仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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番外編集⑩
番外編/衝撃!大輝の〇〇?!


 

 

 

―とあるライダーの世界・風麺―

 

 

零「――はぁ……もうクタクタで動けんぞ全く……」

 

 

なのは「うん、今回も結構苦戦したからね(汗)」

 

 

そう言いながら市街地の隅にある屋台・風麺に疲れた様子で座る二人組の男女、仮面ライダーディケイドである黒月零とそのパートナーである仮面ライダートランスの高町なのは。

 

 

二人は現在このライダーの世界での役目を漸く終え、写真館に戻る前に何か食べて帰ろうと話し合い風麺に来ているところだった。

 

 

そうしてクタクタな様子でこの世界での出来事を振り返っていると、二人の目の前に二杯のラーメンが置かれた。

 

 

大輝「くたびれるのは別に構わないけど、少しは場所を考えてくれないかな?他の客に迷惑掛かるだろ?」

 

 

そう言ってラーメンを置いたのはこの風麺の亭主であるラーメン屋兼怪盗の仮面ライダーディエンド、海道 大輝。

 

 

呆れるような表情でそう告げてきた大輝に零は眉間にシワを寄せ、割り箸を手に取って二本に割りながら口を開いた。

 

 

零「良く言う……毎度毎度人の周りをウロチョロしてこっちに迷惑掛けてるのはそっちだろう?」

 

 

大輝「俺から言わせれば、俺の獲物の周りに君達がウロチョロしてるんだろう?邪魔されたくないのなら、君が余計な首を突っ込まなければ良い話じゃないか」

 

 

零「……ホントにお前とはいつか決着を着ける必要がありそうだな……」

 

 

なのは「ま、まあまあ!今はとにかく食べよう?早くしないと麺が伸びちゃうから!(焦)」

 

 

やれやれといった感じに首を振る大輝を睨みつける零を見てマズイと感じ、咄嗟に間に割って入って零を落ち着かせようとするなのは。

 

 

そんななのはの言葉に零も大輝を睨むのを止めて溜め息を吐き、もう疲れたからさっさとラーメンを食べて帰ろうとラーメンを食べ始めた。そんな時……

 

 

「――邪魔するわよ」

 

 

なのは「……ん?」

 

 

一人の客が屋台の暖簾を潜ってラーメンを食べていたなのはの隣に座り、不意に現れた客に零やなのはは食べるのを止めてそちらに目を向けた。その人物は……

 

 

 

 

 

ベル「…暫くぶりね大輝、元気にしてた?それと……こっち側のディケイド達も」

 

 

零「…ッ?!お前は…!」

 

 

大輝「ん?あぁ、君かベル」

 

 

なのはの隣の席に座った客とは、以前セイガの世界で大輝ややまとと共に宝探しをした少女、ガンダムディケイドの世界のディエンドであるベール=ゼルファーだったのだ。

 

 

以前セイガの世界で優矢が暴走した時に少し顔を見たことがある零はベルを見て驚愕してしまうが、大輝がベルの名を呼んだ事に対して更に驚き二人の顔を交互に見た。

 

 

零「お前等、知り合いなのか?!」

 

 

大輝「ん?ああちょっとね……そういう君こそ、彼女と知り合いなのかい?」

 

 

零「……セイガの世界の時に少しな……というか、何でお前が此処にいる?」

 

 

ベル「?なんでもなにも、ラーメン屋に来たんだからラーメン食べに来たに決まってるでしょう?それ以外に何かあると思う?」

 

 

零「……どうだかな……」

 

 

異世界のディエンドなのだから、どうせ海道と盗みの話でもしにきたんじゃないのか?と思って口にしようとした零だが、今は疲れているから止めにしようとラーメンを食べることに集中していく。そして大輝はそんな零を見ると、調理器具を手に取ってラーメン作りを開始しながら口を開いた。

 

 

大輝「しかし、君が何の用も無しにうちのラーメンを食べに来るなんて珍しいね?」

 

 

ベル「ちょっと此処の味が恋しくなってね。それに暫くアンタの顔を見てなかったから、たまにはと思って」

 

 

大輝「……成る程、それは光栄だ」

 

 

そんな会話をしながら互いに笑みを零す大輝とベル。そんな二人の会話を聞いていたなのはは大輝とベルの顔を交互に見て、なんだか妙な雰囲気が漂ってる事に気付き首を傾げた。

 

 

なのは「あの、ベルさん……でいいのかな?大輝君とはどんな関係なんですか?何だか私達の時と違って妙に親しい気がするんだけど……」

 

 

零「おいおい、そんなくだらんこと聞いてどうする?どうせ盗っ人仲間とかそんな所に決まってるだろう。聞くだけ時間の無駄だ……」

 

 

二人の関係が気になって問い掛けるなのはとは対照に、全く興味がないといった態度でラーメンを黙々と口に運んでいく零。だが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大輝「彼女との関係かい?そうだなぁ……まぁ、簡単に言えば"恋人同士"って所かな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのは「………………………………………へ?」

 

 

零「……………………………………………あ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……何気ない態度でラーメンを作る大輝のその言葉により、その場に流れる時間が一時止まってしまったのであった……

 

 

零「…………………………………………………………Oioioioi……待てミスター……ちょっと今耳が遠くて聞き取れなかったんだが……今なんて言った?」

 

 

大輝「ん?だから言っただろう?彼女とは恋人同士だと」

 

 

なのは「…………えっと…………それは誰と…………誰が?」

 

 

大輝「俺と彼女が」

 

 

零「…………………………………………ハハハハ……お前もホント冗談が好きだなぁ?そんな見え見えの嘘に騙されると思ったか?」

 

 

なのは「あ、あはははは!そうだよねぇー?もぉ~、ホント大輝君ってば冗談好きだよね?ベルさんもそう思うでしょ?」

 

 

大輝とベルが恋人同士だ?ハハハハハないない有り得ない♪そんな嘘に騙されるものかと、なのはが可笑しそうに笑いながらベルに声を掛けた。が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベル「―――ったく……恥ずかしげもなくそんなこと公言してんじゃないわよ……こっちが恥ずかしいじゃないっ……//」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのは「………………………………………………」

 

 

零「……………………………………………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ΣΣええええええええええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ?!!!!!』

 

 

 

 

何この乙女な反応っ?!!えっマジィッ?!!

 

 

そっぽを向いて頬を微かに赤らめながらデレるベルを見てほぼ同時に驚愕の絶叫を上げ、大輝とベルを交互に見ていく零となのは。

 

 

因みにその絶叫が他の客達の耳にも届いたらしく、客の全員が何事か?と一斉に零達の方へと振り返った。

 

 

大輝「おいおい、もう少し静かにしてくれないか?他の客が驚いてるだろう?というか何をそんな驚いてるんだい?」

 

 

零「Σこれが驚かずにいられるか!!お前とこの女が恋人だと?!何だそれ?!聞いていないぞそんな事っ?!!」

 

 

大輝「そりゃ話していないからね。当然だろう?」

 

 

なのは「え?え?い、何時から?何時から二人はそんな関係になってたの?!」

 

 

大輝「何時から?そうだな……もう随分前からじゃなかったかな?」

 

 

ベル「ん、んん!……そうね、随分前じゃなかったかしら?」

 

 

両腕を組みながら同意を求める大輝に何度か咳ばらいし、いつもの調子に戻ってお冷やを飲みながら頷き返すベル。それを聞いた零は唖然となり、おもむろに額へと手を当てていく。

 

 

零「馬鹿な……有り得ない……この海道に?この人様に迷惑掛けるしか脳のない冷淡冷血性格最悪の極悪お宝馬鹿のエセ怪盗のコイツに彼女?そんなこと天と地がひっくり返っても有り得んッ!!」

 

 

大輝「全力否定してもらってるところ悪いけど、紛れも無い事実だから。コレ」

 

 

零「信じられるかそんな事!!これは何かの間違いに決まってっ―ポンッ―……は?」

 

 

こんなのは何かの間違いだと身体全体を使って全力で否定しまくる零だが、大輝はそんな零の肩に軽く手を起き、親指を立てながら爽やかに微笑んだ。

 

 

大輝「まあそういう訳だから、恋愛相談でもして欲しくなったら何時でも来ていいぞ?人生の先輩としていろいろアドバイスしてやるからさ、鈍感君♪」

 

 

零「………………ホントに一々喧嘩を売るのが上手いな、お前は……」

 

 

何処か馬鹿にするかのような爽やかな笑顔を向けてくる大輝に零は片眉を器用に動かしながら怒り、互いにイイ笑顔を浮かべながら静かに睨み合っていくのだった。そしてベルがそんな零と大輝を面白そうに見つめていると、隣に座るなのはが声を掛けてきた。

 

 

なのは「あ、あのベルさん?ちょっと聞いてもいいかな?」

 

 

ベル「…ん?何?」

 

 

なのは「その……えと……ベルさんは大輝君の何処が好きで付き合っているのかなぁ?って思って……」

 

 

正直な所、ベルがあの大輝の何処に惹かれて付き合うようになったのか検討も付かない。その疑問を素直に口にして聞くと、ベルは顎に手を添えて考える仕草を見せながら大輝を見つめていく。

 

 

ベル「そうねぇ……敢えて言うなら、大輝が面白い男だからかしら」

 

 

なのは「へ?面白い?」

 

 

ベル「そ、それに結構イケメンだし……何より見ていて面白いもの。私が探してるお宝以外の物は譲っても良いって思えたし。それに付き合ってみて、大輝の事で少し分かった事もあるしね」

 

 

なのは「?分かった事?」

 

 

大輝の事で分かった事とは何か?なのはが疑問げに首を傾げながら聞き返すと、ベルは屋台に肘を突いて零と睨み合う大輝を見つめながら呟いた。

 

 

ベル「自分が責任を取らなければならないって感じたことには責任を取る奴なんだ、ってね……だから私を恋人にしてからは、ちゃんと私の事も愛してくれてるわよ、アイツ。時には優しく……激しくもね……」

 

 

なのは(っ!……ベルさん……凄く優しい顔して笑ってる……)

 

 

ベル本人は気付いてないのかもしれないが、今のベルはなのはでも見惚れるほど綺麗で優しい顔で笑ってる。

 

 

なのははそんなベルの表情に驚きながら、ベルの視線を追って互いに睨み合ったまま動かない零と大輝を見つめていく。

 

 

なのは(……何時もはお宝が大事だっていろんな人に迷惑掛けてるけど……そういうところはしっかりしてるんだ……ちょっと見直したかな?)

 

 

お宝にしか興味ないドライな人物だと思っていたが、大輝にもそんな人並みの所があるんだなと知り、未だに睨み合う零と大輝を見て思わず笑みを漏らすなのはであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

因みにこの数十分後……

 

 

 

 

ディケイド『やっぱりお前とは決着付けなければならないようだなぁッ!!』

 

 

ディエンド『ハッ!そういう言葉は俺に勝てるようになってから言いたまえ!!朴念仁君ッ!!』

 

 

ディケイド『黙れエセ怪盗がッ!!』

 

 

なのは「いい加減にしなさあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーいっっ!!!!!」

 

 

 

 

……お客が全員帰った後も二人の言い争いは止まる事を知らず、遂にはドライバーまで持ち出して殴り合う二人のライダーの姿が見られたそうな……

 

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