仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT 作:風人Ⅱ
第十八章/GEAR電童の世界⑤(前編)
―ルルイエ遺跡―
一方その頃、ルルイエ遺跡に足を踏み入れた零達一行はと言うと……
―ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロッ!!!!―
紗耶香「いぃぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ?!!」
シャッハ「て、鉄球が?!鉄球が転がってきたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ?!!!」
翔「逃げろっ!!早く奥に進めぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ?!!!」
↑
両肩にアズサとカリムを担ぎながら逃走中。
姫「ハハッ、いや何故こんな事になったんだろうなぁ」
零「お前が罠に引っ掛かったせいだろうがぁっ!!」
↑
同じく姫を肩に担ぎながら逃走中。
姫が引っ掛かってしまったことで現れた巨大な鉄球に追われたり……
―ドバアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッッ!!!!!―
翔「こ、今度は海水が流れてきたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!!」
シャッハ「騎士カリム!!何やっちゃってくれてるんですか貴方はっ!!」
カリム「すみませんごめんなさい本当に申し訳ありませんっ!!!!」
零「いいからさっさと逃げろもうすぐそこまで来てるぞっ?!」
いきなり大量の海水が流れ込んで危うく溺れ掛けたり……
『問題、超古代文明で最も有名な宝とは?』
『←左・超絶DXハニワ』
『右→・とある赤鬼の石像』
紗耶香「な、何かいきなり出て来ましたよっ?!」
零「ネ〇リーグっ?!何故ネプ〇ーグのトロッ〇アドベンチャーっ?!」
翔「ってか何でモモタロスの石像があるのか激しく疑問なんですけどっ?!」
海水から逃げた先にあったトロッコで先に進みながら、何故かト〇ッコアドベンチャー(一回でも間違えば溶岩へドボン)をするハメになったり……
『ヴヴァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!!』
紗耶香「今度はゾンビが出たァァァァァァァァァァァァァァァッ?!」
翔「く、来るなっ?!!!近づくなァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ?!!!」
ST『お、落ち着けって?!相棒ぉ?!』
零「錯乱し過ぎて聞こえてないみたいだぞ……」
カリム「もうイヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
通路を埋め尽くす程の大量のゾンビがいきなり現れて喰われ掛けたり……
更にその後も後ろから通路の床が崩れ始めたり、天井や壁から無数の矢が放たれたり、馬鹿でかいギロチンで開きにされ掛けたり等、様々なトラップによる障害を受けながら遺跡の奥へと進んでいた。
そして数十分後……
紗耶香「はぁはぁ……皆さん……無事ですか……?」
シャッハ「は、い……なんとかっ……」
カリム「で、でももう無理…動けませんっ…」
姫「なんとまあだらし無い、私なんかまだ全然行けるぞ?」
アズサ「行けるぞー……」
零「ぜえ、ぜえ……アズサはともかく、お前はずっと担がれるか飛んだりしてただけだろうがっ……」
翔「止めとけ零っ……今は無駄な体力を使わない方が良いっ……」
休む間もなく次々とトラップに襲われたせいで体力も底を尽き、姫とアズサ以外は全員グッタリとした様子で床に座り込んでいた。そして一同が必死に酸素を求めて呼吸をする中、零は壁に背を預けたまま苦しげに紗耶香に語り掛ける。
零「クソッ…おい紗耶香、その祭壇とやらのある部屋まで、あとどれくらい掛かるんだ…?」
紗耶香「っ……おそらく、まだあと一時間は掛かると思います……」
カリム「ま、まだそんなに掛かるのですか?!」
翔「おいおい、まだ一時間もあんなトラップ地獄を味あわないといけないのかよ……」
目的の祭壇がある部屋まで一時間も掛かる。紗耶香にそう言われ、親身共々疲れ切った一同は先程のトラップ地獄をまた味わなければいけないのだと、そう考えだけでガクリと肩を落としてしまう。そんな時……
―ブラーン……ブラーン……―
シロ『……うにゃ?』
そんな一同の様子を離れて見ていたシロは背後に何かの気配を感じ、不思議そうに背後へと首を向けた。すると其処には、天井から吊される一本の古い紐が左右に揺れ動いており、それを見たシロは紐に興味を示してトテトテと紐に近づいていく。
零「……取りあえず、暫く此処で休憩しておいた方が良いだろう。こんなヨロヨロな状態で先に進んだら、今度こそ誰かが重傷を負う可能性だってある……」
シロ『うにゃー……にゃ!にゃ!』
翔「そうした方が良さそうだな……シャッハさん、水持ってないか?さっき港の売店で皆の分の水を買ってただろ?」
シロ『しゃっ!にゃ!にゃ!』
シャッハ「あ、はい、それでしたら此処に……」
先に進む前に此処で体力を回復させておこうと休憩する零達の背後で、一人?紐に飛び掛かってネコパンチを繰り出しじゃれるシロ。そして……
シャッハ「――あ、ありました。はい、これが翔さんの分のお水です」
翔「おっ、サンキュ――」
シロ『うにゃあ!』
―ガシッ!グイィッ!―
翔がシャッハから差し出された水を受け取ろうとしたと同時に、シロが紐に飛び掛かってしがみつき、その反動で紐が引っ張られてしまったのだ。んで……
―ガコンッ!―
零「……あ?」
紗耶香「へ……?」
翔「え……?」
アズサ「……?」
シロが紐を引っ張ったと共に零、紗耶香、翔、アズサの四人の身体に、突然宙に浮いてるような謎の浮遊感が襲った。
それが何なのか理解出来ず四人の頭上に疑問符が並び、そのままゆっくりと自分達の足元に視線を向けると……其処には先程まであった筈の床がなくなって――――
翔「――って、なんで落とし穴がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ?!!」
紗耶香「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ?!!」
アズサ「おーー……」
零「…あー…風冷てぇ…」
カリム「っ?!れ、零?!翔さんっ!!」
姫「紗耶香!!アズサァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ?!!」
気付いた時には既に遅く、零達四人はそのまま落とし穴の奥へと落ちていってしまったのであった。突然の事態に唖然としていた姫達もすぐさま穴を除き零達の名を叫ぶが、既に四人の姿は穴の奥へと消えて見えなくなっており、ただ姫達の声が反響して響き渡るだけだった……
◆◇◆
―風見市・芳乃家―
一方その頃、荷物運びを手伝ってくれた純一達と家の前で別れた優矢は現在居候している芳乃家の居間で茶を飲みながら寛いでおり、この家の家主である"芳乃さくら"に先程あった出来事を話していた。
さくら「へぇ~、じゃあ何の見返りも無しに迷子の女の子を助けてあげたんだ、その白金君って」
優矢「そっ、いやホントに良い奴だな~って感心したよ。最近は迷子の子供が泣いてても知らんぷり、なんて人が多いし。世の中捨てたもんじゃないな、うん」
薫の行いを感心するように両腕を組みながらウンウンと頷く優矢。そんな優矢にさくらは苦笑いをしながら茶を啜っていくが、其処である事を思い出した。
さくら「そうだ……あのさ優矢君、君のバイクの事でちょっと話があるんだけど……」
優矢「?俺のバイク?」
さくら「うん、お兄ちゃんが言ってたんだけどね?君のバイク、何だか最近調子が可笑しいみたいなんだけど……何処か不調とか感じたりしない?」
優矢「不調……いや、特に心当たりはないけど……」
さくら「そっかぁ……でももし少しでも可笑しいって思ったら、すぐ言ってね?交通事故なんて起こしたら大変だから」
さくらは若干心配そうな顔で優矢に言いながら再び茶を啜っていき、優矢も素直に頷きながらテーブルの上に置かれた自分の分の茶を手に取り口にしていく。
優矢(……そういや、最近アルシェインとの戦いでゴウラムを頻繁に使ってたっけな……もしかしてアレが原因か?)
このところ風見市で強力なアルシェインが頻繁に出現する事が多く、それに対抗しようと以前紲那の世界で使えるようになったゴウラムをトライチェイサーに合体させて使う事が多くなった。もしかしてそのせいで不具合が?と考え、優矢は茶を飲みながら難しそうな表情で悩んでいた。その時……
―ドゴオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオンッ!!―
『…ッ?!』
不意に何処からか爆発音が響き渡り、優矢とさくらは突然のそれに驚いて思わず立ち上がったのであった。
さくら「え?な、なに今の?!」
優矢「ば、爆発?……まさか?!」
突然の爆音に若干困惑しつつも、優矢は慌ててさくらと共に居間の窓を開いて外を見た。すると町の方から幾つもの黒煙が立ち上っているのが目に映り、さくらはその光景を見て目を見開いた。
さくら「ま、町が…?!」
優矢「まさか、またアルシェインが?!俺ちょっと見てくる!」
さくら「え?ちょ、待って!優矢君?!」
黒煙が幾つも立ち上る町を見て優矢は直ぐさま芳乃家を飛び出し、さくらの制止も聞かずにバイクに乗って町へと向かっていったのであった。