仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT 作:風人Ⅱ
―???の世界・荒れ地―
それから数時間後。先程とは違う並行世界の何処かにある荒れ地。辺りにはゴツゴツとした岩だけが存在し、殺風景な風景が何処まで続くその場所で、アズサがある場所を見つめながら一つの岩の上に座っていた。
アズサは体育座りしながらジッとある場所を見つめたまま微動だにせず、自分の耳に装着された通信機の向こうの相手に声を掛けた。
アズサ「……二分経った……地中の様子はどう……?」
『ククク、順調に育ってるぜェ?流石はお前が調べただけの事はある。コイツは以前のデカさを遥かに凌いでやがるなァ♪』
アズサ「ん……此処の土は植物にとって快適な場所だから……きっと立派に育つ……」
通信機から聞こえてくる声にアズサがそう応えると、通信機から聞こえる声の主は不気味な笑い声を返した。
『それにしても、まさかまたお前からの依頼が来るとはな?組潰しを止めたって聞いたから、てっきり俺との縁も切ったんじゃねえかと思ってたぜェ』
アズサ「……確かに組潰しは止めたけど……別に貴方との縁を切った訳じゃない……それに今回の依頼も、貴方以外に頼める人がいなかったから頼んだの……」
『ク~ックククッ、そいつは光栄なこったなァ♪』
アズサの言葉に機嫌を良くしたのか、声の主はより一層不気味な笑い声を響かせていく。
『んで?"あのお前さん"の方は元気にしてんのか?』
アズサ「……うん……元気にしてる……今は余り出て来ないけど……」
『ソーカイ。まあ、記憶を無くして消えたって事ァなさそうで安心したぜェ~……っと、そろそろ時間だな』
アズサ「ん……そうみたい……それじゃあ、結果は後で報告する……」
『あいよ~。せいぜい死なねえように気を付けナ♪』
アズサ「うん……ありがとう……クルル」
アズサは声の主……クルルに向けて礼の言葉を告げると、通信を切りながら腰にベルトを出現させ、今まで自分が眺めていた場所に顔を向けた。
すると突然、アズサが立つ荒れ地の大地がゴゴゴゴゴゴゴゴッ……!!と激しい地震と轟音を巻き起こし、荒れ地の大地が割れて地中から何かが飛び出した。それは……
『イィィィィモオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーっっ!!!!!!』
……地中から上空へと飛び出した何か……それは全長30~50メートル以上はあり、全身から伸び生えた触手がうごめく芋のような姿をした怪獣だったのだ。それを見たアズサは瞬時にシュロウガへと変身しながら怪獣を見上げ、目を細めていく。
シュロウガ『対象の情報を検索……対象名『炭水化物系植物外来種地球異変体、YMO-104号』と確認……了解……現スペックと武装による撃退を推奨……可決……了解……作戦内容の確認……対象の撃墜と対象の一部の確保……及びおつかいの達成……了解……』
瞬時にすべての脳内設定を完了させると、シュロウガは右手にデスディペルを出現させ、芋の怪獣……YMO-104号に切っ先を向けた。
シュロウガ『仮面ライダーシュロウガ……アズサ……出撃する……!』
『イモオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーっっ!!!!!!』
漆黒の翼を展開し、上空に飛び上がってYMO-104号へと突進するシュロウガ。それを見たYMO-104号も全身から生え伸びる触手を一斉に飛ばし、シュロウガへと襲い掛かっていったのだった。