仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第十七章/桜ノ神の世界②

 

 

先程幻魔から救出した女性を自分に傷付けられたと勘違いし、突如変身して襲い掛かってきた龍王。戦いの場所を神社の参道に変えたディケイドは、龍王が振りかざしてくる刀を紙一重でかわしながら説得していた。

 

 

ディケイド『クッ?!止せ!俺はあの女に何もしていない!誤解だ!!』

 

 

龍王『そんな言葉に騙される物か!!よくも!!よくも絢香様を傷物にしてくれたなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!?』

 

 

ディケイド『Σ誤解を招くようなことを言うな?!俺はただ―ズバアァッ!!―グアァッ?!』

 

 

何とか説得して事を済ませようとするディケイドだが、龍王は聞く耳持たないというように刀を横薙ぎに振るいディケイドを斬り飛ばしてしまい、ディケイドは受け身を取って態勢を立て直すと一度舌打ちしながらライドブッカーから一枚のカードを取り出した。

 

 

ディケイド『クソッ…一度頭を冷やさせないと分からないようだな?変身ッ!』

 

 

『KAMENRIDE:EDEN!』

 

 

カードをバックルにセットしてスライドさせ、ディケイドは電子音声が響くと共に幸村の変身するエデンへと姿を変えていった。

 

 

龍王『っ?!な、何だ?』

 

 

Dエデン『剣士には剣士ってな……此処からは手加減無しだ!』

 

 

龍王はエデンに姿を変えたディケイドを見て驚愕したように動きを止め、それを他所にDエデンは瞬時にライドブッカーをSモードに切り替えて龍王へと斬り掛かっていった。

 

 

―ガキィンッ!ガアァンッ!!グガアァンッ!!―

 

 

龍王『クッ?!なんだこの太刀筋はっ……貴様!ただの幻魔ではないのか?!』

 

 

Dエデン『生憎俺は幻魔なんかじゃない……って言っても、どうせ今のアンタになにを言っても無駄だろうなぁ!!』

 

 

―ガキイィンッ!!―

 

 

龍王『ぐぅっ?!』

 

 

Dエデンは無駄な動きの無い素早い剣技を繰り出して龍王を斬り飛ばし、瞬時にライドブッカーから一枚のカードを取り出しバックルへと装填してスライドさせていった。

 

 

『FORMRIDE:EDEN!EXIA!』

 

 

電子音声が響くとDエデンの姿が淡い光を放ちながら徐々に変化していき、純白とスカイブルーのボディに右腕に巨大な剣が装備され、両腰や肩に合計7本の剣……セブンソードが装備されたエクシアフォームへとフォームライドした。

 

 

龍王『くっ?!また変わった?!』

 

 

Dエデン『今度は手数で勝負だ。先手は取らせてもらう!』

 

 

Dエデンはそう言いながら何処からかビームダガーを取り出し龍王へと投擲して動きを止めさせ、更にそのまま突進しながら右腕の剣を展開し龍王へと振りかざしていった。

 

 

Dエデン『ハアァァァァァァァァァァァァアッ!!』

 

 

―ガギイィンッ!!ギンッ!グガアァアンッ!!―

 

 

龍王『ぐぅっ?!さっきと動きが違う?そっちがそう来るなら!!』

 

 

パワーとスピードが遥かに上がったDエデンの猛攻に圧されて龍王は剣をかわしながら後方へと跳んで距離を離し、亀のような紋章が入った緑色の宝玉を取り出していく。

 

 

龍王『来い!玄武!』

 

 

そう言って龍王がベルトのバックル部分の窪みに宝玉をセットすると歌のような音色が響き渡り、それと共に龍王の上空に何かが出現した。それは……

 

 

Dエデン『ッ!あれは……足の長い亀?いやだが、蛇の尻尾が付いている?……まさか、四神の玄武?!』

 

 

そう、龍王の頭上に現れたのは四神として有名な亀と蛇を合成したような姿をした聖獣、玄武だったのだ。そして玄武が龍王に重なるように消えていくと、龍王は緑色のボディと蛇を模したような尻尾、右手に槍のような武器を持った姿……龍王神・玄武へとフォームチェンジしたのだ。

 

 

Dエデン『なっ…奴もフォームチェンジ出来るのかっ?!』

 

 

龍王・玄『今度はこちらの番だ!氷輪玄武波!!』

 

 

フォームチェンジした龍王を見てDエデンが驚愕するのを他所に、龍王は右手の槍の矛先をDエデンに突き出していった。すると槍の矛先から極寒の吹雪が噴き出し、それを見たDエデンは直ぐさま防御態勢を取るように右腕の剣を盾にしていく。だが……

 

 

―……ピシッ……ピシピシピシピシィッ!!―

 

 

Dエデン『…ッ?!なにっ?!』

 

 

突如吹雪を受けたDエデンの身体が足元から凍り付けになっていき、更に吹雪を防いでいた剣も凍り付けとなり始めていたのだ。氷で覆われていく自身の身体を見て動揺しつつもなんとか脱出しようとするDエデンだが、龍王はそんな様子を見て槍の先から吹雪を放ちながら不敵な笑みを浮かべていた。

 

 

龍王・玄『無駄な抵抗は止めておけ。玄武の吹雪は何者も凍てつかせる……この攻撃から逃れる事など出来はしない!』

 

 

Dエデン『ッ!玄武の吹雪?まさかこれは……神気を使った攻撃か?!』

 

 

龍王・玄『ほぉ?気を感じる力まで持っているのか?だが、それが分かったところで貴様にはどうする事も出来ん……永遠に氷の中で眠り続けろ!!』

 

 

Dエデン『……ハッ、生憎だが遠慮させてもらうぜ?俺は、寒いのは苦手なんでねぇ!』

 

 

Dエデンは笑いながらそう言うと震える手で何処からかソルメモリを取り出し、そのままバックルの左側にあるスロットへとインサートしていった。

 

 

『SOL EDEN!』

 

 

電子音声が響くとDエデンのボディが豪快なメロディと共に深紅へと変わっていき、それと同時に全身から炎を噴き出して身体を覆っていた氷を溶かしていっていった。

 

 

龍王・玄『何っ?!』

 

 

Dエデン『残念だったな?こっちにはそういう対策を幾つも持ってるんだよ!』

 

 

氷から脱出したDエデンはそう言うと右腕の剣を再度展開して刃にオレンジ色の灯を灯し、勢いよく地面を蹴って猛スピードで龍王に突っ込み斬り掛かっていった。

 

 

吹雪による攻撃が効かないと分かった龍王は顔を歪めながら槍を使って斬撃をかわしていき、かわされた剣は宙でオレンジ色の線を描いていく。

 

 

しかし段々と避けるのが難しくなってきたのか、徐々に龍王の動きが鈍り始めて剣が掠り始め、遂に一撃が当たって龍王を吹っ飛ばし通常フォームへと戻っていった。

 

 

龍王・玄『がはぁ!くっ…?!白虎!お前だ!』

 

 

龍王は地面で受け身を取りながら虎の紋章が入った白い宝玉を取り出し、ベルトにセットされていた玄武の宝玉を外し窪みへとセットしていった。すると今度は龍王の頭上に白い虎、四神の白虎が出現して龍王へと重なるように消えていき、武士を象ったような白いボディと両手に白い刃の刀を持った姿……龍王神・白虎へとフォームチェンジしていったのだ。

 

 

龍王・白『行くぞ!ハアァッ!!』

 

 

―ジャキィンッ!!ガンガンガンガンガンガンッ!!ジャキイィンッ!!―

 

 

Dエデン『チィッ!今度はスピードに特化したタイプかっ……面倒なモノだなぁ!』

 

 

白い線を描きながら次々に刃を振りかざしてくる龍王にDエデンは軽く舌打ちしながら後方へと跳び、一旦距離を離してディケイドライバーからソルメモリを引き抜きライドブッカーへと装填していく。

 

 

『SOL!MAXIMUMDRIVE!』

 

 

龍王・白『(ッ!決着を着けるつもりか?ならば!)ハアァァァァァァァァァァアッ!!』

 

 

ライドブッカーから響いた電子音声を聞いた龍王は両手の刀を構え直しながら腰を落とし、二本の刀の刃に膨大な神気を込めていく。それを見たDエデンもマキシマムドライブの発射準備に入ったままライドブッカーから一枚のカードを取り出し、バックルに装填してスライドさせていった。

 

 

『FINALATTACKRIDE:E・E・E・EDEN!』

 

 

電子音声が響くと同時にDエデンの右腕の剣の刃へと強大なエネルギーが集約されて激しく輝き出し、それと共にDエデンと龍王は地を蹴って勢いよく走り出し互いに向かって突っ込んでいき、そして……

 

 

 

 

 

Dエデン『セアァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!』

 

 

龍王・白『白虎乱剣!風牙雷神剣ッ!!』

 

 

 

 

 

―ドガアァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーァアンッ!!!!―

 

 

 

 

 

双方の必殺技が激突して巨大な爆発が起こり、二人の視界が黒い粉塵に包まれていった。そして二人を包み込んでいた黒い粉塵が風に流され徐々に消えていき、互いの姿が見え始めていく。しかし……

 

 

Dエデン『……っ?!』

 

 

龍王・白『な、何?』

 

 

粉塵が完全に消え去ると、Dエデンと龍王は目の前の光景を目にして驚愕した。二人の身体に傷はまったくなく、先程の戦いで出来た傷を除けば無傷と言ってもいい。何故なら……

 

 

 

 

 

 

シュロウガ『――二人とも……其処まで……』

 

 

Dエデン『ア、アズサ?!』

 

 

 

 

そう、何故なら二人の間にはいつの間にかDエデンと龍王の武器を二振りの剣で受け止める漆黒のライダー……シュロウガに変身したアズサが立っていたからだ。

自分達の放った必殺技を受け止めるシュロウガを見たDエデンと龍王は戸惑いがちにシュロウガから武器を離し、それを他所にシュロウガは落ち着いた様子で腰からベルトを外してアズサへと戻り、Dエデンも変身を解いて零へと戻っていった。

 

 

零「お前、何をしてるんだ?!戦場にいきなり飛び出してくるなんて…!」

 

 

アズサ「……でも……私が止めてなかったら、二人共相打ちになって重傷を負ってた……それにそもそも……二人が戦う理由もないでしょう?」

 

 

零「いや、それは……」

 

 

龍王・白『戦う理由がないだと?ふざけるな!そいつは絢香様に傷を負わせて「違うんです紗耶香さん!」……っ?!絢香様?!」

 

 

刀の切っ先を向ける龍王を止めるようにその場に先程ディケイドが助けた巫女服を着た女性……絢香と呼ばれた女性が駆け寄っていき、それを見た龍王は慌てて変身を解除し紗耶香に戻っていった。

 

 

紗耶香「い、いけません絢香様?!傷を負ったお身体でそのように走り回っては……!」

 

 

絢香「はぁ、はぁ……だ、大丈夫です……その人達が助けてくれたお陰で、大した怪我なんてしていませんから……」

 

 

紗耶香「……は?その人達が……助け?」

 

 

絢香「はい、その人は幻魔などではありません。彼は、幻魔に襲われていた私を助けてくれたんです…」

 

 

紗耶香「…………は?」

 

 

肩で息をしながらそう告げた絢香の言葉を聞き紗耶香は目を点とし、困惑した顔で零達と絢香を交互に見つめていたのだった。

 

 

 

 

 

◇◆◆

 

 

 

 

 

その一方、零達が話し合う桜ノ神社の影では、零達の様子を影から見つめる一人の黒いスーツを着た青年が立っていた。その青年の隣には一枚の通信パネル……裕司の顔が映ったパネルが浮かび上がっていた。

 

 

裕司『それで、どうだ?今の奴らの様子は……』

 

 

「無事に彼女達と接触したみたいですよ。事は順調に進んでいるようです」

 

 

裕司『そうか…ならば引き続き、奴の監視を続けろ。くれぐれも奴には気付かれるなよ?』

 

 

「分かってますよ……ああそれと……」

 

 

青年は一度零達から視線を逸らすと、此処から見える桜ノ町の町並みを眺めながら口を開いた。

 

 

「……どうやら空間を遮断する前に、"余計な虫"が入り込んだみたいですが……そちらの方はどうします?」

 

 

裕司『そっちの処理はお前に任せる。どうやら中にはまだデータにない奴がいるようだからな……必要なデータを採取すれば後はお前が好きにすればいい』

 

 

「成る程……可能なら殺しても構わない……と?」

 

 

裕司『後の計画の障害になると判断したなら、な……とにかくお前に任せる……頼んだぞ、慎二』

 

 

裕司は青年……零達の後輩である天野慎二にそう告げると共に通信を切り、慎二は町から目を離して零達に視線を戻していく。

 

 

慎二「……再会はまだまだ先になりそうだなぁ……まあいいや……その時まで、もっともっと強くなって下さいね、零先輩?フフフッ……」

 

 

慎二は零を見つめながら不気味な笑みを浮かべてそう告げると、その場から歩き出して何処かに向かっていったのだった。

 

 

 

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