仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT 作:風人Ⅱ
―時の方舟・上空―
『ギシャアァァァァァァァァァァァァァァアッ!!』
冥華『ウジャウジャとしつこいっ!!鬱陶しいのよっ!!』
鬼王『炎龍剣!!斬り裂けええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!!!』
エクスL『クラッグバスター!!粉塵爆砕陣!!バスター・オブ・ジャッジメント!!具現【インバディ】!!サイ・フラッシュ!!』
シュロウガ『ランブリング・デスディペル!!ハアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァアッッ!!!』
時の方舟周辺。其処には、数万を超える数の幻魔達を相手に全ての力と技を繰り出して戦うエクス達の姿があった。そして時の方舟の背後に存在するエンジン部の方では……
―ドッガアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!!!!!!―
『ウガアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ?!!!!』
アテナ「運が無いわね……今の私はかなり不機嫌よ……ついでに、このふざけた船も空間転移出来ないように徹底的に壊してやるわっ!!』
―ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!チュドオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォオンッ!!!―
静かな怒りを見せながら向かってくる幻魔達を端から叩き潰し、方舟が空間転移に必要なエンジンを破壊し尽くすアテナの姿があった。そして町を攻撃する戦艦の一隻では……
―ズガアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!!―
Typeスカル『何処だぁ?!あの堕神は何処にいるううううううううううううううううッ?!!!』
一隻の戦艦の内部。其処には背後に阿修羅を浮かべながら鬼のように幻魔の大群を片付けていくカイト……『仮面ライダーシーフ・Typeスカル』の姿があり、Typeスカルは何かを探すように幻魔達を叩き潰しながら奥へと突き進んでいた。更に別の戦艦では……
―ドガシャアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!!―
『ギシッ?!』
『ギシャッ?!』
外でブレイブライナーと共に艦隊を沈めていたゼロライナーが一隻の戦艦の側面に激突して内部へと侵入し、ゼロライナーの内部から二人の戦士とイマジン……ゼロノスとデネブが出てきて幻魔達の前に立ちはだかった。
ゼロノス『さて、戦艦戦もそろそろ飽きてきてたし、お次は白兵戦での殴り込みだ!!いくぞデネブ!!』
デネブ『よしっ、俺も頑張るぞ~!!!』
ゼロノス&デネブ『最初に言っておく!!俺達はか~な~り強いッ!!!』
『キシイィィィィィッ……シャアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!!』
二人が決め台詞を叫ぶと共に幻魔の大群はゼロノスとデネブへと突進していき、ゼロノスとデネブはそれぞれ構えて艦内の奥へと突き進んでいくのだった。
◇◆◇
―桜ノ町・港―
同じ頃、桜ノ町の港からは魚類系の幻魔達が数百体も海から出現し、町を破壊する為に地上を目指して突き進んでいた。だが……
―シュウゥ……チュドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドオォォォォォォォォォォォォォォォォオンッッ!!!!!―
『ウ、ウガアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ?!!!!!!』
ディナイト『退け。大人しく下がるなら、俺も貴様等の背中は討たん。だがそれを承知の上で進むというなら……容赦はせんぞ!!』
港には一人のライダー……『ディナイト』が幻魔達を地上に上がらせまいと立ち塞がっていた。幻魔の大群はディナイトに向けて咆哮をあげながら港への進行を開始していき、ディナイトも武器を構えてそれを迎撃していくのであった。
◇◇◇
―孤児院『青空』―
―ズシャアァッ!!―
『ギギャアァッ?!』
クラウン『これで577体目、ですね』
そして孤児院・青空では、クラウンが無数の幻魔達を相手に防衛線を張りながら戦っていた。だが……
『キシイィィィィィィイッ!!』
クラウン『ふむ……ぱっと見、まだ百体以上はいますか。しかもまだ増えてるとなると、流石に私一人では限界が近いですかね?』
顎に手を添えるクラウンが見つめる先には、孤児院の入口だけでなく塀を超え、更に孤児院の周りにもまだまだ幻魔達が押し寄せてきていた。そしてクラウンが思考してる間に幻魔の大群は入口や塀を抜けてクラウンへと向かっていき、クラウンはすぐにナイフを取り出してそれを迎え撃とうとした。その時……
「でえやあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」
『……?―ドガァッ!!―ギボアァッ?!』
クラウン『……ん?彼は?』
クラウンが幻魔達に迎撃しようとした瞬間、突如何処からか一人の少年が飛び込んできて幻魔の一体を蹴り飛ばしていったのだ。クラウンは突然現れた少年に疑問符を浮かべてると、孤児院の裏口の方からもう一人の少年が現れた。
「おい鍵っ!お前なに勝手に動いてんだっ?!」
鍵「っ!しょうがないだろ?!ほら見ろ!まだ建物の中に人や子供が残ってる!」
「知るかそんな事!お前もさっさとこの訳の分からん世界から出る方法を探せ!智大の奴に見付かる前に!」
鍵「へえ、いいのかなそんなこと言って?智大さんはコイツ等と戦ってこいって言ってたんたぞ?もし此処で逃げたことがばれれば、智大さんはお前のコアは砕くらしいぞ?アグニ」
アグニ「っ……ちっ!なら勝手にしろ!」
鍵と呼ばれた少年がもう一人の少年、アグニと呼ばれた少年に揺さ振りを掛けるように言うと、アグニは舌打ちしながら三枚のメダルを出して鍵に投げ渡した。そして鍵は三枚のメダルをキャッチすると、何処からか機械のようなものを取り出して腹部に当て、それと共に機械の端からベルトが現れ鍵の腰に巻き付きながら装着された。
クラウン『!あのベルト、それにあのメダルは……』
クラウンは鍵の腰に装着されたベルトを見て見覚えがあるように呟き、鍵はそれに気づかないままバックル部の窪みへと三枚のメダルをセットしてバックル部を水平から斜めに傾け、左腰のスキャナーのような機械を取り外してバックル内のメダルを左から斜めへとスキャンした。
鍵「――変身ッ!」
『SZAKU!BYAKO!SAIRYU!C・RO・SS!CROSS!C・RO・SS!』
奇妙な歌のような電子音声が響くと共に、鍵の周りを無数のメダルが包み込み、鍵の前に縦に並んだ三枚のメダルが鍵を包むとその姿を変えていった。すべての変身を終えたその姿は、鳥の翼を模した赤い仮面と丸みを帯びた黄色いボディ、青いラインが入った脚部……そう、これこそ鍵が変身する仮面ライダー――
クラウン『――トライズですか……また予想外な増援が現れましたね』
クラウンは鍵が変身したライダー……『トライズ』を見て興味深そうに頷きながら呟き、トライズは迫ってくる幻魔達を見据えながら腰から取り出した一本の剣……メダブレーダーに三枚の銀色のメダルを装填し、左腰のスキャナーを取り外してメダブレーダーの刀身をスキャンした。
『TRIPLE!SCANNING CHARGE!』
電子音声が鳴り響くと同時にメダブレーダーの刀身が激しく輝いていき、トライズは幻魔達に向けてそれを構えていくと……
トライズ『ハアァァァァァ……セイヤアァァァァァァァァァァアッ!!!』
―ズバアァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!―
『ギィッ?!グッ……グガアアアアァァァァァァァァァァァァァアッ?!!』
トライズが斜め一閃にメダブレーダーを振るった瞬間、メダルブレーダーから放たれた斬撃が幻魔達を空間ごと真っ二つに斬り裂いたのである。そして真っ二つにされた空間は時間が逆行するように一瞬で戻り、それと共に幻魔達は悲鳴を上げながら爆発していった。
クラウン『ほお、なかなかやりますね。流石は智大氏が見込んだ少年……―ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!―……ッ?!』
トライズ『な、何だ?!』
幻魔達を全滅させた瞬間、突如けたたましい轟音と共に地響きが発生して街が揺らぎ、トライズはアグニと共に慌てて孤児院の外へと出ると、市街地の方を見て唖然となった。何故なら……
トライズ『……な、なんだ……あれ……』
何故ならトライズ達の視線の先には、市街地の奥から津波のように押し寄せてくる巨大な波……いや、千は軽く越えている幻魔の大群の姿があったからだ。
アグニ「ちっ、数でこの町を押し潰すつもりか……」
トライズ『……アグニ……此処はアレだ、虫のコンボで行こう』
アグニ「っ!お前馬鹿かっ?!分かってるだろう?!コンボは危険だと――!」
トライズ『でもどっちにしたって、このままじゃ僕達も町ごと押し潰される!!だからお願いだ、アグニッ!!』
アグニ「っ……クソッ……どうなっても知らないからな?!」
俺は止めたぞ!と、アグニは軽く毒づきながら新たなメダルを三枚取り出してトライズへと投げ、トライズはそれを受け取るとベルトのバックルを水平に戻し、バックル部のメダルを全部抜き取って新たなメダルを三枚セットした。そしてトライズはバックルを斜めに傾けると、左腰のスキャナーを取り外してバックル内のメダルを斜めにスキャンした。
『KABUTO!SASORI!TONBO!KABU・SASS・TO-N!KASO-TO!』
電子音声が鳴り響くと共にトライズの頭部が青い複眼と一本の角を持ったカブトムシを連想させる仮面に、ボディはサソリを、脚部はトンボがモチーフになった姿へと変化していき、胸のサークルがカブト×サソリ×トンボの紋章に変化した姿……コンボの一つであるカソートコンボへとコンボチェンジしたのであった。
トライズKST『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!』
カソートコンボへと姿を変えたトライズを獣のような咆哮を上げると力強く身構えていき、迫り来る幻魔の大群を睨みつけながら勢いよく駆け出した。その瞬間……
―シュバッ!シュバッ!!シュバババババババババババババババババババババババババババババババババババババババッ……!!!!!!!!―
『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーっっ!!!!!!!!!!』
『キシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!』
幻魔の大群に向かって走り出したトライズは突如一人から二人、二人から十人、十人から五十人へと次々と分身していき、最終的には百人近くまで分身して千を超える幻魔の大群の中へと飛び込んでいったのだった。
クラウン『これはまた……凄まじい光景ですねぇ』
孤児院の屋根からその光景を見ていたクラウンも興味深いといった顔を浮かべていたが、孤児院の入口の方から再び幻魔達がじわじわと押し寄せ、それを尻目に見たクラウンは軽く溜め息を吐きながら屋根から飛び降りた。
クラウン『やれやれ、もう少し休ませてもらえないのでしょうかね?私は彼等のように活発な若者ではないのですよ?』
『グウゥゥッ!シャアアァァァァァァァァァァァアッ!!!』
クラウンの言葉を理解していないらしく、幻魔の大群は問答無用と言わんばかりにクラウンへと斬り掛かり、クラウンはやれやれと首を振った後にナイフを取り出して再び幻魔達へと投げ放っていった。
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