして……

 

 

零「変身ッ!」

 

 

『KAMENRIDE:DECADE!』

 

 

電子音声が響くと零はディケイドへと変身し、変身を完了すると共に女性に襲い掛かろうとした怪人の一体に飛び掛かって怪人を殴りつけていった。

 

 

ディケイド『セアァッ!』

 

 

―バキィッ!!―

 

 

『ブギャアァッ?!』

 

 

「……へ?だ、誰?」

 

 

殴り飛ばされた怪人はもう一体の怪人の下まで吹っ飛ばされていき、女性は突如現れたディケイドを見て呆然とした表情を浮かべてしまうが、ディケイドは女性に構わず怪人達と対峙していく。

 

 

ディケイド『……その姿と武器……成る程……お前等、幻魔か?』

 

 

『キシイィィィィィッ……シャアァッ!!』

 

 

ディケイドが両手を払って怪人、幻魔達にそう問い掛けるが、幻魔達はその問いに答えずに不気味な奇声を上げながら刀を振りかざしディケイドへと襲い掛かってきた。

 

 

ディケイド『やれやれ、言葉が通じないのか?なら、これ以上話しても無駄だなッ!』

 

 

―ドゴオォッ!―

 

 

『グアァッ?!』

 

 

ディケイドは刀をかわしながらディケイドライバーを開いて幻魔の一体に蹴りを打ち込んで怯ませ、ライドブッカーから一枚のカードを出してバックルにセットしていく。

 

 

『ATTACKRIDE:SLASH!』

 

 

電子音声が響くと共にディケイドはライドブッカーをSモードに切り替え、それと同時に背後から襲い掛かってきた幻魔の一体を振り向き様に斬りつけていった。

 

 

ディケイド『ハッ!!』

 

 

―ガキイィンッ!!―

 

 

『グバアァッ?!ガッ……ギシャアァァァァァァァァァァァァァアーーーーーッ?!!』

 

 

―ドゴオォォォォォォォォォオンッ!!―

 

 

ディケイドの斬撃を受けた幻魔は全身から火花を散らせながら断末魔と共に爆発して消滅していき、それを見たもう一体の幻魔は分が悪いと感じたのかこの場から逃げ出そうと走り出した。

 

 

ディケイド『逃げる気か?悪いが、増援を呼ばれたりしたら厄介なんでな……逃がしはしない!』

 

 

逃げようとする幻魔を見たディケイドはそう言いながらライドブッカーを左腰に戻して一枚のカードを取り出し、ディケイドライバーへと投げ入れてスライドさせていった。

 

 

『SPELLRIDE:SPEAR THE GUNGNIR!』

 

 

電子音声が鳴り響くとディケイドの右手に膨大な量のエネルギーが集まり、紅い閃光のような槍となって具現化されディケイドの右手に握られた。そしてディケイドは紅い槍を構えて投擲の態勢を取り……

 

 

ディケイド『ハアァァァァァァァァ……デリャアァッ!!』

 

 

―バシュウゥンッ!!―

 

 

『ッ?!グ、グギャアァァァァァァァァァァァアーーーーーーッ?!!』

 

 

―ドッガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!―

 

 

ディケイドの投げ放った紅い槍……スピア・ザ・グングニルが幻魔の背中を貫いて貫通し、紅い槍に貫かれた幻魔は断末魔と共に爆散して跡形も残さず消滅していったのだった。

 

 

ディケイド『やっと片付いたか。全く、何だったんだアイツ等は……?』

 

 

幻魔の全滅を確認したディケイドは軽く溜め息を吐きながら両手を払い、影から出てきたアズサと共に尻餅を付いている巫女服を着た女性へと近付いていく。

 

 

ディケイド『おい、大丈夫か?』

 

 

「え?あ、は、はい。ちょっと腕を切られた程度ですから、特に大した事は……」

 

 

アズサ「腕?……ちょっと見せて……」

 

 

アズサはそう言って女性が右手で抑える左腕を自分に見えるところまで持っていき、なにかで切られたせいで破れた箇所から傷の具合を確かめていく。

 

 

アズサ「……大丈夫……傷はそんなに深くない……今持ってる薬と包帯を使えば何とかなる……」

 

 

ディケイド『そうか、じゃあ傷の治療はお前に任せてもいいか?』

 

 

アズサ「うん……分かった……」

 

 

「あ、すみません。助けてもらっただけでなく、傷の手当てまで……」

 

 

ディケイド『別に気にしなくていいさ……そういえば、アンタの名前「絢香様ぁ!!」……ん?』

 

 

ディケイドが女性に名前を聞こうとするが、それを遮るように女の声が響き渡り、ディケイド達はそれが聞こえてきた方へと振り返った。すると其処には、袴のような服の上に武士の鎧のような物を身に付け、黒い長髪をポニーテールに纏めた女性が買い物袋を片手にこちらを睨みつけていた。

 

 

ディケイド『?誰だ?』

 

 

「さ、紗耶香さん?!」

 

 

こちらを睨んでくるポニーテールの女性……紗耶香と呼ばれた女性は尻餅を付いている女性の腕の切り傷を見て息を呑むと、敵意を込めた目でディケイドを睨み付けていく。

 

 

紗耶香「貴様っ……貴様か?!絢香様に傷を負わせたのは?!」

 

 

ディケイド『……は?』

 

 

「ち、違うんです紗耶香さん?!この人は私を…!」

 

 

紗耶香「許さんっ……許さんぞ幻魔!!絢香様を傷付けた貴様だけはぁ!!」

 

 

紗耶香は女性の言葉に耳を貸さず、怒り狂ったように何処からか奇妙な形をした紅い籠手のような物を取り出して右腕へと装着していき、そして……

 

 

紗耶香「変身ッ!」

 

 

高らかに叫ぶと同時に籠手から紅い炎が勢いよく噴き出し、紗耶香の身体を包み込んでいった。そして炎に包まれていた紗耶香が右手で炎を払うような動作をすると、紗耶香は龍を象ったような紅い鎧と緑色の瞳、腰に紅い刀のような武器を刺した戦士……仮面ライダーへと姿を変えていたのであった。

 

 

アズサ「ッ!あれは…?」

 

 

ディケイド『……ちょっと待て……まさかこの展開ってっ……』

 

 

変身した紗耶香を見てアズサは驚いたように微かに息を拒み、ディケイドはこの後に起きる展開を予想して仮面の下で冷や汗を流し始めていた。そして紗耶香が変身したライダーは腰に刺した刀を取り出して両手に構えていく。

 

 

『我が名は龍王!桜ノ巫女である絢香様の剣!!絢香様を傷付けた罪……その命で償え幻魔ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!』

 

 

ディケイド『……あぁ……また変な女に絡まれてしまった……』

 

 

てかお賽銭全然効いてねぇぇぇぇぇぇっ!!とディケイドが内心頭を抱えながら叫ぶ中、紗耶香が変身したライダー……『龍王』は刀を振りかぶりディケイドに向かって斬り掛かっていったのだった。

 

 

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