仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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番外編/アズサ、はじめてのおつかい④

 

 

『イモオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオッ!!!』

 

 

シュロウガ『フッ…!!』

 

 

戦闘開始から30分が経過し、荒れ地の上空では未だにシュロウガとYMO-104号が凄まじい激闘を繰り広げていた。

 

 

YMO-104号は全身から伸び生える触手を飛ばしてシュロウガを捕らえようとし、シュロウガは襲いくる触手を剣で薙ぎ払いながら高速飛行でYMO-104号の回りを飛び回り、互いに一歩も引かずにいる。しかし……

 

 

―ザシュッ!ズシャアァッ!―

 

 

シュロウガ(っ!触手の数が多いっ……このままじゃ手数で押されるっ……!)

 

 

そう、YMO-104号の触手はどれだけ斬り落としても数が減る事がなく、休む間もなく次々と襲い掛かってくるのだ。しかも斬り落とした触手はとてつもない速度で直ぐさま再生するため、こちらから攻撃する暇すらなく防戦一方となっている。このままでは押されると判断したシュロウガは剣で触手を斬り落とすと同時に上空へと飛び、そして……

 

 

シュロウガ『舞え……トラジックジェノサイダー!!』

 

 

―バシュンバシュンバシュンバシュンッ!!―

 

 

シュロウガの叫びに応えるかのように無数のスフィアが両肩と両腰から放たれ、襲い来る触手を薙ぎ払いながらYMO-104号へと接近していき……

 

 

―ズドドドドドドドドドドドドドドドンッ!!!―

 

 

『イ、イモオォッ?!』

 

 

スフィアの大群がYMO-104号の横っ腹に直撃して爆発を巻き起こし、YMO-104号は空中でよろめき態勢を崩したのである。それを見たシュロウガは即座にアンジュルグへと変身し、右手にイリュージョン・アローを出現させ矢をつがわせてゆく。そして……

 

 

アンジュルグ『イリュージョン・アロー……シュート……』

 

 

―バシュウゥッ!ズガアァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!―

 

 

『イモオォォォォォォォォォォォォォォオッ?!』

 

 

弓から放たれた矢が態勢を立て直そうとしたYMO-104号に炸裂し、再び爆発を起こしながら近くの岩へと吹っ飛ばされていったのだった。そうしてYMO-104号は岩に埋もれたまま沈黙し、アンジュルグは上空からその様子を眺めて首を傾げた。

 

 

アンジュルグ『?動かなくなった……倒した……?』

 

 

なんだか府に落ちないような様子で疑問げに呟くアンジュルグ。あれだけ巨大に成長したのに、こうも簡単に倒されるとは予想外だったのだろう。疑念は晴れないが、取りあえず倒せたのなら対象の一部を確保しようと、アンジュルグは沈黙したYMO-104号にゆっくり近づこうとする。が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―……ズガァンッ!ガシィッ!!―

 

 

アンジュルグ『…っ?!』

 

 

 

アンジュルグがYMO-104号に接近しようとした瞬間、背後の地面から触手が現れアンジュルグの両腕と両足を拘束してしまったのだ。それと同時にYMO-104号がゆっくりと起き上がって空中へと浮き上がり、それを見たアンジュルグは仮面の下で表情を険しくさせた。

 

 

アンジュルグ『っ!やっぱりまだ生きて――っ?!』

 

 

己の失態に思わず自己嫌悪しつつも触手から逃れようともがくアンジュルグだが、YMO-104号はそれよりも早くアンジュルグを拘束した触手を上空へと持ち上げ……

 

 

『イモオォォォォォォォッ!!』

 

 

―ブンッ!ドゴオォォォォォォォオンッ!!!―

 

 

アンジュルグ『アッ―――ハッ……?!』

 

 

そのまま勢いよく触手を振るい、アンジュルグを地面へと叩き付けてしまったのであった。背中から地面に叩き付けられてしまったアンジュルグは激痛と共に一瞬息が出来ず呼吸が止まってしまうが、YMO-104号はそれに構わず先端部分を上空へと向けると、尻に火をつけてアンジュルグを引っ張りながらロケットのように飛び上がっていく。

 

 

アンジュルグ『ぐっ……!一体……何を……?!』

 

 

触手で捉えられたままYMO-104号の行動に疑問を隠せないアンジュルグ。その間にもYMO-104号は大気圏に突入してそのまま宇宙へと突破すると、突然宇宙空間で停止しアンジュルグの方へと先端を向けた。

 

 

アンジュルグ『……っ?!ま、さか……!』

 

 

YMO-104号のその行動で何かに気が付いたのか、アンジュルグは直ぐさま触手から逃れようと両腕と両足に力を込めてもがき始める。だが時は既に遅く、YMO-104号は再び尻に火を付けてジェット機のように飛び出し……

 

 

『イモオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオッ!!!』

 

 

―ドゴオォォンッ!!!!!!!!―

 

 

アンジュルグ『っ?!!!』

 

 

けたたましい激突音と共に、ジェット機並の速度でアンジュルグの背中へとぶち当たっていったのだ。更にYMO-104号はそのままアンジュルグと共に再び大気圏へと突入して地上へと突き抜けていき、そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―ドッガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!!!―

 

 

 

 

 

 

……大気圏を突破したYMO-104号は隕石の如く荒れ地へと落下し、アンジュルグはYMO-104号に踏み潰され巨大な爆発の中へと消えていったのであった……

 

 

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