仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第十八章/GEAR電童の世界①

 

 

 

バロン『ハアァァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!』

 

 

『ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオッ!!!』

 

 

戦闘開始の合図と共にバロンと赤いライダーが咆哮をあげながら同時に地を踏み、バロンはバロンアローを構え、赤いライダーは自身の愛剣を下から上へと持ち上げるように振り上げ、互いに目掛けて勢い良く得物を振りかざしていった。

 

 

―ガキイィィィィィィィィィィィィィィインッ!!―

 

 

バロン『ッ!フッ、なかなかやるじゃないか?!』

 

 

『お前もな……だが、ヴァリアスの部下を野放しにしておく訳にはいかないんでな。悪いが、此処で倒れてもらうッ!』

 

 

バロン『グッ!ヴァリアスだか何だか知らないが、俺も此処で倒れる訳にはいかないんだよッ!』

 

 

刃をせめぎ合わせてそう言い合いながら二人は同時にバックステップで後退し、再び正面から剣を激突させ巨大な衝撃波を発生させながら剣撃の嵐を巻き起こしていった。

そしてそんな二人の上空では黒と青の閃光が常人では目で追えない速さで何度も激突する様子があり、二つの閃光……シュロウガとマフラーを巻いたライダーは超高速で激突しながら言葉を交わしていく。

 

 

―ガギンガギンガギン!!ズガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!―

 

 

『フンッ!ハッ!出来れば教えて頂けませんかね?!何故君のようなお嬢さんがヴァリアスに付いているのですか?!』

 

 

シュロウガ『?ヴァリアスなんて知らない……私はただ、自分が守りたい者の為に戦ってるだけ……!』

 

 

『ッ!それは一体どういう―ガギィンッ!!―グゥッ?!』

 

 

シュロウガの言葉に疑問を持ったマフラーを巻いたライダーは思わず宙で動きを止めてしまい、シュロウガはその隙を見逃さずに猛スピードでマフラーを巻いたライダーへと斬り掛かって刃を交え、そのまま二人一緒に近くのビルへと突っ込んでいった。

 

 

―バキイィッ!ドガァッ!ズガアァンッ!―

 

 

『フンッ!ハアァッ!』

 

 

ディケイド『チィ!ハッ!』

 

 

その一方、シュロウガ達の真下ではディケイドと青いライダーが激しく拳と蹴りをぶつけ合い、互いに腕を取っ組み合っていく。

 

 

『答えろ!お前達はアレを手に入れて何をする気だっ?!ヴァリアスは何を企んでる?!』

 

 

ディケイド『チッ!だから一体何の話だっ?!俺達はただアイツを――!』

 

 

『あくまで答える気はないか……だったら力付くでも吐かせてやるっ!』

 

 

―ドガァッ!―

 

 

ディケイド『グッ?!』

 

 

青いライダーはそう言ってディケイドに回し蹴りを打ち込んで後退させると腰を屈めて拳法のような構えを取り、それと同時に両腕と両足のタービンを勢いよく回転させ、そして……

 

 

『ハアァァァァァァァ……旋風回転脚ッ!!』

 

 

ディケイド『なっ……?!―ドガァッ!バキィッ!ズガアァンッ!!―ガハァッ?!』

 

 

青いライダーは一瞬でディケイドとの距離を詰めると共に勢いよく回転し、ディケイドに渾身の回し蹴りを打ち込んで吹っ飛ばしてしまった。そして回し蹴りを受けてしまったディケイドは地面を転がりながら何とか態勢を立て直し、思わず舌打ちを漏らした。

 

 

ディケイド『クソッ、こっちもこのままやられる訳にはいかないんだ。恨みっこ無しだぞ?』

 

 

そう言いながらディケイドは左腰のライドブッカーを開いて一枚のカードを取り出し、ゆっくりと立ち上がりながらカードをバックルへと装填してスライドさせた。

 

 

『KAMENRIDE:SEIGA!』

 

 

電子音声が響くと共にディケイドの姿が徐々に変化を始めていき、朱色のボディアーマーとナックルガードが特徴のライダー……錬次が変身するセイガへと姿を変えたのであった。

 

 

『ッ?!姿を変えた?!』

 

 

Dセイガ『純粋な格闘戦ならコイツが打ってつけだろうからな……ハッ!』

 

 

青いライダーが突然セイガへと変身したディケイドを見て驚愕するのを他所に、Dセイガは瞬時に動き出し青いライダーへと突っ込んでいった。そしてDセイガは重さと鋭さを兼ね備えた打撃を繰り出して青いライダーを徐々に追い詰めていき、青いライダーに蹴りを打ち込んで離れさせながらライドブッカーからカードを取り出し、バックルへと装填してスライドさせた。

 

 

『FORMRIDE:SEIGA!BLUES!』

 

 

再び電子音声が鳴り響くと共にDセイガの姿が徐々に変化をし始め、水のように透き通る水色のボディと瞳……ブルースフォームへとフォームライドし青いライダーに向けて身構えた。

 

 

『チッ!姿が変わったぐらいでっ!』

 

 

ブルースフォームへと姿を変えたDセイガを見て青いライダーも舌打ちしながら上空へと飛び上がり、両足のタービンを高速回転させながらDセイガに向かって急降下していった。そしてDセイガもすぐさま足元に落ちていた木の棒を足先で拾い上げ左手に構えると、木の棒は蒼い槍……ドラグランサーへと瞬時に変化していき、更にライドブッカーからカードを取り出してバックルへとセットした。

 

 

『FINALATTACKRIDE:SE・SE・SE・SEIGA!』

 

 

電子音声が鳴り響くと共にDセイガはドラグランサーを構えながら青いライダーに向け必殺技の発射準備に入り、青いライダーもそのままDセイガへと降下し、そして……

 

 

『爆砕ッ!!重落下あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあッ!!』

 

 

Dセイガ『オリャアァァァァァァァァァァァァァアッ!!』

 

 

青いライダーはDセイガに向かって真上から高速回転するタービンの足膝蹴りを振り下ろし、それに対抗するようにDセイガもドラグランサーを青いライダーに向かって真下から真上へと突き上げ、そして……

 

 

 

 

 

 

―ドッガアァァァァァァァァァァアンッ!!!―

 

 

『グッ?!ウグアァァァァァァァァァァアッ?!』

 

 

Dセイガ『ウアァァァァァァァァァァァアッ?!』

 

 

バロン『ッ?!零?!』

 

 

 

 

 

 

 

Dセイガと青いライダーの必殺技が真っ向から激突して巨大な爆発を発生させ、Dセイガと青いライダーは爆発の中から勢いよく吹っ飛ばされてしまう。そしてDセイガも地面に叩き付けられると共にディケイドへ戻ってしまい、今まで戦いを繰り広げていた双方の仲間も二人の元へと駆け寄っていく。

 

 

バロン『おい零!大丈夫か?!』

 

 

ディケイド『っ……あぁ、何とかなっ……』

 

 

バロンに身体を起こされながら問題ないと告げるディケイドだが、先程の必殺技同士の激突で怪我したのか左腕を押さえ付けている。対する青いライダーも同じように負傷したのか右肩を抑えているが、それでもまだ戦うらしく合流した仲間と共に構えを取り、ディケイド達も咄嗟に武器を構え直した。そして2チームはそれぞれ間合いを取り、再び互いに向かっていこうとした。その時……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―バシュバシュバシュバシュバシュッ!!―

 

 

『っ?!』

 

 

ディケイド『ッ!何?!』

 

 

 

 

上空から黒い光球がディケイド達と青いライダー達の間を遮るように無数に降り注ぎ、巨大な爆発と爆風を巻き起こして一同の視界を遮ったのだ。突然の出来事にディケイド達が驚愕する中、そんなディケイド達の前に一人の人物……カリム達と一緒にいたはずの黒い戦士が背を向けて立っていた。

 

 

バロン『ッ!お前は?!』

 

 

『こっちへ!早く!』

 

 

突然目の前に現れた戦士にディケイド達は驚愕してしまうが、戦士はそんな一同の反応を他所にそれだけ告げて爆煙の向こうへと走り去ってしまう。それを見たディケイドはシュロウガ達やカリム達と顔を見合わせで首を傾げると、とにかく言われた通りに戦士の後を追って走り出していった。そして灰色の粉塵が徐々に薄れていくと……

 

 

『――ッ?!いない?!』

 

 

『くっ……逃げられたかっ……!』

 

 

粉塵が晴れていくと、其処には既にディケイド達の姿は何処にもなく、残された青いライダーはそれを見て悔しげに近くのビルの壁を殴り付けたのであった。

 

 

 

 

 

◇◆◆

 

 

 

 

 

そんな彼等が戦う場所から少し離れた場所に存在する暗い路地。其処には先程までのディケイド達の戦いを盗み見ていた二人の青年が何かを話し合う姿があった。

 

 

「――どうやら、お前んとこの同僚がうちのターゲットに接触したようだな……」

 

 

「あぁ、しかもGEAR電童に敵対心を植え付けたようだしな……このままアイツが上手くやれば、アレを手に入れるのも不可能ではなくなってきた」

 

 

黒いコートを羽織った青年はそう言って青いライダーを見つめながら不敵な笑みを浮かべ、黒いスーツを身に纏った青年……成宮総一はどうでもよさそうに溜め息を吐きながら懐から煙草を取り出して口にくわえ、ライターで火を付けいっぷくしていく。

 

 

総一「フゥ……ま、俺からすればどうでもいいけどな……こっちはただアイツ等の監視さえ出来ればそれで良いんだし」

 

 

「チッ、やる気のない奴だ……ん?そういえば、あのガキはどうした?」

 

 

総一「ん?あぁ、アイツなら何か意味不明な事言ってどっか行っちまったぜ。多分うちのターゲットの仲間のクウガを捜しに行ったんじゃねえか?」

 

 

「何だと?!勝手な行動をさせるな!!此処で騒ぎを起こされたらアレを手に入れる機会がっ……!」

 

 

総一「心配なんていらねえさ……アイツにはこっちが指示を出すまで動くなって言い聞かせてある。勝手に暴れる事はねえから安心しろ」

 

 

何でもないようにそう言うと、総一はタバコをくわえたまま青年から背を向けて路地の裏へと歩き出し、一度立ち止まって青年の方へと顔を向け……

 

 

総一「ま、実力なら申し分ないから安心しておけ……なんせアイツは、"正史のクウガと互角以上にやり合った化け物の転生体なんだからな"」

 

 

だから心配すんなと、総一はそれだけ告げて路地裏の奥へと歩き出し、黒いコートの青年も青いライダー達を一度見ると、総一の後を追うように路地裏の奥へと歩き出していった。

 

 

 

 

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